【マイコンEOL対策】設計書なしでも最短2週間!ミラクシアの「要件定義」サービスで開発効率とレガシー資産の安定供給を実現

マイコンEOLの課題を解決する新サービスが登場

半導体産業は、私たちの身の回りにあるあらゆる電子機器の心臓部を担っています。しかし、この半導体業界では近年、製品の生産終了、通称「EOL(End of Life)」が大きな課題となっています。特に、機器の制御に使われる「マイコン(マイクロコントローラ)」のEOLは、製造業や社会インフラを支える企業にとって深刻な問題を引き起こします。

ミラクシア エッジテクノロジー株式会社は、こうしたマイコンEOLの増加と半導体供給の不安定化に対応するため、2026年1月28日より「マイコンEOL対応『要件定義』サービス」の提供を開始しました。このサービスは、マイコンの置き換えが必要になった際の初動対応、特に「要件定義」と呼ばれる重要な工程を、最短2週間という驚異的な速さで標準化することを目的としています。設計書が十分にない古いシステムでも、ソースコードを分析することで、影響範囲の特定や代替マイコンの候補選定を効率的に行い、長期稼働が求められる機器の安定供給と開発効率の向上を強力に支援します。

マイコンEOL対応「要件定義」サービス

なぜ今、マイコンEOL対応が重要なのか?

増え続けるマイコンEOLと深刻な人手不足

マイコンメーカーの業界再編から約20年が経過し、かつて広く使われていた古い種類のマイコンが次々と生産終了を迎えています。日本国内だけでも、年間約5,000機種ものマイコンがEOLになると推測されており、それに伴う置き換えの需要が爆発的に増加しています。

しかし、このEOL対応は多くの企業にとって大きな負担となっています。特に次のような課題が共通して見られます。

  • レガシーマイコンからの置き換えの増加: H8、V850、SH、MCF521、TMS320といった古いマイコンから、ARM系やRX系といった新しいマイコンへの置き換えが急務となっています。

  • 長期稼働機器への影響: エレベーター、ビル設備、半導体製造装置、農機、FA機器など、長期間にわたって安定稼働が前提となる装置では、EOL対応に過度な工数をかけると、新しい製品の開発に支障をきたす可能性があります。

  • 設計者不在とドキュメント不足: 過去に開発された製品では、当時の設計者が既に退職していたり、設計書や仕様書といったドキュメントが十分に整備されていないケースが少なくありません。このため、残されたソースコードや実機だけが唯一の手がかりとなることもあります。

  • 要件定義のボトルネック: 外部の専門業者にEOL対応を委託しようにも、肝心な「要件定義書」を準備するだけで膨大な時間と労力がかかってしまうことがあります。特に「何がどこまで変わるのか」「どれくらいの工数が必要か」を整理する要件定義フェーズは、経験者の不足やノウハウの属人化(特定の個人しか知らない状態)により、プロジェクト全体の進行を遅らせるボトルネックとなりがちです。

これらの課題は、企業が円滑な事業継続と技術革新を進める上で避けて通れない障壁となっています。ミラクシアのサービスは、まさにこの「要件定義」の課題に焦点を当て、現場のニーズに応える形で開発されました。

ミラクシアの「マイコンEOL対応『要件定義』サービス」とは

ミラクシアの新しいサービスは、マイコンEOL発生時の初動対応、特に「要件定義」工程を外部サービスとして標準化し、短期間で提供することで、企業が抱える課題を解決します。

ソースコードから「要件定義書」を最短2週間で作成

このサービスの最大の特徴は、マイコンの置き換えに必要な要件定義書を、既存の「ソースコード」を主な情報源として作成する点です。

1. 準備は「既存のソースコード」のみ

設計書や仕様書が不十分な場合でも心配はいりません。サービスでは、ソースコード一式を預かるだけで解析を開始できます。C言語はもちろんのこと、アセンブラやC言語とアセンブラが混在したコードにも対応可能です。さらに、フォルダ構成が整理されていなかったり、コメントが不十分なソースコードでも対応できるため、どんな状態のレガシー資産でも安心して依頼できます。

ソースコードのみで利用可能

2. 要件定義に必要な3種類の文書を「2週間以内」に納品

マイコン置き換えに必要な要件定義書は、以下の3種類の文書として整理され、最短2週間で納品されます。これらの文書は、社内での詳細設計や実装の前提資料としてだけでなく、協力会社や外部委託先へ提示する要件定義書、さらには社内稟議や開発予算取得時の根拠資料としても活用できます。

  1. マイコン置き換え開発計画書

    • 既存ソフトウェアの構成(ディレクトリ構成、モジュール構成、関数・変数一覧など)を詳細に分析します。

    • マイコンに依存する部分(ポート、割り込み、タイマ、メモリマップ、通信インターフェースなど)を徹底的に洗い出します。

    • 変更が必要な範囲と具体的な作業項目を整理し、概算の工数とスケジュールの目安を提示します。

  2. マイコン置き換え資源割当設計書

    • 現行マイコンで利用しているハードウェア資源(ポート数、タイマ/ADC/クロック条件、メモリ容量など)を正確に整理します。

    • 新しいマイコン側への資源割り当て案(レジスタ対応表、設定値、周辺I/Oの割り付け方針など)を具体的に提案します。

  3. マイコン推奨品種提案書

    • 既存ソースコードやマイコン端子の利用状況に基づいて、最適な代替マイコン候補をリストアップします。

    • 主要メーカーの複数品種を機能、リソース、パッケージなどの観点から比較検討します。

    • 将来的な拡張性や余裕度も考慮した上で、最適な候補を提示します。

高品質な「要件定義」ドキュメントを納品

これらの高品質なドキュメントにより、次のステップへスムーズに進むための明確な指針が得られます。

サービス利用の流れ

マイコンEOLが発生してから「要件定義書」を受け取るまでの手順は、非常にシンプルです。

  1. マイコンEOL発生: 既存のマイコンが生産終了の通知を受けます。
  2. 見積依頼 / 見積書ご提示: ミラクシアのウェブサイトから簡易見積もりサービスを利用するか、直接問い合わせて見積もりを依頼します。
  3. 利用規約の締結: サービス利用に関する契約を締結します。
  4. ソースコードの送付: 解析に必要なソースコード一式をミラクシアに送付します。
  5. 要件定義書のご納品: 最短2週間で、上記3種類の要件定義書が納品されます。

マイコンEOL対応「要件定義」サービス ご利用の流れ

この流れによって、複雑で時間のかかる要件定義フェーズを効率的に進めることが可能になります。

簡易見積りサービスで導入検討をサポート

導入を検討している企業のために、ミラクシアのウェブサイトでは「簡易見積りサービス」が提供されています。ソースコードそのものを提出することなく、コードサイズ(行数・容量)、ファイル数、想定マイコンなどの基本情報を入力するだけで、概算見積書をメールで受け取ることができます。これにより、導入のハードルが下がり、手軽に検討を進めることが可能です。

簡易見積りサービスは、ミラクシア エッジテクノロジー株式会社の公式ウェブサイトから随時申し込みが可能です。

サービス紹介ページ: https://www.miraxia.com/business/micon-eol/

導入による具体的な効果

このサービスを導入することで、企業は複数の側面で大きなメリットを享受できます。

1. 初動対応の標準化と高速化

従来、数カ月を要することもあった要件定義や計画の工程を、最短2週間で「見える化」できます。これにより、EOL対応の初動が劇的にスピードアップし、次のアクションへ迅速に移行できるようになります。

2. 限られた人員でも迅速に対応

要件定義やドキュメント整備にかかる社内工数を大幅に削減できます。これにより、貴重なエンジニアの時間を高付加価値業務や新製品開発に割り当てることが可能になり、人材不足の解消にも貢献します。

3. 開発リードタイムの短縮

影響範囲や代替マイコン候補が早期に明確になることで、その後の設計や移行工程を前倒しで進めやすくなります。結果として、製品開発全体のリードタイム(開発にかかる期間)が短縮され、市場投入までの時間を短縮できます。

「要件定義」サービス利用による業務フローの変化

サービス導入前と後では、EOL対応のための業務フローが大きく改善され、企業全体の生産性向上につながることが期待されます。

サービスの詳細情報

  • 価格: 80万円(税別)~

    • ※ソースコードの量や構成、解析範囲などによって価格は変動します。
  • サービス開始日: 2026年1月28日(水)

  • 受付場所: ミラクシアホームページ「マイコンEOL対応『要件定義』サービスページ」にて

受賞歴

この「マイコンEOL対応『要件定義』サービス」は、その革新性と実用性が評価され、EdgeTech+ AWARD 2025(主催:組込みシステム技術協会)において「AI設計支援 優秀賞」を受賞しています。この受賞は、サービスが組み込み開発現場の課題解決に大きく貢献する可能性を裏付けるものです。

EdgeTech+AWARD2025ページ: https://www.jasa.or.jp/expo/event/award.html

ミラクシア エッジテクノロジー株式会社について

ミラクシア エッジテクノロジー株式会社は、1997年にパナソニック製品の半導体設計・開発を担う「松下システムテクノ株式会社」として創業しました。長年にわたり半導体ハードウェア開発と並行してソフトウェア開発で培った知見を「デバイスシステムインテグレーション(DSI)」スキルとして体系化し、現在は車載および産業機器分野を中心に、組み込みソフトウェア/システムの受託開発事業を展開しています。

2020年には、台湾の半導体専業メーカーであるWinbondグループ傘下に入り、現社名へ変更。「誰もが組み込み開発ができる世界の実現」を目標に掲げ、組み込み開発現場の生産性向上と品質向上に貢献することを目指しています。

まとめ

マイコンのEOLは、現代の製造業にとって避けて通れない大きな課題です。特に、設計書が不足しているレガシー資産の対応は、多くの企業にとって頭の痛い問題でした。ミラクシア エッジテクノロジー株式会社が提供を開始した「マイコンEOL対応『要件定義』サービス」は、この課題に対し、ソースコードを主な情報源として最短2週間で要件定義書を作成するという画期的なソリューションを提供します。

このサービスを利用することで、企業はEOL対応の初動を標準化し、開発リードタイムを短縮するとともに、貴重なエンジニアのリソースをより付加価値の高い業務に集中させることが可能になります。これにより、長期稼働機器の安定供給が確保され、企業の持続的な成長を強力に後押しするでしょう。マイコンEOLの波に直面している企業にとって、このサービスはまさに「救世主」となる可能性を秘めています。

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