renueが全社員AI活用を徹底!「Claude Code」導入率100%と「renue-cli」開発で業務の未来を拓く
株式会社renueは、全社員がAIエージェント「Claude Code」を日常業務で活用する「導入率100%」を達成しました。この画期的な取り組みに加え、社内業務をAIエージェントから自然言語で操作できる統合CLIツール「renue-cli」を独自開発。AIを単なるツールとしてではなく、業務の中核で働く「ファーストクラスの業務遂行者」として位置づけることで、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に推進しています。

AI活用の現状と多くの企業が抱える「ラストワンマイル問題」
近年、Claude Code、Codex、CursorといったAIエージェントの進化は目覚ましく、コード生成やドキュメント作成の生産性を飛躍的に向上させています。AIの活用範囲は、開発現場を超えて、ホワイトカラー業務全般へと広がりを見せています。しかし、多くの企業ではAIエージェントの導入が「試験的な利用」「一部の職種に限定された利用」「汎用的なタスクのみの利用」に留まっているのが実情です。
例えば、文書の要約や翻訳、定型的なコード生成といった、どの企業でも共通して発生する作業は効率化できるかもしれませんが、全社員が日々の業務の主要なインターフェースとしてAIエージェントを使いこなすまでには至っていません。これは、単にAIツールを導入するだけでは解決できない、「組織的な定着」という大きな壁が存在するためです。
renue社は、この「組織的な定着」こそがDXの出発点であると考え、全社員のClaude Code利用率100%を経営指標として設定し、その達成に向けて取り組んできました。全員が毎日AIを使う環境をまず作り上げたことで、次に明確になった課題が「AIエージェントがどれだけ賢くても、社内情報にアクセスできなければ業務は完遂しない」というものでした。
例えば、AIが優秀なアナリストやコピーライターになれたとしても、自社の「日報システム」「契約管理ツール」「広告運用データ」「採用データベース」「議事録」といった社内情報に直接アクセスできなければ、その能力を最大限に発揮することはできません。AIが「社内事情を知らない外部コンサルタント」の域を出ない、この状況こそが、renue社が解決すべき「ラストワンマイル問題」と捉えられました。
さらに、日報、議事録、契約、採用、広告、経理といった業務システムがそれぞれ異なるツールに分散していることも生産性低下の一因です。複数のツールにログインし、異なるユーザーインターフェース(UI)を操作し、異なるデータ形式で情報を入力する作業は、頻繁な「コンテキストスイッチ(思考の切り替え)」を引き起こし、業務効率を著しく低下させます。
また、AIエージェントの活用スキルには個人差が大きく、効果的なプロンプト(AIへの指示)や使い方の知見が個人の経験に留まってしまうことも課題でした。組織的な教育や改善サイクルを回すためのデータは、全社員がAIを使う環境がなければ蓄積されません。つまり、AI活用を組織全体で底上げするためには、「利用率100%」という強固な土台が必要不可欠だったのです。
renueの革新的なアプローチ:AI活用の「順序」が鍵
renue社がたどり着いた結論は、AI活用における「順序」の重要性でした。それは、以下の2つのステップをこの順序で実行することです。
- 「人のAI利用率を100%にする」:まず全社員がAIエージェントを日常的に使う環境を整える。
- 「その人たちの業務を支える社内情報アクセス基盤を敷く」:次に、AIが社内情報にアクセスできるようにする仕組みを構築する。
この順序で進めなければ、たとえ優れたAIツールを導入しても社員に使われず、いくら情報基盤を構築しても実際の業務は変わらない、という考えに基づいています。
第1フェーズ:全社員Claude Code利用率100%の達成
renue社はまず、AIエージェント「Claude Code」の全社員利用率を経営指標として可視化し、管理することで100%を達成しました。単にツールを導入するだけでなく、営業、採用、広告運用、経理、広報、事務といった職種を横断し、Terminal(コマンドラインインターフェース)上のAIエージェントが日々の業務における主要なUIとなる状態を組織に定着させました。この土台があったからこそ、次のフェーズで開発する基盤が「作れば使われる」ことを前提に設計できたのです。
第2フェーズ:renue-cliによる社内情報アクセス基盤の構築
全社員がAIエージェントを使う環境が整ったことで、次に顕在化した「AIが社内情報にアクセスできない」という課題を解決するために開発されたのが「renue-cli」です。
renue-cliは、renue社が独自開発したCLI(Command Line Interface)およびMCP(Model Context Protocol)ツールです。MCPを通じて、Claude CodeなどのAI開発環境から社内業務プラットフォーム「renue hub」のAPIを呼び出し、業務データの読み書きを自然言語ベースで実行可能にします。
AI初心者の方のために簡単に説明すると、CLIとは、コンピューターに文字で命令を入力して操作する方法です。普段皆さんが使っているマウスでアイコンをクリックする操作(GUI)とは異なり、より細かく、素早く、そして自動的に操作するのに適しています。そしてMCPは、AIエージェントが社内の様々なシステムと「会話」し、情報をやり取りするための「通訳プロトコル」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。これにより、AIエージェントはまるで人間のように、社内の様々な情報にアクセスし、業務を遂行できるようになります。
renue-cliの主な機能と具体的な活用例
renue-cliは、多岐にわたる業務の自動化と効率化を実現します。具体的な機能は以下の通りです。
1. 日報作成の自動化
Googleカレンダーの予定、Slackの活動ログ、議事録の内容などをAIが横断的に参照し、日報のドラフトを自動で作成します。作成された日報はSlackの指定チャンネルに自動投稿され、管理者は日報の一覧確認、週次サマリーの生成、コメント管理などが可能です。


2. 営業・コンサルティング支援
事例のAI生成、顧客とのロールプレイ・シナリオ訓練、ステークホルダー分析など、営業やコンサルティング業務を高度化する機能を提供します。また、契約管理(テンプレート作成、請求スケジュール、アラート)や月次収益管理、売上ダッシュボード(Sales Hub)も利用できます。


3. 広報作成の自動化(広報作成MCP)
プレスリリースのドラフト作成から、景品表示法・薬機法・著作権などのリスクを事前検出する法務チェック、HTMLプレビュー、エクスポートまで、プレスリリース制作の全工程をAIエージェントに委任できます。これにより、広報担当者の制作工数を大幅に削減します。
4. マーケティング機能
キャンペーン管理(予算配分、実行記録)、クリエイティブ管理(AI生成、パフォーマンス追跡)、ランディングページ管理(セクションAI生成、公開)、マーケティングペルソナ・仮説管理、ブランドアセット管理など、マーケティング業務を包括的にカバーします。業務領域ごとにMCPプロファイルを分割し、必要な機能だけを有効化することで、コンテキスト消費(AIが一度に処理できる情報量)を最適化しています。
renue-cli導入による具体的な効果
「全員がAIを使う」ことと、「そのAIが社内情報にアクセスできる」ことの2つが揃うことで、AIは初めて「ファーストクラスの業務遂行者」として機能します。どちらか片方だけでは、業務オペレーションの劇的な変化は期待できません。
renue-cliの導入によって、以下の成果が実現しています。
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業務UIの統合:AIエージェントという単一のインターフェースから、日報、議事録、契約、採用、広告、経理、広報など、複数の業務領域を一貫して実行できるようになりました。これにより、ツール間の移動にかかるコストが解消され、業務の遊休時間が大幅に削減されています。
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日報作成の自動化:社員の一日の活動実績からAIが日報を自動生成し、Slackに自動投稿することで、全社員がリアルタイムで業務内容を確認できるようになりました。
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広報制作の効率化:プレスリリースのドラフト作成から法務チェック、HTMLプレビューまでを一気通貫で実行できるため、制作にかかる工数が大幅に短縮されました。
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組織学習サイクルの起動:全社員がAIを使う環境があるからこそ、AIの利用ログ、効果的なプロンプト、改善要望といったデータが継続的に蓄積されます。これにより、AI活用スキルが個人の知見に留まらず、組織全体の知識として底上げされる学習サイクルが動き出しました。
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AI活用の組織浸透:全社員がTerminal上のAIエージェントで日常業務を遂行する体制が定着し、AIが企業文化の一部となっています。
多様な職種でのAI活用シーン
renue-cliは、様々な職種でAIエージェントを活用するシーンを創出します。
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事務担当者:ドキュメント作成やデータ整理をAIエージェント経由で効率的に遂行。
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コンサルタント:分析レポートの生成や提案資料のドラフト作成をAIに指示。
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広告運用担当者:Google AdsやMetaの入札調整などをTerminalから実行し、広告運用を最適化。
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採用担当者:候補者管理、ペルソナマッチング、面接分析を行い、採用業務を高度化。
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広報担当者:プレスリリースのドラフト作成から法務チェックまでをAIに委任し、業務負荷を軽減。
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経理担当者:Freee会計と連携した取引管理、月次集計、PL(損益計算書)要約などを実行し、経理業務を支援。
これらの活用シーンに共通する前提は、「全社員がAIエージェントを主要なUIとして使っている」こと、そして「そのAIが社内情報に自然言語でアクセスできる」ことの2点です。
今後の展望:AI活用のベストプラクティスを社会へ
renue社が自社で実証したのは、個々の機能そのものよりも、前述した「順序」の重要性です。
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人のAI利用率を先に上げる(Claude Code利用率100%)
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社内情報アクセス基盤を後から敷く(renue-cli/MCP)
この順序で進めなければ、せっかく導入したツールも使われず、基盤を作っても業務は変わらないという教訓を得ました。renueは「まず自社をDXする」という方針のもと、この順序で得た知見を外部に提供する取り組みを進めています。
短期的には、Slack連携の機能拡張(スレッド認識、マルチチャンネル対応)、MCPの書き込み権限の横展開、AIエージェント利用評価の高度化(自動フィードバック、改善提案)などが予定されています。
中期的には、AIエージェントと業務オペレーションの接続におけるベストプラクティスを体系化する予定です。「MCPプロファイル分割によるコンテキスト最適化」「書き込み制御による安全設計」「業務データのAPI化とAI接続」といった知見を、より多くの組織が活用できる形に整備していくことでしょう。
AIエージェントが業務インフラとなる時代において、「人のAI利用率100%」と「社内情報アクセス基盤」という両輪を同じ順序で揃える仕組みは不可欠です。renueは、renue-cliで培った知見をコンサルティングおよびFDE(Forward Deployed Engineering)サービスを通じて社外にも展開し、AIエージェント活用の「ラストワンマイル」を埋める支援を進めていくとしています。
まとめ:AIが「働く」社会の実現へ
renue社の取り組みは、AIが単なる補助ツールではなく、企業の日常業務に深く根ざし、社員一人ひとりの生産性を劇的に向上させる可能性を示しています。全社員がAIを使いこなし、AIが社内情報にアクセスできる環境を整えることで、企業は新たなレベルのDXを実現し、競争力を高めることができるでしょう。renueの挑戦は、AIが「働く」社会の実現に向けた、重要な一歩と言えそうです。
会社概要
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会社名:株式会社renue
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所在地:〒105-7105 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター 5階
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代表者:山本悠介
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事業内容:AIコンサルティング業
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本件に関するお問い合わせ:info@renue.co.jp

