【介護DX最前線】スマートAIグラス「NASRECO」が介護現場の課題を解決!BS Codeが「CARISO Caretech Startup Awards」審査員特別賞を受賞

現代の介護現場は、深刻な人手不足、多様な国籍のスタッフによる「言語の壁」、そして個々のスキルに依存する「記録のばらつき」といった多くの課題に直面しています。これらの課題は、介護サービスの質を維持・向上させる上で大きな障壁となっており、喫緊の解決が求められています。

このような状況の中、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった最新技術を活用した「介護DX(デジタルトランスフォーメーション)」が注目されています。特に、介護スタッフの業務負担を軽減し、より質の高いケアを提供するための技術開発が加速しています。その最たる例として、スマートAIグラスと連携した介護記録支援システム「NASRECO(ナスレコ)」が大きな注目を集めています。

BS Code株式会社が審査員特別賞を受賞!革新的な「NASRECO」とは

2026年3月2日、厚生労働省が主催する第1回「CARISO Caretech Startup Awards」が開催されました。このアワードは、介護現場の生産性向上とケアの質の両立を目指す革新的な製品・サービスに挑戦するスタートアップ企業を表彰するものです。総応募数61社の中からファイナリスト6社が選出され、その中でBS Code株式会社が「審査員特別賞」を受賞しました。

プレゼンテーションの様子

BS Code株式会社が発表したのは、スマートAIグラスと連携する介護記録支援システム「NASRECO」を活用した、ケア向上の仕組み化についてのソリューションです。このシステムは、介護現場が抱える根本的な課題に対し、画期的な解決策を提示するものとして高く評価されました。

NASRECOロゴ

「NASRECO」とスマートAIグラスが解決する3つの課題

BS Code株式会社が提案するソリューションは、RokidスマートAIグラスと「NASRECO」システムを融合させることで、介護現場の主要な3つの課題を解決します。このコンセプトは「Hands-Free」「Language-Free」「Gap-Free」という3つのキーワードで表されています。

NASGlassとメッセージ

1. Hands-Free(ハンズフリー):両手を止めずに記録

介護の現場では、利用者のケア中に両手がふさがってしまうことが頻繁にあります。これまでの記録方法は、一旦手を止めてメモを取ったり、後でまとめてパソコンに入力したりする必要がありました。しかし、「NASRECO」とスマートAIグラスを組み合わせることで、介護スタッフは両手を自由に使いながら、声だけでリアルタイムに記録を行うことが可能になります。

例えば、利用者の体位変換や食事介助中など、手が離せない状況でも、スマートAIグラスに話しかけるだけで、その内容が自動的にテキスト化され、「NASRECO」に記録されます。これにより、記録のために作業を中断する必要がなくなり、業務の効率が大幅に向上します。結果として、介護スタッフは記録作業にかかる時間を削減し、その分を利用者への直接的なケアに充てることができるようになります。これは、介護の質を高める上で非常に重要な変化と言えるでしょう。

2. Language-Free(ランゲージフリー):言葉の壁をなくす

近年、介護業界では外国人材の受け入れが進んでいますが、異なる言語によるコミュニケーションや記録の課題が浮上しています。外国人スタッフが母国語で話した内容を正確に記録し、他の日本人スタッフと共有することは、これまで簡単ではありませんでした。

「NASRECO」とスマートAIグラスは、この「言語の壁」を乗り越える画期的な機能を提供します。外国人スタッフがスマートAIグラスに向かって母国語で話した内容を、AIがリアルタイムで日本語に自動変換し、「NASRECO」に記録します。これにより、言語の違いによる情報の齟齬や記録の漏れを防ぎ、すべてのスタッフが同じ質の情報を共有できるようになります。

この機能は、外国人スタッフが自信を持って業務に取り組める環境を整備し、彼らが持つ能力を最大限に発揮できるよう支援します。また、日本人スタッフにとっても、外国人スタッフの記録内容をスムーズに理解できるようになるため、チーム全体の連携強化にもつながります。結果として、多様なバックグラウンドを持つスタッフが協力し合い、より質の高いケアを提供できる体制が築かれます。

3. Gap-Free(ギャップフリー):誰が記録しても均一な品質

介護記録の質は、スタッフの経験やスキルによってばらつきが生じやすいという問題がありました。経験豊富なベテランスタッフは詳細かつ的確な記録を残せる一方で、経験の浅いスタッフは、何をどのように記録すれば良いか迷うことがあります。この記録のばらつきは、情報共有の不足や、ケアの質の低下につながる可能性があります。

「NASRECO」は、AI分析を活用することで、誰が記録しても均一な品質のデータを生成することを目指します。スマートAIグラスを通じて得られたデータはAIによって分析され、記録の抜け漏れがないか、重要な情報が適切に記載されているかなどをチェックします。また、AIが過去の記録や利用者の状態から、次に注目すべき点や記録すべき項目を提案する機能も期待されます。

これにより、経験の浅いスタッフでも、ベテランスタッフと同等か、それ以上の質の高い記録を残せるようになります。記録の均一化は、ケアプランの立案や見直しをより正確に行うことを可能にし、利用者一人ひとりに最適なケアを提供するための強力な基盤となります。AIが記録の質を担保することで、介護現場全体のケアの標準化と向上に貢献します。

審査員特別賞受賞の意義と今後の展望

BS Code株式会社の取締役である歌川英之氏は、最終プレゼンテーションで、同社のソリューションが単なる効率化にとどまらず、「ケアの向上そのものが、仕組みとして回り続ける」世界を目指していると語りました。

審査員特別賞受賞

歌川氏は、「スタッフが両手で利用者をケアしながら、目で見たものが自動記録されていく」「若いスタッフがスマートグラスの指示に従い、ベテランと同じようにケアができる。言語が違っても、経験が浅くても、誰もが高い品質で働ける世界」が同社の目指す未来だと強調しました。さらに、「記録が積み重なることで、AIが利用者の変化や見落としに気づき、次のケアへの改善提案につながる。効率化はその入り口に過ぎない」と述べ、記録・分析・改善という循環が止まらないことで、ケアの向上が真の「仕組み」となるビジョンを示しました。

歌川氏プレゼン

イベント後には、NASGlass(ナスグラス)とNASRECOを体験できるブースが設置され、多くの参加者がその革新性を体験しました。厚生労働省の関係者や自由民主党所属の衆議院議員・塩崎彰久氏も体験し、その可能性に期待が寄せられました。

BS Code株式会社は今後、このスマートAIグラスを通じた記録・翻訳・AI分析の仕組みを社会インフラとして広げ、ベテランの知見の継承や人材不足に悩む介護現場を支援していく予定です。よりスピード感を持って開発とアップデートを進めることで、介護業界全体のDXを強力に推進していくことでしょう。

CARISO Caretech Startup Awardsについて

「CARISO Caretech Startup Awards」は、厚生労働省が主催する介護系スタートアップ支援事業の一環として開催されました。このアワードの目的は、介護現場の生産性とケアの質を両立させる革新的な製品・サービスに挑戦するスタートアップ企業を表彰し、その社会的認知度を高めることで、スタートアップの成長を促すことにあります。

CARISO Awardsロゴ

第1回目となる今回は、2026年3月2日にイイノホール&カンファレンスセンターで開催され、総応募数61社の中から厳正な書類審査を経て選ばれたファイナリスト6社が最終プレゼンテーションに臨みました。BS Code株式会社を含むファイナリスト企業は以下の通りです。

  • 株式会社ジョシュ株式会社

  • LYNXSaba株式会社

  • イントロン・スペース株式会社

  • BS Code 株式会社

  • Rehabilitation3.0株式会社

CARISO Caretech Startup Awardsの詳細については、厚生労働省のウェブサイトをご覧ください。
CARISO Caretech Startup Awards

BS Code株式会社について

BS Code株式会社は、2024年10月に創立された東京都港区に本社を置く企業です。スマートAIグラス連携アプリケーションの開発・提供を事業内容としており、介護業界をはじめとする様々な分野でのデジタルトランスフォーメーションを推進しています。

BS Codeロゴ

同社は、最新のテクノロジーを駆使して社会課題の解決に貢献することを目指しており、今回の「NASRECO」はその代表的なソリューションの一つです。BS Code株式会社に関する詳細情報は、同社の公式ウェブサイトで確認できます。
BS Code株式会社 公式ウェブサイト

介護DXの未来を拓く「NASRECO」

BS Code株式会社の「NASRECO」は、スマートAIグラスとAI技術を組み合わせることで、介護現場の長年の課題を根本から解決し、ケアの質を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。Hands-Free、Language-Free、Gap-Freeという3つの革新的なコンセプトは、介護スタッフの負担を軽減し、誰もが働きやすい環境を作り出すだけでなく、利用者一人ひとりに最適で均一なケアを提供するための強力なツールとなるでしょう。

今回の審査員特別賞受賞は、その技術とビジョンが高く評価された証です。今後、「NASRECO」が社会インフラとして広く普及することで、日本の介護業界は新たな時代へと突入し、より持続可能で質の高いケアが実現されることが期待されます。介護DXの最前線を行くBS Code株式会社の今後の展開に、引き続き注目が集まります。

タイトルとURLをコピーしました