AI時代に問われる「デザイナーの未来像」:Spectrum Tokyo Festival 2026でスパイスファクトリーが語る、新たなデザインの可能性

Spectrum Tokyo Festival 2026のロゴ

2026年2月14日(土)と15日(日)に開催されるデザインフェスティバル「Spectrum Tokyo Festival 2026」に、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するスパイスファクトリー株式会社がスポンサーとして協賛します。このイベントでは、同社の執行役員CDO(最高デザイン責任者)である本村 章氏とUXデザイナーの山内 玲氏がスピーカーとして登壇し、AI時代におけるデザインの役割と、これからのデザイナー像について深く掘り下げた議論を展開します。

AIがデザインの未来をどう変えるのか?

近年、生成AIの急速な進化は、デザイン業界にも大きな変革をもたらしています。これまでデザイナーが担ってきた「アイデアを形にする(可視化する)」プロセスが、AIによって劇的に効率化される時代が到来しつつあります。このような変化の中で、デザイナーの役割はどのように進化していくのでしょうか。本フェスティバルでは、この問いに対するスパイスファクトリーの見解が示されます。

本村 章氏が語る「可視化の壁が消えたあとに残るもの」

本村 章氏のポートレート

スパイスファクトリー株式会社の執行役員CDO(Chief Design Officer)である本村 章氏は、2026年2月15日(日)13:40からForest Stageにて「可視化の壁が消えたあとに残るもの」と題したトークセッションに登壇します。

CDOとは、企業におけるデザイン戦略全体を統括し、経営にデザインの視点を取り入れる責任者を指します。本村氏は、アメリカでコミュニケーションデザインを専攻し、サンフランシスコのDubberly Design OfficeでIoTや医療ソフトウェアなどの国際案件に携わった経験を持つ、デザイン分野の第一人者です。帰国後は株式会社ゆめみでデザイン組織を立ち上げ、金融、製薬、医療、通信など多岐にわたる業界でUXリサーチやサービスデザインを推進してきました。2026年1月からはスパイスファクトリーの執行役員CDOに就任しています。

本村氏のトークテーマは、2023年の登壇で提示された「あらゆる場面でデザインを駆使するための技術」の“続編”として位置づけられています。前回の登壇では、デザインを「Model(解釈)」「Diagram(図示)」「Object(成果物)」の連関として捉え直し、専門領域を超えて活用する視点が提示されました。

今回のトークでは、AIがデザインの「可視化の壁」を打ち破る瞬間に焦点を当てます。例えば、AIを使えば数分でデザインのモックアップ(試作品)が生成されるような世界が現実になりつつあります。これは、これまでデザイナーと非デザイナーの間に存在していた、Diagram(図示)やObject(成果物)を中心とした「可視化」という障壁が、AIによって取り払われつつあることを意味します。

しかし、本村氏は、この変化がむしろ「Model」、つまり「解釈」や「意味」を構築する領域におけるデザイナーの役割を一層重要にしていると指摘します。AIが効率的に形を作る時代だからこそ、その「形にどのような意味を持たせるか」「どのような体験を生み出すか」といった本質的な問いへの洞察が、デザイナーに強く求められるようになるでしょう。

誰もがデザインを実践しうる時代において、デザインをより協働的な活動として開放し、新たな実践者を支援する——本村氏は、そのような「これからのデザイナー像」について深く語ります。AIの進化によってデザインの現場がどう変わるのか、そしてデザイナーがどのように価値を発揮していくべきか、そのヒントが得られる貴重な機会となるでしょう。

本村 章氏の登壇に関する詳細はこちらをご覧ください。
Spectrum Tokyo Festival 2026 本村 章紹介ページ

山内 玲氏が問いかける「つくる」を浸透させる土壌づくり

山内 玲氏のポートレート

スパイスファクトリー株式会社のUXデザイナーである山内 玲氏は、2026年2月14日(土)16:40からBrick Stageにて「「つくる」を浸透させる土壌づくり」と題したワークショップを行います。

UXデザイナーとは、ユーザー体験(User Experience)の設計を専門とするデザイナーです。ユーザーが製品やサービスを利用する際に感じる「使いやすさ」「楽しさ」「満足感」といった体験全体をより良くするために、リサーチからデザイン、検証までを一貫して担当します。山内氏は、ITコンサルティング企業での要件定義、設計、開発の経験を経て、ベンチャー企業でUI/UXデザイナーとして活躍。2024年からはスパイスファクトリーに参画しています。

山内氏のワークショップでは、「つくる」という行為の本質に迫ります。「つくる」とは、単に誰かの要求に応えたり、課題を解決したりするだけではなく、「自身の問いや欲望と向き合うこと」であると山内氏は考えています。

ワークショップでは、人類がどのように「つくる」を実践してきたかを人類史を振り返りながら、「つくる」行為の構造を理解することを目指します。そして、「つくる」ことに対する障壁を壊し、誰もが創造的な活動に取り組めるようになるための「問い」と向き合います。

このワークショップは、デザイナーに限らず、あらゆる現場で「つくる」姿勢を浸透させたいと考えている方々に特におすすめです。「何か新しいことを始めたい」「もっと創造的な仕事がしたい」と考えているビジネスパーソンにとって、「つくる」ための土壌を育む80分となるでしょう。

山内 玲氏のワークショップに関する詳細はこちらをご覧ください。
Spectrum Tokyo Festival 2026 山内 玲紹介ページ

「Spectrum Tokyo Festival 2026」開催概要と魅力

Spectrum Tokyo Festival 2026のロゴ

「Spectrum Tokyo Festival 2026」は、「日本で最も楽しくデザインの話ができる場所」をコンセプトに掲げる2日間のデザインフェスティバルです。一般的なカンファレンスやセミナーのような堅苦しい雰囲気ではなく、音楽フェスのように自由に会場を歩き回りながら、多様な学びや気づきを得られるのが大きな魅力です。

各登壇者には「AMA(Ask Me Anything=何でも聞いてね)」という雑談タイムが設けられており、スピーカーと直接交流できるアクティブな仕掛けも用意されています。バラエティ豊かなトークセッションや実践的なワークショップ、多種多様なブース体験、そして美味しいフードやドリンクまで、新しい出会いと対話に満ちたイベントとなるでしょう。

開催情報

  • イベント名: Spectrum Tokyo Festival 2026(スペクトラムトーキョーフェスティバル 2026)

  • 日時:

    • 【Day 1】2026年2月14日(土)10:00-18:00(18:00〜19:30 Mid-Fest Party)

      • 山内 玲氏 登壇時間 16:40 ~ 18:00

      • 登壇エリア Brick Stage

      • タイプ Workshop

      • 言語 日本語

    • 【Day 2】2026年2月15日(日)10:00-18:00

      • 本村 章氏 登壇時間 13:40~ 14:00

      • 登壇エリア Forest Stage

      • カテゴリ Talk + AMA

      • 言語 日本語

  • 会場: 合同会社DMM.com

    • 〒106-6224 東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー24階

    • 地図

  • 形式: オフライン開催(会場参加のみ)

    • アーカイブ録画公開予定

    • 両日会場にてランチ、コーヒー、各種ドリンクなどの提供あり

  • 言語: 日本語・英語(同時通訳・字幕翻訳あり)

イベントの詳細は、以下の公式Webサイトで確認できます。

スパイスファクトリーがデザインフェスティバルに協賛する背景

スパイスファクトリー株式会社が「Spectrum Tokyo Festival 2026」に協賛する背景には、現代社会におけるデザインの重要性の高まりと、同社の事業方針との親和性があります。

生成AIの普及やデジタルサービスの高度化が進む現代において、「利用者の体験を起点に価値を設計し、継続的に改善していくこと」は、企業や組織にとって不可欠な要素となっています。こうした変化の中で、単に個別の製品やサービスの改善を行うだけでなく、組織全体としてデザイン思考を根付かせ、デザインを実装し続ける仕組みや文化を育てることが、持続的な成長には不可欠であると考えられています。

スパイスファクトリーでは、2026年1月1日付で本村 章氏が執行役員CDOに就任し、経営メンバーに加わりました。これにより、企業・行政・公共機関向けのサービス開発において、サービスデザインとデザイン・イネーブルメントを軸とした取り組みを推進しています。

サービスデザインとは、製品だけでなく、サービス全体の体験を設計するアプローチです。顧客がサービスに触れるあらゆる接点(ウェブサイト、アプリ、店舗、サポートなど)を考慮し、一貫して質の高い体験を提供することを目指します。

デザイン・イネーブルメントとは、組織全体がデザイン思考を身につけ、自律的にデザインを実践できる状態を指します。特定のデザイナーだけでなく、組織内の誰もがデザインの考え方を取り入れ、サービスやプロダクトの価値向上に貢献できる文化を醸成するものです。これにより、利用者視点でサービス価値を継続的に高める取り組みが可能になります。

スパイスファクトリーは、Spectrum Tokyoが掲げる「デザインの新たな潮流」や「デザインをより広義に捉えるコミュニティ活動」が、同社の目指す方向性と非常に親和性が高いと判断しています。これまでも各種イベントへの協賛や協力を通じて協働を続けており、今回のフェスティバル協賛もその一環です。

関連情報として、本村氏のCDO就任に関するニュースや、デザイン・イネーブルメントについての解説もぜひご覧ください。

スパイスファクトリー株式会社とは

SPICE FACTORYのロゴ

スパイスファクトリー株式会社は、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速させる「アジャイルマインド」を強みとするDX支援企業です。企業や行政機関のデジタル変革を引き起こす「触媒(スパイス)」となることを目指しています。

これまで、教育、医療、自治体、一次産業、物流、製造、エンターテイメントなど、多岐にわたる業界のDXプロジェクトに携わってきました。アジャイル開発という、変化に柔軟に対応しながら迅速に価値を創造するアプローチで、社会と顧客の課題解決に取り組み、事業の成長を支援しています。

同社は、経営課題から現場の事業課題解決まで、あらゆるデジタル領域の課題に対応する「360°デジタルインテグレーター」として、事業サービス構想の支援、システム開発、UI/UXデザイン、マーケティング支援などを一気通貫で提供しています。従来の受託開発の枠組みを超え、ユーザー中心の設計を軸に顧客企業や行政機関と連携し、変化への対応力と俊敏性を高めながら、伴走して解決策を導き出すことを得意としています。

スパイスファクトリーのミッションは「革新の触媒」となること、そしてパーパス(存在意義)は「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする。」ことです。社会課題解決を追求し、新たなビジネスやイノベーション創出に貢献することを目指しています。

会社概要

  • 会社名: スパイスファクトリー株式会社(Spice Factory Inc.)

  • 代表: 代表取締役CEO 高木 広之介

  • 設立: 2016年3月

  • 資本金: 307,008,000円(資本準備金を含む)

  • 東京本社: 東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南

  • 関西拠点: 京都府京都市下京区鶏鉾町493 ムーンバットビル7F コネクト京都

  • 福岡拠点: 福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next

  • 事業内容: 360°デジタル・インテグレーション事業

公式情報

採用情報

スパイスファクトリーでは、社会インフラ領域の公益性と経済性を両立する和製デザインファームで活躍するデザインリードを募集しています。AIによる技術発展を契機に、同社は現在成長加速のフェーズを迎えており、DX事業部もクライアントと共にサービスやシステムの構想段階から伴走するビジネスデザイン組織へと進化しています。リードデザイナーとして、「社会的責任の高さ・公共性の高さ」を軸に様々な業界・サービスの改善に携わることができます。プロジェクトの9割以上が直取引のため、顧客の課題に直接アプローチできる環境です。

まとめ

AIの進化がデザイン業界に大きな変革をもたらす中で、「Spectrum Tokyo Festival 2026」は、これからのデザイナーの役割や、創造性の本質について深く考える貴重な機会を提供します。スパイスファクトリー株式会社の本村 章氏と山内 玲氏の登壇は、AI初心者の方々にとっても、デザインとAIの未来を理解し、自身のキャリアやビジネスに活かすための重要なヒントとなるでしょう。

AIが「可視化の壁」を打ち破る時代だからこそ、人間ならではの「解釈」や「意味付け」、そして「つくる」ことへの情熱が、これまで以上に価値を持つことが示唆されています。ぜひこの機会に、デザインの最前線を体験し、未来の創造について考えてみてはいかがでしょうか。

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