日本国内では、多くの企業で外国人材が活躍しており、彼らは企業活動を支える上で欠かせない存在となっています。しかし、異なる言語を話す人材が共に働く現場では、「言語の壁」が深刻なコミュニケーション課題となり、これが外国人材の離職や職場でのトラブルにつながるケースも少なくありません。
このような状況を背景に、HRマーケティングツール「マイリク」を提供する株式会社ブレイン・ラボは、LINE公式アカウントで利用できる「文脈理解型AI翻訳機能」を新たに搭載しました。この新機能は、言語の壁をなくし、外国人材が安心して長く働ける環境を支援することで、企業の採用強化と人材定着を実現することを目指しています。
なぜ今、外国人材とのコミュニケーションが重要なのか?
日本経済のグローバル化が進む中で、外国人材の雇用は増加の一途をたどっています。特に製造業、物流、運送業といった、デスクワーク中心ではない「ノンデスクワーカー」が多く働く現場では、日々の業務連絡、体調確認、職場への不満や不安の共有が言語の壁によって妨げられがちです。これにより、必要な情報が十分に伝わらず、結果として小さな問題が大きな離職理由へと発展してしまうことがあります。
企業側も、外国人材の採用には積極的であるものの、採用後の定着支援、特に日々の細やかなコミュニケーションにおいて課題を抱えているのが現状です。言葉の壁は、単なる意思疎通の問題だけでなく、文化や習慣の違いから生じる誤解、孤立感、不満の蓄積にもつながりかねません。これらを放置すると、外国人材のモチベーション低下や、最悪の場合、早期離職につながるリスクが高まります。
「マイリク」とは?外国人材の定着を支援するHRマーケティングツール
「マイリク」は、従業員やスタッフへのアンケートやメッセージ配信を通じて、人材の定着を支援するHRマーケティングツールです。特にLINE公式アカウントと連携することで、日頃から使い慣れたアプリを通じて、従業員一人ひとりのモチベーションや体調、コンディションを継続的に把握できるのが大きな特長です。
このツールでは、主に以下の3種類のアンケートを活用できます。
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パルスサーベイ:短期間で従業員の状況を定期的にチェックする簡易アンケート。
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eNPS調査:従業員が会社を他者に推奨する可能性を測り、エンゲージメントを評価する調査。
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従業員満足度調査:職場環境や業務内容に対する満足度を詳細に把握する調査。
これらのアンケートを定期的に実施することで、外国人材が抱える潜在的な不満や変化の兆候を早期に察知できます。アンケートの回答結果は、個人だけでなく部署や部門単位での傾向分析が可能で、離職につながる可能性のある兆しを「スコア」として可視化します。もしスコアが一定の基準を超えた場合、管理者へ自動でアラート通知が送られるため、問題が大きくなる前に適切なフォローアップを行える体制が整います。

これにより、言語の壁によって見過ごされがちだった従業員の小さな変化や不調のサインをデータとして把握し、具体的な対策を講じることが可能になります。
画期的な「文脈理解型AI翻訳」機能とは?
今回「マイリク」に搭載されたのは、従来の機械翻訳とは一線を画す「文脈理解型AI翻訳機能」です。この機能は、単に言葉を直訳するだけでなく、文章全体の意味や背景、ニュアンスを理解した上で自然な翻訳を行います。
従来の機械翻訳の課題と文脈理解型AI翻訳のメリット
従来の機械翻訳は、時に不自然な表現になったり、直訳によって誤解を招いたりすることがありました。特に、日本語と文法や表現が大きく異なるアジア圏や新興国の言語においては、この傾向が顕著でした。例えば、感情や意図が正しく伝わらないことで、外国人材が「自分の気持ちが理解されていない」と感じ、不満を募らせる原因となることもありました。
「文脈理解型AI翻訳」は、これらの課題を解決するために開発されました。AIが文章の「文脈」を深く理解することで、より自然で、人間が翻訳したかのような質の高い訳文を生成します。これにより、以下のようなメリットが期待できます。
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コミュニケーションの円滑化:自然な言葉でやり取りができるため、外国人材は母国語で安心して意見や質問を伝えることができ、管理者側もその意図を正確に把握できます。
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誤解の解消:直訳による不自然さや誤解が減り、お互いの信頼関係を築きやすくなります。
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心理的負担の軽減:言語の壁によるストレスが軽減され、外国人材が職場に馴染みやすくなります。
この機能は、アンケート配信だけでなく、LINEのチャット機能を通じた日常的なコミュニケーションにも活用できます。外国人材が母国語で相談や質問を送ると、それが管理者側には自然な日本語で表示され、管理者は日本語で返信すれば、それが外国人材の母国語に翻訳されて届くため、言語の違いを意識することなくスムーズなやり取りが可能になります。

日本で働く外国人材の約8割をカバー!17言語に対応
今回のAI翻訳機能強化により、「マイリク」は日本語を含む17言語に対応しました。これにより、日本で働く外国人材の「約8割」をカバーできるとされています。多様な国籍の外国人材が働く現場において、幅広い言語に対応できることは非常に大きな強みです。
対応言語は以下の通りです。
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日本語
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English(英語)
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中文 简体(中国語 簡体字)
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中文 繁體(中国語 繁体字)
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한국어(韓国語)
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ภาษาไทย(タイ語)
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ភាសាខ្មែរ(クメール語)
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မြန်မာဘာသာ(ミャンマー語)
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Bahasa Indonesia(インドネシア語)
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O’zbekiston(ウズベク語)
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සිංහල භාෂා(シンハラ語)
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नेपाली(ネパール語)
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हिंदी(ヒンディー語)
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বাংলা(ベンガル語)
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Tiếng Việt(ベトナム語)
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Tagalog(タガログ語)
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Türkçe(トルコ語)
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Español(スペイン語)
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Português(ポルトガル語)

これだけ多くの言語に対応することで、企業は国籍を問わず、より多くの外国人材と円滑なコミュニケーションを築くことが可能となり、結果として多様な人材の受け入れと定着を促進できます。
導入事例:株式会社ベジコープでの成功
実際に「マイリク」のAI翻訳機能を導入し、大きな成果を上げている企業として、外国籍人材の派遣・紹介を行う株式会社ベジコープの事例が紹介されています。
株式会社ベジコープは、製造業や農業分野を中心に、20ヶ国以上、約1,000名もの外国人スタッフを受け入れており、多い月には300名以上の新規受け入れがあるといいます。以前は、常に通訳を介したり、翻訳ツールを使ったりして外国人スタッフとコミュニケーションを取っていましたが、手間や時間がかかる上に、ニュアンスが伝わりにくいという課題を抱えていました。
同社が「マイリク」を導入したきっかけは、LINEで翻訳機能があるツールを探していたことでした。「マイリク」の17言語対応の翻訳機能と、外国籍人材へのアンケートも実施できる点が決め手となり、導入を決定しました。
導入後、驚くべきことに外国人スタッフのLINE登録率が9割を超え、AI翻訳機能によって日常の連絡や各種手続きが非常に円滑になりました。ビザ申請や年末調整、住所変更などの手続きも「マイリク」のリッチメニューを通じて各言語で完結できるようになり、管理工数の大幅な削減につながっています。さらに、外国人スタッフからの質問や相談もLINEで気軽にできるようになり、コミュニケーションが活性化しました。

この事例は、「マイリク」が単なる翻訳ツールではなく、外国人材の離職を未然に防ぎ、長期的な定着を支援するための強力なソリューションであることを示しています。コミュニケーションの円滑化は、外国人材が安心して働き続けられる職場環境を構築する上で不可欠であり、企業の生産性向上にも直結するといえるでしょう。
導入事例の詳細はこちらで確認できます。
「マイリク」の今後の展開
今回のAI翻訳機能の強化により、「マイリク」は外国人材を雇用する企業にとって、言語の壁によって生じる離職リスクや現場の負担を未然に抑えるソリューションとして、さらにその価値を高めていくでしょう。
株式会社ブレイン・ラボは、今後もAI技術を活用し、外国人材が安心して長く働き続けられる職場環境づくりを支援していく方針です。また、LINE公式アカウントだけでなく、世界的に広く利用されているメッセージングアプリ「WhatsApp」との連携機能もリリース予定とのことです。これにより、外国人材が使い慣れたツールを通じて最適なコミュニケーション手段を選択し、安心して意思を伝えられる環境の構築を目指しています。
株式会社ブレイン・ラボについて

株式会社ブレイン・ラボは、人材紹介・派遣業界向けに売上トップクラスの基幹系システムを自社開発・提供している企業です。人材大手企業から中小企業まで、1,800社以上に導入されているクラウド型業務システム「CAREER PLUS」や「MatchinGood」を提供しています。そして、採用を増やし、離職を減らすHRマーケティングツールとして「マイリク」を展開しています。
人材ビジネスの深い知見と最新のテクノロジーを組み合わせることで、企業の採用活動から人材定着までをトータルでサポートするソリューションを提供しています。
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コーポレートサイト: https://www.brainlab.co.jp
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マイリクサービスサイト: https://myric.jp/retention/
まとめ:AI翻訳が拓く外国人材雇用の未来
「マイリク」の文脈理解型AI翻訳機能の登場は、外国人材を雇用する企業にとって、まさにゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。言語の壁が低くなることで、企業は外国人材の能力を最大限に引き出し、彼らが安心して働ける環境を提供できるようになります。
これは、単に業務効率が向上するだけでなく、外国人材のエンゲージメント(企業への愛着や貢献意欲)を高め、結果として企業の生産性向上や持続的な成長にもつながります。AI技術の進化は、これまで解決が難しかったコミュニケーション課題に新たな光を当て、多様な人材が活躍できる、よりインクルーシブな社会の実現に貢献していくことでしょう。
外国人材の採用や定着に課題を感じている企業にとって、「マイリク」のAI翻訳機能は、その解決策として有力な選択肢となるはずです。

