製造業の未来を拓く!京都でグローバルAI共創イベント開催、2028年開業「共創HUB京都(仮称)」に注目

製造業の未来を拓く!京都でグローバルAI共創イベント開催、2028年開業「共創HUB京都(仮称)」に注目

共創HUB京都(仮称)プレイベント

2026年1月26日、大阪ガス都市開発株式会社と京都リサーチパーク株式会社は、2028年春に開業予定の「共創HUB京都(仮称)」に向けた試行イベントを開催します。このイベントでは、「関西の大手モノづくり企業とグローバルAIスタートアップ」の共創の可能性に焦点を当て、「製造業×グローバル・AI共創の『勝ち筋』」を探ることを目的としています。

近年、AI技術の進化は目覚ましく、その影響は私たちの生活だけでなく、産業のあり方をも大きく変えようとしています。特に、日本の基幹産業である製造業において、AIの導入は生産性の向上、品質の安定化、そして全く新しい製品やサービスの創出に不可欠な要素となりつつあります。しかし、AI技術は日々進化しており、その最先端を追い、自社の事業にどのように取り入れていくかは多くの企業にとって大きな課題です。このイベントは、そうした課題を解決し、未来の製造業を創造するための重要な一歩となるでしょう。

共創HUB京都(仮称)とは?

イベントの背景にある「共創HUB京都(仮称)」は、2028年春にJR京都駅から徒歩7分、京都市立芸術大学の隣接地に開業が予定されている革新的な拠点です。大阪ガス都市開発、京都信用金庫、学校法人龍谷大学が開発を進めるこの施設は、「学ぶ」「挑戦する」「住む」が一体となった、まさにイノベーションを加速させるためのハブとなることを目指しています。

この拠点では、多様な人々が集まり、それぞれの知識やアイデアを共有し、新たな価値を共創することが期待されています。大学の研究者、スタートアップ企業、大手企業の担当者、そして地域住民が交流し、オープンイノベーションを生み出す場となるでしょう。

今回のイベントは、この「共創HUB京都(仮称)」の開業までの期間に段階的・試行的に開催されるプレイベントの一環であり、特に製造業とAIの連携に焦点を当てることで、将来の共創の具体的なイメージを参加者に提供することを目指しています。

「製造業×グローバルAIスタートアップ」共創の重要性

なぜ今、製造業とグローバルAIスタートアップの共創がこれほどまでに注目されているのでしょうか。その背景には、以下のような理由が挙げられます。

1. イノベーションの加速

グローバルAIスタートアップは、最新のAI技術やビジネスモデルを開発し、市場に投入するスピードが非常に速いという特徴があります。これに対し、日本の製造業は長年の経験と技術蓄積による「ものづくり力」に強みを持っています。この両者が連携することで、製造業は自社だけでは生み出しにくい革新的な製品やサービスを、より迅速に開発できるようになります。スタートアップの持つ柔軟な発想と、大手企業の持つ強固な基盤が融合することで、これまでにないイノベーションが生まれる可能性が高まります。

2. グローバル競争力の強化

AI技術は国境を越えて進化しており、世界中の企業がAIを活用した競争を展開しています。日本の製造業が国際的な競争力を維持・向上させるためには、国内だけでなく、世界の最先端を行くAIスタートアップとの連携が不可欠です。グローバルな視点を持つスタートアップと組むことで、新たな市場への参入や、世界標準の技術開発が可能になります。

3. 生産性の向上とコスト削減

AIは、製造プロセスの最適化、品質管理の自動化、予知保全など、多岐にわたる分野で生産性の向上とコスト削減に貢献します。例えば、AIによる画像認識技術で製品の欠陥を高速かつ高精度に検出したり、機械学習を用いて設備故障を事前に予測し、計画的なメンテナンスを行うことで、無駄を削減し、稼働率を高めることができます。スタートアップが提供する特化したAIソリューションは、大手企業が抱える具体的な課題に対し、ピンポイントで効果的な解決策をもたらすことがあります。

4. 新たなビジネスモデルの創出

AIの活用は、単に既存のプロセスを効率化するだけでなく、データ駆動型の新たなビジネスモデルを生み出す可能性も秘めています。例えば、製品から得られるデータをAIで分析し、顧客にパーソナライズされたサービスを提供したり、サブスクリプション型のビジネスへと転換したりすることが考えられます。スタートアップは、このような新しいビジネスモデルの構想や実現において、大手企業にとって貴重なパートナーとなり得ます。

豪華登壇者によるクロストークセッション

本イベントの目玉の一つは、グローバルにおけるAIのトレンドを掴み、事業会社とグローバルスタートアップがどのような連携を実現できるかを探るクロストークセッションです。各界の第一人者が集結し、現状のトレンドや共創事例、グローバルスタートアップとの連携のポイントなどについて深く議論します。クロストークは日本語で行われる予定です。

登壇者紹介

GHOVC Founder / Managing Partner 安永 謙 氏

安永氏は、日商岩井での通信事業者や米IT系ベンチャー企業への大規模な投融資経験から始まり、米国でのIT系アーリーステージ投資を行うEntrepia Venturesを共同創業しました。9年間米国ベンチャー投資に携わった後、日本に帰国し、アントレピア株式会社代表取締役社長に就任。さらに、産業革新機構(現INCJ)の戦略投資グループマネージングディレクターとして、日米48社の技術系スタートアップへの投資と成長支援を行ってきました。日本ベンチャーキャピタル協会での理事やオープンイノベーション委員会委員長、グローバル部会部会長を歴任し、内閣府・経産省・文科省のベンチャー関連各種委員も務めるなど、日本のイノベーションエコシステム形成に多大な貢献をされています。その豊富な経験から、グローバルな視点でのベンチャー投資の「勝ち筋」や、大手企業とスタートアップの理想的な連携のあり方について、実践的な知見が語られることでしょう。

GHOVC Founding Partner リチャード ダッシャー博士

リチャード ダッシャー博士

ダッシャー博士は、スタンフォード大学特任教授およびUS-Asia Technology Management Center所長を1994年から務め、イノベーションシステム、新技術が産業のバリューチェーンに与える影響、オープンイノベーション・マネジメントを主要な研究・教育対象としています。東北大学理事や経営協議会員、世界トップレベル研究拠点プログラム委員会、日米イノベーション・アワードの実行委員会会長を務めるなど、日本との関係も深く、日米間の技術連携やイノベーション創出に尽力されています。シリコンバレー、日本、韓国、カナダなどでスタートアップ、ベンチャーキャピタル、ビジネス・アクセラレータのアドバイザー経験も豊富であり、グローバルな視点から、いかにしてイノベーションを組織し、成功に導くかについて、学術的かつ実用的なアプローチを提示してくれることが期待されます。

株式会社島津製作所 基盤技術研究 みらい戦略推進室 CVCグループ グループ長 橋爪 宣弥 氏

橋爪 宣弥 氏

橋爪氏は、株式会社島津製作所に新卒入社後、基盤技術研究所で医療機器の研究開発に従事しました。その後、新事業開発室でヘルスケアや医療を中心とした新規事業の企画立案、プロジェクトリーダーとして開発を推進。2020年には京都大学イノベーションキャピタル株式会社へ出向し、大学発スタートアップの起業支援や出資、ハンズオン支援を経験しました。2023年に原籍に戻り、CVCを立ち上げて現職。スタートアップ連携体制を構築し、ディープテックスタートアップへの出資や協業を推進されています。大手製造業におけるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の立ち上げから運営、そしてディープテック分野のスタートアップとの具体的な連携戦略について、実践的な視点からその「勝ち筋」を語ることでしょう。

Arkray&Partners Pte. Ltd. General Manager 鬼形 洋平 氏

鬼形 洋平 氏

鬼形氏は、国内銀行でコーポレートファイナンス(Debt Finance・Equity Finance)に従事した後、アークレイ株式会社に入社。経営戦略部門で国内外の企業との事業提携、合弁会社設立、企業買収、子会社設立など、多くの案件を責任者として実施してきました。中国子会社経営の責任者を経て、2021年より同社CVC部門の責任者として部門を立ち上げ、CVC活動全般を担当されています。事業会社がグローバルスタートアップと連携する際の事業戦略、M&Aや提携の成功要因、そしてCVCを通じたオープンイノベーションの具体的な進め方について、豊富な実務経験に基づいた貴重な知見を提供してくれることが期待されます。

グローバルAIスタートアップによるピッチ

クロストークの後には、GHOVCの支援先であるグローバルAIスタートアップ3社が登壇し、自社の革新的な技術や事業についてピッチを行います。ピッチは英語で行われますが、当日通訳ツールの使用が予定されており、AI初心者の方も安心して最新技術に触れることができます。

登壇スタートアップ紹介

EdgeCortix株式会社

EdgeCortixは、AI処理をエッジデバイス(終端装置)で行うための半導体を開発している企業です。2019年に東京で設立され、米国およびインドにも拠点を構えています。生成AIワークロード向けに最適化された省電力AIプロセッサを開発しており、独自のハードウェアとソフトウェアの協調設計手法により、実行時に再構成可能な高効率AIアクセラレータを実現しています。これにより、防衛、宇宙、スマートシティ、インダストリー4.0、ロボティクス、通信分野など、エッジ推論用途において業界最高水準の電力効率を提供しています。製造現場やIoTデバイスなど、リアルタイム性が求められる環境でのAI活用において、彼らの技術は大きな可能性を秘めています。

ブレイドテクノロジーズ株式会社

ブレイドテクノロジーズは、製造業を中心とした顧客に対し、それぞれの物理的要件に合ったハードウェアを生成するAI技術を保有しています。彼らのAIは、過去のデータだけでなく、物理や数学に基づいている点が特徴です。これにより、短期間で数多くの「製造可能な」デザインを提案することができ、お客様のデザインサイクルを大幅に短縮します。例えば、特定の機能を持つ部品を設計する際、AIが最適な形状や素材の組み合わせを瞬時に提案することで、試作回数の削減や開発期間の短縮に貢献します。これは、製造業における製品開発のあり方を根本から変革する可能性を秘めた技術と言えるでしょう。

Integral AI, Inc.

Integral AIは、Physical AIにおけるFoundation Model(基盤モデル)を提供している企業です。独自開発した、安全で効率的かつ自律的に学習する新たな基盤モデルアーキテクチャを通じて、具現化された汎用人工知能(AGI)を構築し、ロボットを皮切りに様々なAGIソリューションを提供しています。Physical AIとは、現実世界と物理的に相互作用するAIのことであり、Foundation Modelは多種多様なタスクに対応できる汎用性の高いAIモデルを指します。彼らの技術は、ロボットが複雑な環境で自律的に学習し、人間のように多様な作業をこなせるようになる未来へとつながります。これは、製造現場におけるロボットの活用範囲を飛躍的に広げ、新たな自動化の可能性を切り開く技術と言えるでしょう。

イベント後半には交流会も開催

イベントの後半には交流会も開催される予定です。参加者の皆さまも交えて、これからの共創の可能性を探る貴重な夜となるでしょう。登壇者や他の参加者とのネットワーキングを通じて、新たなビジネスチャンスやパートナーシップが生まれるかもしれません。AI技術の最先端に触れ、具体的な事業連携のアイデアを深める絶好の機会です。

開催概要

項目 詳細
日時 2026年1月26日(月)18:00〜20:00
会場 京都リサーチパーク 西地区10号館1階GOCONC
定員 40名
参加費 無料
主催 大阪ガス都市開発株式会社 / 京都リサーチパーク株式会社
後援 共創HUB京都コンソーシアム(大阪ガス都市開発、コミュニティ・バンク京信、学校法人龍谷大学)
お申込 Peatixよりお申込みください:<https://khub-prevol1.peatix.com/>

タイムスケジュール

時間 内容
17:30 開場(受付開始)
18:00 イベントスタート/オープニング
18:10 トークセッション
19:10 スタートアップピッチ
19:55 クロージング
20:00 現地参加者限定交流会

※プログラムは都合により変更になる可能性があります。予めご了承ください。

まとめ

今回のプレイベントは、2028年春に開業予定の「共創HUB京都(仮称)」が目指すイノベーション創出の一端を体験できる貴重な機会です。製造業とグローバルAIスタートアップの共創は、日本の産業界に新たな息吹を吹き込み、国際競争力を高める上で不可欠な要素となります。

AI初心者の方にも分かりやすい形で、最先端のAI技術とそれが製造業にもたらす可能性、そして具体的な共創の「勝ち筋」が紹介されるこのイベントは、未来のビジネスを考える上で大きなヒントを与えてくれることでしょう。京都から始まる新たなイノベーションの波に、ぜひご注目ください。このイベントが、参加者の皆様にとって、未来を切り拓く新たな出会いと発見の場となることを期待します。

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