矢崎総業AI・デジタル室が「EdgeTech+ 2025」に出展!AI開発を加速させる高品質画像アノテーションの全貌
2025年11月19日から21日にかけてパシフィコ横浜で開催される、組み込み技術とAIの総合展「EdgeTech+ 2025」に、矢崎総業株式会社AI・デジタル室が出展します。この展示会では、AI開発の現場で不可欠な「画像アノテーションサービス」が紹介されます。AIの活用がますます進む現代において、高品質な教師データの重要性は高まるばかりです。本記事では、AI初心者の方にも分かりやすいように、画像アノテーションの基本から、矢崎総業が提供するサービスの具体的な強み、そしてそれがどのようにAI開発を加速させるのかを詳しく解説します。

画像アノテーションとは?AIが「見る」ための教師データ作成
AI、特に画像認識AIは、人間のように目で見たり、物事を判断したりする能力を持っています。しかし、AIは生まれたばかりの赤ちゃんのようなもので、何が何であるかを教えてあげなければ何も理解できません。ここで登場するのが「画像アノテーション」という技術です。
画像アノテーションとは、画像の中にある特定の対象物(人、車、動物、建物など)をAIに認識させるために、人間が目印(ラベル)を付けていく作業のことです。これは、AIが学習するための「教師データ」を作る上で非常に重要なプロセスとなります。
例えば、AIに「猫」を認識させたい場合、たくさんの猫の画像を用意し、その一つ一つの画像に「これは猫です」という情報を与える必要があります。この「猫です」という情報だけでなく、画像の中のどこに猫がいるのか、その形はどのようなものか、といった詳細な情報も同時に付与していきます。
具体的なアノテーション手法には、以下のようなものがあります。
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バウンディングボックス: 対象物を四角い枠で囲み、その位置と種類をラベル付けします。最も一般的な手法で、物体の検出によく使われます。
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ポリゴン: 対象物の輪郭を多角形で正確に囲みます。バウンディングボックスよりも詳細な形状をAIに学習させたい場合に用いられます。例えば、変形した物体の認識に有効です。
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セグメンテーション: ピクセル単位で対象物の領域を塗り分けます。これにより、AIは対象物の正確な形状だけでなく、背景との境界線も詳細に認識できるようになります。自動運転における道路や歩行者の認識など、高精度な識別が求められる分野で活用されます。
これらの教師データが豊富で高品質であればあるほど、AIの認識精度は向上します。逆に、教師データの質が低かったり、量が不足していたりすると、AIはうまく学習できず、誤った判断をしてしまう可能性が高まります。画像アノテーションは、AIの性能を左右する土台となる、極めて重要な工程なのです。
AI開発現場が抱える課題と矢崎総業の解決策
画像認識AIの開発現場では、高品質な教師データの作成に関して、様々な課題に直面しています。矢崎総業AI・デジタル室が提供する画像アノテーションサービスは、これらの課題を解決し、AI開発を強力にサポートすることを目的としています。
AI開発現場における主な課題
- 自動化が難しい画像の処理: 衛星画像、インフラ設備の画像、農業分野の画像など、対象物が広範囲にわたる、複雑な形状をしている、あるいは環境要因(天候、光の加減など)で画像の状態が変化しやすいといった理由から、AIによる自動アノテーションが困難なケースが多く存在します。これらの画像を手作業で処理するには、膨大な時間と労力、そして高度な専門知識が必要となります。
- 教師データの精度ばらつき・整合性の問題: 複数の担当者や外部委託先にアノテーションを依頼した場合、作業者によって判断基準が異なり、教師データの精度にばらつきが生じることがあります。また、過去に作成されたデータと新規作成データの間で表記ルールや定義が異なり、整合性が取れないといった問題も発生し、AIの学習効率を低下させる原因となります。
- 教師データ整備のリソース不足: AIモデルの開発そのものに多くのリソースが割かれるため、教師データの整備に十分な人員や時間を確保できない企業は少なくありません。特に、AI開発プロジェクトの初期段階や、モデルの改善・再学習の際には、大量の高品質な教師データが継続的に必要となりますが、そのための体制構築は容易ではありません。
- 図面やCADデータなど、現場ごとの表記ルールの問題: 製造業や建設業では、図面やCADデータなど、特定の表記ルールに基づいた画像データを扱うことがよくあります。これらのデータは、業界や企業、さらにはプロジェクトによって独自のルールが存在するため、一般的なアノテーションツールでは対応が難しく、データ整備に多大な労力を要します。
矢崎総業の画像アノテーションサービスの特長と解決策
矢崎総業の画像アノテーションサービスは、これらの課題に対し、以下のような独自の強みで応えます。
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矢崎の”社員”によるアノテーションで高品質を担保
多くの企業が外部の専門業者やクラウドソーシングを利用する中で、矢崎総業は自社の社員がアノテーション作業を行う体制を構築しています。これにより、作業者のスキルや経験にばらつきがなく、安定した高品質な教師データを提供できます。社員が直接担当することで、プロジェクトの要件や細かなニュアンスを深く理解し、一貫性のあるデータ作成が可能になります。 -
全量検査+トリプルチェック体制で誤差を防止
作成された教師データは、単に一度確認するだけでなく、「全量検査」と「トリプルチェック」という厳格な品質管理プロセスを経て提供されます。すべてのデータが細部にわたり検査されることに加え、複数の異なる担当者によって3段階のチェックが行われることで、人為的なミスや判断の誤差を限りなくゼロに近づけ、極めて信頼性の高い教師データを実現します。 -
衛星・インフラ・図面など高難易度案件で豊富な実績
「自動化が難しい」とされてきた高難易度の案件において、矢崎総業は数多くの実績を積み重ねています。広大な範囲をカバーする衛星画像からの特定オブジェクト検出、劣化診断が必要なインフラ設備の画像解析、複雑な記号や寸法が含まれる図面データの解釈など、高度な専門知識と細やかな作業が求められる分野でその実力を発揮しています。これにより、他社では対応が難しいとされるAI開発プロジェクトでも、確実な教師データを提供し、成功へと導きます。
これらの特長により、矢崎総業のサービスは、AI開発における教師データ作成のボトルネックを解消し、企業がより効率的かつ高精度なAIモデルを開発できるよう支援します。
矢崎総業の画像アノテーションが活躍する業界と活用事例
矢崎総業の画像アノテーションサービスは、その高品質と実績から、多岐にわたる業界でAI開発をサポートしています。特に以下のような業界では、具体的な課題解決に貢献しています。
1. 自動車/電機/機械製造業:高精度化案件
製造業の現場では、製品の品質検査や生産ラインの効率化にAIが活用され始めています。矢崎総業の画像アノテーションは、これらの分野で特に高精度なAIモデルを構築するために役立っています。
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外観検査: 製品の傷、汚れ、異物混入などをAIが自動で検知するシステム開発において、微細な欠陥や多様な不良パターンを正確にラベル付けすることで、AIの検出精度を大幅に向上させます。これにより、目視検査の負担軽減と品質の均一化が実現します。
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ライン分析: 製造ライン上の部品の流れや作業員の動きを画像認識AIで分析し、ボトルネックの特定や作業効率の改善を図る際に、部品の種類や位置、作業員の姿勢などを精密にアノテーションします。これにより、AIが複雑な製造プロセスを正確に理解し、最適な改善策を提案できるようになります。
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部品検知: 自動組み立てロボットや在庫管理システムにおいて、多数の部品の中から特定の部品を正確に識別するAIモデルの開発に貢献します。形状が似ている部品や、光の反射などで見えにくい部品でも、高品質な教師データがあればAIは高い精度で検知できるようになります。
2. 建設/インフラ領域:高難易度案件
建設現場や社会インフラの点検・管理では、広範囲かつ複雑な画像を扱うことが多く、AIによる高度な分析が求められます。矢崎総業は、このような高難易度の案件で培ったノウハウを活かしています。
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衛星画像解析: 広大な土地の利用状況、災害状況、森林の変化などを衛星画像から分析するAI開発において、地形、建物、植生、水域などを正確にアノテーションします。これにより、AIは広域の環境変化や異常を迅速に検知し、適切な対策の立案に貢献します。
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図面・現場画像の構造理解: 建設図面や現場で撮影された写真から、構造物の種類、部材の位置、劣化状況などをAIが認識するシステム開発を支援します。現場ごとに異なる図面表記や、複雑な構造物の画像を精密にアノテーションすることで、AIは人間では見落としがちな細部の変化も捉え、点検作業の効率化と精度向上に寄与します。
3. IT/情報通信:画像認識AI開発・アノテーション業務の外部化
IT・情報通信業界では、画像認識AIを活用した新たなサービスやソリューション開発が盛んです。矢崎総業のサービスは、これらの企業がAI開発に専念できるよう、アノテーション業務を高品質に外部化する選択肢を提供します。
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画像認識AI開発支援: 新しい画像認識AIモデルを開発する際、初期段階で大量の教師データが必要となります。矢崎総業は、開発フェーズに応じた柔軟なデータ提供を通じて、企業のAI開発を加速させます。特に、特定のドメイン知識が必要な画像データ(医療画像、特殊なセンサーデータなど)に対しても、専門的なアノテーションが可能です。
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アノテーション業務の外部化: 自社でアノテーションチームを立ち上げるのが難しい、あるいは一時的に大量のデータが必要な場合に、高品質なアノテーション業務を外部に委託することで、コスト削減とリソースの最適化を図ることができます。矢崎総業の厳格な品質管理体制は、外部化における品質への懸念を払拭します。
その他にも、農業分野での病害虫検知や作物の生育状況分析、医療分野での画像診断支援など、「自動化が難しい」とされてきた様々な案件で、矢崎総業の高品質な画像アノテーションサービスがAI開発の可能性を広げています。
「EdgeTech+ 2025」出展概要
矢崎総業株式会社AI・デジタル室は、以下の通り「EdgeTech+ 2025」に出展し、その画像アノテーションサービスの全容を紹介します。
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展示会名: EdgeTech+ 2025
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会期: 2025年11月19日(水)~21日(金)10:00-17:00 ※20日(木)のみ18:00まで
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会場: パシフィコ横浜:展示ホール/アネックスホール
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小間番号: 生成AIゾーン
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公式サイト: https://www.jasa.or.jp/expo/
ブースでは、具体的な検知対象や見積もりの前提となる価格帯について相談することが可能です。AI開発に携わる方、教師データ作成に課題を感じている方は、ぜひこの機会に矢崎総業のブースを訪れてみてはいかがでしょうか。
サービス紹介の詳細は、以下のリンクからも確認できます。
矢崎総業とAI・デジタル室について
矢崎総業について
1941年に創業した矢崎総業株式会社は、「世界とともにある企業」「社会から必要とされる企業」を社是に掲げ、グローバルに事業を展開しています。特にワイヤーハーネス事業では世界トップクラスのシェアを誇り、自動車部品やエネルギー機器の開発・製造・販売を通じて、世界46の国と地域に拠点を持ち、電気自動車市場の成長にも貢献しています。同社は、クルマと社会と未来をつなぎ、モビリティ社会をより良くすることを目指しています。
矢崎総業AI・デジタル室について
2020年に創設されたAI・デジタル室は、矢崎グループが保有するモビリティデータ、工場データ、エネルギーデータといった膨大なビッグデータを有効活用するために設立されました。社内外からAI・デジタルに知見のある人材を集結させ、これらの膨大なデータを高度なAI技術で精製し、社会に役立つ新たなサービスとして提供することを使命としています。AIと矢崎の持つ豊富なデータを組み合わせることで、社会に革新的な「ソリューション」を提供することを目指しています。
まとめ:高品質アノテーションがAI開発の未来を拓く
AIの社会実装が加速する中で、その性能を最大限に引き出すためには、高品質な教師データの存在が不可欠です。矢崎総業株式会社AI・デジタル室が提供する画像アノテーションサービスは、経験豊富な社員による丁寧な作業、厳格なトリプルチェック体制、そして高難易度案件での豊富な実績を通じて、AI開発における教師データ作成の様々な課題を解決に導きます。
特に、自動化が難しい複雑な画像データや、高い精度と一貫性が求められるAIモデルの開発において、同社のサービスは強力なサポートとなるでしょう。EdgeTech+ 2025での出展は、AI開発に携わる多くの企業にとって、その課題解決の糸口を見つける絶好の機会となるはずです。AI初心者の方も、この機会に画像アノテーションの重要性と、その可能性について理解を深めてみてはいかがでしょうか。高品質な教師データが、AIの新たな未来を切り拓く鍵となることは間違いありません。

