【最新調査】就活生の7割が生成AIを活用!企業認知から応募判断までAIが影響する新常識とは?

就活生のAI活用実態と企業選びへの影響調査

近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの急速な普及は、私たちの情報収集や意思決定の方法に大きな変化をもたらしています。この変化は、特に就職活動の現場においても顕著です。従来の就職情報サイトや口コミサイトに加え、生成AIに相談しながら業界や企業を探す就活生が増えています。

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズが、2025年〜2027年に卒業予定、または卒業した学生および社会人1年目で就職活動をしている、またはしていた計380名を対象に実施した「就活生の生成AI活用実態と企業選択への影響調査」では、この新しい潮流が具体的に示されました。この調査結果からは、生成AIが就活生の企業認知から応募判断に至るまで、多岐にわたるプロセスに影響を与えている実態が明らかになっています。

本記事では、この調査結果を基に、就活生の生成AI活用実態、企業認知や応募判断への影響、そして企業が採用活動において意識すべきポイントを、AI初心者にもわかりやすい言葉で詳しく解説します。

就活生の7割が生成AIを活用している現状

調査によると、就職活動において生成AIを利用していると回答した人は全体の約7割に達しました。「よく利用している」が34.0%、「たまに利用している」が36.3%となり、合わせて70.3%の就活生が生成AIを活用していることが判明しました。

7割が「就職活動で生成AIを利用したことがある」と回答

一方で、「利用したことはない」と回答した人も20.0%存在し、生成AIの活用は浸透しつつも、まだ全ての就活生に広がっているわけではないことがわかります。しかし、生成AIの進化は日進月歩であり、その利便性や活用シーンの拡大に伴い、今後さらに就職活動における生成AI活用が広がっていくことでしょう。

志望業界によって異なるAI利用率

生成AIの利用状況は、就活生の志望業界によっても差が見られました。

就活生の志望業界別の生成AI利用状況を示すグラフ

特にIT・SaaS、マーケティング、コンサルティング、商社を志望する層では、「よく利用している」と回答した割合がいずれも5割を超え、平均値を大きく上回る結果となりました。これらの業界はデジタル技術や情報活用への関心が高い学生が集まる傾向があるため、生成AIへの親和性も高いと考えられます。

これに対し、官公庁・インフラ志望層では「よく利用している」の割合が相対的に低く、また「特に決まっていない」層では「利用したことがない」割合が著しく高くなっています。この結果は、就職活動における生成AI活用が、学生の置かれている状況や志望業界の特性によって利用度に差が生じていることを示唆しています。特に志望業界が未定の就活生は、自己分析や業界分析といった具体的な行動に移れていない段階であるため、生成AIを使う必要性をまだ感じていない可能性も考えられます。

生成AIを活用する多様な目的

就活生が生成AIをどのような目的で利用しているか尋ねたところ、多岐にわたる活用方法が明らかになりました。

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズによる、就職活動における生成AIの利用目的に関するアンケート結果グラフ

上位に並んだのは、以下の項目です。

  • 条件(働き方、成長環境など)を伝えて、企業をおすすめしてもらった(28.6%)

  • 業界や企業について調べ、比較検討するために使った(28.6%)

  • ES(エントリーシート)や文章の改善点を指摘してもらった(28.6%)

  • 自己分析の結果を整理・言語化してもらった(26.6%)

  • 志望動機や自己PRのたたき台を作ってもらった(26.3%)

これらの結果から、生成AIが企業選びや比較検討といった情報収集段階だけでなく、自己分析やES・文章作成、さらには面接対策といった選考対策まで、幅広いシーンで活用されていることがわかります。特に注目すべきは、生成AIが単なる情報収集ツールにとどまらず、就活生の判断や選択を支援する「意思決定の補助」としても一定の割合で活用されている点です。

企業認知と応募判断への影響

6割超が「AIをきっかけに知らなかった企業を知った経験あり」

生成AIをきっかけに、それまで知らなかった企業を知ったことがあるかという問いに対し、「よくある」(23.0%)、「たまにある」(39.1%)を合わせて、62.1%もの就活生が「ある」と回答しました。

生成AIをきっかけに知らなかった企業を知った経験について尋ねた調査結果を示す円グラフ

この結果は、就活生にとって生成AIが新たな企業との出会いの入口の一つとして、非常に重要な役割を果たしていることを示唆しています。従来の就職情報サイトでは見つけられなかった企業や、自身の興味・関心にピンポイントで合致する企業を生成AIが見つけ出し、提示している可能性があります。

AIにおすすめされた企業への具体的な行動

AIにおすすめされた企業について、就活生がどのような行動をとったか尋ねたところ、情報閲覧にとどまらず、具体的な行動につながっているケースが多いことが明らかになりました。

AIが推薦した企業に対し就活生が取った行動を示すグラフ

  • 採用ページを見た(49.7%)

  • 企業説明会やイベントに参加した(42.2%)

  • 企業サイトを見た(37.8%)

  • 選考に応募した(14.6%)

これらの結果から、生成AIが単に企業を紹介するだけでなく、就活生の条件や価値観、関心などを踏まえて企業を提示するため、一般的な検索結果と比べて納得感を持ちやすく、その後の行動に結びつきやすい傾向があると考えられます。

企業選択・応募判断に「影響している」就活生は67.9%

生成AIが企業選びや応募判断にどの程度影響しているかを尋ねたところ、「非常に影響している」(16.1%)、「ある程度影響している」(36.8%)、「少し影響している」(15.0%)を合わせて、67.9%もの就活生が「影響している」と回答しました。

就活生が企業選びや応募判断において生成AIにどの程度影響されているかを示す円グラフ

この結果は、生成AIが就活生の意思決定プロセスにおいて無視できない存在になっていることを明確に示しています。企業を「知る」段階だけでなく、「候補に入れるか」「応募するか」といった最終的な判断のフェーズにも生成AIが深く関与し始めており、企業選択におけるその影響力は高まりつつあると言えるでしょう。

就活生は生成AIを「パーソナルな相談相手」として活用

生成AIを使って「自分に合う企業」「おすすめの企業」を調べたことがある就活生に、どのような質問や指示(プロンプト)で企業を探していたかを自由記述で尋ねたところ、多くの回答に共通して見られたのは、自分の性格・価値観・経験・希望条件などを具体的に伝えたうえで、自分にとって最適な企業を提案してもらう使い方でした。

生成AIを活用して自分に合う企業を探した経験のある人へのアンケート結果

具体的なプロンプトの例としては、以下のようなものがありました。

  • 「これまでの自分の性格や価値観を踏まえて社風に合う企業を紹介してほしい」

  • 「自分の興味や嗜好、スキル(語学など)を伝え、活かせる企業を探してほしい」

  • 「働き方や成長環境、福利厚生、給与などの条件を提示して企業を比較・推薦してほしい」

これらの結果から、就活生は生成AIを単なる企業検索の手段として使うだけでなく、自分の背景や希望を深く理解したうえで企業を提案してくれる「パーソナライズされた相談相手」として活用していることがうかがえます。生成AIは、就活生一人ひとりに寄り添い、個別のニーズに応じた情報を提供することで、より納得感のある就職活動を支援していると言えるでしょう。

企業が今すぐ取り組むべき採用戦略

今回の調査結果は、企業が採用活動や企業ブランディングを考える上で、生成AIの存在を無視できないことを明確に示しています。就活生の7割以上が生成AIを就職活動に取り入れ、企業を知る・比較する段階にとどまらず、応募判断に至るプロセスにまで生成AIを活用している実態は、企業にとって大きな変化と言えるでしょう。

特に、生成AIを通じてそれまで知らなかった企業を知り、説明会参加や応募といった行動につながっているケースが一定数見られたことは、生成AIが就活生にとって新たな企業認知の起点であり、意思決定に影響を与える存在になりつつあることを示唆しています。

就活生が生成AIに対し、自身の価値観や条件を細かく伝えたうえで企業を探しており、その結果として提示される企業像が就活生の意思決定や行動に大きく影響を与えうる点は、企業にとって見過ごせない変化です。

今後は、従来の就職情報サイトや採用ページの最適化、SEOといった施策に加え、生成AI上でどのように企業が説明・推薦されているかを可視化し、戦略的に設計していく視点が、採用活動や企業ブランディングにおいて重要性を増していくと考えられます。

生成AI時代における情報発信とブランド戦略

企業は、生成AIが就活生にどのような情報を提供しているのか、自社がどのように認識・推薦されているのかを正確に把握する必要があります。そのためには、生成AIの特性を理解し、それに合わせた情報設計を行うことが不可欠です。

例えば、生成AIが企業を推薦する際に参照する情報源や、どのようなキーワードで企業が検索されているのかを分析し、自社の採用コンテンツやウェブサイトの情報を最適化することが考えられます。また、生成AIとの対話形式で企業情報を魅力的に伝えるためのコンテンツ開発も有効でしょう。

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズでは、感覚的な推測に頼らず、データに基づいて生成AI上で自社ブランドがどのように認識・推薦されているのかを可視化する「生成AIブランド認識調査サービス」を提供しています。このサービスは、主要な生成AIを対象に、ブランドの認識状況や推薦され方を多角的に分析し、生成AIが「頻繁に・目立つかたちで・肯定的に」自社ブランドをユーザーに提示する状態を目指します。AI活用構造の変化を正しく理解したうえで、AI時代における情報発信やブランド戦略を、より戦略的・実践的に設計できるよう支援します。

詳細・お問い合わせはこちら: https://www.plan-b.co.jp/solution/ai/ai_brand/

まとめ

今回の調査から、就活生の7割以上が生成AIを就職活動に取り入れ、企業を知る・比較する段階にとどまらず、応募判断に至るプロセスにまで生成AIを活用している実態が明らかになりました。生成AIは、就活生にとって新たな企業認知の起点であり、意思決定に影響を与える強力なツールとなりつつあります。

企業は、この変化を正確に捉え、採用活動や企業ブランディングにおいて、生成AIの存在を戦略的に組み込む必要があります。従来のデジタルマーケティング施策に加え、生成AI上での企業情報の見せ方を設計し、最適化することが、今後の採用競争力を高める鍵となるでしょう。

本調査が、生成AI時代における採用コミュニケーションや企業ブランドのあり方を見直す一助となれば幸いです。

調査概要

  • 調査名称: 就活生の生成AI活用実態と企業選択への影響調査

  • 調査期間: 2025年12月18日 ~ 12月25日

  • 調査対象: 2025年〜2027年に卒業予定、または卒業した学生および社会人1年目で、就職活動をしている、またはしていた全国の男女

  • サンプル数: 380名

  • 調査方法: インターネットアンケート調査(Freeasy)

本記事の調査結果や画像を引用する場合は、「株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ」の名前を明記のうえ、引用元として以下のリンク設置をお願いいたします。
https://www.plan-b.co.jp/news/ai_recruitment/

監修者情報

白い背景の前で、黒いジャケットと白いTシャツを着用し、丸い眼鏡と髭を蓄えたアジア人男性の上半身ポートレート。

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ AIマーケティング本部 本部長 出田 晴之氏が本調査を監修しています。出田氏は、2018年にPLAN-Bに新卒入社後、SEOコンサルティング事業部長、デジタルソリューション事業部長を歴任し、2026年にAIマーケティング本部長に就任しました。大手下着メーカーや大手買取会社など、50社以上のSEOコンサルティングやメディア立ち上げを経験し、事業戦略などの上位レイヤーからのSEO戦略設計を得意としています。デジタルマーケティング情報メディア「PINTO!」でマーケティング戦略やSEO/LLMOに関する専門家コラムを多数執筆しています。

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