現代のビジネスにおいて、IT技術の進化は目覚ましく、それに伴いセキュリティの脅威やIT運用の複雑さも増しています。こうした状況の中、最新の技術情報をわかりやすく提供することは、企業にとって非常に重要です。
SB C&S株式会社は、事業ビジョン「繋ぐ ~テクノロジーのチカラで、ワクワクする未来へ。~」に基づき、社会が求める最先端の技術情報を届けるため、ITに関する最新技術の情報サイト「C&S ENGINEER VOICE(エンジニアボイス)」を運営しています。この度、同サイトにて新たな技術解説コンテンツが公開されました。今回は特に注目すべき3つの技術について、AI初心者の方にも理解できるよう、詳しくご紹介します。

C&S ENGINEER VOICEとは?IT最新技術の羅針盤
「C&S ENGINEER VOICE」は、ITディストリビューターならではの独自の視点から、AI、仮想化、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、データマネジメントといった多岐にわたる最新のIT技術情報を発信しているサイトです。専門的な内容を、現場のエンジニアが実際に役立つ形で解説しており、ITに関わる多くのプロフェッショナルから支持されています。
このサイトの最大の特長は、単なる製品紹介に留まらず、技術の背景や具体的な活用方法、導入メリットなどを深く掘り下げて解説している点です。これにより、読者は表面的な情報だけでなく、その技術がビジネスにどのような価値をもたらすのかを具体的に理解することができます。最新のITトレンドを追いかけ、自社のIT戦略に役立てたいと考えている方にとって、「C&S ENGINEER VOICE」はまさに羅針盤のような存在と言えるでしょう。
C&S ENGINEER VOICEの詳細はこちらから確認できます。
https://licensecounter.jp/engineer-voice/
今回公開されたのは、以下の3つの記事です。
- XM Cyber(エックスエムサイバー)の追加機能紹介
- Tanium(タニウム) Deployモジュール機能紹介
- CrowdStrike(クラウドストライク)のFusion SOAR×Charlotte AIで実現するワークフロー
これらの技術は、それぞれサイバーセキュリティの強化、IT運用の効率化、そしてAIを活用したインシデント対応の迅速化に貢献するものであり、現代の企業が直面する課題を解決するための重要な鍵となります。それでは、それぞれの技術について詳しく見ていきましょう。
【徹底解説1】XM Cyber:外部からの攻撃経路をまるごと可視化!EASM+APMの新連携機能
サイバー攻撃の手口は日々巧妙化しており、企業は常に新たな脅威にさらされています。特に、外部に公開されている資産(ウェブサイト、サーバーなど)を狙った攻撃は増加の一途をたどっています。このような状況で、自社のセキュリティ対策が十分であるか、どこに弱点があるのかを正確に把握することは非常に困難です。そこで注目されるのが、CTEM(継続的な脅威エクスポージャー管理)ベンダーであるXM Cyberです。
XM Cyberとは?
XM Cyberは、サイバー攻撃者がどのような経路で企業のシステムに侵入し、重要な資産に到達するかを継続的にシミュレーションし、可視化するソリューションを提供しています。これにより、企業は実際に攻撃を受ける前に、潜在的な弱点や攻撃経路を特定し、優先順位をつけて対策を講じることが可能になります。
EASMとAPMとは?新連携機能のインパクト
今回、XM Cyberに追加されたのは、EASM(外部資産管理)とAPM(攻撃経路管理)の連携機能です。
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EASM(External Attack Surface Management:外部資産管理):インターネット上に公開されている企業のIT資産(ウェブサイト、クラウドサービス、外部向けサーバーなど)を自動的に発見し、それらの脆弱性やリスクを継続的に監視・評価する機能です。企業が認識していない「シャドーIT」なども含め、攻撃者から見える自社の弱点を洗い出します。
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APM(Attack Path Management:攻撃経路管理):企業内部のネットワークやシステムにおいて、攻撃者がどのような経路をたどれば重要な情報やシステムに到達できるかをシミュレーションし、その経路を可視化する機能です。複数の脆弱性や設定ミスが組み合わさることで生まれる「攻撃経路」を発見します。
この二つの機能が連携することで、企業は「外部に存在する脆弱性が、社内のどの重要な資産に影響を与える可能性があるのか」を明確に可視化できるようになります。例えば、外部のウェブサーバーの小さな設定ミスが、実は社内の基幹データベースへの侵入経路になり得る、といった複合的なリスクを特定できます。これにより、セキュリティ対策の優先順位が明確になり、限られたリソースの中で最も効果的なセキュリティ強化を実現できるようになります。
この機能が企業にもたらすメリット
- 攻撃経路の全体像把握:外部からの視点と内部からの視点を統合することで、攻撃者が利用し得るあらゆる経路を包括的に把握できます。
- 対策の優先順位付け:単なる脆弱性リストではなく、ビジネスに与える影響度が高い攻撃経路を特定できるため、効果的な対策に注力できます。
- セキュリティ投資の最適化:どこに投資すれば最もセキュリティが向上するかをデータに基づいて判断できるため、無駄のないセキュリティ投資が可能になります。
- リスク軽減とインシデント防止:潜在的な攻撃経路を事前に塞ぐことで、実際のサイバー攻撃による被害を未然に防ぎ、ビジネスの継続性を高めます。
XM Cyberのこの新機能は、サイバーセキュリティ対策の複雑さが増す現代において、企業がより戦略的かつ効率的にセキュリティを強化するための強力なツールとなるでしょう。
XM Cyber EASM+APM 追加機能の詳細はこちらから確認できます。
https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20251003__xm_cyberxm_cyberctemctem.html
【徹底解説2】Tanium Deployモジュール:エンドユーザーが自分でアプリをインストール!セルフサービス機能でIT部門の負担を軽減
企業のIT環境では、従業員が利用するアプリケーションの管理が大きな課題となっています。新しいソフトウェアの導入、既存ソフトウェアのアップデート、不具合時の再インストールなど、IT部門には常に多くの問い合わせが寄せられ、その対応に追われています。このような状況を改善し、IT運用の効率を大幅に向上させるのが、TaniumのDeployモジュールです。
Taniumとは?
Taniumは、企業内の数万、数十万台にも及ぶエンドポイント端末(PC、サーバーなど)をリアルタイムで可視化し、管理、セキュリティ対策を行うためのプラットフォームです。膨大な数の端末の状態を瞬時に把握し、必要なアクションを迅速に実行できる点が最大の特長です。
Deployモジュールと「エンドユーザーセルフサービス」機能
TaniumのDeployモジュールは、エンドポイント端末へのアプリケーションの効率的なインストールや管理を可能にする機能です。これまでのIT運用では、新しいアプリケーションを導入する際、IT部門が各端末に手動でインストールしたり、全社一斉に配布したりするケースが多く、従業員の業務を一時的に中断させたり、IT部門に大きな負担をかけたりすることがありました。
今回特に注目すべきは、Deployモジュールに搭載されている「エンドユーザーセルフサービス」機能です。これは、従業員(エンドユーザー)自身が、IT部門が事前に承認・登録したアプリケーションの中から、必要なものを自分のタイミングで選択し、インストールできる機能です。
「エンドユーザーセルフサービス」は、直感的でわかりやすいインターフェースが特長で、まるでスマートフォンのアプリストアのように、従業員は必要なアプリケーションを簡単に検索し、数クリックでインストールを完了できます。これにより、IT部門への問い合わせを大幅に削減し、従業員は自分のペースで必要なツールを手に入れることができるため、業務の生産性向上にもつながります。
この機能が企業にもたらすメリット
- IT部門の負荷軽減:アプリケーションのインストールやアップデートに関する問い合わせや手作業が大幅に減り、IT部門はより戦略的な業務に集中できます。
- エンドユーザーの満足度向上:従業員は自分の必要な時に必要なアプリケーションを導入できるため、ITサポートを待つ必要がなくなり、業務の中断が減少します。
- アプリケーション配布の最適化:IT部門は承認済みアプリケーションの一元管理が可能になり、セキュリティポリシーに沿った形でアプリケーション配布をコントロールできます。
- 迅速な業務開始:新入社員のオンボーディング時や新しいプロジェクト開始時など、必要なアプリケーションを迅速にセットアップできるため、業務への早期貢献が期待できます。
Tanium Deployモジュールの「エンドユーザーセルフサービス」機能は、IT運用の効率化と従業員の生産性向上を同時に実現する、非常に強力なソリューションと言えるでしょう。
Tanium Deployモジュール機能紹介の詳細はこちらから確認できます。
https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20251024_tanium_3.html
【徹底解説3】CrowdStrike Fusion SOAR×Charlotte AI:自然言語形式でワークフローを作成しよう!
現代のサイバーセキュリティにおいて、脅威の検知から対応までの時間をいかに短縮するかが、被害を最小限に抑える上で非常に重要です。しかし、セキュリティインシデントは複雑化しており、専門家による手動での対応には限界があります。そこで注目されているのが、セキュリティ運用の自動化とAIの活用です。
CrowdStrikeとは?
CrowdStrikeは、クラウドベースのサイバーセキュリティプラットフォームを提供し、エンドポイント(PCやサーバーなど)の保護、脅威検知、インシデント対応などを包括的に支援しています。特に、AIを活用した高度な脅威インテリジェンスと、迅速な対応能力が特長です。
Fusion SOARとCharlotte AIの画期的な連携
今回紹介されるのは、CrowdStrikeのFusion SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)と、AI支援モジュールであるCharlotte AIを組み合わせることで実現する、画期的なワークフロー作成機能です。
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Fusion SOAR:セキュリティ運用における様々なツールやプロセスを連携させ、脅威の検知から分析、対応までの一連のタスクを自動化・効率化するためのプラットフォームです。これにより、セキュリティアナリストは手作業に費やす時間を削減し、より高度な分析や判断に集中できるようになります。
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Charlotte AI:CrowdStrikeのプラットフォームに組み込まれたAI支援モジュールで、自然言語処理技術を活用しています。ユーザーが普段使っている言葉(自然言語)で質問したり指示を出したりすることで、情報検索やタスク実行をサポートします。
この二つが連携することで、セキュリティワークフローを自然言語形式で自動生成できるようになりました。これはつまり、セキュリティ担当者が「フィッシングメールが検知されたら、自動的に隔離して、担当者に通知し、関連ログを収集するワークフローを作って」と、まるで人に話しかけるかのように指示するだけで、AIが自動的にそのワークフローを構築してくれる、ということです。
この連携が企業にもたらすメリット
- インシデント対応の迅速化:手動でのワークフロー設定が不要になるため、インシデント発生時の対応を大幅にスピードアップできます。AIが即座に適切なワークフローを生成し、自動実行することで、被害拡大を最小限に抑えられます。
- セキュリティ運用の効率化:複雑なスクリプトやプログラミングの知識がなくても、自然言語でワークフローを作成できるため、セキュリティ運用の自動化がより手軽になります。これにより、セキュリティチームの運用負荷が軽減されます。
- 専門知識の敷居を低下:高度なSOARの知識がなくても、AIの力を借りて複雑なワークフローを構築できるようになるため、セキュリティ自動化の恩恵を受けられる人材が広がります。
- ヒューマンエラーの削減:手動での設定ミスによるインシデント対応の遅延や誤りを減らし、より信頼性の高いセキュリティ運用を実現します。
CrowdStrike Fusion SOARとCharlotte AIの連携は、AIがセキュリティ運用に革新をもたらす具体的な事例であり、企業のサイバーレジリエンス(回復力)を高める上で非常に重要な進化と言えるでしょう。
Fusion SOAR×Charlotte AI で実現するワークフローの詳細はこちらから確認できます。
https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20251028_crowdstrikefusion_soarai.html
まとめ:最新IT技術で未来を切り拓く
今回ご紹介したXM Cyber、Tanium、そしてCrowdStrike Fusion SOAR×Charlotte AIの3つの技術は、それぞれ異なる側面から現代のIT環境における課題解決に貢献しています。
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XM Cyberは、外部からの攻撃経路を包括的に可視化し、より戦略的なセキュリティ対策を可能にします。
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Tanium Deployモジュールのエンドユーザーセルフサービスは、IT部門の運用負荷を軽減し、従業員の生産性を向上させます。
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CrowdStrike Fusion SOARとCharlotte AIは、AIの力でセキュリティワークフローの自動生成を実現し、迅速かつ効率的なインシデント対応を可能にします。
これらの技術に共通するのは、企業が直面する複雑な課題に対し、効率的かつ効果的なソリューションを提供し、ビジネスの成長を支援するという点です。特にAIの進化は目覚ましく、Charlotte AIのように自然言語で複雑なタスクを自動化できるようになったことは、IT運用の未来を大きく変える可能性を秘めています。
SB C&Sは、「C&S ENGINEER VOICE」を通じて、このような最新の技術情報を継続的に発信することで、企業がテクノロジーの力を最大限に活用し、より安全で効率的なビジネス環境を構築できるよう支援しています。AI初心者の方も、これらの技術がどのようにビジネスに貢献するのかを理解し、自社のIT戦略を考える上で役立てていただければ幸いです。未来のIT環境を構築するためには、常に最新の情報に触れ、学び続けることが不可欠です。今後も「C&S ENGINEER VOICE」の動向に注目し、最新のテクノロジーを活用していきましょう。

