アジラと三菱電機が協業開始!AIで監視カメラシステムがもっと賢く、もっと便利に
近年、私たちの生活やビジネスの安全を守る上で、監視カメラは欠かせない存在となっています。しかし、ただ映像を記録するだけではなく、AI(人工知能)の力を借りて、より高度な分析や迅速な対応が求められる時代へと変化しています。
そんな中、AIを活用したセキュリティソリューションを提供する株式会社アジラと、信頼性の高いカメラシステムを手がける三菱電機株式会社が、この度、協業を開始したことを発表しました。この協業は、三菱電機の監視カメラシステム「MELOOK 4」シリーズと、アジラのAI警備システム「AI Security asilla」を連携させることで、これまでになかった次世代の警備ソリューションを生み出そうとするものです。
AI初心者の方にも分かりやすく、この協業が私たちの社会にどのような変化をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。

監視カメラシステムにAIが必要な理由とは?
これまでの監視カメラは、主に事件や事故が起きた後の証拠映像として活用されることが一般的でした。しかし、現代社会では、人手不足の深刻化や、より高度で複雑なセキュリティニーズが増加しています。
例えば、広範囲にわたる施設を少数の警備員で監視する際、人間の目だけではすべての異変をリアルタイムで捉え続けることは非常に困難です。また、不審な行動や危険な状況を未然に防ぐためには、単なる記録だけでなく、映像から「何が起きているか」を瞬時に判断し、アラートを発するシステムが求められています。
このような背景から、監視カメラシステムにAIを導入し、映像を自動で分析するニーズが急速に高まっています。AIが映像を解析することで、人間の監視では見逃しがちな小さな変化や異常行動を素早く検知し、警備の質を向上させ、業務の効率化を図ることが可能になります。
三菱電機が、自社製品の価値をさらに高めるために「AI Security asilla」とのシステム連携を開始したのも、こうした時代のニーズに応えるためです。
「MELOOK 4」シリーズ:高画質と柔軟性を兼ね備えた監視カメラシステム
まずは、三菱電機が提供する「MELOOK 4」シリーズについてご紹介します。「MELOOK 4」シリーズは、高品質な映像記録と高い汎用性が特長の監視カメラシステムです。
「MELOOK 4」の主な特長
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高画質なフルHD映像: 鮮明なフルHD画質で映像を記録するため、詳細な状況を把握しやすくなります。これにより、不審者の特定や状況証拠の確保など、セキュリティ面での信頼性が高まります。
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H.265圧縮による長時間記録: H.265という効率の良い映像圧縮技術を採用しているため、高画質な映像を長時間にわたって記録することが可能です。これにより、記録容量の節約と、より長期的な監視が可能になります。
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他社ONVIF®カメラとの連携: ONVIF®という国際標準規格に対応しているため、三菱電機以外のメーカーのカメラとも柔軟に連携できます。すでに他社のカメラを導入している施設でも、「MELOOK 4」システムに組み込むことができるため、大規模な設備投資をせずにシステムを拡張しやすいのが大きなメリットです。
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映像解析アプリとの連携: 映像解析アプリとの連携にも対応しており、単なる記録に留まらない多様な活用が可能です。防犯・安全管理はもちろんのこと、店舗での顧客動向分析やマーケティングなど、幅広い現場の監視ニーズに応えることができます。
「MELOOK 4」シリーズは、その高い映像品質と柔軟な拡張性により、様々な環境での防犯・安全管理を強力にサポートする基盤となるシステムと言えるでしょう。
「AI Security asilla」:既存カメラを賢くするAI警備システム
次に、株式会社アジラが提供する「AI Security asilla」について詳しく見ていきましょう。このシステムは、既存の防犯カメラの映像をAIが解析することで、警備の自動化と効率化を実現する画期的なソリューションです。
「AI Security asilla」の主な機能
「AI Security asilla」は、24時間365日、休むことなくカメラ映像を解析し、人の目では見逃しがちな異変を瞬時に検知します。その検知項目は多岐にわたります。

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異常行動の検知: 暴力行為、器物損壊、不審な侵入など、セキュリティ上の脅威となる行動をAIが瞬時に見つけ出します。これにより、事件発生の初期段階での対応が可能となり、被害の拡大を防ぐことに繋がります。
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注意行動の検知: 人の転倒やふらつき、徘徊、混雑状況、体調不良の兆候など、早めの介入が必要な状況を検知します。例えば、高齢者施設での転倒事故の早期発見や、商業施設での混雑緩和のための誘導など、ホスピタリティの向上にも貢献します。
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迷惑行為の検知: 特定のエリアへの自転車やスケートボードの乗り入れ、タムロ行為など、施設ルールに反する行動を自動で検知し、適切な注意喚起を促すことができます。
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リアルタイム通知: AIが異常や注意行動を検知すると、警備員や管理者のスマートフォンなどに即座に通知が送られます。これにより、常に映像を監視し続ける必要がなくなり、必要な時だけ迅速に対応できる体制が整います。
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既設カメラの活用: 「AI Security asilla」の大きな特長の一つは、すでに設置されている防犯カメラをそのまま活用できる点です。これにより、高額な設備投資をせずに、最新のAI警備システムを導入することが可能になり、コストを大幅に抑えられます。
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外部機器との連携: 異常検知時には、パトライトやスピーカーなどの外部機器と自動で連携し、警告を発することも可能です。また、トランシーバーアプリ「Buddycom」と連携することで、検知内容を音声やテキストでリアルタイムにスマホで受信し、警備員間の連携を強化できます。
「AI Security asilla」は、警備人材の不足が深刻化する現代において、限られた人員でも高い安全性を維持できる、まさに次世代のセキュリティソリューションと言えるでしょう。
「MELOOK 4」と「AI Security asilla」の連携で生まれる次世代警備ソリューション
今回のアジラと三菱電機の協業は、「MELOOK 4」シリーズの高性能なカメラと「AI Security asilla」の高度なAI解析能力が組み合わさることで、これまでの監視カメラシステムでは実現できなかった、より賢く、より便利な警備ソリューションを生み出します。
連携による具体的なメリット
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警備の質が飛躍的に向上: 「MELOOK 4」の高画質映像を「AI Security asilla」が24時間365日解析することで、人間の目では見逃しがちな小さな異変も瞬時に検知できるようになります。これにより、不審な人物の早期発見、危険行為の未然防止、事件・事故発生時の迅速な初動対応が可能となり、警備全体の質が格段に向上します。例えば、深夜の無人施設で侵入者が発生した場合でも、AIがすぐに検知し、警備員へ通知すると同時に警告音を発するといった、より効果的な対応が期待できます。
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警備業務の効率化と負担軽減: 警備員が常に複数のモニターを凝視し続ける必要がなくなります。AIが異常を検知した時だけ通知を受け取り、その映像を確認・対応すれば良いため、警備員の精神的・肉体的負担が大幅に軽減されます。これにより、警備員は巡回や他の重要な業務に集中できるようになり、業務全体の効率化に繋がります。例えば、広大な敷地を持つ工場や商業施設で、限られた人数の警備員がより広範囲を効率的にカバーできるようになるでしょう。
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深刻な人材不足への貢献: 警備業界は現在、少子高齢化に伴う人材不足が大きな課題となっています。AIが一部の監視業務を代替することで、少ない人員でも質の高い警備体制を維持できるようになります。これは、警備業界全体の持続可能性を高める上で非常に重要な役割を果たすでしょう。AIは人間の仕事を奪うのではなく、人間がより価値の高い仕事に集中できるようサポートする存在となります。
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設備投資の最適化とコスト削減: 「AI Security asilla」は、多くの既存の防犯カメラを活用できるため、高額な新規カメラシステムの導入が不要となるケースが多いです。これにより、「MELOOK 4」の導入と「AI Security asilla」の連携を合わせても、全体的な設備投資を抑制しながら、最新のAI警備ソリューションを導入できるという経済的なメリットがあります。
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多様な監視ニーズへの対応力強化: 「MELOOK 4」の汎用性と「asilla」の高度なAI解析能力が融合することで、単なる防犯だけでなく、施設の利用状況分析、マーケティング支援、ホスピタリティ向上など、幅広いニーズに対応可能になります。たとえば、
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商業施設: 混雑状況をリアルタイムで把握し、レジの増設や人員配置の最適化に役立てる。特定のエリアでの迷惑行為(ポイ捨て、喫煙など)を検知し、注意喚起を行う。
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高齢者施設: 入居者の転倒やふらつきを検知し、迅速な介助に繋げる。特定の場所への立ち入りを検知し、安全管理に役立てる。
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工場・建設現場: 作業員の危険行動(ヘルメット未着用、危険区域への侵入など)を検知し、事故を未然に防ぐ。生産ラインの異常を検知し、ダウンタイムを短縮する。
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駅・空港: 不審物の検知や、人混みの中での異常行動を早期に発見し、テロ対策や安全確保に貢献する。
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このように、様々なシーンでAIが「賢い目」となり、私たちの安全と快適な環境づくりに貢献することが期待されます。
今後の展望
アジラと三菱電機の協業は、監視カメラシステムの未来を大きく変える可能性を秘めています。AI技術の進化は日進月歩であり、今後もさらに高度な検知能力や、より広範なデータ連携が実現するでしょう。この連携を通じて、より安全で、より効率的な社会の実現に貢献していくことが期待されます。きっと、私たちの身近な場所で、AIが静かに、しかし確実に安全を守る役割を担う日も近いでしょう。
株式会社アジラについて
株式会社アジラは、「テクノロジーの力で安心で快適な世界へ」をミッションに掲げ、行動認識AIをベースとした各種プロダクト・ソリューションの開発・提供を行っています。既存の防犯カメラ映像をAIが解析し、異常行動や注意行動を瞬時に検知する「AI Security asilla」は、警備業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する重要なソリューションです。
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代表者:代表取締役CEO 兼 COO 尾上剛
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所在地:東京都町田市中町一丁目4-2
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事業内容:行動認識AIをベースとした各種プロダクト・ソリューションの開発・提供
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公式WEBサイト:https://jp.asilla.com/
まとめ
今回の株式会社アジラと三菱電機株式会社の協業は、単なる製品連携以上の意味を持っています。高性能な監視カメラシステム「MELOOK 4」と、AIが映像を解析して異常を検知する「AI Security asilla」が連携することで、警備の質を向上させ、業務を効率化し、人手不足という社会課題の解決にも貢献する次世代の警備ソリューションが誕生します。AI初心者の方にも、この技術が私たちの安全な暮らしをどのように支え、より良い未来を築いていくのか、ご理解いただけたのではないでしょうか。AIによる「賢い目」が、これからの社会の安心・安全を強力にサポートしていくことに注目が集まります。

