エキマテ社が「東京ビジネスデザインアワード」テーマ賞受賞!AIと3Dプリントで拓くパーソナルな生活道具の未来

Expert Material Laboratories株式会社(以下、エキマテ社)は、2025年度「東京ビジネスデザインアワード」において、見事テーマ賞を受賞しました。
この受賞は、同社が提案する「AI設計支援による3Dプリント身体適合型生活道具」という、未来のものづくりを予感させる革新的なアイデアが高く評価された結果です。AI(人工知能)と3Dプリント技術の融合が、私たちの日常生活をどのように豊かにしていくのか、その詳細とエキマテ社の取り組みについて、AI初心者にも分かりやすく解説していきます。
東京ビジネスデザインアワードとは?中小企業とデザインの共創を促すプラットフォーム
「東京ビジネスデザインアワード」は、公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営する、東京都内の中小企業が持つ優れた技術や素材と、デザインの力を結びつけて新たなビジネスを生み出すためのアワードです。
このアワードの大きな特徴は、中小企業が持つ独自の「テーマ」に対して、デザイナーがビジネスに発展させるための具体的なデザイン提案を行う点にあります。そして、その提案が選ばれると、企業とデザイナーがチームを組み、実際に新たな価値を共創していくという仕組みです。これにより、中小企業はデザインの視点を取り入れることで、既存の技術や素材の新たな可能性を発見し、市場競争力を高める機会を得ることができます。
エキマテ社は、3Dプリンタ向けの安心・安全な水洗いオフィスレジンを開発・販売しており、その技術が今回のテーマ賞受賞につながりました。
東京ビジネスデザインアワードの詳細については、以下の公式サイトで確認できます。
東京ビジネスデザインアワード
AI設計支援と3Dプリントで実現する「身体適合型生活道具」の可能性
エキマテ社が受賞したテーマは、「AI設計支援による3Dプリント身体適合型生活道具の提案」です。この言葉を聞いて、具体的にどのようなことが実現できるのか、イメージが湧かない方もいるかもしれません。一つずつ見ていきましょう。
「身体適合型生活道具」とは?
「身体適合型生活道具」とは、一人ひとりの身体的特徴やニーズに合わせて、最適な形状や機能を持つように作られた生活用品のことです。例えば、手の形にぴったり合うように調整された食器、足の形状に合わせた靴の中敷き(インソール)、あるいは身体の動きをサポートする装具などが考えられます。
既製品ではどうしてもフィット感が得られにくかったり、特定の身体的条件を持つ方にとっては使いづらかったりする道具が少なくありません。身体適合型生活道具は、そうした課題を解決し、より快適で質の高い日常生活を送ることを可能にします。
AI設計支援がもたらす革新
このようなパーソナルな道具を作るには、一人ひとりの身体データを正確に測定し、そのデータに基づいて最適なデザインを設計する必要があります。このプロセスは非常に複雑で、従来は熟練した技術者やデザイナーの経験と時間を要するものでした。
ここでAIが大きな役割を果たします。「AI設計支援」とは、AIが大量の身体データやデザインパターンを学習し、個人のデータに基づいて最適なデザイン案を自動で生成したり、デザインの最適化をサポートしたりする技術です。具体的には、以下のようなメリットが期待されます。
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デザインの高速化と効率化: AIが複雑な計算や形状生成を担うことで、設計にかかる時間を大幅に短縮できます。
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最適解の発見: 人間では気づきにくいような、より機能的で快適なデザインをAIが見つけ出す可能性があります。
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パーソナライズの精度向上: 個人の微細な身体的特徴まで考慮した、より高精度な身体適合型デザインが可能になります。
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コスト削減: 設計プロセスの効率化は、製品開発全体のコスト削減にもつながります。
3Dプリントが実現する「一点もの」の製造
AIによって最適化されたパーソナルなデザインは、どのようにして形になるのでしょうか。ここで活躍するのが「3Dプリンタ」です。
3Dプリンタは、デジタルデータをもとに、樹脂や金属などの材料を一層ずつ積み重ねて立体物を作り出す技術です。従来の大量生産を前提とした製造方法とは異なり、一つ一つ異なる形状の製品を効率的に製造できるため、まさに「一点もの」の身体適合型生活道具を作るのに最適なツールと言えます。
AIによって生成された複雑で繊細なデザインも、3Dプリンタであれば高い精度で形にすることが可能です。これにより、これまでは実現が難しかった、個人の身体に完全にフィットするオーダーメイドの生活道具が、より手軽に、そして身近なものになることが期待されます。
共創チームが描く未来
エキマテ社は、この革新的な提案を実現するため、各分野のプロフェッショナルと共創チームを結成しました。自動車デザイナーとして広く知られる平瀬尋士氏をはじめ、石本大歩氏、山岸将大氏、芝輝斗氏といったデザイナー陣、そして守田侑太郎氏のようなソフトウェアエンジニアが参加しています。
この多様な専門性を持つチームが、AI設計支援のソフトウェア開発から、3Dプリント技術を最大限に活用したデザイン、そして最終的な製品化までを一貫して手掛けることで、今までにない新しい価値の創造を目指します。異なる視点や技術が融合することで、より実用的で、かつデザイン性にも優れた身体適合型生活道具が生まれることでしょう。
具体的な提案は、2026年2月3日(火)に開催される提案最終審査会で発表される予定です。
エキマテ社が開発・販売する安心・安全な3Dプリンタ用レジン「エキマテ」

エキマテ社は、今回の受賞テーマの実現を支える重要な要素として、自社で開発・販売する光造形3Dプリンタ用レジン材料「エキマテ」を提供しています。
「エキマテ」は、その高い安全性と環境配慮が大きな特徴です。具体的には、以下の点が挙げられます。
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水洗い対応: 使用後の洗浄が水で行えるため、特殊な溶剤が不要で、取り扱いが簡単です。
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低臭気: 樹脂特有の刺激臭が少ないため、オフィスや家庭での利用にも適しています。
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アレルゲンフリー:一般社団法人日本皮膚免疫アレルギー学会発表の「ジャパニーズスタンダードアレルゲン2015のアレルゲン一覧」に記載の化学物質を使用していません。これにより、アレルギーを持つ方でも安心して使用できる可能性が高まります。
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発がん性物質不使用: 使用者の健康リスクを低減するための配慮がなされています。
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食品衛生法適合: これまで3Dプリンタの活用が難しかった食品器具分野など、新たな用途への展開を可能にします。
これらの特徴により、「エキマテ」は、ユーザーの安全性と環境への配慮を両立させた画期的な材料として、ものづくりの現場に新たな選択肢を提供しています。食品器具や、直接身体に触れる可能性のある生活道具など、これまで安全性の観点から3Dプリントが難しかった分野での活用が期待されており、日本のものづくりや試作開発の裾野を広げ、技術やアイデアが自然に形になる環境を実現していくことが目指されています。
エキマテに関する詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。
エキマテWEBサイト
Expert Material Laboratories株式会社について

Expert Material Laboratories株式会社は、「みんなの夢をカタチに」をビジョンに掲げ、全ての人がイメージを形にできる未来を創造することを使命としています。同社は、Expert Material Seriesの開発販売のほか、3D技術・DX化コンサルティングも手掛けています。
今回の東京ビジネスデザインアワード受賞は、同社のビジョンを具現化する一歩であり、AIと3Dプリント技術を駆使して、よりパーソナルで豊かな生活を実現するという強い意志を示しています。
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所在地: 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
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代表取締役CEO: 野田 裕介
グループ会社:株式会社エヌエスエス
エキマテ社は、株式会社エヌエスエスのグループ会社です。株式会社エヌエスエスは、大阪・関西万博のPRサプライヤーでもあります。

株式会社エヌエスエスは、航空宇宙非破壊検査技術コンサルティング、X線CT受託撮影、制御システム設計支援サービス、工作機械・検査・周辺機器販売など、多岐にわたる事業を展開しています。両社の連携が、今後どのような革新を生み出すかにも注目が集まります。
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所在地: 東京都青梅市新町7-40-8
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代表取締役CEO: 野田 裕介
まとめ:AIと3Dプリントが拓く、パーソナルなものづくりの新時代
エキマテ社の「東京ビジネスデザインアワード」テーマ賞受賞は、AIと3Dプリント技術が、個人のニーズに合わせた「身体適合型生活道具」という形で、私たちの生活をより豊かにする可能性を明確に示しました。
AIによる高度な設計支援と、3Dプリンタによる自由な造形が組み合わさることで、これまでは実現が困難だったオーダーメイドの製品が、より身近で手軽なものになる未来が期待されます。安心・安全な素材「エキマテ」の開発も、この技術革新を支える重要な基盤です。
2026年2月3日の最終審査会での具体的な提案発表が、今から待ち遠しい限りです。エキマテ社が描く「みんなの夢をカタチに」する未来に、今後も注目していきましょう。

