Figma, Inc.は、日本のデザインおよび開発者コミュニティへの支援を大幅に拡大することを発表しました。これには、日本国内での新たな採用機会の創出、そして顧客向けの日本語対応アドバイザリーサービスの開始が含まれます。Figmaは、コラボレーティブなデザインおよびプロダクト開発プラットフォームとして、日本のユーザーとの関係をさらに強化していく方針です。
日本はFigmaにとって、世界の月間アクティブユーザー市場で上位5つに入る重要な国の一つです。Figma Japanのカントリーマネージャーである川延浩彰氏は、「日本のユーザーは世界でも特に先進的で、Figma MakeやFigma Buzzといった新製品を、平均的なユーザーよりも速いペースで導入しています」と述べています。このような日本市場の高まる需要に応えるため、Figmaはチームを拡充し、お客様への支援を強化できることを大変喜んでいます。

Figmaの日本市場における確固たる存在感
Figmaはすでに日本全国の47都道府県すべてにユーザーを持ち、その存在感を確立しています。日本のビジネス界を牽引する多くの企業がFigmaを日々の業務に活用しており、その中にはカプコン、DeNA、LINEヤフー、みずほ銀行、SANSAN、SmartHRといった著名な企業が含まれます。日経225に採用されている企業の60%以上がFigmaの顧客であることからも、その浸透度が伺えます。
さらに、Figmaはユーザー主導のコミュニティ活動にも力を入れています。日本全国には、グローバルコミュニティイニシアチブ「Friends of Figma」のコミュニティチャプターが20以上存在し、活発な情報交換や学習の場を提供しています。先日開催されたメディアブリーフィングには、DeNAおよびLINEヤフーの幹部、ならびに日本CPO協会の理事が登壇し、Figmaの日本市場での重要性が改めて示されました。

新たな支援体制「Figmaアドバイザリーサービス」を開始
日本市場での支援強化の一環として、「Figmaアドバイザリーサービス」が新たに提供されます。このサービスには、日本のユーザーが安心してFigmaを最大限に活用できるよう、以下のような手厚いサポートが含まれます。
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日本語による戦略的ガイダンス
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専門的なトレーニング
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技術的な支援
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24時間365日のメールサポート
これにより、日本の企業やデザイナーは、Figmaの導入から運用、そして高度な活用に至るまで、よりスムーズにサポートを受けられるようになります。
AIがデザインを革新する:最新AIツールとプロダクトアップデート
Figmaは、デザインプロセスをさらに進化させるための最新AIツールとプロダクトアップデートも発表しました。これらの新機能は、本日より日本でも利用可能です。
AIを活用した連携と編集機能
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ClaudeおよびChatGPTとの連携: 人気のAIアシスタントであるClaudeやChatGPT内で利用可能なFigmaアプリが提供されます。これにより、アイデア出しの段階からFigmaアプリを通してClaude CodeとFigma間、またはCodexとFigma間のスムーズなワークフローが実現し、AIによるブレインストーミングやコード生成をデザインプロセスに直接統合できるようになります。
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ClaudeとFigJamの連携について: https://www.figma.com/blog/think-outside-of-the-box-with-claude-and-figjam/
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ChatGPTとFigJamの連携について: https://www.figma.com/blog/turn-your-chatgpt-brainstorms-into-figjam-diagrams/
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Claude CodeとFigmaの連携について: https://www.figma.com/blog/introducing-claude-code-to-figma/
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CodexとFigmaの連携について: https://openai.com/index/figma-partnership/
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新しいAI画像編集ツール: デザイン作業において不可欠な画像編集機能にもAIが導入されました。これにより、より精度の高い画像編集がFigma内で可能になり、デザイナーの作業効率が向上します。
Figma Makeの進化
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Figma Makeの新しいデザインシステム統合機能: Figma Makeは、AIを活用してプロンプトやデザインからプロトタイプやアプリケーションを生成するツールです。今回のアップデートにより、デザインシステムとの連携が強化され、チームは高い完成度、一貫性、そしてパフォーマンスを維持しながら、より効率的にプロトタイプを生成できるようになります。
- Figma Makeについて: https://www.figma.com/make/

AIがデザインにもたらす変革:最新調査レポートから見る現状
Figmaが発表した最新の「State of the Designer」レポートと「Design Hiring」リサーチからは、AIがデザイン業界に与える影響と、デザイナーに求められるスキルに関する興味深い洞察が得られます。
AIはデザインの質と効率を向上させる
「State of the Designer」レポートの主な調査結果によると、AIツールはデザインの質を向上させ、作業効率を高めることが明らかになりました。
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デザインの質が向上: デザイナーのほぼ全員にあたる91%が、新しいAIツールがデザインの品質を損なうどころか、向上させていると回答しています。これは、AIがデザイナーの創造性を補助し、より良い成果物につながっていることを示唆しています。
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迅速で効率的なコラボレーション: 89%のデザイナーが作業のスピードと効率が向上したと回答し、80%がAIによってチーム内のコラボレーションが改善したと述べています。AIが反復作業を自動化したり、アイデア生成をサポートしたりすることで、デザイナーはより本質的なクリエイティブな作業に集中できるようになっていると言えるでしょう。
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仕事満足度の向上: AIツールを積極的に活用しているデザイナーは、活用していないデザイナーに比べて、仕事に満足していると回答した割合が25%高い結果となりました。AIが業務の負担を軽減し、より価値のある仕事に時間を費やせるようになったことが、満足度向上につながっていると考えられます。
詳細はこちら: https://www.figma.com/ja-jp/reports/state-of-the-designer-2026/
デザイナー需要の高まりとAIスキルの重要性
「Design Hiring」リサーチでは、デザイナーの需要と求められるスキルについても言及されています。
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デザイナー需要は増加傾向: 82%のビジネスリーダーが、過去1年間でデザイナーへの需要が増加または横ばいであると回答しました。デジタルプロダクトや体験の重要性が増す中で、デザイナーの役割はますます重要になっています。
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AIスキルの重要性: 採用担当者の73%がAIスキルを持つ人材の必要性が高まっていると回答し、79%がAIプロダクトの設計においても同様に重要性が増していると述べています。AIを理解し、活用できる能力は、これからのデザイナーにとって必須のスキルとなりつつあります。
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ヒューマンファーストの重要性: 一方で、採用担当者の過半数(58%)は、依然として「ビジュアルの完成度」をデザイナーにとって最も重要な必須スキルと位置付けています。これは、AIが進化しても、優れたデザインには人間の判断力や芸術性が不可欠であるという「ヒューマンファースト」の考え方が根底にあることを強調しています。
詳細はこちら: https://www.figma.com/blog/why-demand-for-designers-is-on-the-rise/
Figmaの進化:AI搭載プラットフォームとしてプロダクト開発全体を支援
Figmaは、単なるデザインツールから、アイデア創出の初期段階から開発・コード化に至るまで、プロダクト開発プロセス全体にわたるコラボレーションを可能にするAI搭載プラットフォームへと進化を遂げてきました。現在、日本の顧客は以下を含むFigmaのすべての製品を利用できます。
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Figma Design: デジタルプロダクトの設計と構築を行うための主要ツールです。
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Figma Make: プロンプトやデザインからプロトタイプやアプリケーションを生成するAI搭載ツールです。
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Dev Mode: デザインをコードへ変換するための開発者向けワークスペースで、デザイナーと開発者の連携をスムーズにします。
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Figma Sites: 動的なウェブサイトを設計し、公開するためのツールです。
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FigJam: ブレインストーミングやチームでのコラボレーションを行うためのオンラインホワイトボードです。
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Figma Slides: インタラクティブなプレゼンテーションを作成し、配信するためのツールです。
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Figma Draw: 高度なベクターツールを用いてイラストレーションを制作するための機能です。
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Figma Buzz: マーケティングチームがブランドガイドラインに沿ったアセットを大規模に制作するためのツールです。
Figmaは、構想、設計、開発、リリースに至るまで、デザインおよびプロダクト開発のプロセス全体を、よりコラボレーティブに、より効率的に、そしてより楽しいものにし、常にチーム全員が同じ方向を向けるようサポートしています。
まとめ
Figmaの日本市場での事業拡大は、日本のデザイナーおよび開発者コミュニティにとって大きな恩恵をもたらすでしょう。新たなアドバイザリーサービスによる手厚いサポートと、ClaudeやChatGPTとの連携、AI画像編集、Figma Makeの進化といった最新のAIツール群は、デザインプロセスの効率化、品質向上、そして創造性のさらなる開花を後押しします。AIはデザインの未来を形作る上で不可欠な要素となりつつあり、Figmaはその最前線で、日本のユーザーとともに進化を続けていくことでしょう。Figmaの取り組みは、デジタルプロダクト開発の現場に新たな価値と可能性をもたらし、日本のビジネス競争力向上にも貢献することが期待されます。

