顔認証AIで多要素認証を強化!サイオステクノロジーとトリプルアイズが協業開始、ノンデスクワーカーのセキュリティと利便性を両立する新ソリューション
現代社会において、インターネットを利用したサービスやクラウドサービスの普及は目覚ましいものがあります。しかし、その便利さの裏側で、不正アクセスやアカウント乗っ取りといったセキュリティリスクも増大しています。このような状況の中、IDとパスワードだけでなく、複数の認証要素を組み合わせる「多要素認証(MFA)」の導入は、企業や組織にとって不可欠なセキュリティ対策となっています。
一方で、多要素認証の導入には課題も存在します。特に、PCを使わない現場で働くノンデスクワーカーが多い業種(物流、製造、小売、医療、介護など)では、「スマートフォンでの操作が煩雑」「専用の認証デバイスの管理が手間」「導入コストが高い」といった理由から、現場への定着が難しいという声も聞かれます。
このような課題を解決するため、サイオステクノロジー株式会社と株式会社トリプルアイズが協業し、新たなソリューションの提供を開始しました。この協業により、サイオステクノロジーが提供するIDaaS(Identity as a Service)ソリューション「Gluegent Gate」に、トリプルアイズの顔認証AI「AIZE(アイズ)」が新たなオプション機能として加わります。2026年1月29日より提供が開始されるこの新機能は、多要素認証のセキュリティを強化しつつ、現場での使いやすさを追求した画期的なものです。

「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」とは?
「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」は、IDaaSである「Gluegent Gate」の認証機能に、トリプルアイズの顔認証AI「AIZE」を組み込むことで、より安全で手軽な多要素認証を実現するソリューションです。このオプション機能は、特にノンデスクワーカーが多い現場での利用を想定しており、従来の多要素認証が抱えていた運用上の課題を解決します。
主な特長
1. 顔を向けるだけで使える多要素認証
このソリューションの最大の特長は、利用者がPCやスマートフォンのカメラに顔を向けるだけで認証が完了する点です。これにより、パスワードを入力する手間が省け、認証プロセスが大幅に簡素化されます。顔認証は、利用者本人しか持たない「生体情報」を利用するため、セキュリティも同時に強化されます。パスワードの使い回しや漏洩といったリスクを低減しつつ、スムーズなログインを可能にするため、日々の業務効率向上にも貢献します。
2. 専用デバイス不要、幅広い業種で利用可能
従来の生体認証システムでは、指紋リーダーや専用の認証端末といった特別な機器の導入が必要な場合が多く、それが導入コストや設置スペースの課題となることがありました。しかし、「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」では、手持ちのスマートフォン、タブレット、PCに内蔵されているカメラを利用するため、専用の認証機器を用意する必要がありません。これにより、初期費用を抑えながら多要素認証を導入できます。
特に、工場や倉庫、店舗、医療現場など、手がふさがりやすい環境や、複数の従業員が共有端末を利用する現場では、専用デバイスの操作が難しい場合があります。顔認証であれば、顔を向けるだけで認証が完了するため、このような環境でもスムーズに、かつ衛生的に認証を行うことが可能です。幅広い業種でのセキュリティ向上と利便性の両立に貢献します。
3. 利用者・管理者双方に配慮した顔情報の登録方式
顔認証を利用するためには、事前に顔情報を登録する必要があります。本ソリューションでは、「Gluegent Gate」のID管理機能と連携し、管理者が一括で顔写真を登録する方法と、利用者自身が顔写真を登録する方法のどちらにも対応しています。これにより、企業の運用ポリシーや現場の状況に合わせて、柔軟な顔情報の管理体制を構築できます。例えば、情報システム部門が顔写真を登録する厳格な運用も、従業員自身が手軽に登録できる利便性の高い運用も選択可能です。
4. 「Gluegent Gate」の多要素認証と組み合わせた柔軟な運用
「Gluegent Gate」は、すでにワンタイムパスワード、スマートフォンへのプッシュ通知、端末認証、アクセス制限など、多様な多要素認証機能を提供しています。「顔認証 AIZE」は、これらの既存の認証要素と組み合わせて利用できるため、企業や組織はシステムの種類や利用者の属性に応じて、最適なセキュリティポリシーを細かく設定できます。例えば、特定の機密情報にアクセスする際には顔認証とワンタイムパスワードを組み合わせる、といった多段階認証も容易に実現可能です。

なぜ今、顔認証による多要素認証が必要なのか?
デジタル化が進む現代において、企業が直面するセキュリティリスクはますます複雑化しています。その中でも特に深刻なのが、不正アクセスによる情報漏洩やアカウント乗っ取りです。
パスワード認証の限界
従来のパスワード認証は、最も基本的なセキュリティ対策ですが、その限界が指摘されています。推測されやすいパスワード、使い回しによるリスク、フィッシング詐欺による漏洩など、パスワードだけでは十分な防御が難しい状況です。もしパスワードが漏洩すれば、攻撃者は容易にシステムに侵入し、企業の機密情報や顧客データを盗み出す可能性があります。
多要素認証の重要性とその課題
このような背景から、複数の認証要素を組み合わせる「多要素認証(MFA)」の導入が強く推奨されています。MFAは、「知っていること(パスワードなど)」、「持っていること(スマートフォンやトークンなど)」、「本人であること(生体情報など)」のうち、2つ以上の要素を組み合わせて認証を行うことで、セキュリティレベルを格段に向上させます。たとえパスワードが漏洩しても、別の認証要素がなければ不正アクセスを防ぐことができるため、より堅牢なセキュリティを実現できるのです。
しかし、多要素認証の導入には、先述の通りいくつかの課題がありました。特に、PCやデスクワークを伴わない現場で働くノンデスクワーカーにとっては、スマートフォンを取り出してアプリを操作したり、物理的なトークンデバイスを管理したりする手間が、業務の妨げになることも少なくありませんでした。また、共有PCやタブレットを使用する環境では、個々のデバイスに認証情報を紐づける運用が難しいという問題もありました。
顔認証が解決する課題
ここで「顔認証」が大きな役割を果たします。顔認証は、利用者が「本人であること」を証明する生体認証の一つです。専用デバイスが不要で、手持ちのカメラデバイスで利用できるため、導入コストを抑えられます。そして何よりも、顔を向けるだけで認証が完了するという直感的な操作性は、ノンデスクワーカーを含むあらゆる利用者の利便性を飛躍的に向上させます。手がふさがっている状況でも、視線をカメラに向けるだけで認証できるため、業務の流れを妨げません。
この「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」は、パスワード依存からの脱却を促し、多要素認証によるアクセスセキュリティを強化しながら、現場の利便性も同時に追求できる、まさに現代のビジネス環境に求められるソリューションと言えるでしょう。
「Gluegent Gate」とは?
「Gluegent Gate」は、サイオステクノロジー株式会社が提供するIDaaS(Identity as a Service)プラットフォームです。IDaaSとは、クラウド上でID管理や認証機能を提供するサービスであり、複数のクラウドサービスへの安全なアクセスと、柔軟な認証・ID管理を実現します。
Google WorkspaceやMicrosoft 365といった主要な業務アプリケーションをはじめとする様々なクラウドサービスと連携し、以下の機能を提供します。
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シングルサインオン(SSO): 一度の認証で複数のサービスにログインできるため、利用者の手間を省き、パスワード管理の負担を軽減します。
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多要素認証(MFA): パスワードだけでなく、スマートフォンや生体情報など複数の要素を組み合わせることで、セキュリティを強化します。
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アクセス制御: 誰が、いつ、どこから、どのサービスにアクセスできるかを細かく設定し、不正アクセスを防ぎます。
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ログ管理: ユーザーのアクセス履歴を詳細に記録し、セキュリティ監査やインシデント発生時の原因究明に役立てます。
「Gluegent Gate」は、民間企業、自治体、教育機関など、幅広い分野で導入されており、その高いセキュリティと運用性が評価されています。詳細情報は、https://www.gluegent.com/service/gate/をご覧ください。
「AIZE」とは?
「AIZE(アイズ)」は、株式会社トリプルアイズが提供する画像認識プラットフォームです。トリプルアイズは、囲碁AIの研究で培われたディープラーニング技術を応用し、高精度な画像認識システムを開発しました。
「AIZE」の特長は、クラウドから提供されるAIエンジンであるため、専用のデバイスを必要とせず、既存のカメラやPC、スマートフォンなどで手軽に導入できる点です。これにより、顔認証の導入障壁が大幅に下がります。
現在、「AIZE」は顔認証決済、勤怠管理、人流マーケティングなど、幅広い分野で活用されており、登録ID数は15万件以上の実績を持っています。その高い認識精度と汎用性により、様々なビジネスシーンでのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献しています。詳細情報は、https://www.3-ize.jp/service/aizeをご覧ください。
協業によるシナジーと期待される効果
今回のサイオステクノロジーとトリプルアイズの協業は、両社の技術的強みを掛け合わせることで、多要素認証の新たな可能性を切り開くものです。
サイオステクノロジーの「Gluegent Gate」が持つ堅牢なID管理と多様な認証機能に、トリプルアイズの「AIZE」が誇る高精度な顔認証AIが加わることで、以下のような大きなシナジーと効果が期待されます。
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セキュリティのさらなる強化: 生体情報である顔認証を多要素認証の選択肢に加えることで、パスワード漏洩のリスクを軽減し、より強固なセキュリティ体制を構築できます。
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利便性の劇的な向上: 顔を向けるだけで認証が完了するため、パスワード入力の手間や専用デバイスの管理負担がなくなり、利用者のストレスを大幅に軽減します。特に、PC操作が苦手な方や、手がふさがりやすい現場で働く方々にとって、その効果は大きいでしょう。
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幅広い業種への普及: 専用デバイス不要という導入のしやすさから、これまで多要素認証の導入が難しかった物流、製造、小売、医療、介護といったノンデスクワーカーが多い業種でも、無理なくセキュリティ強化を実現できるようになります。これにより、より多くの企業や組織が安全なクラウド利用を享受できるようになるでしょう。
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運用の柔軟性: 管理者と利用者双方に配慮した顔情報登録方式や、既存の多要素認証要素との組み合わせにより、企業のセキュリティポリシーに合わせた柔軟な運用が可能となります。
この協業は、セキュリティと利便性という、ともすれば相反すると考えられがちな二つの要素を高いレベルで両立させる画期的な取り組みであり、企業のDX推進を強力に後押しするものと期待されます。
提供価格と提供開始日
「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」は、サイオステクノロジーを通じて販売されます。
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提供対象: 「Gluegent Gate」を導入している、または導入を検討しているすべての企業・団体。特に、ノンデスクワーカーが多い業種や共有端末を利用する現場を有する組織で効果を発揮します。
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提供価格: 月額150円(税別)/ ユーザー ※年間契約、初期費用なし。ライセンス体系などの詳細は、以下の製品ページをご覧ください。
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提供開始日: 2026年1月29日(木)
オンラインセミナー開催のお知らせ
本ソリューションの詳細について、サイオステクノロジーとトリプルアイズの共同オンラインセミナーが開催されます。
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開催日時: 2026年2月26日(木)14時00分~15時00分
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開催形式: オンライン(事前登録制)
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参加費: 無料
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セミナーの詳細 およびお申し込み方法: セミナーでは、「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」の詳細な機能説明に加え、ノンデスクワーカーを含む幅広い業種での具体的な利用イメージや、既存の多要素認証との組み合わせによるセキュリティ強化のポイントが、デモンストレーションを交えて解説されます。
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サイオステクノロジー: https://www.gluegent.com/seminar/20260226/
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トリプルアイズ: nibu@3-ize.jp
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サイオステクノロジー株式会社について
サイオステクノロジーは、Linuxをはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)を活用したシステムインテグレーションを原点としています。自社開発ソフトウェアやSaaSの販売とサービス提供も行っており、近年ではクラウドやDXの技術領域に注力し、AI活用支援や次世代を支える製品・サービスを提供しています。革新的なソフトウェア技術を追求し、IT産業に貢献することを目指しています。詳細情報は、https://sios.jpをご覧ください。
株式会社トリプルアイズについて
トリプルアイズは、システムインテグレーションとAIプラットフォームの提供を手掛ける企業です。2008年の設立以来、先端技術開発に取り組み、囲碁AIの世界大会で好成績を収めるなど、高い技術力を有しています。システム開発とAIエンジンの研究開発のシナジーにより、ビジネスにおけるDXイノベーションを実現しています。詳細情報は、https://www.3-ize.jp/をご覧ください。
まとめ
サイオステクノロジーとトリプルアイズの協業によって誕生した「Gluegent Gate オプション:顔認証 AIZE」は、現代のビジネスが抱えるセキュリティと利便性の課題に対し、強力な解決策を提示します。特に、これまでの多要素認証の導入が難しかったノンデスクワーカーが多い現場において、顔認証という直感的で手軽な認証方法を提供することで、セキュリティレベルの向上と業務効率化を両立させることが期待されます。
専用デバイス不要で導入できる手軽さ、そして柔軟な運用が可能なこの新ソリューションは、多くの企業にとってDX推進の大きな一歩となることでしょう。今後、より多くの企業で顔認証を活用した安全かつスムーズな認証環境が普及し、ビジネスのさらなる発展に貢献していくことが見込まれます。

