【導入事例】メドレーが「バクラク」でバックオフィス業務を劇的に効率化!AIとAPI連携で実現する未来の働き方とは?
現代のビジネスにおいて、企業の成長を支える上で欠かせないのが「バックオフィス業務」です。経理、人事、総務といった間接部門の業務は、一見地味に見えるかもしれませんが、会社の基盤を築き、スムーズな運営を可能にする重要な役割を担っています。しかし、手作業や複数のシステムにまたがる煩雑な業務は、多くの企業で業務効率の低下や人為的なミスの原因となっていました。
このような課題に直面していたのが、医療ヘルスケア領域でテクノロジーを活用した事業を展開する株式会社メドレーです。同社は、事業の急速な拡大やM&A、グローバル展開を見据える中で、より強固で効率的なバックオフィス体制の構築が喫緊の課題となっていました。そこで導入されたのが、AIクラウドサービス「バクラク」シリーズです。AIとAPI連携を最大限に活用することで、メドレーはどのようにバックオフィス業務の変革を実現したのでしょうか。本記事では、AI初心者の方にも分かりやすい言葉で、その導入背景、具体的な効果、そして「バクラク」がもたらす未来の働き方について詳しく解説していきます。

「バクラク」とは?AIがバックオフィスを変えるAIクラウドサービス
「バクラク」は、すべての経済活動のデジタル化を目指す株式会社LayerXが提供する、業務効率化AIクラウドサービスです。その名の通り「働くをラクに。ラクをもっと創造的に。」をプロダクトビジョンに掲げ、企業のバックオフィス業務における様々な課題をAIの力で解決します。
具体的には、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理といった多岐にわたる業務に対応しています。AIが領収書や請求書の内容を自動で読み取ったり、申請内容の不備をチェックしたりすることで、これまで手入力で行っていた作業や紙ベースでの管理を大幅に削減します。これにより、従業員一人ひとりがルーティンワークから解放され、より創造的で価値の高いコア業務に集中できる新しい働き方を実現するのです。
「バクラク」は中小企業から大企業まで、15,000社以上で導入されており、多くの企業で業務効率化と生産性向上に貢献しています。
メドレーが直面していたバックオフィス業務の壁
医療ヘルスケア領域で「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを掲げ、事業を展開する株式会社メドレー。同社はテクノロジーの力で、持続可能な医療と患者や家族が納得できる医療の実現を目指しています。事業が順調に拡大していく中で、バックオフィス業務にはいくつかの大きな課題が浮上していました。
1. 業務単位でシステムがサイロ化し、手続きが煩雑に
従来のメドレーでは、事前申請を行う際に申請内容に応じて異なるシステムを利用していました。同様に、支払管理も支払方法によってシステムが分断されており、業務フローが非常に複雑化していました。システム間でデータが連携されない「サイロ化」の状態は、同じ情報の二重入力や、手作業による転記ミス、承認プロセスの遅延などを引き起こし、業務効率を著しく低下させていました。また、手続きの煩雑さは、従業員の負担増大にもつながっていました。
2. 内部統制とガバナンスの課題
システムが分断されている状態では、全体の業務プロセスが見えにくくなり、内部統制の強化が難しいという課題も抱えていました。人為的なミスが発生しやすい状況は、ガバナンスの観点からも改善が必要とされていました。
3. M&Aやグローバル展開を見据えた体制の必要性
メドレーは将来的なM&Aによる事業拡大やグローバル展開を積極的に推進していく計画がありました。しかし、既存のバックオフィス体制では、M&A後のシステム統合や、海外拠点を含めた支出管理の一元化に対応することが困難だと認識していました。事業の成長スピードに耐えうる、柔軟かつ強固なバックオフィス体制の構築が求められていたのです。
これらの課題を解決するため、メドレーは業務プロセスの抜本的な見直しを行い、全社で統一した事前申請システムとスムーズに連携し、現場から管理部門まで一気通貫の処理を可能にする「バクラク」シリーズの導入を決定しました。
「バクラク」導入で実現した3つの大きな変革
株式会社メドレーが「バクラク」シリーズ(バクラク申請、バクラク経費精算、バクラク請求書受取、バクラクビジネスカード)を導入したことで、バックオフィス業務に大きな変革がもたらされました。主な効果は以下の3点です。
1. 煩雑なシステム分断を解消し、API連携でシームレスな業務フローを構築
導入前は、契約稟議、購買稟議、経費精算申請、請求書払申請などがそれぞれ異なるシステムで行われ、システム間でデータが分断されていました。これにより、複雑な承認フローや人為的なミスが発生しやすい状況でした。
「バクラク」導入後、メドレーは申請フローをゼロベースで再設計しました。まず、分散していた事前申請システムを統一。さらに、API連携によって事前申請データを「バクラク」と同期させることで、後続の支払申請や経費精算といった業務を「バクラク」に集約することが可能になりました。これにより、これまで散在していたデータや業務プロセスがシームレスにつながり、統一された効率的なフローが確立されました。
この変更は、単一のシステムで事前申請から事後申請、会計ソフトへの連携までを一元化できることを意味します。グループ会社も合わせて「バクラク」シリーズを利用することで、グループ全体の支出管理も一元化され、より透明性の高い経営が可能になりました。

2. M&A・グローバル展開を加速させるバックオフィス体制をサポート
事業拡大やグローバル展開を推進する上で、バックオフィス体制の柔軟性は非常に重要です。「バクラク」は、M&A後のシステム統合や、グローバルにスケールするバックオフィス体制の構築をサポートする機能を豊富に備えています。
例えば、人事情報マスタシステムとのAPI連携に対応しているため、組織変更があっても手間なくシステムへ反映できます。これは、M&Aなどで組織構造が頻繁に変わる企業にとって大きなメリットです。また、関係者が多いグループ企業では、通常の承認フローに加えてイレギュラーな承認経路が発生することがありますが、「バクラク」ではワンクリックで承認者の追加・変更が可能です。これにより、柔軟かつスピーディーな意思決定を支援します。
さらに、同一のURL・ID・パスワードで「バクラク」シリーズ全てにログインできる統一されたUIや、直感的に操作できるユーザーインターフェースも好評です。海外法人向けに英語表記にも順次対応しており、グローバル展開を見据えた企業にとって非常に使いやすい設計となっています。
3. 「国内トップクラス」の不正利用防止機能と柔軟なカード運用を実現
従来のメドレーでは、全てのバーチャルカードを経理担当者が集中管理しており、カードを利用したい場合は都度本社の経理担当に依頼して手続きを行う必要がありました。これは、カード利用を希望する従業員にとって手間が多く、本社以外の拠点では特に不便を感じる状況でした。
「バクラクビジネスカード」の導入により、この運用は大きく変わりました。取引先の制限や限度額などをカードごとに柔軟に設定できる機能と、豊富な不正利用防止機能が評価され、各組織・部署や利用するサービスごとにバーチャルカードを発行する運用に変更しました。これにより、経理担当者が集中管理していた運用から組織の上長管理へとシフトし、カード利用時の手続きが大幅に簡略化されました。本社以外の拠点でもカードが利用しやすくなり、業務のスピードアップに貢献しています。
「バクラクビジネスカード」は、国内トップクラスの不正利用防止機能を有しており、500を超えるサービスの中から利用先を指定・制限できます。これにより、目的外利用や不正な経費利用を未然に防ぎ、コーポレート・ガバナンスを大幅に強化します。例えば、特定の部署が使うカードは特定のECサイトのみ、出張用のカードは航空券予約サイトのみ、といった具体的な制限が可能です。また、カード単位で利用上限金額、利用期間、通貨の制限も細かく設定できるため、より安全で柔軟なカード運用が実現します。

導入企業の声:株式会社メドレー 沖山大樹氏のコメント
株式会社メドレーの執行役員であり、ファイナンス統括部 Accounting & Tax室長を務める沖山大樹氏は、今回の「バクラク」導入について、次のように語っています。
「インボイス制度開始直前に他社の請求書受取サービスを導入した際、バクラクは候補に挙がっていました。サービスとして非常に魅力的でしたが、既に導入済みのサービスとの機能重複から、当時は見送りました。しかし、会社規模が拡大するにつれて、事前稟議から会計システムまでがシームレスに連携しない状況が、業務効率とガバナンスの両面で課題感を深めました。そこで業務プロセスの抜本的な見直しを行った結果、バクラクのAPI開発が進み、当社の汎用ワークフローシステムとの連携が可能になることを知り、長年の課題解決への確信を得て、移行を即決しました。」
沖山氏はさらに、「LayerX社では、既に勤怠や給与といった人事系のサービスも展開されていますが、経理が関係する後続業務も多いため、さらなる生産性向上に向けて関連サービスの拡充を期待しています。また、当社でも生成AIの活用を進めているため、『AI申請レビュー』機能のさらなる強化を心待ちにしています」と、今後の期待を寄せています。
「バクラク」を構成する主要サービスを深掘り
メドレーが導入した「バクラク」シリーズの主要サービスは、それぞれがAIを活用し、バックオフィス業務の効率化を強力に推進します。
バクラク申請
「バクラク申請」は、申請・承認・稟議といった社内のワークフローを効率化するシステムです。自社のルールに合わせて柔軟に申請フォームや承認経路を作成できるだけでなく、AI-OCR(光学文字認識)の活用により、手入力作業をほぼゼロに近づけます。作成された稟議データは「バクラク請求書」へ自動連携され、仕訳データや振込データも自動で作成されるため、経理業務の負担を大幅に軽減します。承認・却下はチャットアプリからも手軽に行えるため、スピーディーな意思決定が可能です。
バクラク経費精算
「バクラク経費精算」は、AIを活用した手入力ゼロの経費精算システムです。複数のレシートや領収書を一括でアップロードできる領収書読取特化AI-OCRを搭載しており、領収書の内容を正確にデータ化します。汎用ワークフロー機能と連携することで、稟議との紐付けもスムーズに行え、経費精算にかかる手間や時間を大幅に削減します。電子帳簿保存法にも対応しているため、紙の領収書保管が不要になり、ペーパーレス化も促進されます。
バクラク請求書受取
「バクラク請求書受取」は、請求書処理に特化したAI-OCRと会計ソフトへのシームレスな連携により、手入力ゼロを実現するクラウド請求書受領ソフトです。紙やPDFで届く請求書をAIが自動で読み取り、仕訳データや振込データを自動生成します。電子帳簿保存法やインボイス制度にも完全対応しているため、法改正への対応も安心です。請求書処理にかかる時間と労力を大幅に削減し、経理部門の業務負荷を軽減します。
バクラクビジネスカード
「バクラクビジネスカード」は、利用する前後(申請から精算まで)の業務も「ラクに」なる法人向けAIビジネスカードです。AIが明細照合や仕訳を自動化することで、経理担当者の手間を削減します。内部統制や証憑管理も効率化され、小口現金の削減にも貢献します。カードは即日追加発行が可能で、高額な与信枠にも対応。カードごとの利用上限金額や利用先、利用期間の指定も可能なため、安心かつ柔軟な運用が可能です。経理担当者だけでなく、従業員全体の支払いから経費精算までのフローをスムーズにします。
「バクラク」を提供する株式会社LayerXとは
「バクラク」シリーズを提供する株式会社LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるAIカンパニーです。2018年8月に設立され、代表取締役CEOは福島良典氏、代表取締役CTOは松本勇気氏が務めています。同社は、AI SaaS「バクラク」事業のほか、Fintech事業、「Ai Workforce」事業など、多角的な事業を展開しています。
LayerXは、これらの複合的な事業を通して日本の社会課題を解決し、AIの力で人々の創造力がより発揮される未来をつくることを目指しています。AI技術の最先端を追求し、それを社会実装することで、ビジネスのあり方や人々の働き方に革新をもたらし続けています。
まとめ:AIとAPI連携が拓く、バックオフィス業務の新たな時代
株式会社メドレーの「バクラク」導入事例は、AIとAPI連携がバックオフィス業務にもたらす変革の可能性を明確に示しています。従来のシステム分断による煩雑な業務フロー、内部統制の課題、そして事業拡大への対応といった企業の悩みを、「バクラク」が提供するAI技術とシームレスな連携機能が解決しました。
事前申請から経費精算、請求書処理、そして法人カードの運用に至るまで、一連のバックオフィス業務が一元化され、大幅な効率化とガバナンス強化が実現しています。特に、M&Aやグローバル展開を見据えた柔軟なバックオフィス体制の構築は、今後の企業成長の強力な推進力となるでしょう。また、「バクラクビジネスカード」のような不正利用防止機能が充実したサービスは、企業のセキュリティと信頼性を高める上で不可欠です。
「働くをラクに。ラクをもっと創造的に。」という「バクラク」のビジョンは、メドレーの事例を通して、AIが単なる業務効率化ツールにとどまらず、従業員の働きがいや企業の競争力向上に貢献する可能性を秘めていることを示唆しています。今後、より多くの企業がこのようなAIクラウドサービスを活用し、デジタル化を推進していくことで、日本のビジネスシーン全体の生産性向上と新たな価値創造が加速していくことでしょう。

