AI英語論文執筆支援ツール「Paperpal」が国内5万人、世界300万人ユーザーを達成
近年、AI技術は私たちの生活や仕事に大きな変化をもたらしていますが、学術研究の分野でもその影響は広がりを見せています。特に、英語での論文執筆は多くの研究者にとって時間と労力を要する課題であり、その解決策としてAIツールの活用が注目されています。そうした中で、学術分野に特化したAI英語論文執筆支援ツール「Paperpal(ペーパーパル)」が、日本国内で5万人、世界では300万人を超えるユーザー数を突破したことを発表しました。
これは、研究者総合支援サービスを展開するエディテージ(カクタス・コミュニケーションズ株式会社)が提供するPaperpalが、学術コミュニティにおいて確固たる信頼と支持を得ていることを示すものです。Paperpalは、どのようにしてこれほど多くの研究者に選ばれ、彼らの論文執筆を支援しているのでしょうか。その詳細を掘り下げていきましょう。

Paperpalとは?学術分野特化型AIが研究者の執筆をどう変えるのか
Paperpalは、医師、研究者、学生といった学術分野に携わる人々が、英語で論文を執筆し投稿する際に直面する様々な課題を解決するために開発されたAIツールです。具体的には、論文の「明瞭性」「正確性」「学術的誠実性」を保ちながら執筆を進められるよう支援することを目的としています。
汎用AIとの違い:なぜ学術特化が重要なのか
一般的なAIライティングツールも存在しますが、Paperpalが決定的に異なるのは、その「学術分野特化型」である点です。学術論文には、特定の専門用語、複雑な文法構造、厳格な倫理規定が存在します。汎用的なAIでは、これらの学術分野特有の要件を十分に理解し、適切に対応することが難しい場合があります。
Paperpalは、出版された論文データに加え、20年以上にわたる英文校正ブランド「エディテージ」の熟練した学術校正者が蓄積してきたノウハウをAIに学習させています。これにより、専門性の高い研究内容を正確に理解し、文脈に合った英語表現を提案できるのが強みです。例えば、単語の削減や言い換え(パラフレーズ)を行う際も、学術論文にふさわしいフォーマルで客観的な表現を維持します。これは、研究者が論文の質を高めながらも、自身の研究成果を国際的な学術コミュニティに自信を持って発信するために不可欠な要素と言えるでしょう。
「責任あるオーサーシップ」を支えるAI
Paperpalは、単なる文章修正ツールではありません。「責任あるオーサーシップ(Responsible Authorship)」という概念を重視し、研究者が論文の著者として果たすべき責任をAIが支援します。これには、盗用(剽窃)の回避、データの正確な提示、適切な引用などが含まれます。AIがこれらの側面をサポートすることで、研究者は倫理的な問題を心配することなく、研究内容そのものに集中できるようになります。
日本市場での急速な成長:信頼が広がる背景
Paperpalの日本国内でのプロモーションは2023年3月に開始されました。それ以来、英語論文の執筆や投稿準備、研究支援を必要とする研究者や大学院生の間で利用が急速に拡大しています。特に注目すべきは、そのユーザー数増加のペースです。
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2024年10月にはユーザー数3万人を突破。
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そして、2025年12月には5万人に到達。
この成長は、国内のアカデミアに所属し、英語で論文を執筆する研究者の総数を考慮しても、学術分野に特化したAIツールとして高い信頼と評価を獲得していることを示しています。日本の研究者コミュニティにおいて、Paperpalが英語論文執筆の新たな標準ツールとして受け入れられつつあると言えるでしょう。
グローバルでの飛躍的な拡大:世界300万人超の研究者が支持
日本市場での成功と並行して、Paperpalはグローバルにおいても目覚ましい成長を遂げています。世界中の研究者に支持されるまでの道のりは以下の通りです。
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2023年10月時点:世界のユーザー数 約10万人
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2024年5月:100万人を突破
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2025年2月:200万人を突破
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2025年11月:300万人を超える研究者に利用されるまでに成長
この短期間での急成長は、Paperpalが単なる流行のAIツールとしてではなく、学術執筆という専門性の高い領域において「信頼できるAI」として確立されたことを裏付けています。世界中の研究者がPaperpalを選ぶ理由は、その正確性、分野理解、そして研究倫理への深い配慮にあります。汎用的なAIでは対応しきれない、学術分野特有の複雑なニーズに応え続けている点が、グローバルな支持につながっているのです。
カクタス・コミュニケーションズ 湯浅誠氏のコメント
カクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役であり、リサーチソリューションズ事業のChief Growth Officer (CGO) である湯浅 誠氏は、Paperpalの日本国内での5万人ユーザー達成について、次のようにコメントしています。
「日本国内で 5万人 のユーザーにPaperpalをご利用いただいていることを、大変嬉しく思います。この 5万人 という数字は、国内のアカデミアに所属し、英語で論文などを執筆する研究者の総数を考えると、決して少ないものではありません。AIが学術分野に浸透する中で最も重要な役割は、研究者一人ひとりが持つ専門性を引き出し、それをさらに強化することです。Paperpalは今後も、日本の研究者の皆さまが高品質な研究成果を世界に発信できるよう、継続して支援してまいります。」

このコメントからも、Paperpalが日本の研究コミュニティにとって重要な存在となり、今後もその支援を強化していく姿勢が伺えます。
Paperpalが提供する具体的な機能:研究者の執筆を強力にサポート
Paperpalは、研究・執筆のあらゆる段階で研究者を支援するための多岐にわたる機能を提供しています。これらの機能は、研究者が執筆作業の効率を高め、研究そのものにより多くの時間を割けるように設計されています。
主要な機能一覧
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文法・表現チェック: 論文にふさわしい正確な文法と自然な表現を提案します。学術的なトーンを維持しつつ、より洗練された文章に仕上げるのに役立ちます。
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パラフレーズ(言い換え): 同じ表現の繰り返しを避け、多様な言い回しを提供します。これにより、文章の多様性が増し、読者にとって理解しやすい論文になります。
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盗用チェック: 意図しない盗用を防ぐために、文章が既存の文献とどの程度一致しているかをチェックします。学術的誠実性を保つ上で非常に重要な機能です。
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AI要約: 長文の論文や資料をAIが自動で要約します。これにより、主要な情報を素早く把握したり、論文の冒頭に置く要旨を作成する際に役立ちます。
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投稿前チェック: 論文をジャーナルに投稿する前に、一般的な投稿規定やフォーマットの要件に合致しているかを確認します。これにより、不備による差し戻しを防ぎ、投稿プロセスをスムーズに進めることができます。
これらの機能は、研究者が論文の「質」と「効率」の両方を向上させる上で、強力な味方となります。特に、英語を母国語としない研究者にとっては、英語での学術執筆に対する心理的なハードルを大きく下げる効果があると言えるでしょう。
学術出版社のワークフローでの活用
Paperpalの技術は、世界有数の学術出版社の投稿・編集ワークフローにも活用されています。これは、その技術が学術論文の品質、一貫性、そして研究倫理の向上に貢献していることの証です。出版業界が認める品質基準を満たしていることは、研究者にとって大きな安心材料となります。
実際に日本のユーザーからは、「自分の文体を保ったまま論文の質を高められる」「英語での学術執筆に対する心理的なハードルが下がった」といった肯定的な声が多数寄せられています。これは、AIが単に修正を行うだけでなく、研究者自身の「声」を尊重しつつ、その表現力を最大限に引き出す支援を提供していることの表れです。
今後の展望:学術コミュニケーションの未来をAIで切り拓く
Paperpalは、今後も日本を含む世界中の研究者、学生、教育機関と密接に連携しながら、学術コミュニケーションの質を高めるAIソリューションの提供を続けていく方針です。研究成果を正確に、誠実に、そして自信を持って世界に発信できる環境を整備することで、学術全体の発展に貢献していくことを目指しています。
AI技術の進化は止まることなく、Paperpalもまた、その進化を取り入れながら、研究者のニーズに応え続けることでしょう。将来的には、より高度な分析機能や、研究プロセス全体を支援するような新たな機能も期待されます。これにより、研究者はより本質的な研究活動に専念し、人類の知識の発展に貢献する可能性がさらに広がっていくことでしょう。
関連情報:Paperpalとカクタス・コミュニケーションズについて
Paperpalについて
AI英語論文執筆支援ツールPaperpalは、科学コミュニケーションとテクノロジー企業であるカクタス・コミュニケーションズが提供するサービスブランドです。PaperpalのAI技術は、出版された論文の学習に加え、20年以上にわたる英文校正ブランド「エディテージ」の熟練した学術校正者が蓄積してきた校正ノウハウを学習させることで開発されました。プロ校正者の英文チェックに極めて近い、正確で文脈に合った英語表現の提案や、AIによる単語削減、書き換えなどのサポートをリアルタイムで得ることができます。
エディテージについて
エディテージは、カクタス・コミュニケーションズのブランドであり、2002年に創業しました。英文校正、翻訳、文字起こし、出版支援サービスやAIプロダクトを通じて、2,000を超える分野において、300万人以上の研究者が学術誌に研究論文を発表する支援を行っています。これまでに支援した出版論文はおよそ200万件に及びます。
カクタス・コミュニケーションズ株式会社について
カクタス・コミュニケーションズは、2002年に設立された科学コミュニケーションとテクノロジーの会社です。研究への資金調達、論文の出版、科学コミュニケーション、発見がより良くなるようなAI製品とソリューションを専門としています。同社の主力ブランドにはエディテージがあり、PaperpalなどのAI製品を含む包括的な研究者向けソリューションを提供しています。
現在は東京、プリンストン、ロンドン、オーフス、シンガポール、北京、上海、ソウル、ムンバイにオフィスを構え、3,000人以上の専門家を擁するグローバル企業です。職場におけるベストプラクティスのパイオニアとして、長年にわたり「働きがいのある会社」にランクインしています。
まとめ:AIが拓く研究の未来
Paperpalの国内5万人、世界300万人ユーザー突破は、AI技術が学術研究の現場でいかに必要とされ、貢献しているかを明確に示しています。学術分野特化型のAIとして、研究者の英語論文執筆における精度と効率を飛躍的に向上させ、さらに「責任あるオーサーシップ」を支援することで、研究の質と倫理性を高めています。
AI初心者の方も、Paperpalのような専門特化型AIが、複雑なタスクをいかにシンプルにし、プロフェッショナルな成果へと導くかをご理解いただけたのではないでしょうか。今後もPaperpalは、世界中の研究者が自身の研究成果を最大限に発信できるよう、その支援を継続していくことでしょう。AIと人類の協働が、学術の新たな地平を切り拓く未来に期待が高まります。

