【製造業DX】イズミテクノがAIデータプラットフォーム「CADDi」導入で年間1万件の見積業務を約50%削減!人材育成と売上3倍目標を加速

製造業の現場で長年課題とされてきた「見積業務の効率化」と「業務の属人化」に対し、革新的な解決策が示されました。硬質アルマイトや普通アルマイトなどの表面処理技術で業界をリードする株式会社イズミテクノ(以下、イズミテクノ)が、キャディ株式会社(以下、キャディ)が提供する製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を導入した結果、年間1万件に及ぶ見積業務の工数を約50%削減したと発表しました。

イズミテクノとCADDiのロゴ

この取り組みは、単なる業務効率化に留まらず、人材育成の加速と顧客への新たな価値創造を推進し、イズミテクノが掲げる2030年までの売上3倍という野心的な目標達成への大きな一歩となることが期待されています。

製造業が直面する課題:見積業務の重さと属人化

イズミテクノは、その高い技術力で業界トップレベルの地位を確立していますが、事業成長の阻害要因となる二つの経営課題を抱えていました。

一つ目の課題は、年間約1万件に及ぶ見積業務に費やされる膨大なリソースです。この作業が営業担当者の時間を大きく占有し、新規顧客開拓といった「攻め」の営業活動に注力できない状況を生み出していました。現場の営業担当者からは、多い日には1日で100件以上の見積を処理しており、顧客訪問が難しいという声も上がっていたといいます。

二つ目の課題は、業務の属人化です。特定の担当者にノウハウが集中してしまうことで、人材育成や業務の引き継ぎが困難になり、組織全体の成長を妨げる要因となっていました。見積業務に追われる「守り」の体制が、結果として人材育成の停滞にもつながっていたのです。

イズミテクノのプロジェクト推進責任者である上島氏は、これらの課題への対応が喫緊の課題であったと述べています。本来、顧客と向き合い、新たな価値を創造すべき営業部門が、内勤の見積対応に追われる状況は、企業としての競争力強化を阻む大きな障壁となっていました。

製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」とは

「CADDi」は、製造業のエンジニアリングチェーンやサプライチェーン上に点在するデータをAIで解析・関連付け、そこから有益な知見(インサイト)を抽出することで、生産活動や意思決定を高度化するプラットフォームです。

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを掲げ、部品調達事業で培った経験とAI技術を組み合わせ、製造業のデータと経験を資産に変えることを目指しています。CADDiは、このプラットフォーム上で「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」や「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」といった様々なアプリケーションを提供しており、今後もその機能を拡大していく予定です。

CADDiのロゴ

CADDi導入による劇的な変化と効果

イズミテクノにおけるCADDiの導入は、営業部門に革命的な変化をもたらしました。最も顕著な効果は、見積業務の効率化です。

見積内部コストの約50%削減

CADDiの導入により、見積業務の根幹となる図面や仕様などのデータ検索が瞬時に行えるようになりました。情報が一元的に管理されることで、業務効率が大幅に向上し、見積に関する内部コストは約50%削減されたとされています。これにより、これまで見積作業に費やされていた時間とリソースを、本来の「攻め」の営業活動、すなわち新規顧客の開拓や既存顧客への深耕、新たな価値提案に振り向けられるようになりました。

属人化の解消と新人即戦力化の実現

CADDiの導入は、業務の属人化という長年の課題にも解決の道筋をつけました。ノウハウが特定の個人に依存していた業務が、誰でも同じように情報を引き出せる仕組みへと変わったのです。これにより、新しく加わった営業担当者も、早期に業務に習熟し、即戦力として活躍できる環境が整いました。

イズミテクノの事業統括本部 次長である上島孝之氏は、導入効果について以下のようにコメントしています。

上島孝之氏のポートレート

「費用対効果、特に社内工数については、数字で見ていかなければいけないと考えています。導入前と導入後で比較したところ、見積に関する内部コストを約50%削減できたと見ています。この成果によって、未来への投資という「攻め」の活動にリソースを振り向けられるようになり、組織全体の強化と顧客への新たな価値創造につながっていくと確信しています。」

また、営業部 本社CRM / インサイドセールス グループリーダーの今井将斗氏も、現場での実感について次のように述べています。

今井将斗氏のポートレート

「導入後、見積に必要なデータが一瞬で探せるようになり、システムに入力したデータもすぐに確認できる状況になりました。これにより、業務の引き継ぎがスムーズになり、新しく加わった営業担当者もすぐに活躍できています。今では、新規顧客への訪問や案件獲得といった「攻め」の活動に注力できており、CADDiは、もはや私たちにとって不可欠なものとなっています。」

DXの波は全社へ、2030年売上3倍目標へ向けて

CADDi導入によるデジタル変革は、営業部門に留まらず、イズミテクノ全社的な変革へと進んでいます。2023年にわずか10名で始まったこの取り組みは、その効果が評価され、検査業務への展開を経て、2025年には従業員150名規模での活用へと拡大しました。

イズミテクノは、2030年までの売上3倍達成を目標に掲げており、これを実現するためには、従来の「人海戦術」からの脱却が不可欠であると考えています。今回のDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みは、見積業務の効率化という初期の成果を超え、企業文化そのものを変革する全社戦略へと進化しています。

AIを活用したデータプラットフォームの導入は、製造業における生産性向上、人材育成、そして競争力強化の鍵となるでしょう。イズミテクノの事例は、デジタル変革が企業の未来をどのように形作るかを示す、具体的な成功モデルと言えます。

関連情報

キャディ株式会社について

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を開発・提供しています。日本、アメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を目指しています。

会社概要

  • 本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)

  • 代表者:代表取締役 加藤勇志郎

  • 設立:2017年11月9日

  • 資本金:257.3億円(資本準備金含む)

  • 事業内容:製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営

  • URL:https://caddi.com/

株式会社イズミテクノについて

株式会社イズミテクノは、長野県岡谷市に本社を置き、硬質アルマイトや普通アルマイトなどの表面処理技術に強みを持つ企業です。業界トップレベルの技術力で、多岐にわたる製造業のニーズに応えています。

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