AI技術の進化は、私たちの働き方を大きく変えつつあります。特に、グローバル化が進む現代において、多言語間のコミュニケーションを円滑にする「AI翻訳」は、ビジネスの現場で不可欠なツールとなっています。しかし、従来のAI翻訳には、「翻訳資産の活用が手間」「専門用語の精度に課題がある」といった声も聞かれ、その活用にはまだハードルがありました。
こうした課題に対し、株式会社メタリアルグループの株式会社ロゼッタが提供する高精度AI翻訳サービス「T-4OO(ティーフォーオーオー)」が、画期的なアップデートを発表しました。新機能「対訳自動作成」と「用語集自動作成」の搭載により、生成AIが過去の翻訳資産を自動で抽出し、翻訳精度と業務効率を大幅に向上させることが可能となります。この記事では、AI初心者の方にも分かりやすいように、T-4OOの新機能と、それがもたらす業務効率化のメリットについて詳しく解説していきます。
国内市場No.1のAI翻訳サービス「T-4OO」とは
「T-4OO」は、国内市場でNo.1のシェアを誇るAI翻訳サービスです(出典:ITR「ITR Market View:対話型AI・機械学習プラットフォーム市場2024」翻訳市場:ベンダー別売上金額シェア(2024年度予測))。その最大の特徴は、専門文書や企業独自の表現を高精度に再現できるカスタマイズ性と、生成AI翻訳による自然で流暢な訳文を両立させている点にあります。法務、医薬、金融、化学、IT、機械、電気電子など、2,000分野もの専門分野に対応し、各業界の専門用語や表現のニュアンスを正確に捉えた翻訳を提供しています。
従来の産業翻訳・専門翻訳では、高額な専用エンジンを構築する必要がありましたが、T-4OOではユーザー自身が社内の翻訳資産を活用することで、訳文の表現やスタイルを正確に反映できる生成AI翻訳が好評を得ています。
T-4OOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のサービス紹介ページをご覧ください。
翻訳資産の活用が重要だが、これまでの課題も
T-4OOではこれまでも、ユーザーが保有する翻訳資産(過去の翻訳済み文書や用語集)を利用して、翻訳精度を向上させる仕組みが提供されていました。例えば、お手持ちの日本語と英語の用語集を読み込ませることで、社内表現や専門用語を翻訳結果に反映させることが可能です。
また、「対訳」(原文と翻訳文のペア)の活用もできます。最新版のマニュアルを翻訳する際に、一つ前のバージョンの原文と訳文の日英対訳を読み込ませておくことで、最新版と原文が同一の文章については前回の翻訳結果をそのまま流用し、原文の一部が同一の文章についてはその部分に対訳の訳文を流用し、残りはAIが翻訳するといった効率的な処理が行えます。
このように、対訳と用語集は翻訳の効率化に大きく貢献する機能です。しかし、多くのユーザーからは「対訳や用語集を作る作業が手間がかかり、なかなか始められない」「作成に時間がかかりすぎる」といった声が寄せられていました。これらの課題が、翻訳資産の活用を妨げる要因となっていたのです。
今回のアップデートでリリースされた2つの新機能は、こうした課題を生成AIの力で解決し、翻訳業務のさらなる効率化を支援します。
新機能①:対訳自動作成で文書ペアから効率的に学習
「対訳自動作成」機能は、日本語文書と英語文書を読み込ませるだけで、生成AIが自動的に対訳データを生成する画期的な機能です。対訳とは、原文とそれに対応する翻訳文のペアのことです。このデータが豊富にあるほど、AI翻訳はより正確で一貫性のある翻訳を提供できるようになります。
生成AIが文単位で対応関係を解析し、日本語と英語の独立した文書から自動的に「対訳データ」を作成します。これにより、これまで手作業で行っていた原文と訳文のマッチング作業が不要となり、大幅な省力化が実現します。
主な特徴
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原文・翻訳済み文書のペアから対訳を自動生成: 過去に翻訳した文書の原文と訳文を投入するだけで、自動的に対訳データが作成されます。
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同一または類似の文章を高精度でマッチング: 生成AIが文章の意味内容を理解し、完全に一致しない場合でも類似性の高い文章を正確に紐付けます。
活用効果
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バージョン違いの文書の編集工数を大幅削減: マニュアルや仕様書など、バージョンアップが頻繁に行われる文書では、同一箇所の訳文を自動で流用できるため、翻訳後の編集作業が劇的に減ります。
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チェック作業の削減効果は最大50%にも: 自動流用された部分や高精度でマッチングされた部分のチェック負担が軽減され、全体のチェック工数を最大で半分まで削減できるケースも確認されています。
「対訳自動作成」機能のファイル投入前の画面では、日本語と英語の独立したファイルを様々な形式でアップロードできることが示されています。

ファイル投入後の対訳プレビュー画面では、医薬分野の文書を翻訳した際の英語と日本語の対訳が、信頼度スコアと共に一覧で表示されており、翻訳結果の確認が容易です。

新機能②:用語集自動作成で専門用語の管理を効率化
「用語集自動作成」機能は、日本語と英語からなる対訳ファイルから、生成AIが自動的に用語集を作成する機能です。用語集とは、特定の分野で使われる専門用語や固有名詞、あるいは企業内で統一された表現とその訳語をまとめたリストのことです。これにより、翻訳における専門性や一貫性が向上します。
これまでは、対訳データから手作業で用語を抽出し、用語集を作成する作業は非常に手間がかかるものでした。しかし、この新機能により、その負担が大幅に軽減されます。
主な特徴
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対訳データから用語候補を抽出: 既存の対訳データの中から、頻繁に登場する単語やフレーズ、専門性の高い言葉を生成AIが自動で識別し、用語候補として抽出します。
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専門用語・固有名詞を自動収集: 業界特有の専門用語や、企業名、製品名といった固有名詞を効率的に収集し、用語集に登録します。
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用語集の作成作業が大幅に省力化: これまで多くの時間と労力を要していた用語集の作成プロセスが自動化されるため、翻訳担当者はより重要な業務に集中できるようになります。
活用効果
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社内表現・専門用語を翻訳結果に正確に反映: 作成された用語集を活用することで、T-4OOは社内で統一された表現や専門用語を翻訳結果に高い精度で反映させることが可能になります。
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専門分野の翻訳精度が安定: 用語集によって専門用語の翻訳が一貫することで、特定の専門分野における翻訳の品質が安定し、信頼性が向上します。
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企業独自の表現ブレを抑制: 企業独自の表現やブランド名などが翻訳時にブレることなく、常に一定の品質で出力されるため、企業イメージの統一にも貢献します。
「用語集自動作成」機能のファイル投入前の画面では、日本語と英語の対訳CSVファイルをアップロードして、AIが用語集を自動作成するプロセスが示されています。

ファイル投入後の用語集プレビュー画面では、自動作成された用語集が、日本語、英語、品詞、出現頻度といった情報と共に表示されており、内容の確認や修正が容易に行えます。

業務効率化効果:翻訳精度向上とチェック時間の大幅削減
対訳や用語集の活用は、高精度AI翻訳「T-4OO」の性能を最大限に引き出す上で非常に重要な要素です。今回の自動作成機能のリリースにより、これまでネックとなっていた作成作業の負担がなくなり、過去文書の翻訳資産化が容易になります。これにより、翻訳作業全体の効率が大幅に向上することが期待されます。
特に、マニュアル、仕様書、薬事文書など、頻繁にバージョン更新が行われる文書の翻訳においては、その効果は顕著です。T-4OOの利用企業からは、翻訳後のチェック工数が半分以下になるケースも確認されており、業務時間の削減に大きく貢献しています。
開発責任者からのコメント
T-4OOの開発責任者である篠田 篤典氏は、今回のアップデートについて次のようにコメントしています。「T-4OOはこれまで、対訳や用語集をご提供いただくことで翻訳精度を高められる仕組みを提供してきました。しかし、多くのユーザーから『作成の負担』がネックになっているという声をいただいていました。今回の生成AIによる“自動作成”機能は、翻訳資産を活用するハードルを大幅に下げるものです。ぜひ日々の翻訳業務の効率化にご活用いただければ幸いです。」
このコメントからも、ユーザーの実際の声に基づいて開発された機能であることが伺え、実用性の高さが期待されます。
株式会社メタリアルグループと株式会社ロゼッタについて
「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」を企業ミッションに掲げる株式会社メタリアルグループは、翻訳市場において国内市場シェアNo.1に位置しています(出典:ITR「ITR Market View:対話型AI・機械学習プラットフォーム市場2024」翻訳市場:ベンダー別売上金額シェア(2024年度予測))。同社は、法務、医薬、金融、化学、IT、機械、電気電子など、2,000分野に対応し、顧客ごとの課題解決や未来創造を目的とした完全カスタマイズAI開発サービスを提供しています。翻訳AIの他にも、四季報AI、広報AI、製薬会社向けAI、ゲームローカライズAIなど、多岐にわたるAI開発実績があります。
株式会社ロゼッタは、国内最大のAI翻訳リーディングカンパニーとして培った6,000社以上の顧客基盤と技術力を基に、製薬・製造・法務・特許・金融等の各業界に特化した専門文書作成に貢献するAIサービスを提供しています。主力サービスである「T-4OO」の他にも、製薬業向け生成AIソリューション「ラクヤクAI」や、議事録&翻訳AIツール「オンヤク」などのサービスを展開しています。
株式会社メタリアル 企業情報
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所在地:東京都千代田区神田神保町3-7-1ニュー九段ビル
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代表者:代表取締役 五石 順一
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設立:2004年2月
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事業内容:業種特化の専門文書AIの企画・開発・運営
株式会社ロゼッタ 企業情報
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代表者:代表取締役 五石 順一
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事業内容:AI翻訳および専門文書AIの開発・運営
無料トライアルでその効果を体験
今回の新機能により、専門文書の翻訳効率が飛躍的に向上するT-4OO。翻訳業務の効率化や精度向上を検討している企業にとって、その効果を実際に体験できる無料トライアルは非常に魅力的です。
無料トライアルのお問い合わせはこちらから可能です。
まとめ
高精度AI翻訳「T-4OO」に搭載された「対訳自動作成」と「用語集自動作成」の新機能は、生成AIの力を活用し、これまで翻訳業務における大きな負担となっていた翻訳資産の作成・管理を劇的に効率化します。これにより、専門文書の翻訳精度はさらに向上し、翻訳後のチェック作業も大幅に削減されるでしょう。
特に、頻繁に更新されるマニュアルや仕様書などの文書を扱う企業にとっては、業務効率化とコスト削減に大きく貢献することが期待されます。AI翻訳の導入を検討している企業や、既存の翻訳プロセスに課題を感じている企業は、ぜひこの機会にT-4OOの新機能を活用し、その効果を体験してみてはいかがでしょうか。AIが拓く新たな翻訳業務の未来が、すぐそこにあります。

