noteが生成AIで世界へ!日本語コンテンツを自動多言語対応し、クリエイターの可能性を拡大

noteが生成AIで世界へ!日本語コンテンツを自動多言語対応し、クリエイターの可能性を拡大

クリエイターが文章や画像、動画などを自由に発信できるメディアプラットフォーム「note」が、この度、コンテンツのグローバル展開に乗り出します。Googleの生成AIを活用した自動多言語対応の試験運用を開始し、日本語で書かれたコンテンツを世界中の読者に届ける画期的な取り組みをスタートさせました。この新機能は、日本のクリエイターにとって、これまでにない新たな可能性を切り開くものとなります。

noteの自動多言語対応とは?AI翻訳で世界へ羽ばたくコンテンツ

noteが開始する自動多言語対応は、日本語のコンテンツをAIの力で英語をはじめとする複数の言語に自動で翻訳し、世界に発信するというものです。この機能の中核を担うのは、Googleの生成AI技術です。生成AIとは、まるで人間が書いたかのような文章や、人間が作ったような画像を自動で作り出すことができる、非常に賢いAIのことです。この技術を活用することで、noteに投稿された日本語のテキストコンテンツが、手間なく多言語に変換されます。

現時点では英語からの対応となりますが、将来的にはさらに多くの言語への拡大が検討されています。対象となるコンテンツは、noteに投稿されたテキスト(文章)に限られ、画像、音声、動画コンテンツは自動翻訳の対象外です。また、この多言語対応機能を利用するかどうかは、クリエイター自身が自由に選択でき、設定はいつでも変更可能です。これにより、自分のコンテンツをどの範囲で公開するかをコントロールできる柔軟性が確保されています。

日本語コンテンツを、そのまま世界へ

クリエイターに広がる無限の可能性:海外ファンとの出会い、新たなビジネスチャンス

この自動多言語対応は、クリエイターにとって計り知れないメリットをもたらします。これまで言語の壁によって届かなかった海外の読者にも、自分の作品を直接届けることができるようになるため、以下のような新たな可能性が広がります。

  • 海外の検索結果やSNS経由での発見機会の増加: 翻訳されたコンテンツは、海外の検索エンジンやSNSで発見されやすくなります。これにより、これまでリーチできなかった層に作品が届くチャンスが大幅に増えます。

  • 日本で活動するクリエイターが海外ファンに直接リーチ: 例えば、日本の文化やライフスタイルを発信するクリエイターが、海外にいる熱心なファンと直接つながり、交流を深めることができるようになります。

  • 伝統工芸の記事が海外バイヤーに届く: 日本の伝統工芸や技術を紹介する記事が、海外のバイヤーやビジネス関係者の目に触れることで、新たなビジネスチャンスやコラボレーションが生まれる可能性があります。

  • 企業の製品ストーリーが海外市場で注目される: 企業がnoteで発信する製品開発のストーリーやブランドの哲学が、翻訳されて海外市場に届くことで、企業の認知度向上や新たな顧客獲得につながるかもしれません。

クリエイターは、海外向けのプラットフォームを別途利用したり、高額な翻訳サービスを依頼したりすることなく、noteという一つの場所から世界中の読者に作品を届けることができるようになるため、活動の幅が大きく広がるでしょう。

noteとAIの深い関係:グローバルパートナーシップと生成AI流入の成果

noteはこれまでも、テクノロジーを活用し、クリエイターの創作活動を支援してきました。特に、GoogleやNAVERといったグローバルな企業との資本業務提携を通じて、プロダクト開発や事業を推進してきた実績があります。noteは、検索エンジンやAIとの相性が良いプラットフォームであることに重点を置いており、その成果は具体的な数字にも表れています。

2025年に株式会社ヴァリューズと共同で実施した調査では、noteへの生成AI経由の流入が、検索流入から予測される期待値を約4倍も上回ったことが明らかになりました。

この結果は、noteのコンテンツがAIによって高く評価され、多くの人に届けられていることを示しています。今回の自動多言語対応は、この強みをさらに活かし、クリエイターの記事が検索やAIを通じて世界中の読者に届く可能性を大きく広げるものとなるでしょう。

なぜ今、多言語対応なのか?日本のコンテンツが世界で求められる背景

noteがこのタイミングで多言語対応に取り組む背景には、日本で生まれたコンテンツが海外から大きな注目を集めている現状があります。経済産業省の発表によると、2023年の日本コンテンツの海外売上高は約5.8兆円に達し、これは鉄鋼や半導体の輸出額を上回る規模です。

政府も、2033年までにこの売上を20兆円に拡大するという目標を掲げ、「新たなクールジャパン戦略」を推進しています。

しかし、現在のところ、この成長を牽引しているのは主にアニメやマンガといった視覚的なコンテンツです。海外では日本の暮らしや仕事のスタイル、独自の価値観への関心も非常に高いものの、それらを深く伝える文章コンテンツは、言語の壁によって十分に世界に届いていないのが現状です。noteには、エッセイや小説、ビジネスの知識、企業のストーリーなど、1日に7万件を超える多種多様なコンテンツが投稿されています。これらのコンテンツには、それぞれのクリエイターにしか書けない貴重な体験や考えが詰まっており、世界に届けられる価値を秘めています。

AIの進化により、以前に比べて言葉の壁は大きく低くなりました。noteは、AIを創作そのものを代替するものではなく、クリエイターの創作活動をサポートする手段として活用してきました。今回の多言語対応も、AIの力を借りてクリエイターのコンテンツを世界中の読者に届けるという、noteの哲学に基づいています。AIによる自動翻訳の特性上、原文と完全に同じ表現にならない場合もありますが、作品の魅力ができるだけ自然に伝わるよう、継続的な改善が行われる予定です。

自動翻訳された記事の表示例

自動翻訳された記事の例は、以下のリンクから確認できます。

note CEO加藤貞顕氏からのメッセージ:創作を世界へ届ける願い

note株式会社 代表取締役CEOの加藤貞顕氏は、今回の多言語対応について次のようにコメントしています。「自分のアイデアや作品を広く届けたい。これはクリエイターのみなさんの普遍的な願望だと思います。そのためにnoteは、これまでにもさまざまな施策を行ってきました。今回の自動での多言語対応もそのひとつです。」

加藤氏は、クリエイターから以前より「自分の作品を自動で翻訳して海外で読んでもらえるようにしたい」という要望が何度も寄せられていたことに触れ、「ようやく準備ができて、今回、多言語対応をはじめられることを嬉しく思います」と語っています。

noteのミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というものです。加藤氏は、クリエイターの作品が日本以外の多くの人々に広く届くようになることで、新たな出会いにつながり、新しい世界が開けることを願っていると締めくくりました。

今後の展開:段階的な導入とクリエイターへの呼びかけ

noteは、クリエイターが安心してこの新機能を利用できるよう、段階的に導入を進めていく予定です。

2026年2〜3月:一部記事での試験運用開始

まず、協力クリエイターの一部作品を対象に、自動多言語対応の精度や表示方法、海外からのアクセス傾向などを詳しく検証します。この試験運用を通じて、サービスの品質向上を目指します。

この取り組みに関心のあるクリエイターや企業の担当者は、以下のフォームから登録することで、先行して自動多言語対応を利用できる枠が設けられています。

2026年春:対象の拡大と有料コンテンツへの対応

試験運用の結果を踏まえ、2026年春には多言語対応の対象を広げ、より多くのコンテンツでグローバル展開を行えるようにしていきます。さらに、有料記事やメンバーシップ特典記事についても、海外の読者に届けられるよう、段階的に対応を進める予定です。これらのステップを通じて、対応言語の拡大や翻訳精度の改善を重ねながら、クリエイターの作品を世界中の読者に届けていくことを目指します。

noteとは?プラットフォームの基本情報

noteは、クリエイターが文章や画像、音声、動画といった様々な形式のコンテンツを投稿し、ユーザーがそのコンテンツを楽しんだり、応援したりできるメディアプラットフォームです。「だれもが創作を楽しんで続けられるようにする」というミッションのもと、安心できる雰囲気と多様性を大切にしています。個人クリエイターも法人も隔たりなく混ざり合うことで、好きなものを見つけたり、興味深い人に出会えたりするチャンスが広がっています。

2014年4月のサービス開始以来、約6407万件もの作品が誕生し、会員数は2025年8月末時点で1052万人に達しています。

note株式会社について

note株式会社は、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに掲げ、表現と創作の仕組みづくりを行っています。メディアプラットフォームnoteを通じて、クリエイターのあらゆる創作活動を支援。クリエイターが自由にコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間から支援を受けたり、ストアで商品を紹介したり、法人や団体がnote proを活用して情報発信をしたりと、多岐にわたるサービスを提供しています。

まとめ

noteの自動多言語対応は、生成AIの力を活用し、日本のクリエイターが世界に羽ばたくための強力なツールとなるでしょう。言語の壁が低くなることで、日本の多様なコンテンツが世界中の人々に届き、クリエイターに新たなインスピレーションやビジネスの機会をもたらすことが期待されます。noteの今後の展開に注目が集まります。

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