【AIとデザインの未来】『MdNデザイナーズファイル2026』刊行記念イベント開催!グラフィックデザインの「拡張」を坂本俊太氏・深地宏昌氏が語る

AI時代のグラフィックデザイン:『MdNデザイナーズファイル2026』刊行記念トークイベントで未来を読み解く

現代社会において、テクノロジーの進化はあらゆる分野に影響を与えています。特にデザイン業界では、AI(人工知能)、プログラミング、そしてコーディングといった技術が、これまでの常識を大きく覆し、新たな表現の可能性を広げています。こうした背景の中、デザイン分野のメディア事業を手がける株式会社エムディエヌコーポレーションは、最新刊『MdNデザイナーズファイル2026』の刊行を記念し、特別トークイベントを開催します。

2026年4月10日(金)に本屋B&B(世田谷区代田)で行われるこのイベントでは、「拡張するグラフィックデザイン─デザインとAI、プログラミング、コーディングあれこれ」と題し、第一線で活躍するデザイナーたちが、AI時代におけるデザインのあり方を深く掘り下げていきます。AI初心者の方でも理解できるよう、専門用語を避けつつ、グラフィックデザインの未来について詳しくご紹介します。

『MdNデザイナーズファイル2026』が示すデザインの新たな地平

創刊25周年を迎えるデザイン年鑑の最新刊

『MdNデザイナーズファイル』は、2002年に刊行された前身の『MdNクリエイターズ・ファイル』から数え、2026年で創刊25周年を迎える歴史あるデザイン年鑑です。毎年、その時々のデザインの潮流を捉え、最前線で活躍するクリエイターたちの作品と思想を紹介してきました。このシリーズは、日本のグラフィックデザインの変遷を記録し、未来への指針を示す役割を担っています。

「本」と「デジタル」の融合:インタラクティブなブックデザイン

最新刊『MdNデザイナーズファイル2026』では、「本」という物理的な媒体に閉じ込められた静的なグラフィックを、モーションデザインやユーザーインターフェース(UI)といった動的でインタラクティブな性質と接続するという、画期的な装丁テーマを掲げています。具体的には、書籍のカバーからアクセスできる専用アプリを用意。読者はこのアプリを通じて、自分自身でブックデザインの楽しさを体験できる仕掛けが施されています。

これは、まさに現代のグラフィックデザインが直面している「拡張」というテーマを象徴する試みと言えるでしょう。紙媒体に限定されず、Webサイトやアプリケーション、映像コンテンツといった多様なデジタル表現へとデザインの領域が広がっていることを示しています。このように、デジタル技術が物理的な媒体と融合することで、読者はこれまでにはなかった新しい読書体験やデザイン体験を得られる可能性があります。

MdNデザイナーズファイル2026の表紙

拡張するグラフィックデザインの最前線:AIがもたらす変革

現代のグラフィックデザインは、もはや紙媒体に留まるものではありません。Webサイト、モバイルアプリ、インタラクティブなインスタレーション、VR/ARといった新しいメディアが登場し、デザイナーたちはこれらの多様なプラットフォームに対応する能力が求められています。さらに、近年急速に発展している生成AIの登場は、デザインのプロセスそのものに大きな変化をもたらしています。

AIがデザインプロセスにもたらす影響

AIは、デザインの初期段階であるアイデアの生成から、具体的な素材の作成、さらには最終的なアウトプットに至るまで、さまざまな段階で活用され始めています。例えば、デザイナーが漠然としたイメージをテキストで入力するだけで、AIが複数のデザイン案を瞬時に生成したり、既存のデザインから新たなバリエーションを生み出したりすることが可能になっています。これにより、デザイナーはこれまで時間を要していた反復作業や試行錯誤のプロセスから解放され、より創造的で戦略的な思考に集中できるようになりました。

具体的には、以下のような形でAIがデザインを「拡張」しています。

  • アイデア出しとコンセプトメイキングの支援: AIは大量のデータからパターンを学習し、新しいデザインコンセプトやインスピレーションの源を提案できます。例えば、特定のテーマやキーワードに基づいたイメージを複数生成し、デザイナーの思考を刺激します。

  • 素材生成と編集の効率化: 画像、イラスト、テクスチャ、アイコンなどのデザイン素材をAIが生成したり、既存の素材をAIが自動で加工・編集したりすることで、制作時間を大幅に短縮できます。色の組み合わせやフォントの選定など、細かい調整作業もAIの支援によって効率化されます。

  • パーソナライズされたデザインの提供: ユーザーの行動データや好みに基づいて、AIが個々に最適化されたデザインを生成することが可能になります。これにより、広告やウェブサイトのパーソナライズがより高度に行えるようになり、ユーザーエンゲージメントの向上が期待されます。

  • デザインの検証と最適化: AIは、デザインがターゲットとするユーザーにどのような影響を与えるかを予測したり、A/Bテストの結果を分析して改善点を提案したりすることで、デザインの品質向上を支援します。

プログラミングとコーディングの重要性

AIの活用と並行して、プログラミングやコーディングのスキルもグラフィックデザイナーにとってますます重要になっています。WebサイトやアプリのUI/UXデザインでは、単に見た目を美しくするだけでなく、ユーザーが快適に操作できるようなインタラクティブな要素を実装する必要があります。JavaScriptやCSSといったコーディングの知識は、これらの動的な表現を実現するために不可欠です。

また、ジェネラティブデザイン(Generative Design)のように、アルゴリズムを用いてデザインを自動生成する手法も注目されており、プログラミング的思考がデザインの新たな可能性を切り開いています。データビジュアライゼーション(データを見やすく、分かりやすい図やグラフにする技術)の分野でも、プログラミングによって複雑なデータを動的なグラフィックとして表現する機会が増えています。デザイナーがこれらの技術を理解し、使いこなすことで、より複雑で表現豊かな作品を生み出すことができるようになります。

このトークイベントでは、このような「拡張するグラフィックデザイン」の領域において、登壇者がアナログとデジタルの境界をどのように行き来し、発想や表現に生かしているのか、そしてAIをはじめとする新しいテクノロジーとどのように向き合っているのかについて、具体的な事例を交えながら深く掘り下げていく予定です。彼らの実践的な知見は、AI初心者の方々がデザインとテクノロジーの関係性を理解するための貴重な手がかりとなるでしょう。

注目すべき登壇者:デザインの未来を牽引する二人のクリエイター

今回のトークイベントには、現代デザインの最前線で活躍する二人のキーパーソンが登壇します。彼らの視点から、AI時代のグラフィックデザインのあり方を探ります。

坂本 俊太氏(Play.Graphics / NEW)

坂本 俊太氏

坂本俊太氏は、「グラフィックの玩具性(Graphics as Playthings)」を探求するR&Dプロジェクト「Play.Graphics」を主宰しています。この「玩具性」とは、グラフィックが単なる情報伝達の手段に留まらず、人々が触れて遊び、新しい発見や体験を得られるような、インタラクティブで実験的な性質を持つことを意味します。アートディレクション、グラフィックデザイン、そしてコーディングを背景に持ち、インタラクティブかつ実験的な視覚体験の領域で幅広く活動されています。

武蔵野美術大学 基礎デザイン学科を卒業後、博報堂を経て、2021年に「NEW Creators Club」を共同設立されました。『MdNデザイナーズファイル2026』のアートディレクションを担当しており、その功績はJAGDA新人賞2024やJAGDA賞(デジタルメディア 2023・2024)といった数々の受賞歴にも表れています。彼の作品は、デジタル技術とデザインの融合によって生まれる、遊び心と発見に満ちた体験を追求しています。AIやプログラミングをどのように自身のクリエイションに取り入れているのか、その具体的なアプローチに注目が集まります。彼のInstagramアカウントでは、最新の活動や作品の一部を見ることができます。

深地 宏昌氏(DIGRAPH)

深地 宏昌氏

深地宏昌氏は、1990年大阪府生まれのデザイナーで、現在は東京を拠点に活動されています。京都工芸繊維大学大学院デザイン科学専攻を2015年に修了後、2023年にはプログラマーの堀川淳一郎氏と共にクリエイティブスタジオ「DIGRAPH(ディグラフ)」を発足しました。「コンピュテーショナルプロセス」と「手を動かす試行」という二つのアプローチを大切にしながら、デジタルとフィジカルを掛け合わせたグラフィック表現の研究と実践を行っています。

彼の活動は、単にデジタルツールを使うだけでなく、その背後にある論理的な思考(コンピュテーショナルプロセス)と、実際に手を動かすことによる感覚的な探求(フィジカルな試行)を融合させることで、これまでにない表現を生み出そうとするものです。AI技術が発展する中で、彼がどのようにアナログとデジタルのバランスを取り、新たな表現領域を切り開いているのか、その思考プロセスが明らかになるでしょう。深地氏のInstagramアカウントでは、彼の作品や探求の様子を垣間見ることができます。

モデレーター:植田 阿希氏(合同会社 Pont Cerise代表)

植田 阿希氏

モデレーターを務めるのは、合同会社 Pont Cerise代表であり、『MdNデザイナーズファイル』の編集を担当する植田阿希氏です。アート、グラフィックデザイン、建築、ファッションデザイン、イラストレーション、写真、クラフト、漫画、アニメ、日本の伝統文化など、幅広い分野で国際共同出版物の企画・編集・制作に携わってきた経験を持ちます。『ロゴデザインの教科書』『不滅のデザインルール』(SBクリエイティブ)などの著書もあります。多岐にわたる専門知識と編集者としての深い視点から、坂本氏と深地氏の対話をより深く掘り下げ、参加者にとって有益な議論へと導いてくれることでしょう。彼女の存在が、AI時代のデザインに関する議論をさらに豊かなものにするはずです。

このトークイベントで得られる貴重なインスピレーション

このイベントは、単なる情報提供に留まらない、多岐にわたる学びとインスピレーションの機会を提供します。AI初心者の方々が、デザインとテクノロジーの融合の最前線に触れる絶好の機会です。

グラフィックデザインや装丁にまつわる貴重な経験談に触れる

第一線で活躍するデザイナーである坂本氏と深地氏から、彼らがこれまでに培ってきたグラフィックデザインや書籍の装丁に関する豊富な経験談を直接聞くことができます。成功事例だけでなく、課題に直面した際の考え方や解決策など、実践的な知見を得られるでしょう。これは、これからデザイナーを目指す方や、自身のスキルアップを図りたいと考えている方にとって、非常に貴重な学びの機会となります。特に、AIやプログラミングをどのようにデザインプロセスに統合しているかという具体的な話は、参加者の実践に役立つはずです。

第一線で活躍するデザイナーの仕事観に触れる

AIやテクノグラフィックの進化により、デザインの仕事のあり方も変化しています。このような時代において、坂本氏と深地氏がどのような仕事観を持ち、どのようにキャリアを築いてきたのか、彼らの哲学やビジョンに触れることができます。彼らがどのように新しい技術を取り入れ、自身のクリエイティビティを最大化しているのかを知ることは、自身のキャリアパスを考える上で、大きなヒントとなるでしょう。変化の激しい時代を生き抜くための視点が得られるかもしれません。

デザインや創作のインスピレーションを得る

AI、プログラミング、コーディングがデザインに与える影響について、具体的な事例や未来の展望を聞くことで、新たなデザイン手法や表現の可能性を発見できるでしょう。アナログとデジタルの融合、人間とAIの協働といったテーマは、参加者の創作意欲を刺激し、自身のプロジェクトに新たな視点をもたらすインスピレーションとなるはずです。固定観念を打ち破る新しい視点や、異分野の知見との融合から生まれるアイデアは、参加者のクリエイティブな思考を大きく広げる可能性があります。

イベント概要:参加方法と詳細

AI時代のデザインを深く探求するこの貴重な機会に、ぜひご参加ください。会場参加とオンライン配信参加の選択肢がありますので、ご自身の都合に合わせて参加方法を選ぶことができます。

イベント名

坂本俊太(Play.Graphics / NEW)×深地宏昌(DIGRAPH)「拡張するグラフィックデザイン ─デザインとAI、プログラミング、コーディングあれこれ」『MdNデザイナーズファイル2026』(エムディエヌコーポレーション)刊行記念

開催日時

2026年4月10日(金)19:30~21:30(開場19:00)

会場

本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)

定員

50名(来店参加)

参加費

  • 来店参加(1ドリンク付き):2,750円(税込)

  • 配信参加:1,650円(税込)

  • 配信参加(書籍付き):6,490円(税込/配信参加費1,650円+書籍4,840円)

参加・申込方法

本屋B&Bサイトから詳細の確認とお申し込み手続きができます。
https://bb260410a.peatix.com/

まとめ:AIと共創するデザインの未来へ

『MdNデザイナーズファイル2026』の刊行を記念したこのトークイベントは、AI初心者の方からプロのデザイナーまで、すべての人にとって刺激的な学びの場となるでしょう。グラフィックデザインの領域がAI、プログラミング、コーディングによってどのように「拡張」され、未来のデザインがどのように形作られていくのか。坂本俊太氏と深地宏昌氏、そしてモデレーターの植田阿希氏による対話は、その答えを探る貴重な手がかりを提供してくれるはずです。

デザインの世界は常に変化し続けていますが、特に近年のテクノロジーの進歩は、その変革のスピードを加速させています。AIはデザイナーの仕事を奪うものではなく、むしろ新たなツールとして、より創造的で効率的なデザインプロセスを実現するための強力なパートナーとなり得ます。このイベントを通じて、AIと共創するデザインの可能性を深く理解し、自身のクリエイティブな活動に生かすためのヒントを得てみてはいかがでしょうか。

未来のデザインを共に考え、新たなインスピレーションを見つけるために、ぜひこの特別なトークイベントにご参加ください。新しい時代のデザインの潮流を肌で感じ、自身のクリエイティブな可能性を広げる一歩となることでしょう。

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