Solana開発を加速!ERPCの高性能VPSがフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷、Google Cloud比最大25倍のストレージ性能を徹底解説

Solana開発を加速!ERPCの高性能VPSがフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷

ブロックチェーン技術の中でも、特に高速な処理能力が求められる「Solana(ソラナ)」のアプリケーション開発やバリデータ運用において、サーバーのパフォーマンスは非常に重要です。この度、ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営する「ERPC」が、Solanaに特化した高性能な仮想プライベートサーバー(VPS)の全ラインナップを、フランクフルト、アムステルダム、ニューヨークの主要3リージョンに再入荷したことを発表しました。

この再入荷により、Solana開発者は、より手軽に高性能な開発環境を利用できるようになります。ERPCのVPSは、ベアメタルサーバー(物理サーバーを専有する形態)よりも導入しやすく、Solana開発のスタートアップ環境として高い人気を誇っています。在庫が減少傾向にあった主要リージョンに再び提供されることで、すぐに利用を開始できます。

ERPC VPSについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://erpc.global/ja/vps/

なぜ一般的なVPSはSolanaで遅いのか?3つの構造的理由を解説

「フランクフルトにサーバーを置いたから速いはず」「大手クラウドだからパフォーマンスは問題ないはず」といった思い込みは、Solanaにおける本来のパフォーマンスを引き出す妨げとなることがあります。

一般的なVPSやクラウドサービスがSolanaの運用で遅くなるのには、主に以下の3つの構造的な理由が考えられます。

1. パフォーマンス制限

データセンターは、顧客のパフォーマンスを最大化することよりも、電力やネットワーク帯域のコストを抑えることにインセンティブがあります。そのため、市販のVPSは、省電力機能やパフォーマンスセーブ機能が有効な状態で出荷されることが一般的です。例えば、CPUの動的な省電力制御(CPU C-state)、CPUガバナーのデフォルト設定、ネットワークスタックの保守的なパラメータなどが重なり、ハードウェア本来の性能を出し切れない「天井」を作り出しています。

2. ネットワーク距離

Solanaにおいて重要なのは、サーバーがどの「リージョン(地域)」にあるかという名前だけでなく、実際にSolanaバリデータネットワークとの「物理的な距離」です。たとえフランクフルトにサーバーがあっても、Solanaバリデータが密集するデータセンターとの間に、多くの「ホップ(経由地)」を伴うパブリックインターネット通信が入ると、データの遅延(レイテンシ)は大きく悪化します。さらに、クラウドベンダーが提供する仮想化レイヤーやネットワーク抽象化は、この距離をさらに遠ざける可能性があります。同じ「フランクフルト」という名称のリージョン内でも、Solanaネットワークとの実際の通信距離には数倍の差が生じることがあります。

3. プロダクト設計 — 汎用前提の冗長化

一般的なVPSは、データの損失を防ぐための「冗長化」を優先する設計を採用しています。具体的には、ディスクの冗長化、ミラーリング、レプリケーションなどです。これらはデータの保全には非常に有効ですが、冗長化のためにリソースを割く分、アプリケーション処理に使えるリソースが減少し、結果として遅延が増加します。1ミリ秒を争うSolanaの高頻度処理においては、この汎用的な設計がパフォーマンスの限界となってしまうのです。

ERPCのVPSがSolanaで「爆速」な理由

ERPCのハイパフォーマンスVPSは、前述の3つの課題をすべて解決し、Solanaで最高の速度を出すことだけを目的に設計されています。その具体的なアプローチを見ていきましょう。

パフォーマンス制限の徹底排除

ERPCのVPSでは、CPU C-stateの無効化、CPUガバナーの「performance」固定、カーネルパラメータの最適化、ネットワークスタックのチューニング、メモリ設定の最適化など、省電力やパフォーマンスセーブに関わるすべての機能が排除されています。これにより、ハードウェアの性能を最大限に引き出す構成が採用されています。最近実施された全ラインナップ対象のパフォーマンスブーストでは、P99レイテンシ(99%の通信がこの時間内に完了する値)で150〜200ミリ秒の改善が観測されています。

Solanaネットワークとの「ゼロ距離通信」

ERPCのVPSは、Solanaバリデータが密集するプレミアムデータセンター内に配置されています。これにより、同じプラットフォーム内の内部ネットワーク経路を通じて近接通信が可能となり、バリデータとプライベートネットワークを共有し、パブリックインターネットを経由せずに通信できます。さらに、この内部ネットワーク通信に追加料金は発生しません。ERPCプラットフォーム内のSolana RPC、Solana Geyser gRPC、Solana Shredstream、SWQoSエンドポイントとの通信を、ネットワーク追加課金なしで利用できます。

スピード最優先のプロダクト設計

ERPCのVPSは、サーバー側のリソースを100%パフォーマンスに集中させる設計思想に基づいています。データの安全性は、サーバーの外部で確保されます。具体的には、「SLV Backup」と「ERPC Global Storage」を組み合わせることで、エンドツーエンド(E2E)で暗号化されたバックアップをサーバーの外に常時保持し、パフォーマンスとデータ安全の両立を実現しています。

驚異のベンチマーク結果:Google Cloudと比較して最大25倍のストレージ性能

ERPCの設計思想の違いは、実際の数値にも明確に表れています。以下の条件で、ERPC VPS++とGoogle Cloud c4d-standard-4のベンチマーク比較が行われました。

  • 同世代CPU:AMD Turin(EPYC 第5世代)

  • 同一リージョン:アムステルダム

  • 同一OS:Ubuntu 24.04

  • 同一クラス:4 vCPU

ERPC VPSとGoogle Cloudのベンチマーク比較

ベンチマーク結果は以下の通りです。

  • CPUスループット:ERPCは約1.93倍高い(sysbench, 4 threads)

  • メモリ帯域:ERPCは約3.17倍高い(STREAM Triad, 4GiB)

  • ストレージIOPS(Input/Output Operations Per Second):ERPCは約16.56倍高い(fio 4K randread QD32)

  • ストレージP99レイテンシ:ERPCは約25.72倍短い(fio 4K randread QD32)

同じ世代のCPUを使用していても、パフォーマンス制御、ストレージ構成、システム全体のチューニングによって、これほどの性能差が生まれることが示されています。特にストレージ性能の差は桁違いであり、Solanaのブロックデータ処理やスナップショット操作に直接影響する重要な性能領域です。

ERPCは、研究開発の成果を継続的にプラットフォームに反映しており、今後も性能改善が続けられるでしょう。

再入荷した高性能VPSのラインナップと価格

フランクフルト、アムステルダム、ニューヨークの主要3リージョンに、EPYC VPSの全構成が再入荷しました。各プランの詳細は以下の通りです。

ERPC EPYC VPS 料金表

  • VPS(€42/月):1 vCPU / 4GB ECC DDR5 / 10GB NVMe4 / 10Gbps × 2

  • VPS+(€78/月):2 vCPU / 8GB ECC DDR5 / 20GB NVMe4 / 10Gbps × 2

  • VPS++(€128/月):4 vCPU / 16GB ECC DDR5 / 50GB NVMe4 / 10Gbps × 2

  • VPS+++(€198/月):8 vCPU / 32GB ECC DDR5 / 100GB NVMe4 / 10Gbps × 2

すべての構成において、4.15GHz以上の高クロックEPYC CPU、ECC DDR5メモリ、NVMe4 SSD、10Gbps × 2ネットワークが搭載されています。また、ERPCプラットフォーム内の通信は無制限で、プラットフォーム内の近接通信を標準で利用できます。

ベアメタルサーバーが月額298ユーロから398ユーロであることと比較すると、月額42ユーロから始められるERPCのVPSは、非常に導入しやすい価格設定です。さらに、SLVの移行機能を利用すれば、必要に応じてベアメタルサーバーへのスケールアップもワンコマンドで完結するため、小さく始めて成長に応じて柔軟に運用を拡大することが可能です。

運用の常識を変えるERPCの機能

ERPCは、単に高性能なサーバーを提供するだけでなく、Solana開発やバリデータ運用における様々な課題を解決する革新的な機能を提供しています。

爆速スナップショットダウンロードでコスト削減

SolanaバリデータやSolana RPCの運用において、最も時間とコストがかかる作業の一つが、スナップショットのダウンロードです。一般的なパブリックネットワーク環境では、状況によっては15〜20分程度かかることがありますが、ERPC上では数分で完了します。

特に、Indexed RPC(AccountsDBを含むフルインデックスRPC)の起動では、一般的な環境でスナップショットのダウンロードだけで2時間以上を要するケースもありますが、ERPC上ではこの時間が大幅に短縮されます。

スナップショットダウンロードは、初回セットアップだけでなく、障害復旧、バージョンアップグレード、構成変更のたびに発生する日常的な作業です。この作業が数分で完了することの累積的な影響は非常に大きく、運用にかかる時間とコストを構造的に削減します。

世界トップクラスの「Epics DAO バリデータ」との連携

ERPCのSWQoSエンドポイントおよびEpic Shredsの配信元として運用されている「Epics DAO バリデータ」は、2026年3月時点でSolanaバリデータの中で世界3位のパフォーマンス(スコア99.93)に到達しています。

ERPCプラットフォーム上にVPSを配置することで、この世界トップクラスのバリデータとプライベートネットワークを共有できます。バリデータの改善は、SWQoSエンドポイントの品質向上に直結し、Epic Shredsの配信速度の向上にも反映されます。バリデータの成長とともにプラットフォーム全体が速くなり続ける、これがERPCの構造的な強みです。

SLV(Simplified Linux Virtualization)で移行もバックアップも簡単に

パフォーマンスを向上させたいと考えても、既存の環境からの移行にはリスクや労力が伴い、それが改善への障壁となることがあります。SLV(Simplified Linux Virtualization)は、この障壁を取り除くために設計されたツール群です。

  • SLV Migrate Linux:ワンコマンドでLinux環境を丸ごと移行先にコピーできます。

  • SLV Backup:AES-256のE2E暗号化バックアップを自動化し、万が一の際もワンコマンドで復元が可能です。

Linux環境を無理なく移行できる基盤が整っているからこそ、月額42ユーロのVPSからスタートし、必要に応じて上位のVPSやベアメタルサーバーへワンコマンドで引っ越す、といった「小さく始めて成長に応じてスケールする」運用が実現できます。試してから最適な構成を決められる環境が提供されています。

AIエージェントで運用をさらに効率化

SLV v0.13では、slv onboardコマンドで環境をセットアップし、slv cコマンドでAI Consoleを起動するだけで、SolanaバリデータやRPCの運用を自然言語で始めることが可能です。CLI(コマンドラインインターフェース)のコマンドを覚える必要がないため、AI初心者でも直感的に運用を進められます。

ERPCのVPSとSLVのAIエージェントの組み合わせは、Solana開発における最速かつ最も運用しやすい基盤を提供します。

SLVの公式サイトはこちらです。
https://slv.dev/ja

インフラの悩みをERPCが解決:戦略とコードに集中できる環境

煩雑で時間のかかるインフラへの投資は、本来の開発速度を損なう隠れたコストとなることがあります。パフォーマンスチューニングの調査、データセンターの選定と監査、ネットワーク経路の検証、スナップショットダウンロードの待ち時間など、これらすべてが、開発者が戦略とコードに集中すべき時間を奪ってしまいます。

ERPCは、プラットフォーム上にデプロイするだけで、最速の通信条件、最適化済みの構成、Solanaに特化したチューニング、爆速スナップショットのすべてが最初から手に入る環境を提供しています。データセンターに関する深い知識がなくとも、最速の環境を手にすることができるのがERPCの設計思想です。ERPCは、開発者がインフラの心配をすることなく、戦略とコードに集中できる環境を提供することで、Web3エコシステムの発展に貢献しています。

継続的な研究開発が支えるERPCの進化

ELSOUL LABOは、オランダ政府の研究開発支援制度WBSOにおいて2022年以降5年連続で承認を受けており、超低遅延を前提としたSolana RPCインフラの研究開発や、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しています。これらの研究成果は、ERPCプラットフォームのパフォーマンス改善に直接的に反映されており、R&Dの成果が積み重なることで、改善の角度は時間とともに大きくなっています。

次世代の選択肢:Solana特化データセンターの展望

ELSOUL LABOは、RIPE NCCより自社ASN(AS200261)の付与を受け、Solanaに特化したトップティアの新しいデータセンターの開設を進めています。この次世代データセンターでは、最新世代のAMD EPYC 第5世代、AMD Threadripper PRO 第5世代(9975WX等)、NVMe 第5世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社ASNによる最適なネットワーク経路設計を実現します。

来月のオープンが予定されており、VPSを含むすべてのプラットフォーム製品のさらなる高速化の基盤となるでしょう。初期ロットはすでに予約完売となっていますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順に案内されるとのことです。

お問い合わせ先

ハイパフォーマンスVPSおよびERPCに関するお問い合わせは、Validators DAO公式Discordにてサポートチケットを作成してください。

ERPCの公式情報および各種プランは以下のサイトでご確認いただけます。

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