- 機密ソースコードをAIに預けても安心!Acompany「セキュアコード」ベータ版が秘密計算で実現する安全なAIコーディングの世界
- 「Acompany セキュアコード」とは?機密情報を守るAIコーディングの仕組み
- AI初心者でもわかる!Confidential Computing(秘密計算)のすごさ
- 「Acompany セキュアコード」の主な特長:企業が安心してAIを活用できる理由
- 想定されるユースケース:機密性の高い開発現場でのAI活用
- 「Acompany セキュアコード」ベータ版の先行導入企業を募集
- 安全で秘密を守れるAI製品ブランド「Confidential AI Suite」について
- 株式会社Acompanyについて
- まとめ:AIとセキュリティの融合が拓く未来
機密ソースコードをAIに預けても安心!Acompany「セキュアコード」ベータ版が秘密計算で実現する安全なAIコーディングの世界

近年、AI技術の進化は目覚ましく、特にAIによるコーディング支援(AI Coding Agent)は、ソフトウェア開発の生産性を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。しかし、この便利な技術の導入には、大きな課題が伴っていました。それは、企業の最も重要な資産の一つである「機密ソースコード」の漏洩リスクです。
製造業、防衛、金融といった機密性の高いソースコードを扱う業界では、知的財産保護の観点から、AI Coding Agentの導入がなかなか進んでいませんでした。AIコーディングツールを利用するには、自社のソースコードをクラウド上のAIモデルに送信する必要があり、これが機密情報の外部流出リスクに直結すると考えられていたためです。実際に、AIコーディングツールを通じて機密コードが外部サーバーに送信されてしまった事例も報告されており、多くの企業がセキュリティ上の懸念からAI活用に踏み切れない状況が続いていました。
このような状況は、AI活用による開発生産性向上の恩恵を、本来最も高度な開発を行うべき企業が享受できないという逆説的な事態を生み出していました。しかし、この課題を解決する新たなソリューションが登場しました。株式会社Acompany(アカンパニー)が提供を開始した「Acompany セキュアコード」ベータ版です。このサービスは、企業の機密ソースコードを保護しながら、安全にAIによるコーディング支援を受けられるよう設計されています。
「Acompany セキュアコード」とは?機密情報を守るAIコーディングの仕組み
「Acompany セキュアコード」は、安全で秘密を守れるAI製品ブランド「Confidential AI Suite」の第二弾として開発されました。このサービスは、オープンソースのコーディングエージェント(opencode)をベースとし、Confidential Computing(秘密計算)インフラ上で動作する大規模言語モデル(LLM)を利用してコーディング支援を提供します。

開発者がコーディング支援を利用する際、ソースコードは特別な「Confidential Computing環境」に送信されます。この環境内で、データが秘匿化された状態でLLMが推論処理を実行します。この技術の最大の特徴は、処理中のデータがハードウェアレベルで厳重に隔離されていることです。これにより、Acompanyを含むインフラ事業者、AIモデル提供者、そしていかなる第三者も、処理中のソースコードを閲覧することが不可能になります。
現在、「Acompany セキュアコード」では、OpenAI社のGPT-OSSやAlibaba社のQwen3.5、さらにコーディングに特化したQwen3-Coder-Nextといった、最先端のオープンウェイトLLMを利用することができます。

AI初心者でもわかる!Confidential Computing(秘密計算)のすごさ
「Confidential Computing(秘密計算)」という言葉を初めて耳にする方もいるかもしれません。これは、名前の通り「データを秘密にしたまま計算できる技術」のことです。もう少し詳しく見ていきましょう。
データを「見せずに」計算する画期的な技術
私たちが普段、パソコンやスマートフォンで何かを計算したり処理したりする時、そのデータは一時的にメモリ上に展開され、CPU(中央処理装置)がアクセスできる状態になります。通常のクラウドサービスでAIを利用する場合も、データはサーバーに送られ、そこでAIモデルが処理を行います。この時、技術的にはサービス提供者やインフラ管理者がデータにアクセスできてしまう可能性があります。これが、企業が機密情報をクラウドに預けることをためらう大きな理由でした。
Confidential Computingは、この問題を解決するために開発されました。特に「ハードウェア型秘密計算」は、TEE(Trusted Execution Environment)、または機密コンピューティングとも呼ばれ、以下のような特徴を持っています。
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機密性(Confidentiality):データを処理している間も、その中身を誰にも見られないように保護します。まるで、特殊な金庫の中で計算が行われているようなイメージです。たとえ悪意のある第三者がサーバーに侵入したとしても、データは暗号化されたままなので内容を読み取ることができません。
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完全性(Integrity):実行されるプログラムが、事前に開示されたものと一致していることを検証できます。これにより、プログラムが途中で改ざんされたり、不正なコードが実行されたりするリスクを防ぎ、計算結果の信頼性を保証します。
この技術は、CPUなどのハードウェアに組み込まれた特別な機能を利用して、物理的・論理的に隔離された安全な領域(TEE)を構築します。この領域内でデータが処理されるため、オペレーティングシステムやハイパーバイザー(仮想化ソフトウェア)、さらにはインフラ管理者でさえも、処理中のデータにアクセスすることができないのです。
世界で進むConfidential Computingの実用化
Confidential Computingは、まだ新しい技術に思えるかもしれませんが、実は世界中でその実用化が急速に進んでいます。国内では、政府が利用する「ガバメントクラウド」において必須技術として取り上げられています。これは、政府機関が扱うような非常に機密性の高いデータを安全に処理するために、この技術が不可欠であると認識されている証拠です。
海外では、AppleやGoogleといった大手テクノロジー企業がすでにこの技術の利用を発表しています。また、米国海軍や陸軍といった防衛分野でも導入が進んでおり、その信頼性と重要性は国際的に認められています。
調査会社のガートナー社は、このハードウェア型秘密計算を「2026年の戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」の一つに選出しており、さらに2029年には「信頼されていないインフラ上で処理される業務の75%以上」がConfidential Computingによって、実行中のデータ保護を実現すると予測しています。これらの動向からも、Confidential Computingが今後のデータ処理における標準的なセキュリティ技術となることが期待されます。
参考:Gartner Identifies the Top Strategic Technology Trends for 2026
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2025-10-20-gartner-identifies-the-top-strategic-technology-trends-for-2026
「Acompany セキュアコード」の主な特長:企業が安心してAIを活用できる理由
「Acompany セキュアコード」は、Confidential Computingの強力なセキュリティ基盤の上に、企業がAIコーディングを導入しやすくするための様々な特長を備えています。

1. LLM処理データの完全保護
「Acompany セキュアコード」の最大の特長は、LLM(大規模言語モデル)による処理データの完全な保護です。前述のConfidential Computing(TEE: Trusted Execution Environment)技術により、ソースコードの入力から出力、そしてLLMが推論を行う処理のすべてが、秘匿化された環境で実行されます。
これにより、従来のクラウド型AIコーディングエージェントでは避けられなかった「ソースコードの外部送信リスク」という根本的な課題が、技術的に解消されます。企業は、自社の機密ソースコードが外部に漏洩する心配なく、安心してAIの力を開発に活用できるようになります。
2. 既存の開発ワークフローとの親和性
新しいツールを導入する際、既存の業務プロセスを大きく変更する必要がある場合、導入の障壁は高くなります。「Acompany セキュアコード」は、OSS(オープンソースソフトウェア)ベースのAIコーディングエージェントを採用しているため、開発者は普段使い慣れたターミナルから直接利用することができます。
これにより、大規模な環境変更を必要とせず、スムーズな導入が可能です。コード生成、コードレビュー、リファクタリング(コードの改善)、バグ修正、テスト生成など、開発ワークフローのあらゆる段階でAIがシームレスに支援するため、開発者はより効率的に高品質なソフトウェアを開発できるようになります。
3. AI利用の監査対応
企業がAIを導入する上で、セキュリティと並んで重要なのが、AIの利用状況を適切に管理し、監査に対応できるかという点です。「Acompany セキュアコード」は、すべてのAI利用ログを記録し、分かりやすく可視化する機能を備えています。
これにより、「誰が」「いつ」「どのコードベースに対して」「AIをどのように使用したか」を正確に追跡(トレース)できます。この機能は、企業の知的財産管理やセキュリティ監査の要件に対応し、AI活用におけるガバナンス(統治)を強化するために不可欠です。
想定されるユースケース:機密性の高い開発現場でのAI活用
「Acompany セキュアコード」は、特に機密保持が最優先されるミッションクリティカルな開発現場において、その真価を発揮します。IP(知的財産)流出リスクをゼロに抑えながら、高度なAI活用を実現できるため、以下のような業界での活用が想定されています。

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製造業(自動車・電機): 車載制御ソフトウェア、通信モジュール、スマート工場向けエッジコンピューティングなど、基幹となるソフトウェア開発におけるAI支援が期待されます。特に、車載制御アルゴリズム、組み込みシステム、通信プロトコル、独自センサー制御ライブラリといった重要知的財産の保護に貢献します。
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医療/ライフサイエンス: 医療機器の制御ソフトウェア開発や、機微な臨床データ・ゲノム情報を扱う診断支援AIのアルゴリズム構築において、セキュアなAI活用が可能です。診断ロジック、画像解析アルゴリズム、医療用ロボット制御コード、創薬支援シミュレーションコードなどが、安全にAIの恩恵を受けられます。
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金融: 基幹系システム、決済プラットフォーム、暗号処理に関するミッションクリティカルなコードの開発・保守効率化に役立ちます。決済・取引アルゴリズム、顧客データ処理ロジック、金融機関向け暗号化モジュールなど、極めて高いセキュリティが求められる領域でのAI活用を後押しします。
「Acompany セキュアコード」ベータ版の先行導入企業を募集
株式会社Acompanyは、今回の発表にあわせて「Acompany セキュアコード」の先行導入企業を募集しています。機密性の高いソースコードを扱う開発組織を対象に、実際の開発環境での利用を通じて製品の改善を進めていく方針です。
この画期的なAIコーディング支援ツールに興味をお持ちの企業は、以下のフォームよりお問い合わせください。
- お問い合わせフォーム: https://www.acompany.tech/contact
安全で秘密を守れるAI製品ブランド「Confidential AI Suite」について
「Acompany セキュアコード」は、Acompanyが展開するAI製品ブランド「Confidential AI Suite」の一部です。このブランドは、Acompanyが強みとする「Confidential Computing(秘密計算)」の技術を核としています。

Confidential AI Suiteの製品群は、データの中身を計算中も秘匿化したまま処理し、インフラ管理者やAIベンダーさえもデータを見ることができない保護環境を実現します。これにより、これまでクラウドや外部AIに出すことができなかった機密データや個人情報などを、安全にAIの力で処理することが可能になります。
Acompanyは、セキュリティと利便性を両立した次世代インフラとして、今後も製品群を順次拡充していく計画です。エンタープライズ企業におけるAI活用の基盤となることを目指し、以下のような製品が開発・提供されています。
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Acompany セキュアチャット: 機密情報を守りながら最新AIモデルを活用できるチャットサービス(提供中)
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Acompany セキュアコード: 機密ソースコードを保護しながらAIコーディング支援を実現(ベータ版提供中)
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Acompany AIスタジオ: 機密データを活用したカスタムAIエージェント構築環境(準備中)
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Acompany AIゲートウェイ: AI利用のガバナンスと可視化(準備中)
株式会社Acompanyについて
株式会社Acompanyは、2018年6月に設立された企業です。秘密計算に関連した製品・技術と、機密データ活用に関するコンサルティングサービスの提供を事業内容としています。
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社名: 株式会社Acompany
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代表者: 代表取締役CEO 高橋亮祐
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所在地: 愛知県名古屋市中区栄二丁目1番1号 日土地名古屋ビル7階
まとめ:AIとセキュリティの融合が拓く未来
AI技術の進化は、私たちの働き方やビジネスのあり方を大きく変えつつあります。しかし、その恩恵を最大限に享受するためには、データのセキュリティという重要な課題をクリアする必要があります。
株式会社Acompanyが提供する「Acompany セキュアコード」は、Confidential Computing(秘密計算)という最先端技術を駆使することで、機密ソースコードの漏洩リスクを根本から解消し、企業が安心してAIコーディングを活用できる環境を提供します。これにより、これまでAI導入に踏み切れなかった企業も、開発生産性の向上というAIの大きなメリットを享受できるようになるでしょう。
「Confidential AI Suite」として展開されるAcompanyの製品群は、セキュリティと利便性を両立させ、エンタープライズ企業におけるAI活用の新たなスタンダードを築く可能性を秘めています。今後、機密データを安全にAIで処理する技術が、様々な業界でさらに普及し、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを加速させていくことが期待されます。

