日本初AI SOC誕生!PSCとCoWorkerが革新する「AI×SECURITY」次世代セキュリティサービスを徹底解説

導入:サイバー脅威に立ち向かう新たな力「AI×SECURITY」

デジタル化が進む現代において、サイバー攻撃は日々巧妙化し、その脅威は増すばかりです。企業がこれらの脅威から身を守るためには、従来の受動的なセキュリティ対策だけでは不十分になりつつあります。

このような背景の中、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する株式会社ピーエスシー(以下、PSC)は、AI技術の専門企業であるCoWorker株式会社(以下、CoWorker)との協業により、2025年11月4日から「AI×SECURITY」をコンセプトとした「PSC AI SOCサービス」を新たに提供開始しました。

このサービスは、日本初(※)となるAIを活用したセキュリティ運用センター(SOC)サービスであり、セキュリティ対策の自動化と高効率化を実現する次世代型ソリューションとして注目されています。

(*※ PSC BlueAgent Powered by CoWorkerは、GDPR及び個人情報保護法に定める72時間以内の初期情報提供義務に対応する日本初のサービスです。)

AIとセキュリティの融合を示す未来的なイメージ

AI SOCとは?セキュリティ運用センターにAIがもたらす革新

まず、「SOC」とは「Security Operation Center(セキュリティ運用センター)」の略称で、企業の情報システムやネットワークを24時間365日体制で監視し、サイバー攻撃の検知、分析、対応を行う専門組織のことです。SOCは、いわば企業のセキュリティを守る司令塔のような役割を担っています。

これまでのSOCでは、専門家が手作業で大量のログデータを分析したり、攻撃の兆候を監視したりすることが一般的でした。しかし、サイバー攻撃の量と複雑さが増すにつれて、人間の力だけでは対応しきれないという課題が浮上しています。

そこで登場するのが「AI SOC」です。AI SOCでは、人工知能の高度な分析能力や学習能力を活用することで、これまでのSOCの課題を解決し、セキュリティ対策を飛躍的に強化します。AIは、人間では見逃してしまうような微細な異常や膨大なデータの中から攻撃の兆候を素早く検知し、分析を自動化することで、より迅速かつ正確な対応を可能にします。

「PSC AI SOC」を支える二つの柱:RedAgentとBlueAgent

PSCとCoWorkerの協業によって生まれた「PSC AI SOC」サービスは、特に以下の二つの主要なAIエージェントによって構成されています。

PSC RedAgent Powered by CoWorker:攻撃者の視点で脆弱性を自律的に発見

「RedAgent」は、サイバー攻撃を仕掛ける「レッドチーム」の活動をAIが支援するサービスです。レッドチームとは、実際に企業システムに侵入を試みることで、潜在的な脆弱性(セキュリティ上の弱点)を発見し、対策を講じる専門家チームを指します。

RedAgentは、このレッドチームが行う「ペネトレーションテスト(侵入テスト)」をAIが自律的に実行することで、システムに潜む脆弱性を迅速かつ効果的に診断します。これにより、診断にかかる時間を従来の約10分の1にまで高速化できる可能性があります。

AIが攻撃者の視点から継続的にシステムを検証することで、人間が見落としがちな新たな脆弱性も発見し、企業が先手を打って対策できるよう支援します。

PSC BlueAgent Powered by CoWorker:インシデント発生時のフォレンジック分析を自動化・高速化

「BlueAgent」は、セキュリティインシデント(サイバー攻撃や情報漏洩など)が発生した際に必要となる「フォレンジック分析」をAIが自動化・効率化するツールです。フォレンジック分析とは、デジタル証拠を収集・分析し、インシデントの原因や影響範囲を特定する調査のことです。

BlueAgentは、この分析にかかる時間を従来の約3分の1程度に高速化できる可能性を秘めています。継続的な利用を通じて、AIが以下のサイクルを自動で繰り返します。

  1. 既存の分析手法や観点を取り込む
  2. 自律的に分析手法を試行錯誤(トライ&エラー)する
  3. 新たな分析手法や観点の発見

これにより、常に最新かつ最適な方法でインシデントの分析が行われ、企業は迅速な原因究明と復旧が可能になります。

PSCとCoWorkerのAI SOCサービス全体像

この図が示すように、PSC AI SOCサービスは、設計・導入から監視、記録、予兆検知、異常検知、リスク評価、アラート、証拠保全、分析、レポート作成、対策実行まで、セキュリティ運用に必要な全てのプロセスを一気通貫で提供します。

PSCとCoWorker、それぞれの強みが融合した協業

今回の「PSC AI SOCサービス」のリリースは、PSCが長年培ってきたセキュリティの知見と、CoWorkerが持つ最先端のAI技術が融合した結果です。

株式会社ピーエスシーのセキュリティ実績

PSCは1996年の創業以来、インフラやITマネジメント事業を展開してきました。2013年からは脆弱性診断を皮切りにセキュリティ事業「PSC SECURITY」を本格始動。IBMセキュリティを中心に事業を拡大し、その後は特定のメーカーに依存しない多様な協業を通じてベンダーレスなセキュリティサービスを提供しています。

特に、自社保有のSOC(Security Operation Center)では、24時間365日の運用監視において数多くの実績を積み重ねてきました。近年ではMicrosoft Securityの分野でも強みを発揮し、Engineer AwardやSecurity Specializationなど、多くの認定・受賞歴を誇ります。

CoWorker株式会社のAI技術力

CoWorkerは2019年に設立されたAIテクノロジーカンパニーで、システム開発、ITコンサルティング、セキュリティの3領域で高い技術力を誇る少数精鋭の企業です。

創業以来、常に業界最先端の技術開発に従事し、保険DX、EV充電システム、医療VRなど多岐にわたる開発実績を持っています。また、東京電機大学国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec)との連携など、複数の教育・研究機関とも実績を築いています。

CoWorkerの代表取締役である山里一輝氏は、「AIの進化は私たちの生活やビジネスを支える一方で、サイバー攻撃の高度化や自動化が深刻化しつつある。今後はAIそのものを防御に転換することが求められる」と述べており、AIとセキュリティの融合の重要性を強調しています。

CoWorker株式会社 代表取締役 山里 一輝氏によるプレゼンテーション

両社の強みが組み合わさることで、「守りのセキュリティ」だけでなく、AIによる自律的な分析やペネトレーションテストで「攻めのセキュリティ」も実現し、新たなセキュリティのあり方と付加価値を共創していくことを目指しています。

なぜ今、「AI×SECURITY」が必要なのか?

PSCの代表取締役である鈴木正之氏は、「サイバー脅威は質・量ともに劇的に進化し、受動的なセキュリティ対策だけではもはや防御しきれない時代になった」と指摘しています。これにより、セキュリティ担当者の負担増大やインシデント対応の遅延といった深刻な問題が多くの企業で顕在化しています。

株式会社ピーエスシー 代表取締役 鈴木 正之氏によるプレゼンテーション

また、パーソルクロステクノロジー株式会社のシニアエキスパートである米澤一樹氏は、「近年サイバー攻撃が加速化し、様々な業種・業態のシステムが複雑大規模につながり、物理世界にも影響を及ぼす形になっている」と述べ、特にIoTデバイスのセキュリティの重要性を強調しています。

例えば、現代の自動車は「走るスマートフォン」と呼ばれるほど電子化が進み、巨大で複雑なIoTデバイスと化しています。カーナビなどのインフォテイメントシステムは常にインターネットに接続され、様々な事業者システムと連携しています。このような膨大な可能性の裏側には、膨大な危険性が潜んでおり、IoTセキュリティの強化が喫緊の課題となっています。

パーソルクロステクノロジー株式会社 シニアエキスパート 米澤 一樹氏によるプレゼンテーション

AIは、これらの複雑化する脅威に対して、人間だけでは対応が難しい高速な検知、膨大なデータからのパターン認識、そして自律的な学習と対応を可能にします。これにより、セキュリティ担当者の負担を軽減しつつ、より強固で効率的なセキュリティ体制を構築することが期待されます。

PSC AI SOCサービスがもたらす企業へのメリット

「PSC AI SOCサービス」は、AI技術をセキュリティ業務に導入することで、企業に以下のような大きなメリットをもたらします。

  • 大幅な効率化と精度向上: AIが監視、分析、ペネトレーションテストなどを自動化することで、セキュリティ業務の効率が飛躍的に向上し、人間では見逃しがちな脅威も高精度で検知できるようになります。

  • 迅速なインシデント対応: AIによる予兆検知と自動分析により、インシデント発生時の原因特定と対策立案が格段に速くなります。特に「PSC BlueAgent」は、GDPRや個人情報保護法が定める72時間以内の初期情報提供義務への対応を支援する日本初のサービスです。

  • セキュリティ担当者の負担軽減: AIが定型的な作業や大量のデータ分析を代行することで、セキュリティ担当者はより高度な判断や戦略的な業務に集中できるようになります。

  • 継続的なセキュリティ強化: AIが自律的に学習し、新たな攻撃手法に対応できるようアップデートを続けるため、常に最新の脅威に対応できる体制を維持できます。

  • 一貫したセキュリティ運用: 導入前のアセスメントから設計、そして日々の保守運用まで、ワンストップでサービスが提供されるため、企業は安心してセキュリティ対策をPSCに任せることができます。

今後の展望:安全で持続可能なデジタル社会の実現へ

PSCとCoWorkerは、「安全で持続可能なデジタル社会の実現」を共通の目標として掲げています。両社は今後も最先端のAI研究とセキュリティ技術の融合を進め、進化し続けるサイバー脅威に対して、より強固で柔軟なセキュリティソリューションを提供していくことでしょう。

デジタルトランスフォーメーションが加速する現代において、AIとセキュリティの融合は、企業が安心してビジネスを展開するための不可欠な要素となります。「PSC AI SOCサービス」は、その実現に向けた重要な一歩となることが期待されます。

関連情報

タイトルとURLをコピーしました