生成AI-OCRで港湾物流を革新!シナモンAIが上組に提供する「Flax Scanner HUB」とは?業務効率化とDX加速の秘訣を徹底解説

港湾物流の未来を拓く:上組がシナモンAIの「Flax Scanner HUB」で実現する業務変革

現代のビジネスにおいて、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は企業の競争力を高める上で不可欠です。特に、国際物流の現場では、日々膨大な量の書類がやり取りされ、その処理にかかる時間や労力は大きな課題となっていました。この度、AI(人工知能)ソリューションを提供する株式会社シナモン(以下、シナモンAI)が、国内最大級の港湾物流企業である株式会社上組(以下、上組)に、生成AI抽出型AI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB(フラックス・スキャナー・ハブ)」を提供したことが発表されました。この取り組みは、港湾物流業界における業務効率化とDX加速の新たな一歩として注目されています。

上組とCinnamon AIの2つの企業ロゴが「×」で結ばれており、両社の提携や協業関係を示している画像です。

上組が直面していた国際物流の課題とは?

上組は、港湾運送、倉庫、国際輸送など多岐にわたる総合物流サービスを展開する、まさに日本の物流を支えるリーディングカンパニーです。しかし、その規模ゆえに、国際物流の現場では特有の複雑な課題に直面していました。

国際物流では、通関や船積みといった業務を行う際に、INVOICE(送り状や請求書)をはじめとする多様な貿易書類が発生します。これらの書類の多くは、取引先ごとに形式が異なったり、手書きであったりするなど、「非定型」であることが少なくありません。従来のデータ入力方法では、これらの非定型書類から必要な情報を読み取り、基幹システムへ手作業で入力する必要がありました。

この手作業によるデータ入力は、以下のような問題を引き起こしていました。

  • 膨大な工数と時間: 書類一枚一枚から必要な情報を探し出し、入力する作業は非常に時間がかかり、人件費もかさんでいました。

  • 入力ミスのリスク: 人間が行う作業であるため、どうしても入力ミスが発生する可能性があり、その後の業務に大きな影響を与えることもありました。

  • 業務の属人化: 特定の担当者しか処理できないような、専門知識や経験が必要な業務となりがちで、担当者の異動や退職が業務の停滞につながるリスクがありました。

これらの課題は、業務の効率を低下させるだけでなく、物流全体のスピードや正確性にも影響を与え、企業の競争力を低下させる要因となっていました。

「Flax Scanner HUB」が提供する革新的な解決策

シナモンAIが上組に提供した「Flax Scanner HUB」は、これらの国際物流が抱える根深い課題を解決するために開発された、生成AI抽出型AI-OCRプラットフォームです。AI-OCRとは、AI(人工知能)の技術を使って、紙の書類やPDFなどの画像データから文字を読み取り、デジタルデータに変換する技術のことです。

非定型書類の壁を乗り越える生成AI抽出型AI-OCR

従来のAI-OCRの多くは、事前に決められたフォーマット(例えば、特定の請求書のテンプレート)に合わせて、どこにどの情報があるかを「座標」で定義する必要がありました。しかし、貿易書類のように「非定型」な書類が大量に存在する現場では、この座標定義型のAI-OCRでは対応が困難でした。なぜなら、無数にあるフォーマット全てに座標を定義することは、現実的に不可能だからです。

ここで「Flax Scanner HUB」の真価が発揮されます。このプラットフォームは「生成AI抽出型」という先進的なアプローチを採用しています。これは、AIが人間のように書類の内容を「意味として理解」し、フォーマットにとらわれずに必要な情報を高精度に抽出できることを意味します。事前の複雑な設定や座標定義が不要なため、導入後すぐに多様な書類の処理を開始できるのが大きな特長です。

具体的な導入効果

上組での導入では、特に紙やPDFで受け取ることが多いINVOICE(貿易書類)を対象にしています。Flax Scanner HUBは、このINVOICEから取引先名、数量、価格など、30項目を超える情報をAIが自動的に読み取り、デジタルデータとして抽出します。そして、抽出されたデータはCSV形式で出力され、上組の基幹システムにスムーズに連携されます。

この一連のプロセスにより、以下のような具体的な効果が期待されています。

  • データ入力作業の劇的な効率化: 従来、手作業で行っていたデータ入力の負荷が大幅に軽減されます。これにより、従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになります。

  • 業務の標準化と正確性の向上: AIがデータを抽出するため、人による判断のばらつきがなくなり、業務プロセスが標準化されます。また、入力ミスが減ることで、データの正確性が向上し、後工程での手戻りも減少します。

  • 業務スピードの向上: データの入力からシステム連携までの時間が短縮され、国際物流全体のリードタイム短縮に貢献します。

  • 人材の戦略的な配置: データ入力のような定型業務から解放された人材は、顧客対応や戦略立案といった、よりコアな業務に集中できる体制が構築されます。

これらの効果は、上組の国際物流における競争力を強化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる上で、非常に重要な役割を果たすでしょう。

「Flax Scanner HUB」の多機能性と拡張性

白い背景に黒い太字で「Flax Scanner™ HUB」というテキストが書かれたロゴ画像です。

「Flax Scanner HUB」の魅力は、その高精度なデータ抽出能力だけにとどまりません。多様なニーズに対応できる柔軟性と拡張性も大きな特長です。

3つのAIエンジンで最適な読み取りを実現

Flax Scanner HUBは、以下の3つの異なるAIエンジンを搭載しています。

  1. 座標定義型: 従来のAI-OCRと同様に、フォーマットが決まっている書類に対して、特定の場所から情報を抽出するのに適しています。
  2. 特徴量学習型: 書類のレイアウトや文字のパターンから特徴を学習し、それに合わせて情報を抽出します。ある程度フォーマットに揺らぎがあっても対応可能です。
  3. 生成AI抽出型: 最も先進的な技術で、今回上組に提供されたものです。AIが書類の内容を「理解」し、非定型な書類からでも文脈を判断して情報を抽出します。これは、まるで人間が書類を読んで理解するような高度な処理をAIが行うイメージです。

これらのエンジンを帳票の種類に合わせて最適に使い分けることで、どのような書類からでも高精度にデータを抽出することが可能になっています。

導入形態の選択肢と機能拡張

企業のセキュリティ要件やコストに合わせて、様々な導入形態が用意されています。

  • マルチテナント型: 複数の企業が同じプラットフォームを共有する形式で、低コストで手軽に導入できるのが魅力です。

  • シングルテナント型・オンプレミス(プライベートクラウド): より高いセキュリティが求められる企業向けに、自社専用の環境や、自社のサーバー内にシステムを構築する形式も選択できます。これにより、機密性の高い情報も安心して扱えます。

また、API連携にも対応しているため、既存の様々なシステムとシームレスに連携させることが可能です。さらに、帳票ごとの自動分類や分割機能、AIモデルやユーザーインターフェース(UI)のカスタマイズなど、企業の具体的な業務に合わせて機能を拡張できる点も大きなメリットです。これにより、導入企業は自社のニーズに合わせた最適なAI-OCR環境を構築し、将来的な業務の変化にも柔軟に対応できます。

シナモンAIが描くAIとの創造あふれる世界

「cinnamon AI」という文字と、青緑色の幾何学的な花のようなデザインが特徴の企業ロゴ画像です。

シナモンAIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」というパーパス(存在意義)を掲げ、高度なビジネスAIソリューションを提供しています。

同社は、特に「非構造化データ」(定まった形式を持たないデータ、例えば文章や画像など)を対象としたAIプロダクトとAIコンサルティングを事業の柱としています。圧倒的な高精度を誇るドキュメント解析技術と、近年注目されている大規模自然言語モデル(LLM)を組み合わせることで、「自動化の自動化」を推進しています。

「Flax Scanner」の革新的な技術に加え、LLMの活用を大幅に促進する「Super RAG」といった製品も提供しており、企業が持つ膨大な知識(ナレッジ)から、AI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を実現するための変革を先導しています。すでに多くの国内大手企業への導入実績を持つシナモンAIは、ベトナム(ハノイ・ホーチミン)に人工知能研究所を構え、優秀なAI人材の育成にも力を入れています。AI-OCR、自然言語処理、LLM、音声認識など、非構造化データを活用する幅広い技術資産を蓄積し、独自のAI戦略「ハーベストループ」と共に、企業のDXやAI活用を強力に支援しています。

今回の「Flax Scanner HUB」の上組への提供は、港湾物流という日本の経済を支える重要な分野にAIの力を導入し、業務の効率化だけでなく、そこで働く人々の働き方にも良い変化をもたらすでしょう。シナモンAIは今後も、「Flax Scanner HUB」の柔軟性と拡張性を活かし、さらなる業務領域への展開を支援することで、上組の国際物流における競争力強化とDXの加速に貢献していく方針です。

関連情報

タイトルとURLをコピーしました