AI時代の不確実性を乗り越える新戦略:Incerto株式会社が「前線展開型エンジニア(FDE)」で社会実装を推進

AI(人工知能)の進化は、私たちの想像をはるかに超えるスピードで進んでおり、社会のあり方そのものを根本から変えつつあります。プログラミングをはじめとする多くの知的労働の価値が再定義され、企業や組織はこれまで経験したことのない「不確実性」に直面しています。このような状況で、どのように変化に対応し、未来に向けて「備え」を構築していくのかが、現代の大きな課題となっています。

この大きな変革期において、Incerto株式会社(本社:東京都港区、代表社員:内藤剛汰)が2026年1月14日に設立されたことをお知らせします。同社は、AIによって社会構造が不可逆に変化する「不確実性が確定した未来」に対し、組織やプロダクトのあり方に備える社会実装を行うことをミッションとしています。

Incertoロゴ

Incerto株式会社とは?AI時代の「備え」を実装する新会社

Incerto(インセルト)株式会社は、AIがもたらす変化を単なる「効率化」の波ではなく、社会の前提条件を書き換えるほどの構造変化と捉えています。生成AIやAIエージェントの登場により、従来のビジネスモデルや意思決定プロセスでは対応しきれない課題が顕在化しています。

現在、多くの企業や組織が直面している主な課題は以下の通りです。

  • 責任とルールの空白: AIの導入は進む一方で、AIが引き起こす可能性のある問題に対するガバナンス(統治の仕組み)や責任の所在が明確になっていない状況です。

  • 現場との乖離: 高度なAIツールを導入しても、それが実際の現場の業務や意思決定プロセスにうまく組み込まれず、期待通りの効果が得られないことがあります。

  • 予測不能な変化: AIの進化速度は非常に速く、従来の「計画を立てて予測する」という開発手法では、変化に対応しきれないケースが増えています。

Incertoは、これらの課題を「AIの性能」の問題としてではなく、「社会や組織が不確実性にどう『備える』か」という設計の問題として捉え、その解決を目指しています。

Incertoが提供する独自の価値:「前線展開型エンジニア(FDE)」とは

Incertoの中核を担うのは、独自の「Forward Deployed Engineer(前線展開型エンジニア/FDE)」体制です。FDEは、一般的なエンジニアやコンサルタントとは異なり、顧客の現場に深く入り込み、設計から実装、そして運用までを一貫して担当する専門家集団です。

FDEの多岐にわたる役割

FDEは、「開発者」「コンサルタント」「プロジェクトリーダー」という複数の機能を併せ持ちます。彼らは、顧客のオフィスやデータセンターといった「最前線」で活動することで、机上の空論ではない、現場に根ざした課題解決を実現します。

  • 現場での課題定義: 要件定義書が作成される前に、実際の業務状況から真のボトルネック(問題点)を特定します。

  • 即時実装と改善: その場でプロトタイプ(試作品)を構築し、実際の運用データを基に、迅速な改善を繰り返します。

  • 「責任あるコード」の追求: AIが自動生成するコードに対して、人間が高度なレビューを行い、最終的な責任を負う体制を構築することで、信頼性の高いシステムを実現します。

先行企業の思想と実装力を融合

Incertoは、国家安全保障などの極限領域で「不確実性を前提とした意思決定基盤」を構築してきたPalantir(パランティア)の哲学と、企業変革を担ってきたAccenture(アクセンチュア)の実装力を組み合わせることで、日本社会に適した「備え」の構造を提案します。

代表の内藤氏は、当初「Next Accenture」と表現していた自社の構想を、AIエージェントの実用化を受けて「不確実性を排除せず、それを前提に社会をアップデートし続ける実装主体」へと進化させたと述べています。これは、未来を予測して固定するのではなく、常に変化に適応し続ける柔軟な組織作りを支援するというIncertoの強い意志を表しています。

「法・意識・現場」の三層で組織の適応力を再設計

Incertoは、組織に真の適応力をもたらすために、以下の三つのレイヤー(層)を同時に扱います。これにより、部分的なAI導入にとどまらない、全体的な変革を促します。

  1. 法・責任の設計(Law): AIが関わる新しい契約形態、ガバナンスのあり方、そしてトラブル発生時の責任構造など、法的な側面からAI時代のルール作りを支援します。
  2. 意識・意思決定の設計(Awareness): AIと人間がどのように役割分担し、どのような基準で判断を下すのかを明確にします。また、現場の従業員がAI導入に納得し、積極的に活用できるような意識改革も促します。
  3. 現場実装(Field): FDEが顧客の現場に入り込み、具体的なシステムや運用体制を迅速に構築します。これにより、理論だけでなく、実際の業務でAIが機能する状態を作り出します。

これら三つのレイヤーを同時に扱うことで、IncertoはAI時代の不確実性に対して、組織全体がしなやかに対応できる「備え」を実装します。

Incertoを支える多様な専門性:不確実性を多角的に捉えるチーム

Incertoの共同創業チームは、数学、法学、地学といった異なる学問的背景を持つメンバーで構成されています。それぞれの専門性は、単なる知識としてではなく、世界を多角的に捉えるための「視点」として統合されています。

  • 数学的視点: 複雑な事象を抽象化し、その背後にある構造をモデルとして捉える思考法。

  • 法学的視点: 責任、ルール、合意形成といった社会制度への深い理解と感性。

  • 地学的視点: 地球規模での変動や不確実性を前提とし、長期的な視点で物事を考える能力。

この「分断されない専門性」を持つチームこそが、Incertoが法的な側面から現場の実装までを一貫して支援できる強みの源泉となっています。

Incertoが提供する具体的なAIソリューション

Incertoは、AI時代の多様なニーズに応えるため、幅広いAIソリューションを提供しています。ここでは、その一部をご紹介します。

1. AIプロダクト開発(AI-Development)

  • AI駆動開発: 仕様書が完成するのを待つのではなく、現場の「困りごと」を起点に業務フローを分析し、40以上のAIエージェントを駆使して、最小限の実装と検証を高速で繰り返します。企画から運用改善、そしてお客様自身での内製化までを伴走し、PoC(概念実証)で終わらせず、事業のKPI(重要業績評価指標)やROI(投資収益率)に直結する成果へと繋げます。

  • 外部CTO: 経営と技術を統合し、事業成長を支援するサービスです。最新のAI技術導入から実装までを迅速に担い、エンジニア不足の解消にも貢献します。固定費を抑えた柔軟なコスト設計により、採用リスクを最小化しながら、経営者と二人三脚で企業の競争力を引き上げます。

2. AI×カスタマーサクセス(AI-Customer Success)

  • L-copilot: LINE公式アカウントでの顧客対応をAIが支援する管理ダッシュボードです。企業固有のマニュアルなどを学習し、AIが状況に応じた複数の回答案を即座に作成します。人間がAIの提案を選択・編集する「副操縦士(コパイロット)」の役割を重視することで、新入社員でもベテランのような質の高い接客と効率化を両立させます。

L-copilot画面

  • PDFStudio: 資料の閲覧状況を詳細に可視化する分析ツールです。ページごとの滞在時間や離脱箇所、CTR(クリック率)を把握できるほか、共有リンクを通じて「誰が熱心に資料を読んでいるか」を特定できます。これにより、リアルタイムな反応に基づいて最適なタイミングでフォローアップできるため、成約率の向上と商材の売上最大化に貢献します。

PDFStudio画面

3. AI×コンテンツ制作・運用(AI-Content)

  • 字幕.AI: 音声とテロップ(字幕)をAIで照合し、誤字やズレを自動で検出する校閲ツールです。30分の動画を約5分で解析し、精度95%で作業時間を約70%削減します。25言語以上に対応し、字幕生成ではなく「最終検品」に特化することで、プロの制作現場の工数を劇的に削減する独自の価値を提供します。

字幕.AI画面

4. 一気通貫支援(Consulting / Dev / Design)

Incertoは、上記の個別のサービスに加えて、要件整理から設計、開発、デザイン、運用改善まで、AIに関するあらゆるフェーズを一貫して支援するコンサルティングサービスも提供しています。

経営者の皆様へ:不確実性を「機会」に変えるためのパートナー

ナシーム・ニコラス・タレブが提唱した「反脆弱性」や「身銭を切る」といった概念は、変化の激しいAI時代の経営において、その重要性を増しています。しかし、これらの思想を具体的な自社のシステムや業務フローにどのように落とし込むべきか、答えを見出している組織はまだ少ないのが現状です。

Incertoは、予測不能な事態を単なる「リスク」として排除するのではなく、それを前提とした「備え」をエンジニアリングの力で構築する集団です。

  • 「予測」に頼らない柔軟なシステムを構築したい

  • AI時代の責任構造やガバナンスを、実務レベルで設計したい

  • タレブの思想に共鳴し、不確実性を「機会」に変えたい

このように考える経営者の方々と、Incertoは「提携」という形式を超え、現場の実装を通じて共に未来を考えたいと願っています。不確実な世界を正しく理解し、それに対して正しく備えるためのエンジニアリングを、共に進めていくことを提案しています。

Incertoのウェブサイトはこちらからご覧いただけます。
https://www.fybe.jp

未来を担う人材へ:AI時代の「実装力」を磨くインターンシップ

AIがコードを生成し、プログラミングスキルそのものが陳腐化していく時代において、「人間にしかできない『実装』とは何か?」という問いは、多くのエンジニアや学生にとって重要なテーマとなっています。

Incertoのインターンシップは、単に画面に向かって開発するだけではありません。数学・法学・地学といった多角的な視点を持つチームと共に、顧客の現場に直接展開する「FDE(前線展開型エンジニア)」の基礎を学ぶことができる場です。

Incertoが求めるのは、技術への執着よりも、複雑な現実を解き明かそうとする知的好奇心です。流行りのフレームワークの知識ではなく、AIを使いこなしながら現場の課題を解決しきる「本質的な実装力」を身につけることができます。

「AIに仕事を奪われる」と悲観するのではなく、AIという強大な知性を使いこなし、不確実な社会に自分の手で「備え」を実装してみたい。そんな意欲を持つ学生の挑戦を、Incertoは心から待っています。

代表の内藤剛汰氏のエッセイ「AIによりプログラミングというスキルが陳腐化されていくこの世界で『僕たちはどう生きるか』」も合わせて読むことで、Incertoの設立背景と哲学をより深く理解できるでしょう。
https://note.com/konaito/n/n2f8cc400fdbb

Incerto株式会社 会社概要

Incertoロゴ

会社名: Incerto株式会社(インセルト)(登記手続き中)
代表社員: 内藤剛汰
所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山1-3-3 三橋ビル 3階
事業内容: AI時代の不確実性に備える社会・組織・プロダクトの実装支援、FDEによる現場展開型開発
設立: 2026年1月14日
E-mail: contact@fybe.jp

まとめ:AI時代を生き抜くための「備え」をIncertoと共に

AIの進化は、私たちに「不確実な未来」をもたらすのではなく、「不確実性が確定した未来」をもたらしています。この変化に対し、ただ受け身でいるのではなく、能動的に「備え」を構築していくことが、個人も組織も問わず求められています。

Incerto株式会社は、この「備え」を社会に実装することをミッションに掲げ、独自の「前線展開型エンジニア(FDE)」体制を通じて、法・意識・現場の三層にわたる包括的な支援を提供します。AI時代のビジネスを成功させる鍵は、変化を恐れず、変化に適応し続ける「反脆弱性」な組織を築くことにあるでしょう。Incertoは、その実現に向けた強力なパートナーとなることが期待されます。

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