国産最適化クラウド「Fixstars Amplify」が登録組織数1000、累計実行回数1億回を突破!組合せ最適化で“事実上の標準”へ

国産最適化クラウド「Fixstars Amplify」が登録組織数1000、累計実行回数1億回を突破!組合せ最適化で“事実上の標準”へ

現代社会では、ビジネスから社会インフラに至るまで、さまざまな場面で「最適な選択」が求められています。しかし、選択肢が膨大になると、人間が最適な答えを見つけるのは非常に困難になります。そんな複雑な課題を、最先端の技術で解決する国産の最適化クラウドサービス「Fixstars Amplify(フィックスターズ アンプリファイ)」が、目覚ましい成果を上げています。

株式会社Fixstars Amplifyは、同社の提供する最適化クラウドサービス「Fixstars Amplify」の登録組織数が1000を突破し、さらに最適化エンジン「Fixstars Amplify Annealing Engine(Amplify AE)」の累計実行回数が1億回を超えたことを発表しました。この数字は、国内における「組合せ最適化」の分野で、Fixstars Amplifyが“事実上の標準”となりつつあることを示しています。

Fixstars Amplifyとは?複雑な問題を解き明かす最先端技術の融合

Fixstars Amplifyは、量子コンピューティング、AI(人工知能)、GPU(画像処理装置)といった最先端の技術を駆使し、非常に複雑な社会課題を解決するために開発されたクラウドサービスです。具体的には、「最適化問題」と呼ばれる、最も良い選択肢を見つけ出すためのプログラム開発環境(Amplify SDK)と、そのプログラムを実行する環境(Amplify AE)を提供しています。

Amplify SDK:多様な技術を統合する開発環境

Amplify SDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)は、プログラマーが最適化問題を解くためのアプリケーションを、シンプルかつ効率的に開発できるように設計されています。このSDKの大きな特徴は、様々な種類の最新技術を統一的に扱える点です。

具体的には、次のような技術に対応しています。

  • 量子アニーリング・イジングマシン:組合せ最適化問題を解くことに特化した特殊なコンピューターやアルゴリズム。

  • 数理最適化ソルバー:数学的な手法を用いて最適解を導き出すソフトウェア。

  • ゲート式量子コンピュータ:汎用的な量子計算が可能な次世代コンピューター。

これにより、開発者は個々の技術の複雑さを意識することなく、目的に合わせて最適なソルバー(問題を解くためのプログラム)を柔軟に選択し、活用することができます。

Amplify AE:GPUで実現する超高速最適化

Amplify AE(Annealing Engine:アニーリングエンジン)は、最適化問題の実行を担うエンジンです。これは、GPU上に構築された大規模なイジングマシンであり、最大で260,000ビットという非常に大規模な組合せ最適化問題を高速に解くことが可能です。ビット数が多いほど、より複雑で大規模な問題を扱えることを意味します。

2025年10月からは、セキュリティ要件が特に厳しい製造業などの企業向けに、Amplify AEのオンプレミス版(自社の設備内にシステムを設置する方式)の提供も開始されており、導入が進んでいます。

FIXSTARS Amplifyプラットフォーム

「組合せ最適化問題」を徹底解説!なぜビジネス・社会課題解決に不可欠なのか

Fixstars Amplifyが解決しようとしている「組合せ最適化問題」とは一体何でしょうか?AI初心者の方にも分かりやすく説明します。

組合せ最適化問題とは?

組合せ最適化問題とは、たくさんの選択肢がある中で、「ある目的を達成するために最も良い組み合わせ」を見つけ出す問題のことです。例えば、以下のような身近な例で考えてみましょう。

  • 物流の配送ルート:複数の荷物を複数のトラックで、複数の場所へ届ける場合、どのトラックがどのルートを通れば、最も短い時間で、または最も少ない燃料で全てを配送できるか?

  • 生産計画:限られた工場設備と人員で、複数の製品を生産する場合、どの製品をどれだけ、どの順番で作れば、最も効率的に、または最も高い利益を出せるか?

  • 従業員のシフト作成:従業員のスキルや希望を考慮しながら、どの従業員をどの時間帯に配置すれば、最も公平で、かつ必要な人員を確保できるか?

これらはすべて、膨大な数の組み合わせの中から、特定の条件(コスト削減、時間短縮、利益最大化など)を満たす「最適な組み合わせ」を探し出す問題です。

なぜ組合せ最適化問題は難しいのか?

この問題が難しいのは、考慮すべき要素や条件が増えるほど、組み合わせの総数が「指数関数的に」増大するからです。例えば、たった10個のものを並べ替えるだけでも360万通り以上にもなり、人間の力では計算しきれません。現実のビジネスや社会課題では、数万、数百万、あるいはそれ以上の要素が絡み合うため、通常のコンピューターでも膨大な時間がかかり、事実上解くことが不可能になります。

Fixstars Amplifyが解決する価値

Fixstars Amplifyは、この「計算が急速に難しくなる」という組合せ最適化問題の壁を、最先端技術で乗り越えます。これにより、企業は以下のような大きなメリットを得ることができます。

  • 業務効率の向上:物流ルートの最適化で配送コストを削減したり、生産計画の最適化で製造ロスを減らしたりできます。

  • 資源の有効活用:人材、設備、エネルギーなどの限られた資源を最も効果的に配分できます。

  • 意思決定の迅速化:複雑な状況下でも、データに基づいた最適な意思決定を素早く行えるようになります。

  • 新たな価値創造:これまで不可能だった複雑な問題解決が可能になり、新しいサービスや製品開発にも繋がります。

Amplifyは、人材や資源、時間の配分を最適化することで、多様なビジネスや社会課題の解決に貢献しています。この技術は、まさに現代社会におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる重要な鍵と言えるでしょう。

サービス提供開始から4年間の軌跡と広がる活用事例

2021年10月のサービス提供開始以来、Fixstars Amplifyは多様な産業領域で利用が拡大してきました。同社は、最適化の専門家による支援サービスと組み合わせることで、PoC(実証実験)の段階から、実際の業務への適用までを一貫してサポートしています。

具体的な導入事例

すでに、Fixstars Amplifyは様々なビジネス領域で導入が進み、日々の意思決定を支える基盤として活用されています。

  • 生産計画の最適化:製造業において、どの製品をいつ、どれだけ作るかといった計画を最適化し、生産効率を向上。

  • 従業員配置の最適化:小売業やサービス業などで、従業員のスキルや勤務希望、店舗の必要人員などを考慮し、最適なシフトや配置を自動で作成。

  • 工場電力の効率化:工場内の電力使用量を最適化し、エネルギーコストの削減や環境負荷の低減に貢献。

  • 広告枠の高度割当:メディアや広告代理店において、限られた広告枠を最も効果的に配分し、広告効果の最大化を実現。

ブラックボックス最適化と応用領域の拡大

近年では、量子アニーリング・イジングマシンを用いた「ブラックボックス最適化」へのニーズが急速に高まっています。ブラックボックス最適化とは、内部の仕組みが直接的に分からない複雑なシステムやモデルに対して、最適な入力条件を見つけ出す手法です。

その応用領域は、以下のように多岐にわたります。

  • 自動車設計の最適化:部品の形状や配置、素材などを最適化し、燃費向上や安全性向上を図る。

  • マテリアルズ・インフォマティクス(MI):新しい材料の開発において、最適な組成や製造プロセスを効率的に探索する。

  • AIモデルのパラメータ探索:AIモデルの性能を最大化するための、最適な設定値(パラメータ)を効率的に見つけ出す。

これらの分野で最適化技術の存在感はますます高まっており、Fixstars Amplifyはその中核を担う存在として注目されています。

Fixstars Amplifyが日本国内で“事実上の標準”となる理由

Fixstars Amplifyが、わずか4年間で日本国内の組合せ最適化ソリューション分野でデファクトスタンダード(事実上の標準)の地位を確立しつつあるのには、いくつかの理由が考えられます。

  1. 最先端技術の統合と使いやすさ: 量子、AI、GPUといった複数の最先端技術をAmplify SDKで統一的に扱えるため、開発者は複雑な技術の学習コストを抑えつつ、効率的に開発を進められます。これは、多様な技術が乱立する最適化分野において、非常に大きな利点です。
  2. 圧倒的な処理性能: Amplify AEはGPUベースの大規模イジングマシンであり、最大26万ビット規模の組合せ最適化問題を高速に求解できます。これにより、これまで計算が困難だった大規模な問題にも対応できるようになり、実用性が飛躍的に向上しました。
  3. 幅広い産業への適用実績: 生産計画、物流、従業員配置、エネルギー管理、広告最適化など、多岐にわたる分野での導入実績は、サービスの汎用性と有効性を証明しています。具体的な成功事例が増えることで、新たな導入を検討する企業にとっての信頼材料となります。
  4. オンプレミス版の提供: セキュリティ要件の厳しい企業向けにオンプレミス版を提供することで、より多くの企業が安心してサービスを利用できるようになりました。これは、特に機密性の高いデータを扱う製造業などにとって重要な要素です。
  5. 専門家による手厚いサポート: PoCから実業務への適用まで、最適化の専門家が支援することで、企業はスムーズに導入を進め、効果を最大限に引き出すことができます。技術的なハードルが高い最適化問題において、このようなサポートは不可欠です。

これらの要素が組み合わさることで、Fixstars Amplifyは単なる技術提供にとどまらず、実際のビジネス課題を解決するための強力なツールとして、広く認知され、利用が拡大していると言えるでしょう。

代表取締役社長 CEO 松田佳希氏のコメント

株式会社Fixstars Amplifyの代表取締役社長 CEOである松田佳希氏は、今回の成果について次のように述べています。

「このたび、Fixstars Amplifyが登録組織数1000、累積実行回数1億回という節目を迎えることができました。これもひとえに日頃からご利用いただいているお客様、そしてご支援いただいている関係者の皆様のおかげと、心より感謝申し上げます。今後も、この日本国内での実績を基盤に、最高性能の最適化技術の提供と、幅広い産業への業務導入支援をさらに強化し、『最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。』というビジョンのもと、最適化技術のグローバルでの普及を目指してまいります。」

このコメントからは、これまでの実績への感謝とともに、今後さらに技術を磨き、グローバルな展開を目指すという強い意志が感じられます。

株式会社Fixstars Amplifyについて

株式会社Fixstars Amplifyは、「量子・AI・GPUなどの最先端技術を活用し、複雑な社会課題に挑む『最適化クラウドサービス』」を提供している企業です。「最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。」というビジョンを掲げ、量子ゲートや量子アニーリングを含む多様なソルバーを統一的に扱える「Fixstars Amplify SDK」と、自社開発の高性能ソルバー「Fixstars Amplify AE/SE」を開発・提供しています。

2025年12月11日現在で、登録組織数は1,000を超え、累計実行回数は1億回を突破しており、幅広い分野での社会実装を力強く推進しています。

詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。

まとめ:未来を最適化するFixstars Amplify

Fixstars Amplifyの登録組織数1000突破と累計実行回数1億回突破という成果は、同社が提供する最適化クラウドサービスが、日本国内でいかに高く評価され、社会に浸透しているかを示すものです。

AIや量子技術といった最先端のテクノロジーは、一見すると難解に思えるかもしれません。しかし、Fixstars Amplifyはこれらの技術を統合し、誰もがアクセスしやすい形で提供することで、これまで解決が困難だった組合せ最適化問題を、現実的な時間とコストで解決できるようになりました。

物流の効率化から、生産計画、従業員配置、さらには新たな材料開発やAIモデルの最適化に至るまで、その応用範囲は広がる一方です。同社が掲げる「最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。」というビジョンのもと、Fixstars Amplifyは今後も、より賢い社会の実現に向けて、その役割を拡大していくことでしょう。日本の技術が、世界の未来を最適化していくことに期待が高まります。

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