OPPOとMediaTekがMWC 2026で発表!スマホでAIが直接動く「オンデバイスAI」の最前線と未来を徹底解説

スマートフォンがさらに賢く!OPPOとMediaTekがMWC 2026でオンデバイスAIの未来を提示

2026年3月4日、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界最大のイベント「Mobile World Congress(MWC)2026」にて、スマートフォンメーカーのOPPOと半導体メーカーのMediaTekが、次世代のAI技術「オンデバイスAI」の最新イノベーションを共同で披露しました。MediaTek主催の「AI for Life」基調講演では、OPPO研究院代表のジェイソン・リャオ氏が登壇し、両社の密接な協業がスマートフォンのAI機能をどのように進化させているかについて説明しました。

「オンデバイスAI」とは、クラウド上の大規模なデータセンターではなく、スマートフォンやタブレットといった端末(デバイス)そのものの中でAIが直接処理を行う技術のことです。これにより、インターネット接続がなくてもAI機能が利用できる、データが端末外に送信されないためプライバシーが保護される、処理が高速になる、といったメリットが生まれます。今回の発表は、このようなオンデバイスAIが、私たちのスマートフォンの使い方を大きく変える可能性を示しています。

なぜ今「オンデバイスAI」が重要なのか?OPPOのAI戦略とMediaTekとの協業

モバイル体験がますますAI中心へと進化する中で、OPPOは「New Computing(新たなコンピューティング)」「New Perception(新たな認識)」「New Ecosystem(新たなエコシステム)」という3つのコンセプトを柱としたAI戦略を推進しています。この戦略の中核にあるのが、まさにオンデバイスコンピューティングです。

オンデバイスAIは、ユーザーのデータが端末内で処理されるため、プライバシーが強固に保護されます。また、クラウドとの通信が不要なため、処理の遅延が少なく、よりリアルタイムでスムーズなAI体験が可能になります。さらに、ユーザー個人の利用状況を学習し、よりパーソナルなサービスを提供できるようになる点も大きな魅力です。

ジェイソン・リャオ氏は、「オンデバイスコンピューティングはOPPOのAI戦略の中核であり、AIを日常生活に溶け込ませ、リアルタイムで“実感できる”体験へと進化させるものです」と語りました。OPPOとMediaTekは、このビジョンを共有し、フラッグシップチップ「MediaTek Dimensity 9500」の開発過程で緊密に連携してきました。この協業により、オンデバイスAIは単なる技術的なコンセプトから、実際に大規模に展開可能な実用的な段階へと進んでいます。

OPPOとMediaTekがMWC 2026でオンデバイスAIの最新イノベーションを披露

スマートフォンの常識を変える!OPPOの革新的なオンデバイスAI機能

今回のMWC 2026では、MediaTek Dimensity 9500を基盤としてOPPOが独自開発した、画期的なオンデバイスAI機能が多数紹介されました。これらの機能は、クラウドベースのAI機能に匹敵するか、それ以上の性能を実現している点が注目されます。今後、ColorOS 16のアップデートを通じて、OPPO Find X9シリーズに順次展開される予定です。

1. 精度が15%向上!いつでもどこでも使える「オンデバイスAI翻訳」

現代社会において、翻訳機能はスマートフォンに欠かせないものとなっています。しかし、従来の翻訳機能の多くは、インターネット接続が必須で、通信状況が悪い場所では利用できない、あるいは遅延が発生するといった課題がありました。

OPPOが今回発表した「オンデバイスAI翻訳」は、これらの課題を解決します。この機能は、端末上で直接翻訳処理を行うため、インターネット接続がない場合や通信環境が不安定な場所でも、安定したパフォーマンスを維持します。これにより、海外旅行中や電波の届きにくい場所でも、安心して翻訳機能を利用できるようになります。

さらに、オンデバイスAI翻訳は、従来の翻訳手法と比較して平均15%の精度向上を実現しています。複数言語間のシームレスな翻訳にも対応しており、より自然で正確なコミュニケーションをサポートします。例えば、見知らぬ言語の看板をカメラで読み取ったり、外国語の会話をリアルタイムで翻訳したりする際に、その威力を発揮するでしょう。これは、言語の壁を低減し、グローバルなコミュニケーションをより円滑にするための大きな一歩と言えます。

2. 暗い場所でも逆光でも美しく!「AIポートレートグロー」

スマートフォンのカメラ機能は年々進化していますが、複雑な照明環境下でのポートレート撮影は、依然として難しい課題の一つです。逆光で顔が暗くなったり、暗い場所で全体がぼやけてしまったりといった経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。

「AIポートレートグロー」は、このようなポートレート撮影の課題を解決するために開発されたオンデバイスAI機能です。この機能は、撮影されたシーンの光の状態をリアルタイムで分析し、自然な明るさや陰影に自動で調整します。これにより、暗所や逆光といった難しい条件下で撮影された写真でも、不自然さを感じさせずに画質を改善し、被写体の魅力を最大限に引き出します。

AIポートレートグローもオンデバイスで実行されるため、ネットワーク接続がない環境でも利用可能です。デモンストレーションでは、多様なシーンに的確に対応しながら、視覚的に自然な補正を行えることが示されました。この機能があれば、どんな場所で写真を撮っても、常に最高のポートレートを残すことができるようになるでしょう。

OPPO Find X9シリーズのAI翻訳とAIポートレートグロー機能

3. まるで人間と会話するよう!業界初のマルチモーダルAIモデル「Omni Model」

OPPOとMediaTekは、さらに未来を見据えた技術として、業界初となるオンデバイスの完全マルチモーダルAIモデル「Omni Model」の技術プレビューも公開しました。「マルチモーダルAI」とは、音声、映像、テキストといった複数の異なる種類の情報を同時に理解し、処理できるAIのことです。これまでのAIは、テキストはテキスト、画像は画像といったように、単一の情報を扱うことが一般的でした。しかし、人間が五感を使い、様々な情報を総合的に判断するように、マルチモーダルAIはより高度な理解と判断が可能になります。

Omni Modelは、音声・映像・テキストの入力にすべて対応しており、スマートフォン上でリアルタイムのシーン認識や対話型Q&Aを可能にします。例えば、スマートフォンのカメラで映している景色について質問したり、音声で指示を出しながら特定の情報を検索したりといったことが、より自然な形で実現するでしょう。まるで、スマートフォンが私たちの目や耳、そして思考を理解しているかのように、自然なやりとりができるようになることを目指しています。

この進化により、オンデバイスAIは現実世界をより深く認識・理解できるようになります。これにより、デバイスが受動的なツールではなく、より能動的でパーソナルなアシスタントとして、私たちの日常生活に溶け込むようになることが期待されます。これは、人間とデバイスのインタラクション(相互作用)を根本から変える可能性を秘めた、画期的な技術と言えるでしょう。

MediaTekとOPPOが共同開発するオンデバイスOmni Model

エコシステム連携で広がるAIの可能性とユーザー体験の向上

OPPOとMediaTekの協業は、単に個別の機能開発に留まりません。MWC 2026のMediaTekブース内のインタラクティブ体験ゾーンでは、その連携が生み出す幅広いユーザー体験が披露されました。

来場者は、Find X9 Proに搭載されたオンデバイスAI機能だけでなく、OPPO Hasselblad Teleconverterによる望遠撮影性能も実際に体験しました。さらに、Reno15 Proも展示され、AIモーションフォト消しゴム(写真に写り込んだ不要な動体を消去)、AIモーションフォトポップアウト(写真から被写体を切り抜き、背景をぼかすなど強調)、AIフラッシュ撮影(フラッシュ使用時の自然な仕上がり)といった、創造性を高めるAI撮影機能が紹介されました。これらの機能は、ユーザーがより簡単に、より美しい写真を撮影できるようサポートします。

また、OPPOのFind X9シリーズでは、MediaTekとGoogleとの緊密な連携により、Android™デバイスのみで利用可能だったQuick Share機能が、AppleのAirDropにも対応しました。これにより、サードパーティ製アプリをインストールすることなく、OPPOスマートフォンとiOS、iPadOS、macOSデバイス間で、安全かつスムーズにファイルの転送が可能となり、異なるプラットフォーム間での利便性が大幅に向上しました。これは、デバイスの垣根を越えたシームレスな体験を提供するという、OPPOのビジョンを体現するものです。

その他、OPPO Find X9 ProがGLOMO Awardsの「Best Smartphone」部門にノミネートされたことも発表されました。これは、パフォーマンス、イメージング、そして今回のテーマであるAI統合における革新性が高く評価された結果であり、OPPOの技術力の高さを示すものと言えるでしょう。

OPPO Reno 15 ProとFind X9 ProのAI機能が展示された様子

まとめ:AIが日常に溶け込む未来へ

OPPOとMediaTekがMWC 2026で披露したオンデバイスAIの最新技術は、スマートフォンの可能性を大きく広げるものです。AI翻訳やAIポートレートグローのような実用的な機能から、Omni Modelのような未来を見据えたマルチモーダルAIまで、その進化は目覚ましいものがあります。

オンデバイスAIは、私たちユーザーにとって、より高速で、よりプライバシーに配慮され、そして何よりも「パーソナルな」AI体験をもたらします。インターネット接続に依存しないため、いつでもどこでもAIの恩恵を受けられるようになるでしょう。これは、スマートフォンが単なる通信ツールではなく、私たちの日常生活に深く溶け込み、思考や行動をサポートする真のパートナーへと進化していくことを意味します。

OPPOとMediaTekは、今後もオンデバイスAIをはじめとする先進領域での協業をさらに強化し、ユーザー体験の向上を目指していくとしています。両社は引き続き、世界中のユーザーに対して、より高度で信頼性の高いAI体験の提供に取り組んでいくとのことです。AIが日常に溶け込む未来は、もうすぐそこまで来ています。

より詳細な情報については、以下のOPPO公式ニュースルームをご確認ください。
https://www.oppo.com/en/newsroom/press/oppo-and-mediatek-mwc2026/

※国や地域によって利用できるAI機能は異なります。
※Google、Android、Quick Share は、Google LLC の商標です。

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