ディープテックの祭典「NEP-Lab 2026」が開催!未来を変える技術と出会うチャンス
2026年3月10日(火)、東京ミッドタウンホール(六本木)にて、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催するディープテック系スタートアップの報告会「NEP-Lab(ねぷらぼ)2026」が開催されます。このイベントは、NEDOのNEP事業(開拓コースおよび躍進コース)に採択された事業者が、その研究開発の成果や事業化に向けた進捗を発表するピッチイベントです。ディープテックに関心のある方から、未来のビジネスパートナーを探すVC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、企業担当者まで、幅広い方々にとって、最先端の技術と出会い、新たなビジネスチャンスを見つける貴重な機会となるでしょう。

NEDO NEP事業って何?ディープテックを支援する仕組みを解説
「ディープテック」という言葉を耳にしたことがありますか?これは、大学や研究機関で生まれた革新的な科学技術を基盤とした技術のことで、社会や産業に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。AI、バイオ、新素材、宇宙開発、量子技術など、多岐にわたる分野が含まれます。しかし、これらの技術は実用化までに長い時間と多額の資金が必要となることが多く、スタートアップにとっては大きな壁となります。
そこで、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、ディープテック系スタートアップを支援するための「NEP事業」を展開しています。NEP事業には、主に起業前のフェーズを支援する「開拓コース」と、起業直後のフェーズを支援する「躍進コース」があります。
-
開拓コース: 技術シーズ(研究の種)を活用したアイデアの実現可能性を調査する活動を約12カ月間にわたって支援します。まだ具体的なビジネスモデルが固まっていない段階の起業家を対象としています。
-
躍進コース: 技術シーズの事業化可能性の調査、事業化促進に向けた研究開発、PoC(概念実証)実証などの活動を約6カ月間にわたって支援します。すでに起業し、事業化に向けて動き出しているスタートアップが対象です。
NEP事業は、このようなディープテックが社会実装されるまでの道のりを力強くサポートし、日本のイノベーションを推進しています。NEP事業についてもっと詳しく知りたい方は、以下のリンクも参考にしてください。
-
支援内容のざっくり解説動画: https://www.youtube.com/watch?v=kHXSewKj20Y
-
活動の様子(写真付き実施報告): https://nep.nedo.go.jp/report
-
卒業生たちの活躍実績: https://nep.nedo.go.jp/copy-of-news/af6c68e2-ee3a-49d0-aa9c-47d2260daee8
NEP-Lab 2026に参加するメリット
この「NEP-Lab 2026」は、参加する方々それぞれに大きなメリットをもたらします。
未来のイノベーションを創出したいVC/CVC/企業担当者の方へ
ディープテック系スタートアップは、未来の産業を形作る可能性を秘めています。本イベントでは、まだ世に出ていない革新的な技術や、新たな市場を切り拓くビジネスモデルを持つスタートアップと直接出会うことができます。有望な技術シーズの発掘や、将来的な協業パートナーを見つける絶好の機会となるでしょう。VC(ベンチャーキャピタル)とは、成長が期待される未上場企業に投資する会社のこと。CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)は、事業会社が自社の事業戦略と関連するスタートアップに投資する部門を指します。
資金調達や事業連携を目指すスタートアップの方へ
自身の技術やアイデアを多くの投資家や企業担当者にプレゼンテーションできる貴重な場です。ピッチセッションでの発表はもちろん、交流エリアでの対面での意見交換や名刺交換を通じて、新たな資金調達の機会や、事業提携につながる出会いが期待できます。
最先端技術の動向に関心がある方、NEP事業応募を検討している方へ
ディープテックの最前線でどのような研究開発が行われているのか、具体的な事例を通じて知ることができます。また、NEP事業への応募を検討している方にとっては、先輩事業者の発表を見ることで、事業計画やプレゼンテーションのヒントを得られるでしょう。現在、2026年度NEP開拓コースは2026年2月24日(火)正午まで公募中です。ご応募を検討されている方は、ぜひ本イベントへご参加ください。
- 2026年度NEP開拓コース公募詳細: https://nep.nedo.go.jp/kaitaku
イベント開催内容を詳しくご紹介!
「NEP-Lab 2026」は、ピッチイベントだけでなく、参加者同士が深く交流できる様々な企画が用意されています。
2会場同時開催!白熱のピッチセッション
イベントのメインコンテンツは、NEP事業者のピッチです。開拓コースと躍進コースで、それぞれ異なる会場で同時並行で発表が行われます。
開拓会場:アイデア実現可能性の最終成果発表
主に起業前フェーズの開拓コース事業者(全58名)が、約12カ月間にわたる「技術シーズを活用したアイデアの実現可能性に関する調査活動」の最終成果を発表します。発表者の中から、優れた活動やピッチを行った複数事業者が表彰される予定です。どのような革新的なアイデアが生まれているのか、その片鱗に触れることができるでしょう。
躍進会場:事業化に向けた中間発表
主に起業直後のフェーズである躍進コース事業者(全30社)は、約6カ月間にわたる「技術シーズの事業化可能性の調査、事業化促進に向けた研究開発、PoC実証等の活動」の中間発表を行います。事業終了は2026年8月末を予定しており、彼らがどのように事業化を進めているのか、その進捗を詳しく知ることができます。
躍進コース事業者発表順とテーマ
ここでは、躍進コースの全30社の発表テーマと、その技術が目指すものについて簡潔に紹介します。多様な分野のディープテックが集結していることがわかるでしょう。
-
フォトンネクストテクノロジー株式会社: 次々世代光変調器用強誘電体薄膜の研究開発
- 光の信号を高速に操作する新しい素材を開発し、より速いインターネット通信やデータ処理の実現を目指します。
-
株式会社HoloStorage: 超高速光アーカイブストレージの研究開発
-
大容量データを長期にわたり高速で保存できる、次世代の光記録技術を開発しています。
-
株式会社ZIFISH: 水産物流通DXを実現するAIスマート計量システムの開発・実証
-
AIを活用したスマート計量システムで、水産物の流通プロセスを効率化し、鮮度管理やコスト削減に貢献します。
-
株式会社ヴィジライズ: 眼瞼指標の非接触計測による反応速度の連続値推定法を用いた運転時眠気検知装置の開発
-
まぶたの動きから眠気を非接触で検知し、運転中の事故防止に役立つ技術を開発しています。
-
STAR-LIGHT MEDICAL株式会社: 医用AI開発を支援を実現するマルチモーダルAIプラットフォームの構築
-
複数の種類の医療データを統合・分析し、医療用AIの開発を効率的に進めるためのプラットフォームを構築します。
-
Aqua-SemiTech株式会社: 細菌検出事業/高周波発振センサ半導体による迅速な細菌検出の事業化
-
高感度な半導体センサーを用いて、水や食品中の細菌を迅速に検出する技術の事業化を目指します。
-
株式会社こころみ: 使用環境の変化に対して安定動作する集積型半導体バイオセンサの技術開発
-
様々な環境下で安定して機能する、小型で高性能なバイオセンサーの開発を進めています。
-
株式会社asai: 月経血成分から婦人科系疾患を検出するシステムの研究開発
-
月経血の成分を分析することで、婦人科系疾患の早期発見や診断をサポートするシステムを開発します。
-
株式会社Coera: 3D画像技術を応用した審美・聴覚同時改善可能な義耳の全世界展開に向けた事業化検証
-
3D画像技術を使い、見た目と聴力の両方を改善できる人工の耳を開発し、世界展開を目指します。
-
小胞体ストレス研究所株式会社: データ駆動型創薬に向けたマルチ経路・マルチ時系列細胞センサー技術の研究開発
-
細胞の複雑な反応を多角的に捉えるセンサー技術で、新しい薬の開発をデータに基づいて加速させます。
(昼休憩)
-
Archileon Design Lab株式会社: 3Dプリンティングによる硬質発泡ウレタンを用いた大型金型製造に関する研究開発
- 3Dプリンターを使って、軽量で丈夫な素材から大型の金型を効率的に製造する技術を研究しています。
-
プロスペクティブ・テクノロジーズ株式会社: 車載状態にある電池の劣化診断プロダクトの研究開発
-
車に搭載された状態の電池の劣化具合を正確に診断し、寿命予測や安全性向上に貢献する技術を開発します。
-
株式会社ハイドロヴィーナス: 開水路に設置可能な10~100W級流水発電システムの研究開発
-
開かれた水路に設置できる小型の流水発電システムを開発し、再生可能エネルギーの普及を目指します。
-
株式会社Deevec: ホウ素ドープダイヤモンドを用いた次世代電気化学反応電極の研究開発
-
特殊なダイヤモンド素材を使った電極で、より効率的で環境に優しい電気化学反応を実現する技術を開発しています。
-
SYNRA株式会社: エゴ振動キャンセル技術を用いたドローン・AGV搭載型高速カメラによる微小振動計測
-
ドローンやAGV(無人搬送車)に搭載されたカメラの揺れを抑え、微細な振動を高精度で計測する技術を開発します。
-
株式会社カルマリオン: 土木インフラの不良箇所を高速特定するための逆解析技術の開発
-
土木インフラの異常を効率的かつ迅速に特定するための、高度な分析技術を開発しています。
-
クオルガ株式会社: 小型・高速化、低消費電力を実現する量子真性乱数生成器の研究開発
-
量子力学の原理を利用して、予測不可能な真の乱数を生成する装置を、より小さく、速く、低電力で実現します。
-
株式会社IZANA: 海水中における磁気計測用水中ドローンのための超高感度磁気センサ及びシステムの開発
-
水中ドローンに搭載し、海水中で高精度な磁気計測を可能にするセンサーとシステムを開発しています。
-
株式会社MotorAI: 基盤モデルを活用した自律型モータ設計AIエージェントのプラットフォーム事業化実証
-
AIが自律的にモーターを設計するプラットフォームを開発し、設計プロセスの大幅な効率化を目指します。
-
株式会社Real Touch: 力覚を有する誰でも作業を自動化できる汎用ロボットの研究開発
-
人間のように「力」を感じ取り、様々な作業を自動化できる汎用性の高いロボットの開発を進めています。
(休憩)
-
Floatmeal株式会社: 機能性細菌共生技術を用いた高タンパク植物ウキクサの量産化実証
- 特定の細菌と共生させることで、栄養価の高いウキクサを効率的に大量生産する技術を実証しています。
-
株式会社TOMOCLOUD: 家庭用リンパ浮腫モニタの国際展開に向けた研究開発
-
家庭でリンパ浮腫の状態をモニタリングできる装置を開発し、国際的な普及を目指します。
-
株式会社Egret・Lab: マクロファージ系指向性エクソソームを活用した創薬評価・製造基盤の研究開発
-
特定の細胞に作用する微粒子(エクソソーム)を利用して、新しい薬の評価や製造を効率化する技術を開発しています。
-
腸note株式会社: 腸音ビッグデータを活用した個別最適化健康行動支援アルゴリズム開発
-
腸の音のビッグデータを分析し、個人の健康状態に合わせた最適な行動を提案するAIアルゴリズムを開発します。
-
DiveRadGel株式会社: Neoantigenを免疫細胞に送達する個別化がんワクチンDDS技術の開発
-
がん患者一人ひとりに合わせた「個別化がんワクチン」を、免疫細胞に効率的に届ける技術を開発しています。
-
SPHinX株式会社: C型肝炎用簡易診断キットの開発およびアフリカでの実証試験
-
C型肝炎を簡単に診断できるキットを開発し、アフリカ地域での実用化を目指しています。
-
株式会社TrichoSeeds: 重層化培養ヒト毛乳頭細胞を用いた毛髪再生医療
-
ヒトの毛乳頭細胞を培養し、毛髪の再生を促す新しい医療技術の研究を進めています。
-
プレシジョンイメージング株式会社: AIを用いた人工股関節手術術中支援装置の研究開発
-
AIを活用して、人工股関節の手術中に医師をサポートする装置の開発を進め、手術の精度向上を目指します。
-
株式会社amiac one: Vision-Languageモデルを活用した医療画像診断支援AIと適応型レポート
-
画像とテキストを理解するAIモデルを用いて、医療画像の診断を支援し、自動でレポートを作成する技術を開発しています。
-
Helioverse Innovations Japan株式会社: ドライブラインレス低侵襲補助人工心臓と生体ワイヤレス電源の研究開発
-
体外への接続線が不要で、体への負担が少ない補助人工心臓と、体内で無線で電力を供給する技術を開発しています。
出会いの場を創出する交流エリア
ピッチセッションだけでなく、参加者と事業者が直接コミュニケーションを取れる交流エリアも充実しています。
パネル展示:直接意見交換のチャンス
躍進コース全30事業者に加え、開拓コース事業者やNEDO NEP事業卒業生の希望者によるパネル展示(計約60事業者)が行われます。お昼と夕方には、展示パネル前に事業者が必ずいる時間帯が設定される予定です(12時と18時ごろを予定)。気になる事業者と直接意見交換したり、質問したりする貴重な機会となります。
名刺交換タイム:ピッチ登壇者と直接話せる
ピッチの合間の休憩時間には、直前のピッチ登壇者が交流エリアに集まり、「名刺交換タイム」が設けられます。発表を聞いて興味を持った登壇者に、直接質問したり、名刺交換をしたりして、さらに深い議論をすることができます。
商談席:事前にセットされるビジネスミーティング
VC/CVCや事業会社の参加者を中心に、事前に話してみたい事業者について事務局に伝えることで、当日商談をセットしてもらえることがあります(2月下旬以降、事務局にて調整予定)。これは、具体的なビジネスにつながる可能性を秘めた、非常に効率的な機会と言えるでしょう。
参加申し込み方法とご注意
「NEP-Lab 2026」は、参加費無料のイベントですが、事前の申し込みが必要です。会場定員を超える申し込みがあった場合、予定より早く募集が終了することもありますので、早めの登録をおすすめします。
-
日時: 2026年3月10日(火)10時00分~18時30分(9時30分受付開始予定)
-
場所: 東京ミッドタウンホール(六本木)
-
形式: 対面開催(YouTubeによるオンライン配信も予定されています)
-
主催: 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
-
参加費: 無料
イベント開催中の入退場は自由です。当日の具体的なスケジュールは、後日登録したメールアドレスに連絡されます。
-
参加お申し込み〆切:2026年3月9日(月)正午
まとめ:ディープテックが描く未来を体験しよう
「NEP-Lab 2026」は、日本のディープテック系スタートアップが、その最先端の技術とビジョンを披露する一大イベントです。AIやバイオ、環境、医療など、多岐にわたる分野で社会課題の解決や新たな価値創造を目指す挑戦者たちの熱意に触れることができます。未来のイノベーションの種を見つけたい投資家や企業の方々、ディープテックの動向に関心のある方、そして自身のアイデアを形にしようとしている起業家予備軍の方々にとって、このイベントはきっと大きな発見と出会いをもたらすでしょう。ぜひこの機会に、未来を切り拓くディープテックの世界を体験してみてください。

