日本初の「自律型AI SOC」が誕生!CoWorkerとPSCが実現するAIセキュリティ運用の新時代とは?

近年、サイバー攻撃はますます巧妙化し、企業や組織にとって大きな脅威となっています。従来のセキュリティ対策だけでは対応が困難になりつつあり、特にサプライチェーン攻撃やランサムウェアの被害は増加の一途をたどっています。さらに、IoT機器やスマートファクトリーといった産業システムも標的となるケースが増え、セキュリティインシデントの検知から分析、そして初動対応までのスピードがこれまで以上に求められています。
このような状況に加え、セキュリティ専門人材の不足と育成にかかるコストの高騰は、社会全体にとって深刻な課題です。国際的な規制では、例えばEU一般データ保護規則(GDPR)や日本の個人情報保護法において、インシデント発生後72時間以内の報告義務が課されており、迅速なフォレンジック対応(デジタル証拠の収集・分析)が不可欠となっています。
こうした背景の中、セキュリティとAI技術を組み合わせることで、これらの課題を解決し、サイバー攻撃への対応を革新する新たな動きが注目されています。AI技術を活用することで、これまで人手に頼っていたセキュリティ運用の一部を自動化し、高速化、さらには継続的な改善を実現しようというものです。この新しいパラダイムシフトが、セキュリティ運用の「守りの限界」を打ち破る可能性を秘めています。
「PSC AI SOCサービス」とは?日本初の「自律型AI SOC」が誕生
CoWorker株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:山里一輝)は、自社開発のAIセキュリティソリューション「RedAgent」と「BlueAgent」が、株式会社ピーエスシー(PSC、本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 正之)の新サービス「PSC AI SOCサービス」に採用されたことを発表しました。この協業により、日本初となる「自律型AI SOC」が実現します。
「SOC」とは「Security Operation Center(セキュリティ運用センター)」の略で、企業や組織のネットワークやシステムを監視し、サイバー攻撃の検知、分析、対応を行う専門組織のことです。「自律型AI SOC」とは、このSOCの主要業務の多くをAIが自動で実行し、人間の専門家を支援する仕組みを指します。これにより、セキュリティ運用の設計・導入から監視・分析・対応までの一連の流れを、AIがワンストップで支援することが可能になります。
PSCの長年にわたるセキュリティ運用ノウハウと、CoWorkerの革新的なAI技術が融合することで、サイバー攻撃の検知・分析・対応がより高効率に進められます。このサービスは2025年11月4日から提供が開始されています。

「RedAgent」「BlueAgent」で何が変わる?AIがセキュリティ運用を革新
「PSC AI SOCサービス」の核となるのは、CoWorkerのAI技術を搭載した二つのエージェント「PSC RedAgent Powered by CoWorker」と「PSC BlueAgent Powered by CoWorker」です。これらのツールが、セキュリティ運用の自動化と高速化、そして継続的な改善を可能にします。
PSC RedAgent Powered by CoWorker:ペネトレーションテストを自律化
「PSC RedAgent Powered by CoWorker」は、AIがペネトレーションテストを自律的に実行するツールです。ペネトレーションテストとは、実際にサイバー攻撃をシミュレーションすることで、システムやネットワークの脆弱性(弱点)を見つけ出すテストのことです。
従来のペネトレーションテストは、高度な専門知識を持つ人材が時間をかけて手動で行うことが多く、時間とコストがかかるという課題がありました。RedAgentは、定型的な脆弱性診断をAIが自動化することで、その診断時間を従来の約1/10にまで短縮することを目指します。
これにより、セキュリティ専門家は、AIが検出した脆弱性の高度な解析や、それに対する効果的な対策の立案といった、より戦略的な業務に集中できるようになります。AIが反復的な作業を代行することで、専門家の負担が軽減され、より質の高いセキュリティ対策が期待できます。

PSC BlueAgent Powered by CoWorker:フォレンジック分析を自動化
一方、「PSC BlueAgent Powered by CoWorker」は、フォレンジック分析を自動化するツールです。フォレンジック分析とは、サイバー攻撃や情報漏洩などのセキュリティインシデントが発生した際に、その原因究明や被害範囲の特定、証拠保全を行うための調査・分析のことです。迅速な対応が求められる中で、この分析作業もまた専門知識と多くの時間を要します。
BlueAgentは、このフォレンジック分析をAIが自動化することで、分析時間を1/10程度にまで短縮することを目指します。AIが継続的に学習することで、検知精度を向上させ、インシデント発生時の初動対応を迅速化します。
特に、GDPRや個人情報保護法で定められている「インシデント発生後72時間以内の初期情報提供義務」への対応は、企業にとって非常に重要です。BlueAgentは、この義務を果たすための迅速な情報収集と報告プロセスを支援し、企業のコンプライアンス強化にも貢献します。

セキュリティ運用の未来を拓くワンストップ提供
「PSC AI SOCサービス」は、単に個別のツールを提供するだけでなく、設計・導入支援から監視・記録、アラート、リスク評価、証跡保全、レポート生成、対策実行までの一連のプロセスを自動化し、ワンストップで提供します。これにより、セキュリティ運用の負荷が大幅に軽減され、企業は本来のビジネスに集中できるようになります。
PSCが月間数百プロジェクトを支えてきた豊富な運用ノウハウと、CoWorkerの最先端AI技術が組み合わさることで、エンドユーザー(サービスを利用する企業)それぞれのセキュリティ課題に合わせて、柔軟にカスタマイズされたサービス提供が可能となります。AIがサイバーセキュリティの脅威に素早く対応し、検知・分析・初動を自動化することで、攻撃速度に追随する仕組みを設計します。また、実運用で得られた課題を基に、プロダクトは継続的に進化していくことでしょう。
各社代表のコメントから見るビジョン
今回の協業に関して、両社の代表からコメントが寄せられています。
株式会社ピーエスシー 代表取締役 鈴木 正之氏

鈴木氏は、「ビジネスのデジタル化が加速する中で、サイバー脅威は質・量ともに劇的に進化し、受動的なセキュリティ対策だけでは、もはや防御しきれない時代になった」と述べ、多くの企業がセキュリティ担当者の負担増とインシデント対応の遅延という問題に直面していることを指摘しています。その上で、PSCが長年培ってきたセキュリティの知見と最先端のAI技術を結集させることで、この課題に立ち向かう姿勢を示しました。今後もCoWorker株式会社とともに、AI研究とセキュリティ技術の融合を進め、「安全で持続可能なデジタル社会の実現」に向けて邁進していくと語っています。
CoWorker株式会社 代表取締役 山里 一輝氏

山里氏は、「社会全体の安全基盤を次のステージへ押し上げるため、『Security×AIで“見えない脅威から守る”』を掲げて研究開発を進めてきた」と語り、PSCとの協業により日本初のAI SOCサービスを提供できることを光栄に思うと述べています。AIのスペシャリストとセキュリティのスペシャリストが共創することで、検知・分析・初動を自動化し、攻撃速度に追随する仕組みを設計することが現代社会の急務であると強調。今後も日本のセキュリティレベルを向上させるため、共同研究と技術革新を推進していく意向を示しました。
両社のコメントからは、サイバーセキュリティの現状に対する強い危機感と、AI技術がその解決策となることへの確信、そして安全な社会の実現に向けた強いコミットメントが感じられます。
CoWorker株式会社について
CoWorker株式会社は、2019年2月に設立されたAIテクノロジーカンパニーです。システム開発、ITコンサルティング、セキュリティの3領域で高い技術力を提供しており、「Security × AI」をテーマに次世代セキュリティの研究開発を通じて、社会の安全基盤の強化に貢献しています。

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会社名:CoWorker株式会社
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設立年月:2019年2月
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住所:東京都新宿区西新宿三丁目3番13号西新宿水間ビル6階
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代表取締役:山里 一輝
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事業内容:ITコンサルティング/システム開発
製品・サービスや広報に関するお問い合わせは、CoWorker株式会社の広報担当まで、以下のフォームからご連絡ください。
- お問い合わせフォーム:https://www.coworker.co.jp/contact
まとめ
CoWorker株式会社と株式会社ピーエスシーが提供する「PSC AI SOCサービス」は、AI技術を駆使してサイバーセキュリティ対策を大きく進化させるものです。AIがペネトレーションテストやフォレンジック分析を自動化することで、セキュリティ運用にかかる時間を大幅に短縮し、専門家はより高度な業務に集中できるようになります。これは、セキュリティ人材不足という社会課題に対する有効な解決策となり、同時に、高度化するサイバー攻撃から企業や社会を守るための強力な盾となるでしょう。
日本初の「自律型AI SOC」の登場は、AIがセキュリティ分野でどのように活用され、私たちのデジタル社会をより安全なものにしていくかを示す重要な一歩です。今後もCoWorkerは「AIで守る社会」の実現に向け、セキュリティとAI技術の研究開発と社会実装を加速していくことでしょう。この新しいサービスが、日本のセキュリティレベルを一段と高め、安全で持続可能なデジタル社会の実現に貢献することが期待されます。

