生成AI開発がもっと身近に!GMO GPUクラウドが「Open OnDemand」を統合、ブラウザで簡単操作可能に

生成AI開発の新たな一歩:GMO GPUクラウドが「Open OnDemand」を統合し、ブラウザ操作でより柔軟に

近年、めざましい進化を遂げている生成AIは、私たちの生活やビジネスに大きな変革をもたらしています。この生成AIを開発するためには、膨大な計算処理能力を持つGPU(Graphics Processing Unit)が不可欠であり、高性能なGPUをクラウドサービスとして提供する「GPUクラウド」の需要が高まっています。

GMOインターネット株式会社は、提供する生成AI向けGPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」に、HPC(High Performance Computing)ウェブポータルソフトウェア「Open OnDemand」を統合し、2025年11月26日(水)より提供を開始しました。この統合により、「GMO GPUクラウド」の利用者は、これまでコマンドラインで行っていた複雑な操作を、ウェブブラウザから直感的に行えるようになります。この機能は追加費用なしで利用できます。

生成AI向けGPUクラウドサービス GMO GPUクラウド ウェブポータルソフトウェア 「Open OnDemand」を統合

「GMO GPUクラウド」とは?生成AI開発を加速する高性能インフラ

「GMO GPUクラウド」(https://gpucloud.gmo/)は、生成AIの開発に特化した高性能なGPUクラウドサービスです。このサービスは、AIモデルの学習や推論に必要な計算資源を、必要なときに必要なだけ利用できるため、企業や研究機関がAI開発を効率的に進める上で重要な役割を担っています。

国内最速クラスの性能を誇る技術基盤

「GMO GPUクラウド」は、NVIDIAの最新GPUである「NVIDIA H200 GPU」を搭載しています。GPUは、AIの学習において大量のデータを並行して処理する能力に優れており、AI開発のスピードを大きく左右する重要なパーツです。さらに、国内で初めて高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum-X」と高速ストレージを組み合わせることで、複数のGPUを連携させて使う「マルチノード構成」において、国内商用クラウドサービスとして最速クラスの性能を実現しています。

この性能は、2024年11月に発表された世界のスーパーコンピュータランキング「TOP500」で世界37位、国内6位にランクインしたことからも裏付けられています。また、2025年11月にはGPUクラウドの国際評価レポート「ClusterMAX™2.0」で「Silver」を獲得するなど、その高い性能が世界的に評価されています。

大規模AI開発に最適な環境

「GMO GPUクラウド」が提供する圧倒的なパフォーマンスと安定性は、大規模言語モデル(LLM)の学習や、画像・音声・テキストなど複数の情報を扱う「マルチモーダルAI」の開発など、高度なAI開発に最適な環境を提供します。これにより、AI開発者は計算資源の心配をすることなく、AIモデルの精度向上や新たなAI技術の開発に集中できます。

将来を見据えた技術導入

GMOインターネットは、2025年内に「NVIDIA Blackwell Ultra GPU」を搭載した「NVIDIA HGX B300(NVIDIA B300)」のクラウドサービスの提供も予定しており、常に最新かつ最先端のAI計算基盤を提供していく方針です。これにより、日本のAI産業が世界と戦える競争力を維持できるよう、強力なインフラ面からサポートしていくことが期待されます。

GMO GPUクラウドのロゴ

「Open OnDemand」とは?なぜGMO GPUクラウドに統合されたのか?

HPC向けのウェブポータルソフトウェア

「Open OnDemand」(https://www.osc.edu/content/open_ondemand)は、オハイオ・スーパーコンピュータセンターが中心となって開発した、オープンソースのHPC向けウェブポータルソフトウェアです。HPCとは、科学技術計算やシミュレーションなど、非常に複雑で大量の計算を高速で行うためのコンピュータシステムを指します。この「Open OnDemand」は、世界400以上のHPCセンターで採用されており、その信頼性と実績は折り紙つきです。

OPEN OnDemandのロゴ

統合の背景:AI開発のハードルを下げるために

従来の「GMO GPUクラウド」では、利用者はSSHクライアントというツールを使ってログインノードにアクセスし、Linuxのコマンドライン(文字を入力してコンピュータを操作する方法)で各種操作を行う必要がありました。しかし、AI開発者の中には、コマンドライン操作に慣れていない方も少なくありませんでした。

GMOインターネットには、以下のようなユーザーからの要望が寄せられていました。

  • 「コマンドラインでの操作に不慣れなユーザーでも簡単に利用できるようにしてほしい」

  • 「ジョブの投入や進捗確認をシンプルに行いたい」

これらのニーズに応えるため、GMOインターネットは「Open OnDemand」の実装を決定しました。この統合により、AI開発の専門知識はあっても、サーバー操作の専門知識は少ないという方でも、より手軽に「GMO GPUクラウド」を利用できるようになります。

「Open OnDemand」がもたらすメリット:直感的な操作と学習コストの軽減

「Open OnDemand」の統合により、利用者はウェブブラウザから直感的に「GMO GPUクラウド」を操作できるようになります。具体的には、以下のようなメリットが考えられます。

  1. 直感的な操作性: コマンドラインでの複雑な命令を覚える必要がなく、マウス操作で簡単にジョブの作成や実行、ファイルの管理、シェルの起動といった操作が可能です。
  2. 学習コストの軽減: 「Open OnDemand」は多くのHPCシステムで採用されているため、すでに他のHPCサービスで利用経験がある場合は、その経験を活かしてスムーズに「GMO GPUクラウド」に移行できます。これにより、新たな操作方法を習得するための時間や労力を大幅に削減できます。
  3. 作業効率の向上: ウェブブラウザベースのインターフェースは、視覚的に分かりやすく、ジョブの進捗状況なども一目で確認できます。これにより、AI開発の作業効率が向上し、開発期間の短縮にも繋がるでしょう。

これらのメリットは、AI開発に携わる企業や研究機関にとって、開発期間の短縮とコスト低減に大きく貢献すると期待されます。

「Open OnDemand」で変わる!GMO GPUクラウドの利用体験

「Open OnDemand」の統合は、「GMO GPUクラウド」の利用体験を大きく変えるでしょう。これまでは、専門的な知識を持つ技術者がコマンドを入力して作業を進めるのが一般的でしたが、今後はより多くのAI開発者が、自身の専門分野であるAI開発に集中できるようになります。

ウェブブラウザで可能になる具体的な操作

  • ジョブの作成・実行: AIモデルの学習や推論など、GPUに実行させたい処理(ジョブ)をウェブブラウザ上で設定し、実行を開始できます。進捗状況もリアルタイムで確認可能です。

  • ファイルの管理: 学習データやモデルのコードなど、必要なファイルをウェブブラウザ上でアップロード、ダウンロード、編集できます。FTPクライアントなどの外部ツールを使う手間が省けます。

  • シェルの起動: 必要に応じて、ウェブブラウザ内で仮想的なコマンドライン(シェル)を起動し、より詳細な操作を行うことも可能です。これにより、高度なカスタマイズが必要な場合でも柔軟に対応できます。

これらの機能が追加費用なしで提供されるため、AI開発者は追加の負担なく、より快適な開発環境を手に入れることができます。

日本のAI産業を支えるGMOインターネットの取り組み

GMOインターネットは、「GMO GPUクラウド」を中核としたAIインフラ戦略により、急速に進化するAI・ロボティクス分野の技術革新に貢献していくことを目指しています。

最適化されたインフラ基盤と柔軟な計算環境

同社は、生成AI分野に取り組む企業や研究機関に対し、AI開発に最適化されたインフラ基盤を提供しています。お客様のワークロード(処理内容や負荷)に応じた柔軟でカスタマイズ可能な計算環境を提供することで、開発期間の短縮とコスト低減に貢献しています。

日本発のAIイノベーション創出への貢献

今後もGMOインターネットは、最新のAI計算基盤の提供と、お客様のニーズに応じた柔軟なクラウド環境の構築を継続していく方針です。これにより、日本のAI産業に欠かせないクラウドサービスとして、日本発のAIイノベーション創出に貢献していくことが期待されます。高性能なGPUクラウドサービスを手軽に利用できる環境が整うことで、より多くの企業や研究者がAI開発に参入し、新たな技術やサービスが生まれるきっかけとなるでしょう。

まとめ:AI開発の民主化を加速する「GMO GPUクラウド」と「Open OnDemand」

GMOインターネットによる「GMO GPUクラウド」と「Open OnDemand」の統合は、日本の生成AI開発にとって画期的な一歩と言えるでしょう。高性能なGPUクラウドサービスを、コマンドライン操作に不慣れな方でもウェブブラウザから簡単に利用できるようになることで、AI開発のハードルが大きく下がります。

これにより、AI開発者はインフラの管理や複雑な操作に時間を費やすことなく、AIモデルの設計や学習、評価といった本来の業務に集中できるようになります。結果として、AI開発の効率化と高速化が実現し、日本のAI産業全体の発展が加速することが期待されます。

今後もGMOインターネットが、日本のAIイノベーション創出に向けてどのような取り組みを進めていくのか、大いに注目が集まるでしょう。

サービスに関するお問い合わせ先

  • GMOインターネット株式会社 ドメイン・クラウド事業本部 GPUクラウド事業部
    お問い合わせ:https://gpucloud.gmo/form/
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