関西国際空港で据え置き型AI同時通訳機「ポケトーク X」の実証実験がスタート
2026年の販売開始を予定している、据え置き型のAI同時通訳機「ポケトーク X(エックス)」が、関西国際空港で実証実験を開始しました。この実証実験は、公共空間での実際の利用シーンにおける有効性や課題を検証することを目的としています。多言語対応が求められる現代において、AI技術がどのようにコミュニケーションの壁をなくしていくのか、その一端が関西国際空港で見られることになります。

なぜ関西国際空港で実証実験を行うのか?高まる多言語対応のニーズ
関西国際空港は、アジアの玄関口として世界中から多くの観光客やビジネスパーソンが訪れる、非常に国際色豊かな場所です。1時間あたり約60〜100人もの外国人利用者が訪れる案内カウンターでは、日々多種多様な問い合わせが寄せられます。近年、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)が急増しており、空港ではより複雑で迅速な多言語案内が求められる場面が増えています。
具体的には、乗り継ぎの案内、フライトの遅延や欠航といった緊急時の情報提供、さらには災害発生時の対応など、正確かつ即時性の高いコミュニケーションが不可欠です。しかし、限られたスタッフだけで多言語に対応することは、現場にとって大きな負担となっています。この状況を解決するためには、特定の言語に依存しない、新しいコミュニケーション手段の導入が強く求められています。
今回の実証実験は、まさにこのような現場の課題に直接向き合い、世界各国からの利用者が集まる関西国際空港というリアルな環境で、「ポケトーク X」がどれだけ効果を発揮するかを検証するものです。現場で得られた貴重な知見は、製品の改善や、将来的な社会実装のモデルを確立するために活用されます。
AI同時通訳機「ポケトーク X」とは?初心者にもわかるその機能
「ポケトーク X」は、対面での自然な会話を想定して開発された、据え置き型のAI同時通訳機です。AI(人工知能)が人の言葉を瞬時に認識し、別の言語に翻訳して音声とテキストで伝えてくれる画期的なデバイスです。AIと聞くと難しく感じるかもしれませんが、「ポケトーク X」は誰もが直感的に使えるように設計されています。
自然な会話を可能にする「両面ディスプレイ」
「ポケトーク X」の最大の特徴の一つは、話者と相手がそれぞれ見られる「両面ディスプレイ」を搭載している点です。これにより、会話しているお互いが同時に翻訳されたテキストを確認できます。まるで専属の通訳者がいるかのように、相手の反応を見ながらスムーズに会話を進めることが可能です。空港の案内カウンターのように、スピードと正確性が同時に求められる場面で、この機能は非常に役立ちます。

騒がしい環境でも安心「高感度デュアルマイク」
空港のように人の声やアナウンス、航空機の音などで騒がしい場所でも、正確に音声を認識することは非常に重要です。「ポケトーク X」は「高感度デュアルマイク」を搭載しており、周囲のノイズを抑えながら、話し手の声をクリアに捉えることができます。これにより、どのような環境下でも安定した通訳を実現し、誤解のないスムーズなコミュニケーションをサポートします。
その他の便利な機能
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スマートセンサー: 人の存在を感知して自動で画面が起動するため、操作の手間を省き、すぐに会話を始められます。
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プライバシー設計: 会話履歴をワンタッチで消去できる機能が備わっており、公共空間での利用におけるプライバシー保護にも配慮されています。
これらの機能は、AI初心者の方でも迷わず、安心して利用できるように工夫されています。まるで未来の道具のようですが、使い方はとてもシンプルです。
実証実験の具体的な内容と目指す未来
今回の実証実験では、関西国際空港の第1ターミナル4階案内カウンターに「ポケトーク X」を設置し、空港利用者と案内スタッフとの実際の対面コミュニケーションで活用されます。具体的には、多言語対応の現状、対話の流れ、そして「ポケトーク X」がもたらす効果や改善点などが検証されます。
この実証実験を通じて得られた「現場の声」は、製品のさらなる改善に活かされます。また、空港という公共空間における多言語コミュニケーションの最適な運用モデルを確立することを目指しています。これは、将来的に空港だけでなく、病院、行政窓口、ホテルなど、多言語対応が求められるあらゆる場所でのAI通訳機の導入に向けた重要な一歩となるでしょう。
「言葉の壁をなくす」ポケトーク株式会社のミッション
「ポケトーク」シリーズを提供しているポケトーク株式会社は、「言葉の壁をなくす」という大きなミッションを掲げています。これまでは主に個人利用が中心だったAI通訳機を、空港や病院、行政窓口といった、日常的に多言語対応が求められる現場を支える「社会インフラ」へと発展させることを目指しています。
今回の関西国際空港での実証実験は、このミッションを実現するための重要なステップです。実証実験の結果は、今後の製品開発や、さまざまな場所での導入モデルの確立に大きく貢献すると期待されています。
「ポケトーク X」の基盤となるAI同時通訳ソフトウェア「Sentio(センティオ)」
「ポケトーク X」の優れた通訳機能は、AI同時通訳ソフトウェア「Sentio(センティオ)」を基盤としています。「Sentio」は、相手が話す41言語を、76言語の音声とテキストでリアルタイムに通訳してくれるサービスです。まるで自分専属の同時通訳者が隣にいるかのように、相手の言葉を瞬時に理解できるようになります。
この「Sentio」はウェブブラウザ上で利用できるため、特別な機器を必要とせず、インターネットに接続されたスマートフォンやパソコン、タブレット端末があればどこでも使用可能です。オンライン会議だけでなく、対面でのコミュニケーションにも活用できるため、ビジネスシーンから日常会話まで、幅広い場面で活躍します。

最新のポータブルAI通訳機「ポケトーク S2」も進化
ポケトーク株式会社は、据え置き型「ポケトーク X」だけでなく、持ち運びできるポータブル型のAI通訳機も提供しています。2024年10月に販売を開始した最新機種「ポケトーク S2」は、91言語を音声・テキストに翻訳し、さらに1言語をテキストのみに翻訳できる高性能モデルです。
「ポケトーク S2」の大きな進化点は、Wi-Fiがなくても通信できる国と地域が大幅に拡大されたことです。世界170以上の国と地域で、Wi-Fi環境がない場所でも内蔵のモバイル通信機能を使ってそのまま利用できます。旅行先や出張先で通信環境を心配する必要がありません。
また、バッテリーの持続時間も大幅に改善され、より長時間の利用が可能になりました。これにより、あらゆるシーンで安心して使えるようアップデートされています。
セキュリティ面も強化されており、「ポケトーク アナリティクス」との連携により、グローバルなセキュリティ基準に準拠しています。個人利用はもちろんのこと、企業や団体、自治体での導入においても安心して利用できる設計となっています。据え置き型の「ポケトーク X」とポータブル型の「ポケトーク S2」は、それぞれ異なる利用シーンで「言葉の壁をなくす」ことに貢献しています。

- 詳細はこちら: https://pocketalk.jp/device
「ポケトーク X」の販売情報と無料トライアル
「ポケトーク X」は、2026年の販売開始が予定されています。ビジネスでの導入を検討されている方のために、複数の料金プランが用意されています。
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月額サブスクリプション: マイク有り15,000円(+税)
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年額サブスクリプション: マイク有り150,000円(+税)
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買い切りプラン: マイク有り300,000円(+税)※3年目以降は90,000円(+税)/年
導入を検討している企業や団体向けに、無料トライアルも提供されています。実際の現場で「ポケトーク X」の効果を試してみたい場合は、ぜひ無料トライアルを活用してみてください。
- 無料トライアルのお申込み: https://pocketalk.jp/pt-x
まとめ:AI通訳機が描く多言語コミュニケーションの未来
関西国際空港で始まった「ポケトーク X」の実証実験は、AI通訳機が単なる翻訳ツールに留まらず、社会の重要なインフラとして機能する可能性を示しています。インバウンド需要の増加や多様化するコミュニケーションニーズに対応するため、AI技術の活用は今後ますます重要になるでしょう。
この実証実験を通じて得られる知見は、空港だけでなく、様々な公共空間での多言語対応のあり方を大きく変えるきっかけとなるはずです。AI初心者の方でも簡単に使える「ポケトーク X」のようなデバイスが普及することで、言語の壁を感じることなく、誰もがスムーズにコミュニケーションできる社会の実現が期待されます。2026年の正式販売に向けて、「ポケトーク X」の今後の展開に注目が集まります。

