AI時代の新しいパートナー:コミュニケーションロボット「Kebbi3」が登場
近年、少子高齢化による人手不足は社会全体で深刻化しており、特に接客や案内業務を担う人材の確保は喫緊の課題となっています。このような状況の中、AI(人工知能)技術の進化は、ロボットによる業務支援の可能性を大きく広げています。
NUWAロボティクスJAPAN株式会社は、この課題に応えるべく、対話型コミュニケーションロボット「Kebbi(ケビー)」シリーズの最新モデル「Kebbi3(ケビー・スリー、モデルNB3)」の注文受付を2026年4月より開始すると発表しました。出荷は2026年夏頃を予定しています。
「Kebbi3」とは?これまでのKebbiシリーズからの進化
「Kebbi3」は、現行モデルの「Kebbi Air S(NB2)」を基盤としつつ、AI性能、音声認識技術、通信機能、そして拡張性を大幅に強化した次世代のコミュニケーションロボットです。

従来のモデルと比較して、会話を処理する速度、音声認識の正確さ、そしてシステムを柔軟に拡張できる能力が大きく向上しています。これにより、「Kebbi3」は単なる情報提供だけでなく、より人間らしい自然な対話を通じて、さまざまな業務をサポートできるようになりました。
対話能力の飛躍的向上:ハイブリッドAIと生成AIの融合
「Kebbi3」の最大の特長は、その対話能力の進化にあります。このロボットは、エッジAIとクラウドAIを組み合わせた「ハイブリッドAIアーキテクチャ」を採用しています。
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エッジAI:ロボット本体に搭載されたAIで、簡単な会話の処理やユーザーの意図を素早く判断します。これにより、即座の応答が可能となり、会話がスムーズに進みます。
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クラウドAI:インターネット上のサーバーにあるAIで、特に高度な処理や膨大なデータに基づいた複雑な会話に対応します。最新の「生成AI」と連携することで、より自然で人間らしい対話を実現します。
このハイブリッドな仕組みにより、「Kebbi3」は高速かつ自然な対話が可能となり、ユーザーはまるで人と話しているかのような感覚でコミュニケーションを取ることができます。
さらに、「RAG(検索拡張生成)」技術を組み合わせることで、企業独自のデータベース(会社情報や商品情報など)に基づいた、より正確で精度の高い質疑応答ができるようになりました。これにより、受付での案内、商品に関する詳細な説明など、正確性が求められる業務において、大きな力を発揮します。
騒がしい環境でも聞き取れる!聞き取り性能の強化
店舗や展示会場など、周囲が騒がしい環境では、ロボットが人の声を正確に聞き取ることは非常に難しい課題でした。「Kebbi3」は、この課題を解決するために「AIVCスマートノイズ」と「ビームフォーミング」という二つのノイズキャンセリング技術を導入しています。
これらの技術により、周囲の雑音を効果的に抑え、ユーザーの声だけをクリアに認識できるようになりました。これにより、どのような環境でもスムーズな対話が期待できます。
柔軟な対応を可能にする拡張性と接続性の向上
「Kebbi3」は、ソフトウェアとハードウェアの両面で拡張性が強化されています。
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OSのアップデート:最新のAndroid 15を搭載。これにより、より高度なアプリケーションの利用やセキュリティの強化が図られています。
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通信機能の強化:高速Wi-Fi 6およびBluetooth 5.1に対応。安定した高速通信が可能となり、他のデバイスとの連携もスムーズに行えます。
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OTG対応USBポート:OTG(On-The-Go)機能を備えたUSBポートを2つ搭載。これにより、有線LAN接続やさまざまなIoT(モノのインターネット)デバイスとの連携が可能となり、多様なニーズに応じた柔軟なシステム構築が実現します。
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高解像度カメラとセキュリティ:13MPの高解像度カメラ(FOV:81)を搭載し、赤外線にも対応しているため、暗い場所での利用も可能です。また、ケンジントンセキュリティスロットも搭載され、無人環境での利用における盗難防止策も考慮されています。

自律的に動く「エージェンティックAI」の要素
「Kebbi3」は、「RoFlow(ローフロー:ロボットワークフロー)」というノーコード開発ツールを活用することで、エージェンティックAIの要素を取り入れた機能も実現しています。エージェンティックAIとは、AIがユーザーの状況や会話内容を理解し、自律的に判断して行動する仕組みのことです。
具体的には、AIがユーザーの状況や会話の内容を判断し、適切なアプリケーションを自動で起動したり、外部のデータと連携して必要な情報を提示したりすることができます。これにより、ロボットがより能動的にユーザーをサポートし、これまでにない次世代の対話体験を提供します。
今後のアップデート予定
「Kebbi3」は、2026年末頃より以下の機能も順次提供される予定です。
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声紋認証によるユーザー識別機能:声によってユーザーを識別し、よりパーソナライズされたサービスを提供できるようになります。
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会話中の自然な割り込み応答機能:人間同士の会話のように、相手が話している途中でも自然に割り込んで応答できるようになり、よりスムーズな対話が期待できます。
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企業ブランドに対応したカスタムウェイクワード(有料):企業独自の呼びかけ方(「〇〇ちゃん」など)を設定できるようになり、ブランドイメージの向上にもつながります。
幅広い利用シーンで活躍する「Kebbi3」
「Kebbi3」は、その高度な対話能力と拡張性により、さまざまな場所での活用が期待されています。
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企業受付・施設案内:来訪者の受付を自動化し、施設内の案内やよくある質問への対応を行います。
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店舗での接客・商品説明:お客様の質問に答え、商品の特徴や使い方を詳しく説明します。
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展示会やイベントでの案内:イベントのスケジュールやブースの場所を案内し、来場者の疑問を解消します。
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公共施設の窓口業務:各種手続きの案内や、必要な書類の説明など、窓口業務の一部を支援します。
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高齢者施設や家庭での見守り・会話サポート:高齢者の方々との会話を通じて孤独感を和らげたり、緊急時の連絡サポートを行ったりします。
これらのシーンで「Kebbi3」が導入されることで、人手不足の解消はもちろん、サービスの質の向上や業務の効率化に貢献することが期待されます。
NUWAロボティクスJAPANのロボットラインアップ
NUWAロボティクスJAPAN株式会社は、「Kebbi」シリーズだけでなく、多様なロボットソリューションを提供しています。
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対話型コミュニケーションロボット「Kebbi」シリーズ:企業受付、店舗接客、教育分野、見守りなど、人と自然な会話を行う対話型ロボットとして幅広く活用されています。
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サイネージ型サービスロボット「Collibot(コリボット)」:大型ディスプレイを搭載し、広告、案内、接客を融合させたサイネージ型ロボットです。商業施設や大型店舗での利用を想定しており、派生版として配膳型サービスロボットも提供可能です。
これらのロボットは、共通システムツールの「RoFlow(ローフロー:ロボットワークフロー)」によるノーコードでのソリューション開発や、共通UIの遠隔監視・管理システム「RMS(ロボットマネージメントシステム)」と組み合わせることで、現場のニーズに即したロボットソリューションを構築できます。
ロボット連携で生まれる新しい体験
「Kebbi」シリーズと「Collibot」を組み合わせることで、複数のロボットが連携した、より高度な接客・案内サービスを構築することが可能です。

例えば、「Kebbi」シリーズが来場者の受付を行い、その後、連携した「Collibot」が来場者を目的地まで案内しながら、施設や展示物の説明をする、といった役割分担が実現します。これにより、ロボット同士が協力し合い、よりスムーズで質の高い接客体験を提供できるようになります。
また、比較的導入しやすい「Kebbi」シリーズから導入を開始し、段階的に移動、案内、接客、広告機能を備えた「Collibot」へと拡張していくことで、実用的に発展させていけるロボットソリューションを構築することも可能です。
まとめ:AIとロボットが共存する未来へ
「Kebbi3」の登場は、コミュニケーションロボットの可能性を大きく広げるものです。生成AIの進化により、ロボットがより自然に、そして賢く人と対話できるようになることで、これまで人間が行っていた業務の多くをロボットが支援できるようになります。
NUWAロボティクスJAPAN株式会社は、この「Kebbi3」を通じて、人手不足の解消やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に貢献し、人とロボットが共存する社会の実現を目指しています。今後もAIとロボティクス技術の融合はさらに進み、私たちの生活やビジネスにおいて、ロボットが欠かせないパートナーとなる日はきっと近いでしょう。
NUWAロボティクスJAPAN株式会社について
NUWAロボティクスJAPAN株式会社は、NUWA Robotics Inc.の日本法人として2020年に設立されました。NUWA Robotics Inc.は、台湾、日本、中国、香港、米国、ウズベキスタンなどに拠点を展開する総合ロボットメーカーであり、鴻海精密工業(Foxconn)やXiaomi(シャオミ)などが主要株主として名を連ねています。

