日本が2年連続で「最も学習熱心な国」に!Duolingoの2025年語学学習トレンドレポートが示すAI時代の学習の未来

日本が2年連続で「最も学習熱心な国」に!Duolingoの2025年語学学習トレンドレポートが示すAI時代の学習の未来

AI技術の進化が目覚ましい現代において、語学学習のトレンドも大きく変化しています。世界中で利用されている語学学習アプリ「Duolingo」が、毎年恒例の語学学習動向をまとめた『Duolingo Language Report 2025』(以下、DLR2025)を発表しました。このレポートは、Duolingoの膨大なユーザーデータに基づいています。

さらに、DLR2025と連動し、日本国内の男女3,067名を対象とした『日本国内における語学学習に関する調査』も実施され、2025年の主要な出来事が語学学習に与えた影響が明らかにされています。

これらの調査結果からは、日本が世界的に見て非常に学習意欲の高い国であり、AI技術が語学学習に新たな選択肢をもたらしている一方で、人間ならではのコミュニケーションや自己成長を求める学習者の根強いニーズが存在することが浮き彫りになりました。

『Duolingo Language Report 2025』が示す世界トレンド:日本が躍進!

DLR2025の発表された調査結果では、日本が多くの項目で世界の上位にランクインしていることが明らかになりました。

日本語が世界で4番目に人気の学習言語に躍進

2025年の世界で最も人気のある学習言語ランキングで、日本語が昨年のドイツ語を上回り、第4位にランクインしました。これは、英語、スペイン語、フランス語に次ぐ順位です。2021年から2024年まで4年連続で5位でしたが、ついに順位を一つ上げました。また、韓国語もイタリア語を抑え、第6位に入っています。

2025年Duolingoで最も人気のある言語

日本語と韓国語はこれまでも世界的に人気の言語でしたが、Duolingoが2025年にコースを大幅に拡充したことで、より多くの学習者が自身の母国語から日本語や韓国語を学べるようになり、この順位変動に繋がったと考えられます。

日本が「多言語学習国家」のトップに

Duolingoでは現在、40以上の言語を学習でき、多くのユーザーが複数の言語を並行して学んでいます。2025年の「多言語国家ランキング」(3言語以上学習しているユーザーが最も多い国)では、長年トップ争いを繰り広げてきたフィンランド、ドイツ、英国を抑え、日本が初めて1位を獲得しました。2位はオーストラリア、3位フィンランド、4位ドイツ、5位英国と続いています。日本の学習者にとって最も人気のある言語は英語で、次いで韓国語が続くという傾向は、2021年以降変わっていません。

「最も学習熱心な国」ランキングでも日本が2年連続首位

日本は、学習に費やす平均時間に基づく「最も熱心な学習者が多い国」のランキングで、2年連続、そして過去4年間で3度目の首位を獲得しました。上位5か国には、このランキングでおなじみのハンガリー(2位)、ベラルーシ(3位)、ロシア(4位)、ドイツ(5位)が続いています。この結果から、日本人の語学学習に対する高いモチベーションと継続性がうかがえます。

英語学習の需要と資格認定のニーズが増加

世界全体の79%の国で英語が最も学習されている言語であり、Duolingoは27言語話者向けの英語コースに加え、中級・上級者向けの上級英語コースも導入し、あらゆるレベルの学習者が英語学習に取り組みやすくなっています。

英語の世界的な影響力は、学習者数の増加だけでなく、英語力の証明を求める人々の増加にも表れています。2025年には、219か国、148の母語を話す人々がDuolingo English Test(DET)を受験し、2024年から大きく増加しました。地域別ではアジアが全受験の55%を占め、引き続き最も多い地域となっています。

Duolingo English Testは、その手頃な受験料と手軽さから日本でも受験者が増加しています。文部科学省の「大学入学者選抜における総合的な英語力評価を推進するためのワーキンググループ」への参画や、教員向け受験制度の導入など、公平でアクセスしやすい英語力評価の実現を目指し、日本国内での取り組みを拡大しています。より詳細なデータは、Duolingoのブログ記事で確認できます。

日本国内の語学学習トレンド:AIと万博がもたらす変化

『日本国内における語学学習に関する調査』では、Duolingoユーザーに限らず、日本国内の20代から50代の男女3,067名を対象にインターネット調査を実施しました。この調査により、語学学習の実態やトレンド、大阪・関西万博の影響、さらには同時翻訳サービスの進化が進む中での語学学習に対する意識が明らかになりました。

語学学習の現状:デジタルシフトと継続の課題

義務教育を除いた「自発的な語学学習」の経験について尋ねたところ、現在語学学習を行っている人は20.6%、過去に学習経験がある人を含めると46.1%と、約半数が自発的に語学を学んだ経験があることが分かりました。

現在学習していない人のうち30.1%は「今後語学学習に挑戦したい」と回答しており、学んでみたい言語としては英語(83.8%)が最も多く、次に韓国語(25.2%)が続きました。

語学学習のハードルとしては、現在学習している人では「成果が出ない」(19.3%)や「時間がない」(14.9%)が上位に挙げられました。過去に学習していたが現在は行っていない人では「継続できない」(22.2%)が最も多く、「時間がない」(15.5%)が続きます。一方、自発的な学習経験がない人にとっては「必要性を感じない」が最も多く、「お金がかかる」も理由として挙げられました。語学学習経験者では「お金がかかる」という回答が比較的少ないことから、アプリや会話型AIなどを通じて語学学習がより安価に行えることを知っているかどうかが、認識の差に繋がっている可能性があります。

語学学習方法のデジタルシフト:アプリが依然人気

語学学習経験のある1,413人を対象に学習方法を尋ねた結果、「アプリ」(37.9%)が最も多く、次いで「YouTubeやNetflixなどの動画サイト」(37.2%)、「ChatGPT」(35.7%)が続きました。これらは「教本」(32.1%)や「対面レッスン」(21.9%)よりも高い結果です。

語学の学習方法を教えてください。

特に「ChatGPT」や「YouTubeやNetflixなどの動画サイト」は若い世代ほど利用率が高まる傾向が見られましたが、アプリは全世代で35%を超えており、年代を問わず幅広く利用されていることが明らかになりました。

また、現在学習を続けている層ではアプリが最も支持されている一方で、過去に学習していた層では教本の利用が最も多く、ChatGPTの利用率も大きな差が見られました。現在学習している層ではオンラインレッスンの利用が対面レッスンを上回るなど、学習方法がデジタルへと大きくシフトしている傾向がうかがえます。

会話型AIツールと語学学習アプリの比較:体験で優位なアプリ

ChatGPTなどの会話型AIツールの語学学習への利用が拡大する中で、学習者はそれぞれのツールをどのように捉えているのでしょうか。調査では、語学学習における8つの評価ポイントについて、「語学学習アプリ」と「ChatGPTやBingといった会話型AIツール」のどちらがより当てはまると感じるかを尋ねました。

語学学習アプリ vs 会話型AIツール

その結果、8項目中7項目、特に利用者の体験に関する多くの項目で語学学習アプリを選ぶ人が多い傾向が見られました。特に差が大きかったのは、「学習の楽しさ・没入感」(差分18.8ポイント)と「学習の続けやすさ(継続性)」(17.7ポイント)の2項目です。語学学習アプリは、ゲーム性や段階的に成長を実感できる仕組みによって、学習を前向きに継続できる点が評価されていると考えられます。

一方で、学習内容のカスタマイズ性については、会話型AIツールを支持する回答が多く見られました。AIツールは自由に質問や指示(プロンプト)を入力でき、その場の興味や目的に合わせて内容を変えられるため、幅広い使い方ができる点が魅力として挙げられます。会話型AIツールは幅広い用途を想定して開発されているため、語学学習に特化した設計を持つアプリと比べると、カリキュラム性や継続しやすい仕組みなどの面で、学習体験に違いが生まれていることがうかがえます。

翻訳サービス進化の時代における語学学習の価値

近年、翻訳・通訳ツールは急速に進化しており、2025年にはAirPods Pro 3のライブ翻訳機能やGoogle Meetの同時翻訳など、さまざまなリアルタイム翻訳機能が登場しました。AIの発展によって便利な翻訳技術が広がる中で、自分自身で語学力を身につけたいと思う人は減ってしまうのでしょうか。

通訳・翻訳ツールを活用しながらも、自分で語学力を身につけたいと思いますか?

本調査では、通訳・翻訳ツールが広がる中でも自分自身で語学力を身につけたいと思うかを尋ねたところ、56.3%が「非常に思う」または「やや思う」と回答しました。理由としては「自己成長や自己肯定感に繋がるから」(28.5%)、「遅延のない自然なコミュニケーションがしたいから」(23.7%)、「異文化理解のため」(22.2%)といった回答が多く寄せられました。

これらの結果から、多くの人が単なるツールの利便性を超えて、自分自身の成長や、文化的背景を含めた深いコミュニケーションを求めて語学学習に取り組んでいることが分かります。たとえテクノロジーが進歩しても、「自分の言葉で伝えたい」「相手を理解したい」というニーズは根強く、語学を学ぶことそのものが持つ価値が再認識されていると考えられます。

大阪・関西万博が語学学習に関心を後押し

2025年の大きなトピックの一つである大阪・関西万博は、語学学習にも影響を与えました。回答者のうち794名が実際に万博に来場したと回答しています。そのうち82.1%が「他の国や地域に興味を持つきっかけになった」と答えており、万博が新たな関心を喚起する場となっていたことがうかがえます。

万博来場前後で外国文化や他言語への興味の変化を比較したところ、「興味がある層」へとステップアップした人は27.3%でした。万博前に「興味がない」と回答していた層に限っても、約23%が来場後に興味を持つように変化しており、低関心層にも一定の影響が見られました。

大阪・関西万博をきっかけに、「外国語を学びたい」と感じましたか?

実際に72.9%は大阪・関西万博をきっかけに「外国語を学びたいと感じた」と回答しており、万博という国際的な場が、単なる見学の機会だけでなく、日本の人々が新たな学びへ踏み出す契機として大きく作用していたことが示されました。

まとめ:進化する語学学習と日本の役割

Duolingoが発表した『Duolingo Language Report 2025』と日本国内調査の結果は、AI技術の進歩が語学学習のあり方を多様化させている一方で、人間本来の「学びたい」「繋がりたい」という根源的な欲求が依然として強いことを示しています。

日本は世界で「最も学習熱心な国」として2年連続で首位に輝き、日本語も世界の人気言語ランキングで4位に躍進しました。また、多言語学習においても日本が世界をリードしています。デジタルツール、特にアプリを活用した学習が主流となる中で、その楽しさや継続性が高く評価されています。さらに、大阪・関西万博のような国際的なイベントも、人々の語学学習への関心を高める大きなきっかけとなることが明らかになりました。

AIによる翻訳技術が進化しても、自分自身の言葉でコミュニケーションをとり、異文化を深く理解したいというニーズは決して衰えることはありません。むしろ、AIツールを賢く活用しながら、より効果的で、よりパーソナルな語学学習体験を追求する時代が来ていると言えるでしょう。

調査概要

Duolingo Language Report 2025

日本国内における語学学習に関する調査

  • 調査対象:日本国内の20代〜50代の男女3,067名

  • 調査期間:2025年11月13日~11月20日

  • 調査方法:インターネット調査

※本調査結果をご利用いただく際は、必ず『Duolingo Language Report 2025調べ』と明記してください。

タイトルとURLをコピーしました