【AI初心者向け】製造業DX加速!Prox Industriesが自律双腕ロボットデモ開発で描く、工場自動化の次世代技術「Physical AI」とは?

はじめに:製造業の未来を切り拓く「Physical AI」搭載の自律双腕ロボットデモ開発

日本の製造業に新たな革新をもたらす可能性を秘めたニュースが発表されました。Prox Industries株式会社は、Franka Robotics GmbH社製の高精度な協働ロボット「Franka Emika Research」を活用した自律双腕タスクデモの開発に着手したことを明らかにしました。この先進的なデモンストレーションは、2026年1月21日(水)から23日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催される「Factory Innovation Week 2026/第10回ロボデックス(ロボット開発・活用展)」で初公開される予定です。

本記事では、この取り組みの背景にある「Physical AI(フィジカルAI)」という概念、そして自律双腕ロボットが製造業にもたらす可能性について、AI初心者の方にも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。AIとロボティクスの融合がどのようにして私たちの工場やものづくりの現場を変えていくのか、その未来を一緒に探りましょう。

Prox Industriesとは:東京大学の研究力を背景に日本の製造業DXを推進

Prox Industries株式会社は、「Japan as No.1 in Manufacturing」という壮大なミッションを掲げ、日本の製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)と研究開発を強力に支援する、AI・ロボティクス専門のベンダーです。

同社は、東京大学で長年培われてきた最先端の研究力を基盤としています。自動車、輸送機器、航空宇宙、精密機器、化学といった多様な大手メーカーを中心に、画像認識、予知保全、数理最適化、そして今回のテーマであるPhysical AIなど、多岐にわたる先進技術を駆使したソリューションを提供しています。単なる技術検証(PoC)にとどまらず、プロジェクトの要件定義から開発、実装、運用、保守に至るまで、顧客に寄り添った一貫した伴走支援を行っている点が大きな強みです。

Prox Industriesは、日本の製造業が直面する課題を解決し、再び世界をリードする存在となるための強力なパートナーとして活動しています。

製造現場に革命をもたらす「Physical AI」と自律双腕ロボット

加速する製造現場の「自律化・知能化」

近年、製造現場では、少子高齢化による人手不足の深刻化や、グローバル競争の激化に伴う生産性向上の必要性から、大きな変革が求められています。このような状況において、AIやロボティクス技術を活用した「自律化・知能化」の流れが世界中で加速しています。これは、ロボットが単にプログラムされた作業を繰り返すだけでなく、自ら状況を判断し、最適な行動を選択できるようになることを意味します。

Physical AIとは?:ロボットが「自分で考えて動く」技術

Prox Industriesが研究開発を進める「Physical AI」とは、簡単に言えば「ロボットがまるで人間のように、周りの状況を見て自分で考えて動く技術」のことです。従来の産業ロボットは、あらかじめ決められた手順や位置情報に基づいて動作していました。しかし、Physical AIを搭載したロボットは、カメラや各種センサー(ロボットの「目」や「耳」にあたる部分)を使って周囲の環境をリアルタイムで認識し、その情報に基づいてAI(ロボットの「脳」にあたる部分)が最適な動作計画を立て、実際にアーム(ロボットの「手」にあたる部分)を動かします。

これにより、予期せぬ物体が置かれたり、部品の位置が少しずれたりしても、ロボットは状況を瞬時に判断し、適切な対応を取ることが可能になります。人間が複雑な状況でも柔軟に対応できるように、Physical AIはロボットに「考える力」と「適応する力」を与えるのです。

双腕ロボットの可能性:人間の両手のように器用に作業する

今回の取り組みでProx Industriesが活用するのは、Franka Robotics GmbH社の高精度協働ロボット「Franka Emika Research」です。このロボットは、その名の通り2本の腕(双腕)を持っている点が特徴です。人間が両手を使って複雑な作業(例えば、片手で部品を支え、もう片方の手で工具を使って組み立てるなど)を行うように、双腕ロボットは単腕ロボットでは難しかった、より高度で協調的なタスクを自律的にこなすことができます。

Franka Emika Researchは、その高精度な動作と優れた操作性から、このような複雑な協調タスクの自律動作デモの構築に非常に適しています。具体的には、物体を把持する(つかむ)、組み立てる、操作するといった、これまで人間が行っていた繊細な作業をロボットが自律的に実行することを目指しています。

双腕ロボットが部品を扱う様子

なお、Franka Emika Researchは現在販売を終了しており、後継品はFranka Research3となります。

「第10回ロボデックス」で公開される未来の工場像

Prox Industriesが開発を進める自律双腕タスクデモは、2026年1月21日(水)から23日(金)に東京ビッグサイトで開催される「Factory Innovation Week 2026/第10回ロボデックス(ロボット開発・活用展)」で一般公開される予定です。

この展示では、Physical AIによる環境認識と自動動作生成を組み合わせることで、「人のように考えて動く」ロボットの未来像が提示されることでしょう。来場者は、AIがどのようにしてロボットに知能を与え、製造現場の課題を解決し、生産性を向上させるのかを、具体的なデモンストレーションを通じて体験できる貴重な機会となります。日本のものづくりがどのように進化していくのか、その一端をぜひ会場でご覧ください。

展示会情報

プロジェクトを支えるパートナー:株式会社リョーサン

今回の自律双腕タスクデモの開発プロジェクトにおいて、Prox Industriesは強力なパートナーである株式会社リョーサンの協力を得ています。本プロジェクトで使用するFranka Emika Researchのデモ機は、株式会社リョーサンから貸与されています。

株式会社リョーサンは、半導体・電子部品の販売を主軸とするエレクトロニクス商社でありながら、近年ではロボティクス関連機器の取り扱いにも注力しています。特に、ドイツFranka Robotics GmbH社の日本における唯一の正規代理店として、産業分野や研究分野への協働ロボット導入を積極的に支援しており、日本のものづくり現場の自動化・効率化に貢献しています。

株式会社リョーサン 会社概要

  • 所在地: 東京都千代田区東神田二丁目3番5号

  • 代表者: 代表取締役執行役員 稲葉 和彦

  • 設立: 1953年

  • 事業内容: 半導体・電子部品の販売、ロボティクス関連機器等のソリューションの提供

  • URL: https://www.ryosan.co.jp

Prox Industriesが描く未来と、それを実現する人材募集

Prox Industries株式会社は、「Japan as No.1 in Manufacturing」というミッションのもと、AIとロボティクスの力を活用して日本の製造業を再び世界のトップに押し上げることを目指しています。今回の自律双腕タスクデモの開発も、その壮大なビジョンを実現するための重要な一歩です。

同社は、このような革新的な取り組みをさらに加速させるため、現在、新たな仲間を積極的に募集しています。AIやロボット技術を通じて日本の製造業の未来を創造したいという情熱を持つ方は、ぜひ以下の採用情報をご覧ください。最先端の技術に触れ、社会に大きなインパクトを与える仕事に挑戦できる環境が用意されています。

募集職種

  • PM職

  • AIエンジニア職

  • ロボティクスエンジニア職

  • ソフトウェアエンジニア職

採用URL

まとめ:Physical AIが拓く製造業の新たな地平

Prox Industries株式会社がFrank Robotics GmbH社製のロボットを活用して開発を進める自律双腕タスクデモは、単なる技術的な挑戦にとどまりません。これは、AIが自ら状況を判断し、柔軟に作業をこなす「Physical AI」という次世代の技術が、日本の製造業の未来を大きく変える可能性を秘めていることを示しています。

人手不足や生産性向上といった喫緊の課題に対し、Physical AIを搭載した自律双腕ロボットは、まるで人間の両手のように器用に、そして知的に作業を進めることで、これまでにない効率化と品質向上を実現するでしょう。2026年のロボデックスで公開されるデモは、日本のスマートファクトリーの姿を具体的に示す画期的な一歩となることが期待されます。この革新的な技術の進展が、日本の製造業に新たな地平を切り拓くことに注目が集まっています。

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