日経BPとZuvaが資本・業務提携!R&D部門向け情報サービスで「次に来る技術」を特定
2025年12月16日、株式会社日経BPとスタートアップ投資データベース事業を展開するZuva株式会社が、資本・業務提携を締結したことを発表しました。この提携は、日経BPがZuvaの株式14.3%(議決権ベースで16.0%)を保有することで合意したものです。両社は、日経BPが長年培ってきた専門性の高いコンテンツと、Zuvaが持つ国内外167万社にも及ぶスタートアップ投資データを組み合わせ、企業のR&D(研究開発)部門を強力に支援する新たな情報サービスを共同で開発します。このサービスは2026年夏にβ版の提供が予定されており、「次に世の中に影響を及ぼす技術は何か」といったR&D部門の重要な問いに答えることを目指しています。

専門メディアとスタートアップデータの融合がR&Dを変革する
今回の提携の核となるのは、情報提供における両社の強みを融合させる点にあります。日経BPは、ビジネス、テクノロジー、医療、生活など多岐にわたる分野で先端情報を提供する専門出版社です。特に「日経クロステック」のような専門メディアは、IT、自動車、電子・機械、建築・土木といった産業分野の技術者やビジネスリーダーに対し、AI、IoT、新素材、ものづくりなどの最新技術動向やビジネス変革の最前線を深く掘り下げて伝えています。そのコンテンツは、技術の将来性や市場への影響を予測する上で非常に価値の高いものです。
一方、Zuva株式会社は、国内外のスタートアップ投資データベース事業を主要なビジネスとしています。彼らが保有するデータは、国内外約167万社(社名のみであれば約370万社)のスタートアップ企業に関する情報に及びます。このデータには、各企業の技術分野ごとの分類、投資額、そしてどの企業が投資しているかといった詳細な情報が含まれています。スタートアップ企業は、新しい技術やビジネスモデルを生み出す源泉であり、その投資動向は「次に何が来るのか」を示す重要なバロメーターとなります。
この二つの異なる強みが融合することで、R&D部門は、単なる技術トレンドだけでなく、その技術に実際にどれだけの資金が投入され、どの企業が注目しているのかという、より実践的で深い洞察を得られるようになります。これにより、技術戦略の立案、協業先の探索、競合他社の動向調査などが、より迅速かつ多角的に行えるようになるでしょう。
R&D部門向け情報サービス:2026年夏にβ版提供予定
日経BPとZuvaが共同で開発を進めている情報サービスは、企業のR&D部門が直面する様々な課題を解決するための総合データベースとダッシュボードとして設計されています。
このサービスで得られる主な情報
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次に世の中に影響を及ぼす技術とその内容: 新しい技術がどのようなもので、どのような可能性を秘めているのかを深く理解できます。
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その分野に参入する企業: どの企業が新しい技術分野に注目し、既に参入しているのか、あるいはこれから参入しようとしているのかを把握できます。
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自社の強みを活かせる協業企業: 自社の技術やリソースと相性の良いパートナー企業を見つけるための手がかりを提供します。
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技術の優位性: 特定の技術がどのような点で優れており、市場でどのような競争力を持つのかを分析できます。
これらの情報は、R&D部門の視点に立って、即座に把握・分析できるように工夫される予定です。Zuvaが持つ膨大なスタートアップ投資データと、「日経クロステック」をはじめとする日経BPの専門メディアが提供する解説記事や将来予測コンテンツが組み合わされることで、R&D分野の動向を「早く、深く、多面的に」捉えることが可能になります。AI初心者の皆さんにとって、これはまるで未来の技術動向を予測する強力な羅針盤を手に入れるようなものです。
サービス開始後も、プレスリリース、特許情報、論文情報といった先端技術分野(ディープテック)や新興技術分野(エマージングテック)の関連情報が順次拡充される計画です。ディープテックとは、科学的な発見や工学的なブレイクスルーに基づいた、社会に大きな影響を与える可能性のある革新的な技術を指します。一方、エマージングテックは、まだ成熟していないが急速に発展しており、将来的に大きな市場を形成する可能性のある技術のことです。これらの情報が加わることで、R&D部門は常に最先端の情報を手に入れることができるでしょう。サービスの詳細は、2026年夏に予定されているβ版提供時に発表されるとのことです。
先行して共同開発された「テクノロジー未来投資指数」とは
今回の資本・業務提携に先立ち、日経BPとZuvaは既に「テクノロジー未来投資指数」を共同で開発し、2025年5月に発表しています。この指数は、スタートアップ企業の資金調達動向を基に、将来的な成長が期待できる技術を指標化したものです。
「テクノロジー未来投資指数」の考え方
この指数の背景にあるのは、「期待されている技術には多くの資金が集まる」「成熟度が低い分野ほど成長余地がある」というシンプルな発想です。新しい技術分野には、その将来性を見込んだ投資家や企業から多くの資金が流入します。また、まだ発展途上にある技術ほど、今後の成長の可能性が大きいと考えられます。
指数の構成要素
「テクノロジー未来投資指数」は、主に以下の二つの指数から構成されます。
- 「トレンド」指数: 資金流入の伸びを指標化したものです。特定の技術分野への投資額がどれくらいの勢いで増えているかを示します。伸びが大きいほど、その技術分野が現在注目を集めていることがわかります。
- 「成熟度」指数: 資金調達ラウンドの回数を基に指標化したものです。スタートアップ企業は、成長段階に応じてシード、シリーズA、B、Cといった複数の資金調達ラウンドを実施します。ラウンドの回数が少ないほど、その技術分野がまだ初期段階にあり、将来的な成長余地が大きいと判断されます。
これら二つの指数を組み合わせ、さらに偏差値換算したものが「テクノロジー未来投資指数『総合』」として算出されます。この指数は、研究開発や技術投資の戦略立案に役立てることを目的としており、四半期ごとにアップデートされています。これにより、R&D部門は最新のデータに基づいて、どの技術分野に投資すべきか、どの技術が今後伸びる可能性があるのかを客観的に判断する手助けを得られます。
日経クロステックでは、このテクノロジー未来投資指数に関する最新記事も公開されています。
日経BPとZuvaについて
株式会社日経BP
株式会社日経BPは、経営、技術、マーケティング、医療、生活といった幅広い分野で先端情報を提供する専門出版社です。長年にわたり、専門性の高いコンテンツを通じて、日本のビジネス界や技術開発を支えてきました。特に「日経クロステック」は、IT、自動車、電子・機械、建築・土木など、多様な産業分野の技術者やビジネスリーダーに向けた情報を提供しています。AI、IoT、新素材、ものづくり、建築・土木といった技術の最新動向はもちろん、法改正や新規参入、新たなビジネスモデルによって引き起こされるビジネス変革の最前線を深く掘り下げて伝えています。日経BPの詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
Zuva株式会社
Zuva株式会社は、国内外のスタートアップ投資データベース事業を展開する企業です。彼らは、企業のR&D部門向けのコンサルティングサービス(協業先調査やマッチング支援など)も手がけています。Zuvaは、国立研究開発法人科学技術振興機構のSTARTプログラム採択を契機に設立された背景を持ち、ディープテック分野やエマージングテック分野に関する豊富なデータと知見を保有しています。これにより、まだ世に出ていない革新的な技術や、これから大きな成長が見込まれる技術の動向をいち早く捉えることが可能です。Zuvaの詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
まとめ:R&Dの未来を拓く新たな情報基盤
日経BPとZuvaの資本・業務提携は、企業のR&D部門にとって画期的な情報基盤の誕生を意味します。専門メディアが提供する深い洞察と、スタートアップ投資データが示す客観的な市場動向が融合することで、R&D部門は「次に何が来るのか」をより正確に、そして多角的に把握できるようになるでしょう。AI初心者の方々も、この新しい情報サービスが、未来の技術トレンドを理解し、自身のビジネスや研究にどのように活かせるかを考える上で、非常に強力なツールとなることでしょう。2026年夏のβ版提供が今から楽しみです。
本リリースに関するお問い合わせは、日経BPのコーポレートサイトお問い合わせページからお願いいたします。

