【検知率99%】MASOとロココが生成AI×カメラで自転車競技の周回検知をDX化!審判業務を10分の1に効率化

MASOとロココが生成AI×カメラでスポーツDXを加速!自転車競技の審判業務を大幅効率化

現代社会において、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、私たちの生活やビジネスのあらゆる側面に影響を与え始めています。特に、カメラとAIを組み合わせた技術は、今まで「監視」が主だったカメラの役割を「業務支援ツール」へと変革させ、さまざまな現場での課題解決に貢献する可能性を秘めています。

この度、カメラ映像とAIを活用したノーコード連携プラットフォームを提供する株式会社MASO(以下、MASO)と、画像認証技術でスポーツ競技記録のDX推進に取り組む株式会社ロココ(以下、ロココ社)が連携し、自転車競技の現場で画期的な実証実験を行いました。この実験では、生成AIとカメラを組み合わせることで、自転車競技の周回検知において99%という高い検知率を達成し、従来の審判業務を劇的に効率化できる可能性が示されました。

MASOとロココのロゴ

スポーツ現場の課題:人力に頼る審判業務の現状

自転車競技のトラック競技は、1周250mのトラックを選手が周回し、着順やタイムを競うダイナミックなスポーツです。しかし、その審判方法には長年の課題がありました。

従来の審判方法とその問題点

これまで、自転車競技の審判は、約40名もの審判員が目視で選手の周回数を記録し、判定を行っていました。この方法は、オリンピック競技大会を含む公式戦でも用いられてきましたが、以下のような問題点が指摘されていました。

  • 稼働人数の多さ: 多くの審判員が必要となるため、運営コストや人員確保の負担が大きいという課題がありました。

  • 誤判定の頻発: 高速で移動する選手を多数の目視で追うため、ヒューマンエラーによる誤判定が発生しやすく、競技の公平性に関わる問題となることもありました。

従来の審判方法の課題

これらの課題は、競技の運営効率や審判の精度に直結し、選手や観客、そして大会全体の信頼性にも影響を与える可能性がありました。

生成AIとカメラが切り拓く新たな可能性

こうしたスポーツ現場の課題解決に向けて、MASOとロココ社が連携し、最新のAI技術を活用した実証実験に乗り出しました。

MASOとロココ社の強力なタッグ

ロココ社は、画像認証技術を活用したスポーツ競技記録のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に積極的に取り組んでいます。彼らが自転車競技の審判における課題に直面する中で、カメラ映像と生成AIを活用した画像解析の開発を進めるMASOとの連携が決定しました。

MASOは、「AIで、持続的に産業が発展する社会を作る」というビジョンを掲げ、カメラ映像とAIを連携させるノーコードプラットフォームを提供しています。プログラミングの専門知識がなくても、現場のニーズに合わせてAIを活用した業務改善を可能にするソリューションです。

実証実験の舞台と内容

この実証実験は、2025年8月22日(金)から25日(月)にかけて伊豆ベロドロームで開催された「全日本自転車競技選手権 トラック競技」にて実施されました。大会スポンサーであるロココ社とMASOが連携し、MASOにとって初となる生成AIとカメラを連携させた周回検知の概念実証実験(PoC)です。

具体的には、以下の方法で周回検知が行われました。

  1. カメラでの撮影: 各選手がフィニッシュラインを通過する瞬間を、カメラで高精度に撮影します。
  2. AIによる画像解析: 撮影されたカメラ映像をMASOの画像解析ソリューションが分析します。この際、生成AIが選手の着用するゼッケン番号を瞬時に検知・認識します。
  3. リアルタイムでの情報表示: 解析されたゼッケン番号から、選手の周回数やタイム、順位といった情報がリアルタイムで表示・記録されます。

生成AIを用いたゼッケン検知判定

この一連のプロセスにより、人の目では追いきれない高速な動きも正確に捉え、データとして記録することが可能になります。

驚きの成果:検知率99%と業務効率化10倍

今回の実証実験では、目覚ましい成果が確認されました。

高い検知率と審判精度の向上

実証実験の結果、女子ジュニア スクラッチレースにおいては、なんと99%を超える検知率を達成しました。これは、AIが人間の目視に匹敵、あるいはそれ以上の精度で周回検知を可能にしたことを意味します。この高い検知率が安定して実現できれば、審判の誤判定を大幅に削減し、競技の公平性をより一層高めることができるでしょう。

審判員の稼働を約10分の1以下に削減

AIによる周回検知が導入されることで、従来約40名必要だった審判員の稼働は、およそ10分の1以下へと大幅に削減できると期待されます。これは、人件費の削減だけでなく、審判員の負担軽減にも繋がり、より効率的な大会運営が可能になります。削減された人員を他の業務に割り当てることで、大会全体の質の向上にも貢献するでしょう。

競技ファン拡大と収益増への期待

さらに、リアルタイムで選手の位置情報が表示できるようになることで、観戦者にとっても大きなメリットが生まれます。現在の競技状況が一目で分かり、より臨場感のある観戦体験を味わえるようになるでしょう。これにより、競技への関心が高まり、新たなファン層の獲得、ひいては競技収益の拡大にも繋がることが期待されます。

MASOとロココ社は、今後もロココ社の顔認証システム「AUTH thru(オースルー)」で培った運用ノウハウと、MASOの生成AIとカメラを連携させた画像認証技術を組み合わせ、検知精度のさらなる向上を目指していくとのことです。これにより、審判業務の課題改善だけでなく、競技の魅力をより多くのファンに届ける仕組みづくりにも貢献していくことでしょう。

「監視目的」から「業務支援ツール」へ:カメラの変革

今回の実証実験は、カメラの役割が大きく変わることを示しています。

AIがカメラ映像に新たな価値を付加

これまで、カメラは主に「監視」を目的として設置されてきました。しかし、生成AIによる映像解析・分析と連携させることで、カメラ映像は単なる記録ではなく、現場の状況を詳細に「可視化」し、具体的な「業務支援」を行うツールへと変貌します。

MASOは、この解析・分析結果を様々なシステムと連携させるノーコードプラットフォームを提供しています。これにより、プログラミングの知識がない現場の担当者でも、カメラから得られる情報を活用して、それぞれの状況に応じた業務改善を容易に実現できるようになります。

AIによる精度の高い画像解析

労働力不足問題への貢献

日本社会は、2035年には385万人相当の労働力が不足すると予測されており(出典:パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2035」)、労働力不足は深刻な課題となっています。AIとカメラを活用した業務効率化は、この課題に対する有効な解決策の一つとなり得ます。

MASOは、スポーツ競技の分野だけでなく、オフィス、店舗、倉庫、公共施設など、あらゆる現場での実証実験を進めていくとしています。カメラを「監視」から「業務支援」へと進化させることで、多様な産業における労働力不足の解決に寄与し、持続可能な社会の実現を目指していくことでしょう。

概念実証実験(PoC)概要

今回の実証実験の詳細は以下の通りです。

  • 実施対象: 全日本自転車競技選手権 トラック競技

  • 実施日時: 2025年8月22日(金)〜25日(月)

  • 実施場所: 伊豆ベロドローム

  • 従来の方法: 約40名の審判員による目視判定

  • 実証実験を行った方法: カメラで撮影した画像から生成AIを用いた画像認証技術によりゼッケンを検知し、周回数や成績を記録

全日本自転車競技選手権について

全日本自転車競技選手権は、公益社団法人日本自転車競技連盟(JCF)が主催する、日本最高峰の自転車競技選手権大会です。世界選手権やオリンピック代表選手選考にも関わる重要な大会であり、ロード、トラック、シクロクロスなど複数種目の競技大会が年間を通じて開催されています。今回の大会は第94回目を迎えました。

大会に関する詳細情報は、公式サイトで確認できます。
https://japantracknationalchampionships.com/

株式会社ロココについて

株式会社ロココ(スタンダード市場5869)は、アウトソーシングサービスを行うITO&BPO事業、システム開発・保守・導入支援を行うクラウドソリューション事業、そして海外法人での開発・保守業務を行う海外事業を展開しています。

特に画像認証への取り組みに力を入れており、今回の「全日本自転車競技選手権 トラック競技」のほか、2月に行われた「熊本城マラソン2025」でのゼッケン認証や、自社開発した顔認証システム「AUTH thru(オースルー)」の画像認証技術の発展・拡張に注力しています。

  • 所在地:

    • [大阪本社]〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-1-5 日本生命御堂筋八幡町ビル3F

    • [東京本社]〒105-0004 東京都港区2-5-6 芝256スクエアビル 3F/4F

  • 代表取締役社長: 長谷川一彦

  • 事業内容: ITO&BPO事業、クラウドソリューション事業、海外事業

株式会社ロココの詳細については、公式サイトをご覧ください。
https://www.rococo.co.jp/

画像認証への取り組みについての詳細はこちら。
https://www.rococo.co.jp/products/auth/auth-image/

MASO株式会社について

MASO株式会社は、「AIで、持続的に産業が発展する社会を作る」というビジョンの実現に向けて、「カメラ映像とAIを活用したノーコード連携プラットフォーム」を提供しています。

  • 所在地: 〒140-0015 東京都品川区西大井1-1-2 Jタワー西大井イーストタワー 2階 206

  • 代表: 荒井貴光

  • 事業内容: カメラ映像とAIを活用したノーコード連携プラットフォームの提供

MASO株式会社の詳細については、公式サイトをご覧ください。
https://www.makeaisociety.com/

まとめ:AIが拓くスポーツと社会の未来

今回のMASOとロココ社による自転車競技での実証実験は、生成AIとカメラがスポーツの現場にもたらす変革の可能性を明確に示しました。検知率99%という高い精度と、審判業務の大幅な効率化は、競技の公平性を高めるだけでなく、運営コストの削減や新たな観戦体験の創出にも繋がります。

カメラが単なる「監視」ツールから「業務支援」ツールへと進化することで、スポーツ分野にとどまらず、さまざまな産業における労働力不足の解決にも貢献していくことでしょう。AI技術の進化は、私たちの社会をより効率的で豊かなものに変えていく可能性を秘めています。今後のMASOとロココ社のさらなる取り組みに注目が集まります。

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