Tokkyo.AiがAIエージェント技術を高度化し「Technology Explorer」を始動!特許検索SaaSから戦略基盤へ進化、2倍以上の精度向上を実現

Tokkyo.AiがAIエージェント技術を高度化し「Technology Explorer」を始動!特許検索SaaSから戦略基盤へ進化、2倍以上の精度向上を実現

リーガルテック株式会社は、2026年3月5日、同社が提供するAI特許プラットフォーム「Tokkyo.Ai」において、AIエージェント技術の高度化と新機能「Technology Explorer」の始動を発表しました。このアップデートは、従来の特許検索サービスから、AIが自律的に技術を探索・分析する戦略基盤へと「Tokkyo.Ai」を進化させる画期的な一歩となります。

Tokkyo.Ai、AIエージェント技術を高度化で2倍以上の精度向上を達成

企業の競争力を左右する技術情報の課題

現代の企業競争力は、研究開発(R&D)活動とその成果を守り、活用する特許戦略に大きく依存しています。しかし、多くの企業では、以下のような課題に直面していました。

  • 社内の技術資料の分断: 研究レポート、設計書、実験データなど、社内に蓄積された貴重な技術情報が、それぞれの部署やシステムに分散し、全体像を把握しにくい状態にありました。

  • 特許情報の把握の困難さ: 世界中で日々公開される膨大な特許情報を網羅的に、かつ効率的に把握することは、専門家にとっても大きな負担でした。

これらの情報が分断されている結果、技術の全体像を横断的に把握することが難しく、新しい技術の開発や特許出願の判断、さらには事業への投資判断が、個人の経験や知識に頼る「属人的」なものになりがちでした。このような構造的な課題を解決し、技術戦略をより高度なものにすることが、企業の持続的な成長には不可欠とされていました。

検索SaaSからプラットフォームへ進化する「Technology Explorer」

今回の「Technology Explorer」の始動により、「Tokkyo.Ai」は単なる特許検索ツールから、社内技術データも統合し、AIエージェントが自律的に調査・分析を行う「技術探索基盤」へと大きく進化しました。

これまでの特許関連ツールは、ユーザーがキーワードや条件を入力して「検索」し、その結果を「人が分析」し、「人が判断」するというプロセスが一般的でした。しかし、「Technology Explorer」では、このプロセスが根本から変わります。

AIが自律的に調査・整理し、人の意思決定を支援

新しいプロセスでは、AIが調査の大部分を担います。具体的には、AIが質問を理解し、その質問に対する最適な「調査方針」を自動で設計します。そして、関連する膨大な情報の中から、本当に必要な情報だけを抽出し、整理します。もし情報が不足していると判断すれば、AIは自ら追加の情報を「再探索」し、調査の精度を高めていきます。

これは、単に検索機能が高度化されたというだけではありません。調査プロセスそのものがAIによって進化し、これまで人が行っていた手間のかかる作業をAIが代行することで、人はより重要な「意思決定」に集中できるようになります。AI初心者の方にもイメージしやすいように例えるなら、これまでは図書館で司書に本の場所を尋ね、自分で本を読んで情報を探し、まとめる必要がありましたが、これからはAIが有能な研究アシスタントとして、必要な情報を探し出し、要点をまとめてくれるようなイメージです。

この機能は、既存のユーザーは特別な手続きなしに2026年3月6日から利用開始できます。

利用料金は、初期費用0円で、1IDあたり月額2万円(税抜)です。なお、2026年4月以降は月額3.5万円(税抜)に値上げが予定されています。

無料トライアルや詳細については、以下の窓口へお問い合わせください。

主なアップデート内容の詳細

今回の「Technology Explorer」の始動に伴い、以下の3つの主要な機能強化が実施されました。

1. ドキュメントインポート機能の強化

企業が持つ技術情報は、PDF、Word、Excelといった様々な形式のファイルや、特許管理リストなど、多岐にわたります。これまでは、これらの「非構造化データ」(定まった形式を持たない自由な形式のデータ)を分析ツールに取り込むことは容易ではありませんでした。

しかし、今回の強化により、「Tokkyo.Ai」はこれらの多様な社内資料を高精度で解析できるようになりました。単にファイルを取り込むだけでなく、資料の内容を「意味単位」で分解し、その情報を公開されている特許情報と横断的に統合することが可能になります。これにより、社内の開発状況と外部の特許動向を一つのプラットフォーム上で同時に把握できるようになり、より包括的な視点での分析が可能になります。

2. 内部LLM(大規模言語モデル)の高度化

「Technology Explorer」の中核をなすのが、AIの「脳」とも言える内部LLMの高度化です。LLMとは、人間が使う言葉を理解し、生成する能力を持つAIモデルのことです。今回のアップデートでは、以下の点が強化されました。

  • 調査計画の自動設計: AIがユーザーの質問意図を深く理解し、それに基づいて最適な調査計画を自動で立案します。これにより、ユーザーは漠然としたテーマからでも、効率的に調査を進めることができます。

  • 再探索ロジックの強化: 最初の調査で得られた情報が不十分な場合、AIは自ら判断して、さらに深く情報を掘り下げて再探索を行います。これにより、より網羅的で精度の高い調査結果が期待できます。

  • ノイズ削減性能の改善: 調査対象となる情報の中には、質問とは直接関係のない「ノイズ」となる情報も含まれます。AIはこれらのノイズを効果的に削減し、本当に必要な情報だけを抽出する能力が向上しました。これにより、情報の過多による混乱を防ぎ、ユーザーは本質的な情報に集中できます。

これらの強化により、「Tokkyo.Ai」は単なる検索補助ツールではなく、自律的に調査を遂行する「AIエージェント」へと進化を遂げました。自社独自のスコアに基づくテストでは、前回のバージョンと比較して「2倍以上」の精度向上が確認されており、その性能の高さがうかがえます。

3. UI(ユーザーインターフェース)刷新

どんなに優れた機能も、使いにくければその価値は半減してしまいます。今回のアップデートでは、ユーザーがより直感的に、効率的にサービスを利用できるよう、UIも刷新されました。

  • 調査プロセスの可視化: AIがどのような手順で調査を進めているのか、そのプロセスがユーザーに分かりやすく表示されるようになりました。これにより、AIの動作を理解しやすくなり、信頼感を持って利用できます。

  • 根拠表示の強化: AIが提示した情報の「根拠」が明確に示されるようになりました。これにより、ユーザーはAIの分析結果の信頼性を確認し、より安心して意思決定を行うことができます。

  • インポート操作の簡素化: 社内資料のインポート操作がより簡単になり、専門的な知識がなくてもスムーズにデータを取り込めるようになりました。ユーザーは目的を入力するだけで、AIが調査から整理までを担う構造へと移行し、利用者の負担が大幅に軽減されます。

導入効果:精度とスケールの両立

今回の基盤強化により、「Tokkyo.Ai」は大幅な精度向上を達成しました。必要な情報のみを精密に抽出する構造により、不要なデータ読み込みを排除し、応答の信頼性が向上しています。

また、大規模な非構造化データ環境、例えば膨大な数の社内文書や特許情報を取り扱う場合においても、性能劣化を抑制する設計が施されています。これは、将来的に企業がさらに多くのデータを扱うようになった際にも、安定した性能を維持できる拡張性の高い基盤が備わっていることを意味します。

技術戦略インフラには、単に情報を見つける「精度」だけでなく、膨大な情報を処理し、将来の成長に対応できる「スケール(規模)」の両立が不可欠です。今回の始動は、まさにその両立を可能にする基盤を確立するための第一段階と言えるでしょう。

技術戦略インフラへの進化

リーガルテック株式会社は、「Tokkyo.Ai」を単なる特許検索ツールの高度化に留めるつもりはありません。彼らが目指しているのは、企業の「研究開発」「出願戦略」「投資判断」といった重要な意思決定を支える「技術戦略インフラ」の構築です。

今回の始動は、その壮大な目標に向けた以下の三つの基盤を整備する第一歩となります。

  • 社内技術データの統合: 企業内に散在する技術情報を一元的に集約し、活用できる基盤。

  • AIエージェントによる自律的調査: 人の手を介さずに、AIが自ら情報を探索・分析し、知見を導き出す基盤。

  • 精度と拡張性の両立: 質の高い情報を提供しつつ、将来的なデータ量の増加にも対応できる柔軟な基盤。

将来的には、「Tokkyo.Ai」はさらに進化を遂げ、以下のような機能が拡張される予定です。

  • 特許ランドスケープの自動生成: 特定の技術分野における特許の全体像(誰が、どのような技術を、どれくらい保有しているかなど)をAIが自動で可視化し、戦略立案を支援します。

  • 出願戦略提案: 新しい技術やアイデアに対して、どのような特許を出願すべきか、AIが戦略的な提案を行います。

  • 技術ポートフォリオ可視化: 企業が保有する技術資産を一覧で把握し、強みや弱み、将来性を分析できるよう可視化します。

これらの機能を通じて、「Tokkyo.Ai」は企業のR&D意思決定の中核を担う基盤へと進化し、イノベーション創出を強力に後押しすることが期待されます。

リーガルテック株式会社 代表取締役CEO 平井智之氏のコメント

リーガルテック株式会社の代表取締役CEOである平井智之氏は、今回の始動について次のようにコメントしています。

「今回の始動は単なる機能追加ではありません。技術戦略インフラを構築するための基盤整備です。社内技術と公開特許情報を統合し、AIエージェントが自律的に調査を行う構造を実装しました。これは第一歩に過ぎませんが、方向性は明確です。Tokkyo.Aiは特許検索SaaSから、企業の意思決定を支える基盤へ進化します。」

このコメントからも、今回のアップデートが単なる機能強化に留まらず、企業の知財・R&D戦略を根底から変革する大きなビジョンに基づいていることが分かります。

Tokkyo.Aiについて

「Tokkyo.Ai」は、企業内部の技術データと世界中の公開特許情報を統合し、AIエージェントが調査・分析を行う知財プラットフォームです。技術探索から戦略的な意思決定支援までを担うAI基盤として展開されており、企業の競争力強化に貢献しています。

リーガルテック株式会社 会社概要

  • 名 称: リーガルテック株式会社

  • 代表取締役CEO: 平井 智之

  • 事業内容: AI・データ技術を活用した法務・知財領域の高度化支援。AIエージェント型知財プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」の開発・提供

  • URL: https://www.legaltech.co.jp/

リーガルテック株式会社は、AIとデータ技術を駆使して、企業の法務・知財分野における課題解決と効率化を支援しています。今回の「Tokkyo.Ai」の進化は、同社の技術力と未来を見据えたビジョンを示すものと言えるでしょう。

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