東濃信用金庫が海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を導入
国内市場の縮小や円安の影響を受け、多くの日本の中堅・中小企業が海外への販路拡大に関心を持っています。しかし、言葉の壁、取引先の選定、貿易に関する専門知識の不足など、海外展開には多くの課題が伴います。こうした課題を解決するため、東濃信用金庫(岐阜県多治見市)は、株式会社ココペリが提供する海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL(ビッグアドバンスグローバル)」の利用を2026年1月29日より開始しました。
本プラットフォームは、日本とタイの中堅・中小企業を皮切りに、国境や言語の壁を越えた新たなビジネスチャンスの創出を目指しています。AIを活用した翻訳機能や専門家によるサポートを通じて、中小企業のグローバルな成長を強力に後押しする取り組みについて、詳しくご紹介します。
「BIG ADVANCE GLOBAL」とは?
「BIG ADVANCE GLOBAL」は、日本と海外の中堅・中小企業が、互いにビジネスパートナーを見つけ、新たな取引を開始するためのオンラインプラットフォームです。このプラットフォームの最大の目的は、企業が海外での販路を拡大したり、新しい仕入れ先を見つけたりする際に直面する様々な障壁を取り除くことです。特に、言語の違いや商習慣の壁といった、これまで海外展開をためらっていた企業にとって大きな助けとなる機能が充実しています。
具体的には、AIによる自動翻訳機能や、貿易実務に精通したコーディネーターによるサポートが提供されます。これにより、中小企業は安心して海外企業との商談を進め、グローバルマーケットでの競争力を高めることが可能になります。最初は日本とタイの企業間でのマッチングからスタートしますが、将来的にはASEAN(東南アジア諸国連合)全体へと展開を広げ、日本発のグローバルスタンダードを目指しています。
導入の背景:中小企業の海外展開における課題
国内市場の縮小と円安の影響
近年、日本では少子高齢化による国内市場の縮小が進んでおり、多くの企業が新たな成長の機会を海外に求めています。さらに、円安の進行は、海外からの仕入れコストを増加させる一方で、日本製品の輸出には有利に働くという側面もあります。このような経済状況の中、海外市場への展開は、中堅・中小企業にとって事業を継続・発展させるための重要な戦略となっています。
海外展開を阻む具体的な障壁
しかし、海外展開への関心が高まる一方で、実際に一歩を踏み出せない企業も少なくありません。その背景には、以下のような具体的な課題が存在します。
- 取引先選定への不安: どのような海外企業と取引すれば良いのか、信頼できるパートナーを見つけるのが難しいという声が多く聞かれます。文化や商習慣の違いから、不透明な取引に巻き込まれるリスクを懸念する企業も少なくありません。
- 言語の壁: 英語が共通語とされるビジネスシーンもありますが、現地の言語でのコミュニケーションが求められる場面も多々あります。専門的な内容を正確に伝えることや、細かなニュアンスを理解することは、多くの企業にとって大きな負担となります。
- 専門知識の必要性: 貿易実務、国際物流、海外法務、為替リスク管理など、海外取引には多岐にわたる専門知識が必要です。これらの知識を持つ人材を社内で確保することは、特に中堅・中小企業にとっては容易ではありません。
- 情報収集の困難さ: 海外の市場情報や規制、現地のニーズといった、正確でタイムリーな情報を得るためのルートが限られていることも、海外展開の障壁となっています。
これらの課題は、中堅・中小企業が海外展開に挑戦する際の心理的・実務的なハードルを高めていました。「BIG ADVANCE GLOBAL」は、これらの課題を包括的に解決し、企業が安心して海外市場に挑戦できる環境を提供するために導入されました。
東濃信用金庫の役割と地域経済への期待
東濃信用金庫は、地域に根差した金融機関として、地域の中堅・中小企業の成長を支援することを重要な使命としています。今回の「BIG ADVANCE GLOBAL」導入も、その一環です。
信用金庫は、これまでも地域企業の資金調達支援だけでなく、経営相談やビジネスマッチングなど、多岐にわたるサポートを提供してきました。海外展開においても、単に金融サービスを提供するだけでなく、情報提供、パートナー探し、そして実務的な支援を通じて、企業が抱える課題を解決することを目指しています。
東濃信用金庫は、「Tono BIG ADVANCE GLOBAL」を通じて、地域のお客さまが海外展開で直面する様々な課題を解決し、新たな販路を開拓できるよう支援していくとコメントしています。これにより、地域経済全体の活性化にも貢献し、持続可能な地域社会の実現を目指していると言えるでしょう。

「BIG ADVANCE GLOBAL」の主な機能と特徴
「BIG ADVANCE GLOBAL」は、中堅・中小企業が国境を越えてスムーズにビジネスを展開できるよう、革新的な機能を多数搭載しています。
1. 会員限定のネットワーク
本プラットフォームは、日本国内で既に展開されている「Big Advance」と同様に、金融機関と取引がある企業だけが参加できる会員制のネットワークです。これにより、参加企業は信頼性の高いパートナーと出会うことができ、安心して直接貿易を行うことが可能になります。金融機関が間に入ることで、取引先の信用度に対する不安が軽減され、より円滑な商談が期待できます。
2. AI自動翻訳機能
海外ビジネスにおける最大の障壁の一つである「言語の壁」を解消するため、独自の少数言語翻訳生成AIを搭載した翻訳システムが提供されます。この機能により、企業は母国語同士でスムーズなコミュニケーションを取ることができます。
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同時翻訳チャット機能: テキストチャットにおいて、入力されたメッセージがリアルタイムで相手の言語に翻訳されるため、言語の違いを意識することなく対話を進められます。
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翻訳字幕付きビデオ通話機能: ビデオ通話中も、話された内容がリアルタイムで字幕として表示されるため、遠隔地の相手とも直接顔を見ながら、言葉の壁を感じずに商談を進めることができます。これにより、お互いの表情やニュアンスを把握しながら、より深い信頼関係を築くことが期待されます。
3. 貿易実務のサポート
海外取引に不可欠な専門知識や実務経験がない企業でも安心して利用できるよう、充実したサポート体制が整っています。
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コーディネーターによるサポート: 日・タイの言語や商習慣に精通した専門のコーディネーターが、商談の初期段階から成約までをサポートします。文化的な違いによる誤解を防ぎ、円滑なコミュニケーションを促進する役割を担います。
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幅広い知識を補える支援サービス: 海外法務、貿易実務、国際物流といった専門分野について、企業のニーズに応じた支援サービスが提供されます。これにより、複雑な手続きや法規制に関する不安を解消し、安心して取引を進めることができます。
4. AIリコメンド(※今後搭載予定)
将来的には、AIが企業のニーズや特性を学習し、それにぴったりの案件を自動的に紹介する「AIリコメンド」機能が搭載される予定です。これにより、企業は膨大な情報の中から最適なビジネスパートナーや案件を効率的に見つけることができるようになり、マッチングの精度と効率が飛躍的に向上することが期待されます。

日本とタイから始まるグローバル展開、そしてASEANへ
「BIG ADVANCE GLOBAL」は、まず日本とタイの企業間のビジネスマッチングからスタートします。タイはASEAN地域の中でも経済成長が著しく、日本企業にとって重要なビジネスパートナーとなり得る国です。この地域での成功を足がかりに、将来的には日・ASEAN間での中堅・中小企業の国際取引を推進し、BtoBビジネスマッチングプラットフォームにおいて日本発のグローバルスタンダードを目指すという大きな目標を掲げています。
このプラットフォームが、単なる取引の場に留まらず、中堅・中小企業同士のイノベーションを創出し、両国の企業がグローバルマーケットで持続的に成長するための強固な基盤となることが期待されています。
今後の展望
株式会社ココペリは、「BIG ADVANCE GLOBAL」のサービス改善と機能拡充に継続的に取り組んでいくとしています。AIによる案件検索補助機能やリコメンド機能の強化など、ユーザー体験をさらに向上させるための開発が進められるでしょう。
また、東濃信用金庫に続き、現在他にも複数の金融機関で本サービスの導入が決定または検討されており、今後も金融機関への展開を順次拡大していく予定です。これにより、より多くの中堅・中小企業が「BIG ADVANCE GLOBAL」を活用し、海外での販路開拓や国際取引を強化できるようになります。
地域金融機関と連携することで、日本全国の中堅・中小企業の海外展開を支援し、それぞれの地域経済、ひいては日本経済全体の持続的な成長に貢献することが期待されます。
株式会社ココペリについて
「BIG ADVANCE GLOBAL」を提供する株式会社ココペリは、2007年6月に設立されたビジネスプラットフォーム事業を展開する企業です。東京都千代田区に本社を置き、代表取締役CEOは近藤繁氏が務めています。同社は、中小企業向けの経営支援プラットフォーム「Big Advance」を主要サービスとして提供しており、多くの企業が経営課題の解決や事業拡大に活用しています。
株式会社ココペリは、地域金融機関との連携を重視し、中小企業が抱える様々な課題をテクノロジーの力で解決することを目指しています。今回の「BIG ADVANCE GLOBAL」も、その理念に基づいたサービスであり、中小企業のグローバルな活躍を支援することで、社会全体の発展に貢献していく方針です。
まとめ
東濃信用金庫による「BIG ADVANCE GLOBAL」の導入は、海外展開を目指す中堅・中小企業にとって、非常に心強い支援となるでしょう。AI自動翻訳による言語の壁の解消、専門家による貿易実務サポート、そして信頼できる企業とのネットワークは、これまで海外進出をためらっていた企業に新たな一歩を踏み出す勇気を与えます。
日本とタイから始まるこの取り組みが、将来的にはASEAN全体、ひいては世界へと広がり、多くの日本企業がグローバル市場で活躍するための強力なプラットフォームとなることに期待が集まります。東濃信用金庫と株式会社ココペリの連携が、地域経済の活性化、そして日本の中小企業の持続的な成長に大きく貢献していくことでしょう。
関連リンク
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「Tono BIG ADVANCE GLOBAL」特設サイト: http://tono-bag.jp/
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「BIG ADVANCE GLOBAL」サービスサイト: https://bigadvanceglobal.com/jp/
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株式会社ココペリ 公式サイト: https://www.kokopelli-inc.com/
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中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」: https://bigadvance.jp/

