現代の製造業は、環境負荷の低減、生産効率の向上、製品品質のさらなる追求といった多岐にわたる課題に直面しています。これらの課題を解決し、未来の製造業を牽引する鍵となるのが「新素材・先端素材」と「次世代金型技術」です。そして、近年注目されているAI(人工知能)技術は、これらの分野において革新的な進歩をもたらし、製造プロセスの最適化や新たな価値創造に貢献しています。
この度、2026年2月3日(火)から5日(木)までの3日間、株式会社松井製作所が主催する企業合同オンラインセミナーイベント「Webinar Week」が開催されます。昨年も好評を博した「次世代金型技術 Webinar Week」と「新素材・先端素材 Webinar Week」が今年も同時開催され、両分野の最新技術や知見が無料で提供される貴重な機会となります。

Webinar Weekの概要
このオンラインセミナーイベントは、ZoomやTeamsなどのツールを用いてウェビナー形式で実施されます。各コンテンツは約25分と短時間で構成されており、興味のあるテーマだけを選んで視聴できるため、忙しい方でも効率的に情報を収集できます。
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開催期間: 2026年2月3日(火)~5日(木)
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実施形態: Zoom・Teamsなどを使用したウェビナー(1コンテンツ25分)
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視聴料: 無料(要視聴登録)
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申込方法: 下記イベントサイトよりお申込みください。
視聴登録時には、イベントサイトに記載されている招待コードが必要となりますので、ご注意ください。
新素材・先端素材 Webinar Week:持続可能な製品開発のヒント
「新素材・先端素材 Webinar Week」では、高機能かつ持続可能な製品開発に役立つ最新情報が提供されます。地球環境への配慮が不可欠な現代において、環境負荷の低い製造技術や、優れた特性を持つ新素材への関心は高まる一方です。
このウェビナーでは、例えば、高耐熱性、低誘電性、高撥水性を兼ね備えた新しいポリオレフィン材料や、環境に優しい射出成形技術などが紹介されます。これらの技術や素材は、製品の性能向上だけでなく、製造プロセス全体の環境負荷を低減することにも繋がります。
さらに、自動車やモビリティ分野に特化した最新の素材や設計ソリューションも取り上げられます。これにより、樹脂材料の新たな可能性を探り、より軽量で高性能な部品開発への知見が深まるでしょう。
注目テーマ(一部抜粋)
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高3Dプリンタ用「チタン酸カリウム繊維」入りスーパーエンプラ材料の最新情報、応用事例紹介
- 3Dプリンタの進化は目覚ましく、より高性能な製品を製造するためには、それに適した材料が不可欠です。このセッションでは、チタン酸カリウム繊維を配合した高性能なエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)が、3Dプリンタでどのように活用され、どのような製品に応用されているのかが紹介されます。これにより、製品開発の自由度と性能が大きく向上する可能性があります。
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“素材”から発想するプロダクトデザイン ― 革コンパウンドKOLLAMAT(R)が生む新しい表現領域 ―
- 素材の特性は、製品のデザインや機能に大きな影響を与えます。革のような質感を持つ新素材「KOLLAMAT(R)」は、これまでの素材では難しかった新しい表現やデザインの可能性を切り開きます。このセッションでは、素材を起点としたプロダクトデザインの新たなアプローチが探求されます。
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コスト削減と環境配慮に 新素材パージ剤 LIMEX PURGE
- 製造現場では、材料の切り替え時などに発生するパージ(洗浄)作業が、時間やコスト、廃棄物の発生に繋がることが課題です。「LIMEX PURGE」のような新素材パージ剤は、これらの課題を解決し、コスト削減と環境負荷低減の両立を実現します。これは、持続可能な製造業を目指す上で重要な技術です。
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二軸延伸PBTフィルムの工業/産業分野への応用~半導体・加飾・電池分野 など~
- PBT(ポリブチレンテレフタレート)フィルムを二軸延伸することで、その特性は大きく向上します。このセッションでは、その優れた特性が半導体、加飾、電池といった高機能が求められる工業・産業分野でどのように応用されているかが紹介され、幅広い分野での可能性が提示されます。
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DURAST(R) Powder (エンプラファインパウダー) 多種多様な製造方法に適用し、付加価値ある製品化をサポート
- 微細なエンプラファインパウダーである「DURAST(R) Powder」は、様々な製造方法に適用できる汎用性の高い素材です。このセッションでは、このパウダーがどのようにして製品に新たな付加価値を与え、多様なニーズに応える製品化をサポートしているのかが解説されます。
次世代金型技術 Webinar Week:生産効率と精度向上を実現
製造業の根幹を支える金型技術は、製品の品質や生産効率を大きく左右します。「次世代金型技術 Webinar Week」では、金型製作から成形・加工に至るまでの最先端技術が紹介され、生産効率と精度の向上を実現するための具体的な手法を学ぶことができます。
例えば、金型の自動加工システムは、人手に頼っていた作業を自動化し、生産時間を短縮しつつ品質のばらつきを抑えることを可能にします。また、離型剤を使用せずに成形を行う技術は、製造コストの削減や環境負荷の低減に貢献します。さらに、3D造形技術を活用した金型製作の効率化は、複雑な形状の金型を迅速に、かつ高精度で製造することを可能にし、製品開発のスピードアップに繋がります。
AIが金型技術を革新する
特に注目すべきは、「AI最適化で探る『金型に優しい』射出成形条件の見つけ方」というテーマです。射出成形は、金型に溶かした樹脂を流し込み、冷却して製品を作るプロセスですが、その条件(温度、圧力、時間など)は非常に複雑で、最適な設定を見つけるには熟練の経験と勘が求められてきました。
しかし、AI技術を活用することで、この課題に新たな解決策が生まれています。AIは、過去の膨大な成形データやセンサーから得られるリアルタイムのデータを学習し、製品の品質や金型への負荷を最小限に抑えつつ、最適な射出成形条件を予測・提案することができます。これにより、不良品の発生を抑制し、生産サイクルの短縮、さらには金型の寿命延長といった多大なメリットが期待されます。AIは、熟練工のノウハウをデジタル化し、経験の浅い技術者でも高品質な製品を安定して生産できるような環境づくりに貢献する、まさしく次世代の技術と言えるでしょう。
その他の注目テーマ(一部抜粋)
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【成形トラブルの盲点】めっき・コーティングより前に見直すべき金型下地とは
- 成形トラブルの原因は多岐にわたりますが、表面処理にばかり注目しがちで、その土台となる金型下地の重要性が見過ごされがちです。このセッションでは、金型下地の状態が成形品質に与える影響と、その見直し方について深く掘り下げ、根本的なトラブル解決へのヒントが提供されます。
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サージカットブースター法による低圧化鋳造実現に向けた試み
- 鋳造プロセスにおける圧力は、エネルギー消費や設備への負荷に直結します。サージカットブースター法は、鋳造圧力を低減しつつ高品質な製品を製造するための新しいアプローチです。この技術は、省エネルギー化とコスト削減に貢献する可能性を秘めています。
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面圧を考慮した最適型締力の計算方法とその応用
- 射出成形において、金型をしっかりと閉じるための型締力は非常に重要です。しかし、過度な型締力は金型への負担を増やし、製品の品質にも影響を与えることがあります。このセッションでは、金型にかかる面圧を精密に計算し、最適な型締力を導き出す方法と、それが精密成形にどのように応用されるかが解説されます。
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その成形課題、表面処理で解決できるかもしれません!ガス対策×離型性×生産性向上の新常識!
- 成形プロセスで頻発するガス発生や離型不良は、生産性低下の大きな要因です。最新の表面処理技術は、これらの課題を解決し、生産性向上に直結する新たな常識をもたらします。このセッションでは、表面処理による効果的なガス対策と離型性向上について学ぶことができます。
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樹脂成形の糸ひきを防止~遮熱ハット(R)新製品(SR10Φ1.7)発表~
- 射出成形における「糸ひき」は、製品の外観品質を損なう一般的なトラブルです。新製品の遮熱ハット(R)は、この糸ひきを効果的に防止し、高品質な成形品を安定して生産するための技術です。このセッションでは、そのメカニズムと効果が紹介されます。
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人手不足時代を乗り切る:金型段取りの“誰でも化”で、人が定着する職場へ
- 製造業における人手不足は深刻な課題であり、特に熟練技術者に依存する金型段取り作業は大きな負担となっています。このセッションでは、金型段取り作業を標準化・簡素化し、「誰でも」行えるようにすることで、作業負担を軽減し、従業員が定着しやすい職場環境を構築するための具体的な方法が提案されます。
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『瞬間吸引技術が切り拓く』=次世代金型 ~ランナーエンド自然放出タイプと吸引タイプの紹介~
- 金型内部での樹脂の流れを制御する技術は、成形品の品質に直結します。瞬間吸引技術は、ランナーエンド(樹脂の入口)から樹脂を効率的に吸引することで、成形サイクルを短縮し、不良品を削減する次世代の金型技術です。このセッションでは、その具体的な仕組みと応用事例が紹介されます。
対象となる方とそのメリット
このWebinar Weekは、食品・飲料・医薬・化粧品業界、成形・金型・原材料メーカー、自動車・家電・IT機器製造業など、幅広い業界の専門家や技術者にとって有益な情報が凝縮されています。特に、以下のような方々におすすめです。
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最新の素材トレンドや金型技術について知りたい方
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製品開発における環境負荷低減や高機能化のヒントを探している方
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生産効率や精度向上に課題を感じている製造現場の担当者
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AIが製造業にどのように貢献できるか、その具体的な活用事例を知りたいAI初心者の方
このイベントに参加することで、業界の最前線で活躍する企業の知見に触れ、自身のビジネスや研究に役立つ具体的なソリューションを見つけることができるでしょう。
視聴予約と参加方法
各ウェビナーの受講者数には限りがあるため、興味のあるコンテンツは早めに予約することをおすすめします。予約はいくつでも可能ですので、関心のあるテーマを複数選んでご視聴ください。
詳しい予約方法については、下記のイベントサイトをご参照ください。
この機会に、AIと連携した新素材・金型技術の進化を理解し、未来の製造業をリードするための新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。無料で参加できるこの貴重な機会をぜひご活用ください。

