【生駒市×みらいワークス】地域活性化とイノベーションを加速!「いこま産学官アクセラレーションプログラム」の全貌と未来を拓く研究シーズを徹底解説

奈良県生駒市とみらいワークス、2年連続の協働で地域イノベーションを加速!

奈良県生駒市と株式会社みらいワークスが、今年も地域活性化とイノベーション創出に向けた強力なタッグを組みます。両者は2年連続で「いこま産学官アクセラレーションプログラム(I-SAP)」の実施業務を受託したことを発表しました。このプログラムは、生駒市に拠点を置く国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下、奈良先端大)が持つ先進的な研究成果を、具体的な事業へと結びつけ、新たなスタートアップ企業の誕生を支援することを目的としています。

生駒市、NAIST、みらいワークスのロゴ

この取り組みを通じて、生駒市は地域が抱える様々な課題を解決し、未来を創造する新しいビジネスが生まれる「スタートアップエコシステム」を構築することを目指しています。みらいワークスは、アクセラレーションプログラムの共同運営者として、採択された研究シーズの事業化支援やスタートアップの創出、さらには生駒市の地域課題解決に貢献するための活動を推進していきます。

オープンイノベーションとは?地域活性化の鍵となる「いこま産学官アクセラレーションプログラム」

「オープンイノベーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、企業や組織が自社の中だけでなく、外部の知識や技術、アイデアを積極的に取り入れ、革新的な製品やサービスを生み出すことを指します。今回の「いこま産学官アクセラレーションプログラム」は、まさにこのオープンイノベーションを体現するものです。

生駒市がこのプログラムに取り組む背景には、市内の地域課題解決と、新しいビジネスが生まれる土壌(スタートアップエコシステム)を築きたいという強い思いがあります。特に、市内に立地する奈良先端大は、世界レベルの研究を行っており、その研究者や学生たちが持つ画期的な研究成果(研究シーズ)は、社会を変える大きな可能性を秘めています。このプログラムは、そうした「研究の種」を大切に育て、具体的な事業として花開かせるための支援を提供します。

みらいワークスの実績と「Booster」が支えるスタートアップ支援

プログラムの共同運営を担う株式会社みらいワークスは、スタートアップ支援において豊富な実績を持つ企業です。同社は、スタートアップ企業が事業を加速させるためのプラットフォーム『Booster』を運営しており、アクセラレーションプログラムやピッチコンテストなどのイベント情報提供から、事業推進に必要な専門知識を持つプロフェッショナル人材の紹介まで、幅広いサポートを提供しています。

自治体との連携によるオープンイノベーション支援も得意としており、その実績は多岐にわたります。例えば、仙台市とは4年連続で「TGA~DeepTech~2025」を共同運営しており、青森市においても昨年度「青森アクセラレータープログラム2024」を実施しました。

これらの事例からもわかるように、みらいワークスは、それぞれの地域の特性に合わせたテーラーメイドな支援を通じて、スタートアップの発掘・育成を支援し、地域活性化に大きく貢献しています。生駒市での昨年度のプログラムでは、3名の採択者に対して、それぞれの課題に最適なプロフェッショナル人材がメンターとして伴走し、事業化を力強く推進しました。

本年度は、新たに採択された4名の研究者に対し、約6ヶ月間にわたる集中的なメンタリング、メディアへの露出機会の提供、実証実験の調整、そして個別のニーズに応じた柔軟な支援が実施されます。これにより、各採択者の目標達成と事業化を強力に後押しし、生駒市の地域活性化に貢献していくことが期待されています。

令和7年度採択!未来を創る4つの革新的研究シーズを徹底解説

令和7年度の「いこま産学官アクセラレーションプログラム」では、以下の4つの画期的な研究シーズが採択されました。これらの研究は、私たちの社会に新たな価値をもたらし、未来の生活を豊かにする可能性を秘めています。今後、約6ヶ月間の個別支援を経て、2026年2月下旬に予定されている成果発表会でその成果が披露される予定です。

秋吉 拓斗 氏

【ROBOZOO ~心を育む生命感ロボット動物園~ 】

秋吉氏の研究は、生物が卵を産んだり、餌を与えたりといった「生命の営み」をロボット技術で再現し、まるで生きているかのような「生命感」を生み出す「ROBOZOO」です。このロボット動物園は、単に動くロボットではなく、生命の神秘や尊さを感じさせることを目指しています。プロトタイプを用いた実証実験では、親子が抱く心の知覚を向上させる効果が科学的に確認されており、国際学会での発表や受賞実績も持っています。既存の動物園やペット飼育が抱える動物倫理や飼育問題といった課題を解決しつつ、子どもたちの情操教育や科学・技術・工学・芸術・数学を横断的に学ぶSTEAM教育を両立させる新たな体験を提供する点で、非常にユニークで画期的な取り組みと言えるでしょう。この技術が普及すれば、多くの人々が気軽に生命の不思議に触れ、心を豊かにする機会を得られるかもしれません。

鈴木 健大 氏

【呼気センシングを活用した次世代ヘルスナビゲーションシステムの開発】

鈴木氏が開発を目指すのは、私たちが吐き出す息(呼気)の成分を半導体センサーで測定し、AI(人工知能)を使って解析することで、病気を非常に早い段階で診断できる新しいヘルスケアシステムです。肺がん、肝がん、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)、歯周炎など、これまでの血液検査では診断が難しかった疾患に対しても、90%以上の高い精度で呼気解析による診断を達成しています。既存の技術が単一の疾患に特化しているのに対し、この技術は複数の疾患を同時に可視化し、健康な状態から病気へと移行する過程も把握できる点が大きな特徴です。また、体を傷つけることなく(非侵襲的)、手軽に繰り返し検査ができるため、医療現場だけでなく、家庭や公共施設など、より身近な場所での健康管理への応用が期待されています。病気の超早期発見は、治療の選択肢を広げ、私たちの健康寿命を延ばす上で極めて重要な意味を持ちます。

髙木 博史 氏

【酵母の育種技術を活用した発酵イノベーション~オリジナル「パン酵母」の開発~】

髙木氏の研究は、酵母の育種技術(より良い特性を持つ酵母を作り出す技術)を応用し、発酵食品の新たな可能性を切り拓くものです。これまでに、アミノ酸を多く作り出す酵母の育種技術を確立し、泡盛や清酒、クラフトビールといった様々な酒類の高付加価値化や差別化に成功、多数の商品化実績があります。この技術は、アミノ酸以外の有用な成分を作り出すことや、酒類以外の発酵・醸造食品にも応用が可能です。

さらに、塩基性膜透過ペプチドを利用して、モデル酵母の細胞内に遺伝子組み換えを行わないゲノム編集技術を開発しました。これはCRISPR-Cas9の基本特許に抵触しない新しいCasタンパク質の有用性を実証することで、新しいゲノム編集技術として確立し、将来的には「精密発酵」による代替プロテイン(植物由来の肉など)の生産を目指しています。「発酵」は、サステナビリティ(持続可能性)、ガストロノミー(美食)、ウェルビーイング(心身の健康)の観点から、世界のフードテック分野で大きな注目を集めています。髙木氏は、この酵母による発酵研究の成果と技術、そして人的ネットワークを活かし、発酵・醸造をキーワードに、酵母の持つ有用な機能と育種技術を応用した研究開発型の会社設立を目指しています。食の未来を大きく変える可能性を秘めた、非常に期待される研究です。

橋本 由介 氏

【3次元原子配列とイオン化状態を高精度に測定できる分析装置の開発】

橋本氏の研究は、現代社会に不可欠な半導体デバイスのさらなる進化を支える画期的な分析装置の開発です。半導体デバイスの技術革新は目覚ましく、近年では、より微細で複雑な積層構造を持つ「3次元化」が主流となっています。異なる材料が接合する界面の構造は、デバイスの性能に直結するため、材料を壊さずに原子レベルで精密に観察できる技術が強く求められています。

橋本氏らの研究チームは、世界で初めて、半導体デバイス中の微量な元素や、接合界面の構造を原子レベルで観測することに成功しました。この成果は、「光電子ホログラフィー」という実験手法と、研究チームが独自に発明した「RFA」と呼ばれる実験装置を用いることで実現されました。X線を試料に照射し、そこから飛び出す電子を立体的な角度で捉えることで、3次元的な原子の並び方や、原子がどのような電気を帯びているか(イオン化状態)を高精度に測定できるのです。この技術は、次世代半導体デバイスの開発において不可欠な分析ツールとなり、より高性能で省電力な電子機器の実現に大きく貢献することが期待されます。

昨年度の成功事例から見るI-SAPの具体的な支援効果

「いこま産学官アクセラレーションプログラム」では、昨年度も多くの研究シーズが採択され、具体的な事業化に向けた大きな進展を遂げました。ここでは、その一部をご紹介します。メンター(専門的なアドバイスを提供する支援者)による伴走支援が、どのように事業の成長を後押ししたかがよくわかります。

祖父江 基史 氏

【「超小型脳埋植センサー」を用いた脳活動観測システム販売および脳活動測定支援事業】

祖父江氏の研究は、脳に埋め込む超小型センサーを使って脳活動を観測するシステムと、その測定支援事業に関するものです。この事業には、金融機関での法人融資や新規事業立ち上げのコンサルティング経験を持つプロフェッショナル人材がメンターとして参画しました。その結果、関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)のGAPファンドプログラムに採択され、事業に必要な資金調達の目標を達成することができました。これは、画期的な技術が適切な資金を得て、事業化へと大きく前進した好例と言えるでしょう。

立花 巧樹 氏

【ゴミ拾いゲームによるポイ捨て教育の醸成および未然にポイ捨てを防ぐための都市デザインの施策】

立花氏の提案は、ゴミ拾いをゲーム形式で行うことで、ポイ捨てに関する意識を高め、さらにはポイ捨てを未然に防ぐための都市デザインを考えるという、ユニークな地域課題解決策です。このプロジェクトには、大企業の新規事業創造プログラムでイノベーション支援を行い、特にゼロから新しい事業を立ち上げることに長けた人材がメンターとして加わりました。IoT技術を活用したトング「PoisTongs」を使ったゴミ拾いゲームの事業計画とビジネスモデルの改善を目標に掲げ、国内外のゴミ問題の調査や専門家との意見交換を実施。その結果、ビジネスモデルの確立、収益化の見直し、マーケティング戦略の具体化など、事業化に向けた大きな一歩を踏み出すことができました。遊びを通じて社会課題を解決するという視点は、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。

渡辺 大輔 氏

【微生物発酵技術の進化に基づく「発酵食品3.0」の開発】

渡辺氏の研究は、微生物発酵技術をさらに進化させ、次世代の発酵食品「発酵食品3.0」を開発するというものです。この分野には、大手飲料メーカーでフードテック開発や新規事業企画に携わってきたプロフェッショナル人材がメンターとして支援に加わりました。顧客候補となる日本酒、奈良漬、醤油などのメーカー11社へのヒアリングを実施し、さらに3件の実施が決定するなど、具体的な連携の可能性を探る活動を進めました。特に、生駒市内の酒造メーカーとの連携の可能性が生まれたことは、地域に根ざした事業展開への大きな期待を抱かせます。様々な規模のメーカーや商品によってニーズが多様であることを認識し、事業化に向けた具体的な取り組みの方向性が明確になったことは、今後の発展に繋がる重要な成果です。

プログラムのスケジュールと今後の展望

「いこま産学官アクセラレーションプログラム」は、採択者の決定・プログラム開始から成果報告会、そしてプログラム終了まで、着実にステップを踏んで進められます。

  • 採択者決定・プログラム開始: 2025年9月下旬

  • 成果報告会: 2026年2月下旬(予定)

  • プログラム終了: 2026年3月

このプログラムの最新情報や詳細については、以下の特設サイトで確認できます。

いこま産学官アクセラレーションプログラム特設サイト

また、本プログラムにご協賛いただける事業会社パートナーも積極的に募集しています。ご興味のある企業の方は、事務局までお問い合わせください。

「いこま産学官アクセラレーションプログラム」事務局
株式会社みらいワークス
担当:長嶋・進藤
E-mail:i-sap@mirai-works.co.jp
TEL:03-5860-1835

株式会社みらいワークスについて

株式会社みらいワークスは、プロフェッショナル人材の活用を通じて社会課題の解決を目指す企業です。2012年3月に設立され、東京本社を拠点に、関西、九州、東北にも支社を展開しています。東証グロース市場に上場しており、資本金は94,910千円(2025年9月30日時点)です。

URL株式会社みらいワークス

事業内容

  • プロフェッショナル人材事業(フリーランス・業務委託、副業・業務委託、正社員)

    • 登録プロフェッショナル92,000名、クライアント8,600社(2025年10月31日時点)
  • コンサルティング事業

  • 実践型リスキリング事業

  • オープンイノベーション事業

  • 地方創生事業

  • サステナビリティ経営支援事業

サービスURLみらいワークス サービス一覧

子会社:Greenroom株式会社 https://greenroom.eco/

同社は、多様な専門性を持つ人材と企業を結びつけ、企業の成長支援から地方創生、サステナビリティ経営まで、幅広い分野で社会に貢献しています。

まとめ:生駒市の未来を拓くイノベーションの力

奈良県生駒市と株式会社みらいワークスによる「いこま産学官アクセラレーションプログラム」は、地域の大学が持つ最先端の研究と、企業の事業化支援ノウハウが融合することで、新たな価値とイノベーションを生み出す強力な取り組みです。採択された研究シーズは、ロボット技術、ヘルスケア、食品科学、半導体分析といった多岐にわたる分野で、私たちの生活や産業に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。

このプログラムを通じて、生駒市は地域課題の解決だけでなく、将来を担うスタートアップ企業を育成し、持続可能な地域経済の発展を目指しています。昨年度の成功事例が示すように、プロフェッショナル人材による伴走支援は、研究成果を現実のビジネスへと導く上で不可欠な要素です。今後、採択された4つの研究がどのように進化し、社会に貢献していくのか、その成果発表会が今から楽しみです。生駒市から発信されるイノベーションの波が、日本の、そして世界の未来をより豊かにしていくことに期待が寄せられています。

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