AI時代の俳句コンテスト:プロの審査員はAI俳句を見抜けるのか?
近年、AI(人工知能)技術の急速な発展は、私たちの生活のあらゆる側面に影響を与えています。特に、クリエイティブな分野、例えば俳句のような文芸の世界においても、AIが生成する作品の存在感が増しています。このような状況の中、企業や自治体が主催する俳句コンテストでは、「AIが作った俳句をどう評価するのか」「人間とAIの作品を区別できるのか」といった新たな課題が浮上しています。
この現代的な問いに対し、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を提供するGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、Eテレ「NHK俳句」選者の俳人・堀田季何氏と、AI時代の企業の俳句コンテストの未来について語る対談動画を公開しました。この動画は、「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」の受賞作を題材に、AIと人間が作る俳句の違い、そして審査のあり方について深く掘り下げています。

対談動画で深掘りされるAIと俳句の関係
公開された対談動画では、全国から5,475句もの応募があった「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」の受賞作品が紹介され、審査員を務めた堀田季何先生がその見どころや選句の理由を詳しく解説しています。さらに、対談では以下のような、AI時代の俳句コンテストにおける重要な論点が深掘りされています。
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応募作品の作者がAIか人間か、判別できたのか?
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人間とAIが作る俳句には、具体的にどのような違いがあるのか?
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AI時代の俳句・川柳コンテストを開催する際に押さえるべきポイントは何か?
この対談は、IT業界や文芸・出版業界の関係者だけでなく、これから俳句・川柳コンテストの開催を検討している企業や自治体の企画担当者、さらにはコンテストに応募する俳句・川柳愛好家にとって、非常に有益な示唆を与えてくれる内容となっています。元データサイエンティストという異色の経歴を持つ堀田先生が語る、選考の指針やAI時代における人間の創造性の価値、そしてAI活用のあり方についての見解は必見です。
対談動画の主なテーマ

この対談動画では、特に以下の4つのポイントに焦点を当てて解説が行われています。
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なぜ電子署名・電子契約のIT企業が「俳句」のコンテストを主催するのか?
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俳人から見た法律の「契約」と芸術の「俳句」の意外な共通点
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AIと人間の違いから見る、良い俳句とそうでない俳句の違い
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AI時代の俳句・川柳コンテスト開催時に押さえたいポイント
動画は以下のURLから視聴できます。

AI時代におけるコンテスト審査の課題と背景
AI技術の進化は、クリエイティブな作品の生成を可能にし、一部の川柳コンテストでは「応募作品がAIによるものか、人間によるものか判別がつかない」という理由で、開催を終了する例も出てきています。AIやプログラミングを活用した俳句作成の試みは以前から存在していましたが、ChatGPTのような生成AIの登場により、その精度は飛躍的に向上しました。
これにより、多くの企業や自治体が主催する公募キャンペーンにおいて、「AI作品をどう扱うべきか」「作品のオリジナリティをどう評価するか」といった問題が、これまで以上に現実的な課題として認識されています。このような状況を踏まえ、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、今後の俳句や川柳コンテストの主催を検討している方々が、企画や審査基準を策定する際の一助となるよう、今回の対談動画を公開しました。
「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」とは
「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」は、GMOグローバルサイン・ホールディングスが開発・提供する電子署名サービス「GMOサイン」が主催した俳句コンテストです。このサービスは、業務効率化やペーパーレス化を通じて、企業や自治体のSDGs(持続可能な開発目標)達成とESG経営をサポートしています。このコンテストは、サステナブル(持続可能)な社会づくりへの関心を高めることを目的とし、大人から子供まで誰でも参加できる、SDGs・ESGをテーマにした俳句を募集しました。
無季(季語なし)の句や5・7・5の定型にとらわれない自由律の句も対象となり、約1カ月の募集期間で5,475句もの応募が集まる大きな反響を呼びました。これは、新規のコンテストとしては異例の応募数であり、俳句に対する関心の高さと、AI時代における新たな表現の可能性を示唆しています。

コンテストの詳細は、以下のURLで確認できます。

審査員:俳人・堀田季何先生の視点
本コンテストの審査員を務めたのは、俳人・歌人として第一線で活躍し、Eテレ「NHK俳句」の選者も務める堀田季何先生です。堀田先生は、コンピュータで俳句を作る試みが1960年代から存在し、自身も2020年に俳句生成プログラムを試作した経験を持つなど、AIと俳句の関係に深い造詣を持っています。
堀田先生は、AIが俳句作成の参考ツールとして活用される可能性を指摘しつつも、俳句が単なる短い言葉の羅列ではなく「芸術」である以上、AIを使っていれば何でも価値があるわけではないと強調します。そして、今回の対談動画を通じて、俳句という日本発祥の詩文芸を通して、AIと人間の違いや、俳句の芸術としての魅力、創造性の価値について考える機会にしてほしいと語っています。
5,475句もの応募句全てに目を通して選句した堀田先生は、受賞を逃した作品の中にも多くの秀句があったと述べ、今回の受賞作品6句を選句した理由や、それぞれの鑑賞のポイントについても動画内で詳しく解説しています。日頃から俳句に親しんでいる方はもちろん、俳句に興味を持ち始めた初心者の方にも、俳句を読むためのポイントが分かりやすく解説されており、今後の作句の参考になるでしょう。
企画担当者:GMOグローバルサイン・HD 江藤まどか氏の視点
「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」の企画を担当したGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の江藤まどか氏は、AIが身近になった今、俳句や川柳コンテストの開催に迷いや不安を抱える主催者や企画担当者がいると感じています。
同社は、ITセキュリティ企業として、安全でサステナブルな社会づくりを支援しており、電子契約サービス「GMOサイン」では、個人情報や機密情報漏洩のリスク対策として、AI OCR機能「AI自動入力」に個別の文書ごとにAI読み取りの可・不可を設定できるオプトアウト機能を備えるなど、先進性と安全性を両立したサービス提供に取り組んでいます。
江藤氏は、ITセキュリティ企業が主催した俳句コンテストの事例を、俳句の専門家であり技術面にも詳しい堀田先生との対談形式で公開することで、今後もコンテストを開催し、俳句や川柳に親しむ機会の新設や維持を望む方々の一助となることを願っています。また、俳句愛好家にとっても、今後の創作活動に役立つ審査や選句の基準を審査員自ら解説することで、AIと俳句に関する今回の対談が、AIの特性と人間や芸術の価値について考える良い機会となることを期待しています。
電子契約サービス「GMOサイン」について
「GMOサイン」は、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービスです。2015年の提供開始以来、契約にかかる手間や時間の削減、印紙税、印刷・郵送費、保管料などのコスト削減、業務効率化をサポートし続けています。

このサービスは、電子帳簿保存法や建設業法などの各種法令に準拠し、国内外の第三者機関によるセキュリティ認証も取得しており、高い安全性が評価されています。さらに、SMS本人確認機能や他の業務サービス・基幹システムとの連携、導入支援サービス、電話サポート窓口の設置など、サポート体制も充実しています。提供開始から10周年を迎える2025年現在、高機能でコストパフォーマンスに優れた信頼性の高いサービスとして、上場企業の75%(※1)に利用されています。
(※1)2025年5月末時点「GMOサイン」利用企業数2,984社と2025年6月11日時点日本証券取引所の公式サイトで公表中の上場企業数3,953 社から算出

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社について
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社は、インターネットやデジタル取引における「安全」と「信頼」を提供するITセキュリティ企業です。日本発の最上位認証局「GlobalSign」を運営し、世界11か国の拠点から各国の政府機関や企業に電子認証や電子署名の技術を提供しています。

これらの技術を活用した国内シェアNo.1(※2)電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を企業や自治体に提供し、安全な社会インフラを支えています。今後は、AI、IoT、ブロックチェーンといった先進技術に加え、量子コンピュータ時代にも対応可能な認証技術を開発・提供することで、より安全で使いやすいサービスをグローバルに展開していく予定です。「信頼できる認証」と「高いコストパフォーマンス」を両立させ、デジタル社会の成長を支える存在を目指しています。
(※2)電子署名法に基づく電子署名およびタイムスタンプが付与された契約の累計送信件数(タイムスタンプのみの契約を除く。主な立会人型電子署名サービスが対象)GMOリサーチ&AI株式会社調べ(2024年12月)

まとめ:AIと人間の創造性が共存する未来へ
AI技術の進化は、俳句のような芸術分野にも新たな可能性と同時に、これまでの常識を覆すような課題をもたらしています。しかし、この対談動画が示すように、AIの登場は必ずしも人間の創造性を脅かすものではなく、むしろその価値を再認識し、新たな表現のあり方を模索する機会となるでしょう。
「GMOサイン・サステナブル俳句大賞」と堀田季何先生の対談は、AI時代のコンテスト運営における具体的な指針を提供し、AIと人間の創造性がどのように共存し、発展していくべきかについて、私たちに深く考えるきっかけを与えてくれます。この動画を参考に、AIと人間の可能性が広がる未来において、より豊かで意味のある文化活動が展開されることを期待します。

