AIが実写をアニメに変換!「AIスタジオ・アインス」が革新する映像制作の世界
合同会社ズーパーズースは、モーションキャプチャスタジオを「AIスタジオ・アインス」としてリニューアルオープンしました。このリニューアルに伴い、実写映像を生成AI(人工知能)でアニメスタイルに変換する画期的な新サービス「AIロトスコーピング・アニメーション」の提供を開始しています。AI技術の進化が目覚ましい現代において、この新サービスはどのように映像制作の未来を変えるのでしょうか。本記事では、「AIスタジオ・アインス」の魅力と、それがもたらす新たな可能性について、AI初心者にも分かりやすく、そして詳しくご紹介します。

「AIスタジオ・アインス」の公式ウェブサイトはこちらです: https://mocap.co.jp
スタジオ紹介動画も公開されています:
AIアニメに「感情」と「共感」をもたらす新たなアプローチ
近年、AI技術はあらゆる分野で「効率化」の手段として注目されています。しかし、コンテンツが溢れる現代社会において、ただ効率的に作られただけの作品では、人々の心に響かず埋もれてしまう可能性があります。「AIスタジオ・アインス」では、単なる効率化を超え、作品が持つ「制作の背景」や、人の心を動かす「リアルの価値」を最大限に引き出すことを重視しています。
このスタジオは、人間が演じる演技を土台とすることで、AIアニメーション表現に新たな「感情」と「共感」を創造することを目指しています。つまり、AIだけでは生み出しにくい繊細な感情表現や、観る人が共感できるようなリアリティを、人の演技とAI技術の融合によって実現しようというわけです。

「AIスタジオ・アインス」が提供する3つの画期的なメリット
「AIスタジオ・アインス」が提供する「AIロトスコーピング・アニメーション」サービスには、映像制作の現場に大きな変革をもたらす3つのメリットがあります。
1. 演出意図に沿って映像を完全にコントロール可能
従来のAIによる画像生成や映像生成では、プロンプト(AIへの指示文)の入力や偶然性に頼る部分が大きく、狙った通りの画風や表現を得るのが難しいという課題がありました。しかし、「AIスタジオ・アインス」の新サービスでは、まず俳優の演技やカメラワークを実写で撮影します。その実写映像を「ComfyUI」などの生成AI技術を使ってアニメへ変換することで、撮影時の演出意図をそのままアニメに反映させることが可能になります。
これにより、制作者は単にAIに任せきりにするのではなく、自分たちのイメージするアニメスタイルを維持しつつ、映像を細部までコントロールできるようになります。キャラクターの動き一つ一つ、カメラの動き一つ一つに、監督や演出家の意図がしっかりと込められた、より質の高いアニメーション制作が期待できます。
2. 実写撮影ノウハウでアニメ制作に挑戦できる
アニメ制作には専門的な知識や技術が必要だと考えられがちですが、「AIスタジオ・アインス」ではその常識を覆します。実写撮影の経験やノウハウを持つクリエイターであれば、アニメ制作の専門知識がなくても、この新サービスを活用してアニメーション作品を作ることが可能です。
長編映画監督の実績を持つ代表の中島 良氏をはじめ、経験豊富なプロフェッショナルスタッフが、企画段階から制作の最終工程まで伴走し、手厚くサポートします。これにより、これまでアニメ制作に敷居の高さを感じていた実写クリエイターも、自身の持つ直感や感性を活かして、アニメの世界に参入できる道が開かれます。実写のリアリティとアニメの表現力を融合させた、全く新しい映像作品が生まれる可能性を秘めています。
3. 短期間・高品質で効率的な制作を実現
従来のロトスコーピング・アニメーション(実写の映像をトレースしてアニメにする手法)は、非常に長い制作時間と労力を必要とする手法でした。しかし、「AIスタジオ・アインス」では、このプロセスにAI技術を導入することで、制作期間を大幅に短縮し、同時に高品質なアニメーション制作を可能にします。
AIが実写映像をアニメスタイルに変換する処理を高速化することで、制作コストを抑えつつ、高いクオリティの作品を効率的に作り出すことができます。これは、限られた予算や時間の中で、より多くの作品を生み出したいクリエイターや企業にとって、非常に大きなメリットとなるでしょう。

スタジオの空間と最先端制作技術を詳しく解説
「AIスタジオ・アインス」は、実写撮影とデジタル技術を高度に融合させるために、専用に設計された空間と最新の制作技術を備えています。
空間設計:自由な表現を可能にする高機能スタジオ
スタジオは、天井高4.0mという広々とした空間を特徴としています。この高い天井は、美術セットを自由に組むことを可能にし、多様なシーンや世界観をスタジオ内で実現するための柔軟性を提供します。広々とした空間は、演者の動きを制限することなく、のびのびとした演技を引き出す上でも重要な要素となります。

カメラトラッキングとリアルタイム合成:撮影現場での完成イメージ共有
「AIスタジオ・アインス」では、最先端の「LinkBox」というシステムを採用しています。このシステムは、実写カメラの位置、回転、ズームといった情報をデジタル空間と完全に同期させることを可能にします。
具体的には、グリーンバック(背景を合成するための緑色のスクリーン)の前で演技する俳優と、Unreal Engine 5というゲームエンジンで作成された3DCG背景を、その場でリアルタイムに合成することができます。これにより、演者もスタッフもモニターで完成イメージを確認しながら撮影を進めることができ、演出の精度が飛躍的に向上します。例えば、「この角度からだと背景の建物がもっとよく見える」「キャラクターの目線はもう少し上だ」といった調整を、その場で行えるため、撮り直しや後工程での修正を減らし、効率的な制作が実現します。

AIロトスコーピング・アニメーション:演技のニュアンスをアニメへ
スタジオの核となる技術が「AIロトスコーピング・アニメーション」です。これは、撮影された実写映像を、ComfyUIというツールを含む生成AI技術を用いてアニメーションへと変換するプロセスを指します。
この技術の最大の特徴は、俳優の演技が持つ微妙なニュアンスや感情表現を損なうことなく、狙ったスタイルのアニメーションとして再構築できる点です。AIが単に画像を置き換えるだけでなく、演技の動きや表情の細部を解析し、それをアニメキャラクターの動きや表情に落とし込むことで、より生命力あふれるアニメーションが生まれます。これにより、人間の演技が持つ「感情」や「共感」の要素が、AIによって増幅され、観る人の心に深く響く作品へと昇華されるのです。

これまでの実績と今後の大型プロジェクト
「AIスタジオ・アインス」を運営する合同会社ズーパーズースは、すでにAI技術を活用した映像制作で国際的な評価を得ています。
世界が認めた「演出力×AI」
2023年に制作された長編アニメーション映画『死が美しいなんて誰が言った』では、AIレンダリング技術が全面的に導入されました。この作品は、その革新性と芸術性が評価され、2024年には世界最大規模のアニメーション映画祭である「アヌシー国際アニメーション映画祭」や「プチョン国際ファンタスティック映画祭」に入選しました。さらに、ニューヨークの映画祭ではベストアニメーション賞を受賞するなど、AIと人間の演出力が融合した作品が世界で高く評価されています。
DNP XR STUDIOとの共創
大日本印刷株式会社(DNP)が運営する「DNP XR STUDIO」の業務パートナーとしても参画しています。ここでは、バーチャルプロダクション設備と生成AIを駆使し、次世代の映像制作フローを確立するための共創プロジェクトが進められています。これは、AI技術が今後の映像業界において、より広範な分野で活用されていく可能性を示唆しています。
これから始動する2つの大型プロジェクト
「AIスタジオ・アインス」は、今後もAI技術を活用した意欲的なプロジェクトを推進していきます。
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長編ドキュメンタリー映画『The Taste of Water』
この作品は、「日本酒」という、映像的には透明で、目に見えない味や香りをテーマにしています。アニメーションならではの豊かなイマジネーションを駆使して、日本酒の繊細な風味や文化を視覚的に表現することを目指しています。特に、日本酒を飲んだ経験がない海外の視聴者に対して、その魅力と奥深さを伝えることを目的としています。AIアニメーションの表現力が、抽象的な概念をいかに魅力的に具現化できるか、注目されます。 -
ショートアニメシリーズ『ラストリセット(仮)』(全40話)
「AIによる心への介入」をテーマにしたSFサイコスリラー作品です。実写が持つリアリティと、アニメが持つ抽象的な表現力を融合させることで、新しい映像表現の可能性を追求します。スマートフォンでの視聴を想定した縦型サイズのドラマシリーズとして展開される予定で、現代社会におけるAIと人間の心の関係性を深く掘り下げた、示唆に富む作品となるでしょう。

「付加価値」を創造する「AIスタジオ・アインス」のビジョン
「AIスタジオ・アインス」を運営する合同会社ズーパーズースは、「付加価値」の創造をそのビジョンとして掲げています。具体的には、人間の演技や日本の伝統文化といった「リアルの魅力」を、AIという強力な「絵筆」を使って増幅させ、作品に特別な価値を与えたいと考えています。
コンテンツが過剰に供給される現代において、単なる情報や映像だけでは人々の心をつかむことは難しい時代です。そのような中で、作品固有の文脈や、人間だからこそ生み出せる感情、そしてAIがそれを増幅させることで生まれる「特別な体験」こそが、最大の価値となると信じられています。このビジョンは、AI技術が単なるツールに留まらず、人間の創造性を高め、より豊かな文化を生み出すためのパートナーとなり得ることを示唆しています。
リニューアル記念!スタジオ見学会開催概要
「AIスタジオ・アインス」のリニューアルを記念して、メディア関係者および映像クリエイター向けのスタジオ見学会が開催されます。この機会に、最先端のAIアニメーション制作現場を体験してみてはいかがでしょうか。
日時:
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2026年2月27日(金) 18:00~
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2026年2月28日(土) 14:00~ / 17:00~
※所要時間は約1時間~1時間半程度です。
場所:
AIスタジオ『アインス』(ONE’S STUDIO内)
〒176-0005 東京都練馬区旭丘1丁目10-10
内容:
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リアルタイムカメラトラッキング・バーチャルセット撮影の実演
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実写のアニメ変換技術の解説
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制作事例のビフォー・アフター紹介と質疑応答
申込方法:
AIスタジオ・アインスのホームページよりお申し込みください。
https://mocap.co.jp
この見学会は、AIアニメーション制作の最前線を間近で見て、その技術や可能性について深く理解する貴重な機会となるでしょう。
合同会社ズーパーズースについて
合同会社ズーパーズースは、映画監督の中島 良氏が2020年に設立した映像制作会社です。生成AI技術を積極的に活用し、実写とアニメーションの境界をなくすような新しい制作手法に取り組んでいます。モーションキャプチャスタジオの運営やCGアニメーション映像制作を主な事業内容とし、常に映像表現の新たな地平を切り拓いています。
代表者: 代表社員 中島 良
所在地: 〒166-0015 東京都杉並区成田東5-33-10
設立: 2020年2月
まとめ:AIと人間の共創が描くアニメーションの未来
「AIスタジオ・アインス」のリニューアルと「AIロトスコーピング・アニメーション」の提供開始は、AI技術が映像制作にもたらす革新の新たな一歩と言えるでしょう。単なる効率化に留まらず、人間の演技が持つ「感情」や「共感」といったリアルの価値をAIで増幅させるというアプローチは、コンテンツ過多の時代において、作品に「特別な付加価値」を与える重要な鍵となります。
実写クリエイターがアニメ制作に参入しやすくなること、制作期間とコストの圧縮、そして何よりも演出意図を反映した高品質なアニメーションが効率的に生み出せるようになることは、映像業界全体に大きな影響を与えるはずです。
世界を舞台にした実績と、意欲的な大型プロジェクトの始動からも、「AIスタジオ・アインス」が描くアニメーションの未来は非常に明るいと言えます。AI初心者の方々も、この新しい映像制作の可能性にぜひ注目してみてください。AIと人間の共創が、きっと私たちの想像を超える感動的な作品を生み出してくれることでしょう。

