kintoneとハンディターミナル連携を革新!AIメーター自動読み取り機能で製造現場の業務効率化とDXを加速する「ハンディマスター™」新機能

製造現場や物流倉庫など、日々多くのデータが生まれる現場では、いかに正確かつ効率的に情報を収集し、活用するかが重要な課題となっています。特に、メーターの数値読み取りや手入力によるデータ記録は、時間と手間がかかるだけでなく、ヒューマンエラーのリスクも伴います。
こうした課題を解決するため、西機電装株式会社は、サイボウズ株式会社が提供するビジネスアプリケーション開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」とハンディターミナルを連携させるローコードツール「ハンディマスター™」を提供しています。そしてこの度、「ハンディマスター™」に、AI(人工知能)を活用した「AIメーター自動読み取り機能」が新たに搭載され、2026年3月10日よりオプションサービスとして正式リリースされることが発表されました。
この新機能は、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社のメーター検針・点検業務効率化サービス「hakaru.ai byGMO」とのAPI連携により実現。ハンディターミナルやAndroidスマートフォンでメーターを撮影するだけで、AIが数値を自動認識し、kintoneに即座に記録できるようになります。これにより、現場の作業効率が飛躍的に向上し、データ入力の正確性も高まることが期待されます。

ハンディマスター™とは?製造現場の課題を解決するローコードツール

まず、「ハンディマスター™」がどのようなツールなのか、AI初心者の方にも分かりやすく解説します。
製造現場や倉庫では、パソコンを使うオフィスワーカー(デスクワーカー)とは異なり、現場で手を動かして作業する方々(ノンデスクワーカー)が多く活躍しています。これらの現場では、製品の工程進捗、材料の追跡、入出庫の管理、ピッキング作業など、様々な情報をリアルタイムで記録・管理する必要があります。
これまで、これらの作業を効率化するために「ハンディターミナル」という専用端末が使われてきました。バーコードや2次元コードを読み取ったり、簡単な入力をしたりすることで、現場でのデータ収集を助けるツールです。しかし、このハンディターミナルをkintoneと連携させるには、従来は個別のAndroidアプリを開発する必要があり、導入コストや開発にかかる時間、専門知識の負荷が大きいという課題がありました。

そこで開発されたのが、西機電装株式会社の「ハンディマスター™」です。「ハンディマスター™」は、プログラミングの専門知識が少なくても、まるでパズルを組み立てるように簡単にシステムを構築できる「ローコードツール」です。ローコードとは、「少ないコード(プログラム)で開発できる」という意味で、専門知識がない人でも手軽にシステムを開発・運用できるのが特徴です。kintoneとハンディターミナルを連携させるシステムを、kintone上で「GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ベーススクリプト」と呼ばれる、視覚的に分かりやすい操作画面を使って作成できます。これにより、お客様はアプリ開発なしで、ハンディターミナルを現場の業務にぴったりとフィットさせる仕組みを構築できるようになり、導入のハードルが大幅に下がりました。

「ハンディマスター™」には、ハンディターミナルの操作やkintoneへのデータ読み書きに関する多彩な「標準インストラクション(命令)」が用意されています。例えば、以下のような機能が挙げられます。

  • ハンディターミナルの操作命令

    • 2次元コードやバーコードの読み取り

    • OCR(光学文字認識)による文字の読み取り

    • 音声入力

    • Bluetooth連携による外部機器との接続

    • ラジオボタン、チェックボックス、リストボックスなどの入力補助機能

  • kintoneへのデータ読み書き命令

    • データの新規登録(POST)

    • データの更新(PUT)

    • データの取得(GET)

    • サブテーブル(kintoneの表形式データ)の操作

  • その他

    • 数値や文字列の比較による条件分岐

    • 四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)

    • 文字列の操作(結合、分割など)

    • 日付や時間の操作

これらのインストラクションを組み合わせることで、現場の特定の業務に合わせた複雑な動作も、プログラミングなしで実現できるようになります。

新機能「AIメーター自動読み取り」で現場のDXを加速

今回、「ハンディマスター™」に新たに搭載されたのが、まさに業務効率化の切り札となる「AIメーター自動読み取り機能」です。この機能は、これまで現場で目視や手入力で行われていたメーター検針作業を、AIの力で劇的に改善します。

「hakaru.ai byGMO」との強力な連携

この新機能は、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する、メーター検針・点検のための業務効率化サービス「hakaru.ai byGMO(ハカルエーアイ バイ ジーエムオー)」とのAPI連携によって実現しました。API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアやサービス同士が連携するための窓口のようなものです。このAPI連携により、「ハンディマスター™」は「hakaru.ai byGMO」の持つ高度なAI画像解析技術を利用できるようになりました。
具体的には、「メーターマスター with AI VISION」という拡張インストラクション(命令)が「ハンディマスター™」に追加され、この命令を通じてAIメーター自動読み取り機能が利用可能となります。

利用イメージとメリット

それでは、この「AIメーター自動読み取り機能」がどのように現場で活用され、どのようなメリットをもたらすのか、具体的な利用イメージを見ていきましょう。

  1. メーター情報の事前登録: まず、読み取り対象となるメーターの情報を「hakaru.ai byGMO」のWEB台帳画面で事前に登録します。これにより、AIがメーターの種類や表示形式を認識しやすくなります。
  2. kintoneでの台帳作成: 次に、kintone上でメーター値を管理するための台帳(アプリ)を作成します。これは、現場で読み取った値を保存するための「入れ物」のようなものです。
  3. スクリプトの作成: kintone上で「ハンディマスター™」のGUIベーススクリプトを使って、メーターの読み取り、条件判断、kintoneへの書き込みといった一連の業務フローを定義するスクリプトを作成します。例えば、「このメーターの値を読み取って、もし異常値だったら警告を出す」といった設定も可能です。
  4. 現場での撮影と自動認識: 現場の作業員は、ハンディターミナルやAndroidスマートフォンで計測したいメーターを写真撮影します。すると、「hakaru.ai byGMO」のAIがその画像を解析し、メーターの数値を自動で読み取ります。
    hakaru.ai 点検APIのAI読み取り対応メーター
  5. kintoneへの即時記録: AIが認識したメーター値は、ユーザーが作成したkintoneのメーター値管理台帳に自動的に保存されます。同時に、記録した年月日、時間、記録者といった情報も自動で記録されるため、いつ誰が何を記録したかが明確になります。
  6. 音声入力による補足: もし記録する際に、備考や特記事項を台帳に記入したい場合は、音声入力機能を使って簡単に追記できます。これにより、手入力の手間が省け、よりスムーズな情報入力が可能になります。
  7. kintoneでのデータ活用: メーター値がkintoneの台帳に登録された後は、kintoneが持つ豊富な機能を使って、業務フローに基づいた様々な事務処理が可能になります。例えば、自動でレポートを作成したり、過去のデータと比較してトレンドを分析したり、異常値を検知して担当者に通知したりと、データ活用の幅が大きく広がります。

従来の課題と新機能による改善

従来のメーター検針作業では、作業員が目視で数値を読み取り、それを手書きで記録したり、事務所に戻ってからパソコンで手入力したりするのが一般的でした。この方法には、以下のような課題がありました。

  • 目視による読み取りミス: 小さな文字や複雑なメーター、照明の暗い場所などでは、人間が正確に数値を読み取るのが難しい場合がありました。

  • 手入力によるミス: 読み取った数値を手書きでメモしたり、パソコンで入力したりする際に、誤入力が発生するリスクがありました。

  • 記録の手間と時間: 現場での記録作業や、事務所でのデータ入力作業に多くの時間と手間がかかり、他の重要な業務に支障をきたすこともありました。

  • リアルタイム性の欠如: 事務所に戻ってから入力するため、リアルタイムでのデータ把握が難しく、迅速な状況判断や対応が遅れることがありました。

「AIメーター自動読み取り機能」を導入することで、これらの課題が大きく改善されます。AIが自動で数値を読み取るため、読み取りミスや手入力ミスが大幅に削減されます。また、現場で撮影するだけでデータがkintoneに即時記録されるため、記録の手間が省け、リアルタイムでのデータ把握が可能になります。これにより、現場の作業員は本来の業務に集中できるようになり、全体の業務効率が飛躍的に向上し、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献します。

導入に必要なものと動作環境

この画期的な「AIメーター自動読み取り機能」を利用するためには、以下の契約と利用料が必要です。

  • hakaru.ai点検API利用契約: GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社との「hakaru.ai点検API利用契約」が必要です。これには「hakaru.ai点検API利用料」が発生します。

  • ハンディマスター™利用料: 「AIメーター自動読み取り機能」は、「ハンディマスター™」のオプションサービスとして提供されるため、新規または既存の「ハンディマスター™」利用者が対象となります。別途「ハンディマスター™利用料」が必要です。

動作環境(2026年3月現在)

新機能が動作するシステムと端末は以下の通りです。

  • 対応クラウドシステム: サイボウズ株式会社 kintoneスタンダードコース

  • 対応端末:

    • 株式会社キーエンス製ハンディターミナル:DX-A400/A600/A800、BT-A1000/A2000

    • Androidスマートフォン:Android OS 10以上
      ハンディマスターインストール方法

関係者からの期待の声

今回の新機能リリースに際し、関係企業からも高い期待が寄せられています。

●GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社「hakaru.ai byGMO」事業責任者 末舛 仁史様
「西機電装株式会社による、ローコードツール『ハンディマスター™』の『AIメーター自動読み取り機能』搭載の発表を心より歓迎いたします。当社の『hakaru.ai byGMO』が培ってきた画像解析AIによるメーター読み取り技術と、さまざまなフィールド業務支援で実績を積まれてきた『ハンディマスター™』との連携により、製造業をはじめとした現場課題の解決に寄与できると確信しております。今後も『hakaru.ai byGMO』のサービス強化に注力すると共に、西機電装株式会社とのパートナーシップによって、より多くの業界の業務改善や効率化に貢献してまいります。」

●サイボウズ株式会社 執行役員 営業本部長 玉田 一己様
「サイボウズ株式会社は西機電装株式会社のkintone × ハンディターミナル連携ツール『ハンディマスター™』に『AIメーター自動読み取り機能』が新搭載されることを心より歓迎いたします。『hakaru.ai byGMO』とのAPI連携により、計器を撮影するだけで数値を自動認識できるため、素早く業務効率が上がることを期待しています。これからもお客様にとって価値あるご支援ができるように、両社の協力体制を深めてまいります。」

これらのコメントからも、今回の新機能が現場の業務改善や効率化、そしてDX推進に大きく貢献するという強い期待がうかがえます。

まとめ

西機電装株式会社が提供する「ハンディマスター™」に搭載された「AIメーター自動読み取り機能」は、製造現場をはじめとする多くの現場で、計器の検針作業を劇的に変革する可能性を秘めています。kintoneとハンディターミナル、そしてAIという最先端技術が連携することで、これまで課題となっていた目視での読み取りミスや手入力の手間を解消し、データの正確性とリアルタイム性を高めます。
これにより、ノンデスクワーカーの負担が軽減され、より付加価値の高い業務に集中できるようになるでしょう。また、収集されたデータをkintoneで一元管理し、分析・活用することで、企業全体の生産性向上と競争力強化に貢献します。
「ハンディマスター™」は、ローコードツールとして導入のハードルを下げつつ、AIという強力な武器を手に入れました。今後の現場のDX推進において、この新しい連携ソリューションが果たす役割は非常に大きいと言えるでしょう。

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