リアルキューブが「ベルセールスAI」で営業DXを加速
不動産・リノベーション事業を手掛ける株式会社リアルキューブが、営業部門にSalesforce入力エージェント「ベルセールスAI(ベルセールスエーアイ)」を導入し、Salesforce(セールスフォース)へのデータ連携率90%超という高い成果を達成しました。これにより、同社はデータに基づいた営業活動(データドリブン営業)と商談品質の向上を実現し、営業プロセスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を大きく推進しています。
この導入は、営業担当者によるSalesforceへのデータ入力の質と量のばらつきという長年の課題を解決するもので、顧客へのタイムリーなフォローアップや、組織全体の営業力強化に貢献しています。さらに、2026年3月頃からは、AIがリアルタイムで営業担当者を支援する「Agentforce(エージェントフォース)」を活用した自動サジェスト機能の実装も予定されており、さらなる営業DXの加速が期待されています。

株式会社リアルキューブの事業と導入前の課題
株式会社リアルキューブは、中古マンションの購入とリノベーションをワンストップで提供する不動産会社です。物件探しから設計、施工まで一貫して自社で手掛けることで、「どんな暮らしがしたいか」という顧客の要望を起点とした住まいづくりをサポートしています。また、自社で仕入れた中古マンションをデザインリノベーションして販売する再販事業も展開しており、顧客が安心して住まい探しからリノベーション、購入までを任せられる体制が強みとなっています。
しかし、事業が成長し、営業活動が拡大するにつれて、いくつかの課題が顕在化していました。特に、多くの企業で顧客情報管理に利用されているクラウドサービス「Salesforce」を導入していたにもかかわらず、営業担当者によるデータ入力の質や量にばらつきが生じていたのです。このばらつきは、顧客へのタイムリーなフォローアップ漏れにつながる大きな問題でした。
具体的な課題は以下の通りです。
1. 現場での商談における集中力の低下
不動産営業部とリノベーション提案営業部では、顧客と物件の室内で商談する機会が非常に多くあります。このような現場では、顧客との会話を進めながら、同時にメモを取る必要がありました。これにより、営業担当者は商談に集中しきれず、顧客の細かなニュアンスや要望を把握しきれない場面も生じていました。
2. 設計部門との情報共有の非効率性
設計者が同席しない打ち合わせでは、商談で得られた詳細な情報を設計部門に伝えるために多くの時間を要していました。記憶に頼って情報を整理したり、改めて資料を作成したりする手間が発生し、情報伝達の効率が悪いという課題がありました。
3. 商談内容の客観性不足とナレッジ共有の限界
営業担当者の主観に依存した記録では、商談の具体的な事実(ファクト)が見えにくくなる傾向がありました。これにより、商談の成功要因や改善点などを客観的に分析することが難しく、組織全体での営業ノウハウ(ナレッジ)の共有や、営業力の底上げにも限界が生じていました。
これらの課題を解決し、営業部門全体でSalesforceへの入力効率化とデータ品質の標準化を実現するため、リアルキューブは「ベルセールスAI」の導入を決定しました。
Salesforce入力エージェント「ベルセールスAI」とは?
ベルセールスAIは、ベルフェイス株式会社が開発・販売する、営業担当者の商談情報をAIが自動で抽出・構造化し、Salesforceへの入力を効率化するサービスです。AI初心者の方にも分かりやすく、その主な特徴を説明します。
1. Salesforce入力効率化に特化
ベルセールスAIは、営業担当者と顧客の会話(商談内容)をAIが自動で分析し、Salesforceに入力すべき項目(例えば、顧客の課題、提案内容、次回の対応予定など)を自動で抽出してくれます。これにより、営業担当者は商談後に手作業でSalesforceに情報を入力する手間を大幅に削減できます。
2. 圧倒的な使いやすさ
利用シーンに合わせて、シンプルな操作で活用できます。対面での商談ではスマートフォンアプリを、Web会議形式の商談ではPCアプリを使用することで、誰でも簡単にAIによる記録を開始できます。
3. 高精度な要約・抽出
ベルフェイス独自のAI技術により、商談の会話内容から重要な情報を高精度で要約・抽出・構造化します。これにより、客観的で質の高い商談データがSalesforceに蓄積され、データとしての価値が高まります。
ベルセールスAIに関する詳細情報はこちらから確認できます。
https://bsai.bellface.co.jp/
リアルキューブが「ベルセールスAI」導入を決めた3つのポイント
リアルキューブは複数のツールを比較検討した結果、ベルセールスAIの以下の3点を高く評価し、導入を決定しました。
1. 記録の客観性確保とSalesforceへのシームレスな連携
最大の決め手の一つは、営業担当者の主観や偏見(バイアス)を排除し、商談内容を事実に基づいて自動で記録できる点でした。AIが会話を分析し、客観的な情報を抽出することで、Salesforceに構造化されたデータとして蓄積されます。これにより、単なる記録ではなく、将来的に分析や戦略立案に活用できる「データ資産」としての価値が高まると判断されました。
2. 設計部門を含むチーム全体への情報共有の改善
設計者が同席しない商談でも、ベルセールスAIが記録した商談内容を、記憶に頼ることなく正確に共有できる点が評価されました。特に、設計フォーマットに必要な膨大な情報を、AIが生成したサマリーからそのままコピー&ペーストで展開できる実用性は、情報伝達の効率を大幅に改善すると見込まれました。
3. Agentforceによる営業DXの基盤構築
ベルセールスAIでSalesforceに蓄積された商談データを活用し、AIがリアルタイムで営業担当者を支援する「Agentforce」との連携が大きな魅力となりました。Agentforceは、商談中にSlackなどのチャットツールを通じて、営業担当者へ最適な情報や提案内容をサジェスト(提案)する機能です。単にデータ入力を効率化するだけでなく、AIを活用した次世代の営業体制を構築できる点が、導入の決定打となりました。
導入効果と今後の期待効果
ベルセールスAIの導入により、リアルキューブでは既に目覚ましい成果が表れており、今後の活用拡大にも大きな期待が寄せられています。
1. 高いSalesforce活用率の実現とデータ資産の蓄積
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Salesforce連携率90%超を達成: 取得した商談情報のほとんど全てがSalesforceに登録される体制が整備されました。これにより、商談データが貴重な「データ資産」として活用される基盤が確立されました。
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利用回数の大幅な増加と意識改革: 導入後、打ち合わせ時のアプリ起動が定着し、Salesforceへのデータ蓄積を将来的な財産として活用する意識が営業メンバー全体に浸透しました。
2. 事務効率化と商談品質の向上
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記録作業の自動化による手間削減: 商談内容をゼロからまとめる作業が不要になり、営業担当者の事務作業にかかる時間が大幅に削減されました。
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顧客との会話への集中と顧客対応の質向上: 物件室内での商談中もメモを取る必要がなくなり、営業担当者は顧客との会話に集中できるようになりました。商談後に生成されるサマリーを振り返ることで、次回の対応準備もスムーズになり、顧客対応の質が向上しています。
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設計部門への情報伝達の改善: 今後は、記憶に頼らず、まとまった情報をそのまま設計部門へ共有できる体制が実現されることで、設計フォーマットへの情報伝達が大幅に改善されると期待されています。
3. 組織的なナレッジ共有と営業スキルの向上
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商談内容の可視化と営業の属人化防止: 商談内容が客観的に可視化されることで、営業活動が特定の個人に依存する「属人化」が防止され、チーム全体で商談情報を共有できる体制が整いました。これにより、組織全体の営業力底上げが実現しています。
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上司の同行なしでのスキルアップ: 上司が同席しない商談でも、AIが作成したサマリーを確認することで、営業担当者自身が自身の商談内容を振り返り、スキルアップに活用できるようになりました。
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新人教育や提案精度向上への期待: 今後は、新人教育やロールプレイングの教材としての活用も検討されています。顧客の要望や課題をより正確に把握できる体制を整えることで、提案精度のさらなる向上が目指されます。
顧客コメント:AI導入で「分かりやすいコミュニケーション」が実現
株式会社リアルキューブの取締役である松尾氏は、ベルセールスAI導入による具体的な変化について、次のようにコメントしています。
「リアルキューブの営業は、物件の室内でお客様と商談する機会が多く、図面や空間を見ながら暮らし方を具体的にイメージしていただくスタイルです。そのため、これまでは会話をしながらメモを取る必要があり、商談に集中しづらい場面もありました。
ベルセールスAIを導入してからは、商談内容が自動で記録・要約されるため、営業担当はメモを取ることなくお客様との会話に集中できるようになりました。商談後に生成されるサマリーを確認することで、お客様の要望や検討状況を正確に振り返ることができ、次回提案の精度向上にもつながっています。
また、AIに読み取られることを意識して説明するようになったことで、営業自身の話し方や提案内容も整理され、結果としてお客様にとっても分かりやすいコミュニケーションが生まれていると感じています。
今後はAgentforceやSalesforceと連携し、会話データから顧客ニーズを分析することで、営業活動だけでなくマーケティングにも活用していきたいと考えています。」
このコメントからは、AIが営業担当者の負担を軽減するだけでなく、顧客とのコミュニケーションの質そのものを向上させ、さらにはマーケティングへの応用も視野に入れていることがわかります。
Agentforceとの連携で実現する「最強のAIマネージャー」
リアルキューブは、2026年3月頃より、ベルセールスAIとAgentforceを組み合わせた自動化機能の実装を開始する予定です。この仕組みでは、ベルセールスAIが商談内容を取り込み、その情報をAgentforceへ連携します。Agentforceは、連携された情報に基づいて、リアルタイムでSlackなどのチャットツールを通じて営業担当者へ最適な情報や提案内容をサジェスト(提案)します。
具体的には、ベルセールスAIのプロンプト(AIへの指示)を継続的に改善することで、会話内容から顧客の具体的なニーズをより高い精度で読み取ります。その情報をSalesforceへ連携することで、営業活動の質をさらに高めることができます。Agentforceからのサジェスト内容も継続的に改善していくことで、営業現場で実際に活用できる「最強のAIマネージャー」の育成を目指しています。
さらに、蓄積された商談データをマーケティングにも活用することで、事業全体の成長加速を図る計画です。不動産・リノベーション提案という、顧客の人生に深く寄り添う高度なコンサルティングが求められる現場において、AIと人の力を融合させた次世代の営業体制構築が実現されようとしています。
ベルセールスAIについて
ベルセールスAIは、営業担当者の商談情報をAIが自動で抽出し、構造化することで、Salesforceへの入力を効率化する革新的なサービスです。
主な特徴は以下の通りです。
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Salesforce入力効率化に特化: AIが商談会話から必要な項目を自動で抽出し、手動入力を大幅に削減します。
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圧倒的な使いやすさ: 対面商談ではスマートフォンアプリ、Web商談ではPCアプリを使用し、誰でも簡単に操作できます。
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高精度な要約・抽出: 独自のAI技術により、商談の情報を高精度で抽出し、構造化されたデータとして提供します。
ベルセールスAIに関するお問い合わせや詳細情報については、以下のリンクからご確認ください。
https://bsai.bellface.co.jp/
まとめ:AIが拓く不動産・リノベーション営業の未来
株式会社リアルキューブによるベルセールスAIの導入は、不動産・リノベーション業界における営業活動のデジタルトランスフォーメーションの成功事例として注目されます。Salesforce連携率90%超という具体的な成果は、AIが営業現場にもたらす業務効率化、商談品質の向上、そしてデータドリブンな意思決定の重要性を示しています。
営業担当者が記録作業から解放され、顧客との対話に集中できる環境は、顧客体験の向上に直結します。また、客観的な商談データの蓄積は、組織全体のナレッジ共有を促進し、営業スキルの底上げにも貢献します。今後、Agentforceとの連携によるリアルタイムでの営業支援が本格化すれば、AIはまさに「最強のマネージャー」として、営業担当者一人ひとりのパフォーマンスを最大化し、企業の成長をさらに加速させるでしょう。
AI技術は、これまでの業務プロセスを根本から見直し、よりスマートで効率的な働き方を実現する可能性を秘めています。リアルキューブの取り組みは、AIがビジネスの現場でどのように活用され、どのような未来を創造できるのかを示す好例と言えるでしょう。
株式会社リアルキューブのウェブサイトはこちら:
https://renove-realcube.com/
ベルフェイス株式会社のウェブサイトはこちら:
https://bellface.co.jp/

