AI開発の第一歩を強力に支援!CarbConnectのラベリング機能でデータ活用とAIモデル構築を効率化
AI(人工知能)技術は、私たちの生活やビジネスのあらゆる場面で活用が期待されています。しかし、「AI開発」と聞くと、「専門的な知識が必要」「多大なコストがかかる」といったイメージを持つ方も少なくないでしょう。特に、AIが学習するための「教師データ」を準備する作業は、多くの企業にとって大きな課題となっていました。
そんな中、カーブジェン株式会社が提供するクラウドベースAI画像解析プラットフォーム「CarbConnect®(カーブコネクト)」に、AI開発の第一歩である「ラベリング機能」が新たに実装されました。この新機能により、AIの専門家でなくても、自社のデータを活用して効率的にAIモデルを構築するための準備ができるようになります。今回は、このラベリング機能がAI開発にもたらす変革と、その具体的なメリットについて、AI初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

AI開発の基礎「ラベリング」とは?なぜ重要なのか
AI、特に画像認識や物体検出といった分野のAIモデルを開発する際、「教師あり学習」という手法が広く用いられます。教師あり学習とは、AIに「これはネコである」「これは不良品である」といった正解(教師)を教えて学習させる方法です。この「正解を教える」作業こそが「ラベリング」と呼ばれます。
例えば、AIに「犬」と「猫」を区別させたい場合、たくさんの犬の画像に「犬」というラベルを付け、猫の画像に「猫」というラベルを付けます。AIはこれらのラベル付き画像を学習することで、新しい画像が犬なのか猫なのかを判断できるようになるのです。
これまでのAI開発では、このラベリング作業が非常に時間と手間のかかる工程でした。大量の画像データ一つひとつに手作業でラベルを付けていく必要があり、専門的なツールや知識も求められるため、多くの企業がAI導入の初期段階でつまずいてしまう原因となっていました。特に、医療画像における病変箇所の特定や、工場での製品検査における不良箇所の検出など、専門性が高く精密なラベリングが求められる分野では、この課題はより顕著でした。
CarbConnect®がAI開発の課題を解決する
CarbConnect®は、これまでAIによる解析結果の共有や活用を支援してきたプラットフォームです。今回のラベリング機能の追加により、ユーザーは「AIを使う」だけでなく、「AIをつくる」ことまで視野に入れられるようになりました。
このプラットフォームは、AI開発の各工程をクラウド上で完結できることを目指しており、特にAI開発の経験が少ない方でも直感的に操作できるような設計がされています。高価なハードウェアを用意したり、複雑な開発環境を構築したりする手間も不要です。これにより、研究・検査・製造の現場でAIを活用したいと考える企業や研究機関にとって、AI導入への大きな後押しとなるでしょう。
新たに提供開始された「ラベリング機能」の詳細
CarbConnect®のラベリング機能は、教師あり学習に必要なデータセットを効率的に作成するための強力なツールです。具体的には、以下のような特徴があります。
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クラウド上での直感的な操作: Webブラウザを通じて、どこからでもアクセスし、画像データにラベルを付与できます。特別なソフトウェアのインストールは不要で、パソコンとインターネット環境があればすぐに作業を開始できます。
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専門的な環境不要: 通常、ラベリング作業には専用のツールや高性能なPCが必要となる場合がありますが、CarbConnect®はクラウドサービスであるため、ユーザー側でそういった準備をする必要がありません。
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効率的な教師データ作成: 大量の画像データに対して、分類、物体検出、セグメンテーション(画像の特定の領域を区別する)といった多様な形式でラベルを付与することが可能です。例えば、工場で撮影した製品画像から不良品の部分を囲んで「不良」とラベル付けしたり、医療画像から特定の細胞や組織を識別してラベルを付けたりすることができます。これにより、AIが学習するための「正解データ」をスムーズに準備できます。
この機能により、データ整備にかかる時間と労力が大幅に削減され、AIモデル開発の初期段階でのボトルネックが解消されることが期待されます。AI開発の専門家がいなくても、現場の担当者が自社のデータに最も詳しい知識を活かして、質の高い教師データを作成できるようになるのです。
CarbConnect®の全体像と今後の展望
CarbConnect®は、ラベリング機能だけでなく、AIモデル開発の全ての工程をサポートする機能を順次提供していく予定です。主な機能構成は以下の通りです。
1. ラベリング機能(提供開始)
前述の通り、画像データにラベルを付与し、教師あり学習用のデータセットを作成する機能です。クラウド上で直感的に操作でき、専門的な環境は不要です。
2. モデリング機能(近日公開予定)
ラベリング機能で準備したデータを使って、実際にAIモデルを構築する機能です。画像分類、物体検出、異常検知など、目的に応じたAIモデルをクラウド上で簡単に作成できます。設定値を入力し、「学習開始」ボタンを押すだけでモデルを作成でき、学習状況もリアルタイムで確認可能です。ユーザーは高価なハードウェアや専門知識がなくても、AIモデルを開発できるようになるでしょう。これにより、AI開発の民主化がさらに進むと予想されます。
3. 評価機能(近日公開予定)
モデリング機能で開発したAIモデルの精度をクラウド上で評価する機能です。複数のモデルを比較・検証することで、どのモデルが最も優れているかを判断し、実運用への導入判断を支援します。AIモデルの性能を客観的に把握できるため、より効果的なAI活用につながります。
4. アプリ公開機能(一部機能提供中)
評価機能で良い結果が得られたAIモデルを、CarbConnect®上で第三者に無償または有償で公開できる機能です。現在はカーブジェン株式会社が契約・実装を担当していますが、将来的には契約手続きやアプリのデプロイ(展開)が自動化される予定です。これにより、開発したAIモデルを他の研究者や企業と共有したり、新たなビジネスとして展開したりすることが容易になるでしょう。AIナレッジの循環を促進し、社会全体のAI活用を加速させる可能性を秘めています。
これらの機能が連携することで、ユーザーはAIモデルの構築から評価、さらには公開までを一貫してCarbConnect®上で完結できるようになります。まさに「AIモデル開発プラットフォーム」として、AI活用を次のステージへと導く存在となるでしょう。
カーブジェン株式会社のDX/AI導入支援サービス
カーブジェン株式会社は、CarbConnect®の提供だけでなく、これまでに培ってきたAI開発の豊富な知見を活かし、AI導入を検討している企業や研究機関を多角的に支援するサービスも提供しています。
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課題整理・導入検討支援: 「AIを導入したいが、何から手をつけていいか分からない」「自社の課題にAIが適用できるのか」といった段階から、専門家がヒアリングを行い、最適なAI導入計画の策定を支援します。
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モデル精度改善支援: すでにAIモデルを導入しているが、その精度に課題がある場合、原因分析やCarbConnect®上での効率的な再学習を通じて、モデルの性能向上をサポートします。
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運用設計・実装支援: 開発したAIモデルをCarbConnect®に統合し、使いやすいユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)を含めた運用環境の整備を支援します。
今回のラベリング機能の追加により、ユーザーはモデル開発や評価の工程の一部をカーブジェン株式会社に委託することも可能になりました。また、今後公開されるモデリング機能や評価機能を利用すれば、ユーザー自身がノーコード(プログラミング不要)やローコード(最小限のプログラミング)でAIモデルの構築から検証までを完結できるようになります。もちろん、より高度で専門的なモデル開発や特殊なデータ解析が必要な場合は、引き続きカーブジェン株式会社が受託対応します。
AIモデル開発や、PoC(概念実証)支援に関する具体的な相談は、以下の関連リンクから問い合わせが可能です。
カーブジェン株式会社について
カーブジェン株式会社は、2021年3月に設立された、AIとバイオ技術を活用したソリューション開発・提供を行う企業です。プログラム医療機器(SaMD)の承認取得など、先進的な技術を通じて、ライフサイエンス分野における診断支援、研究の効率化、品質管理の標準化・自動化を推進しています。
同社は、熟練技術者の不足や地域医療の格差といった社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。正確かつ迅速な結果を提供することで、医療や産業の現場を力強く支援しているのが特徴です。
また、AI技術とデジタルプラットフォームを活用し、研究者や医療従事者の連携を強化することで、薬剤耐性(AMR)問題のようなグローバルな課題解決への貢献も目指しています。東京都主催「Tokyo Social Innovation Tech Award 2024」をはじめ、数々のアワードを受賞しており、国内外の有力研究機関や産官学とのオープンイノベーションを通じて、未来の医療・研究の共創にも力を注いでいます。
詳細については、カーブジェン株式会社のウェブサイトをご確認ください。
まとめ
カーブジェン株式会社が提供を開始したCarbConnect®のラベリング機能は、AI開発の初期段階における大きな課題を解決し、AI初心者でもデータ活用とAIモデル構築を効率的に進めるための強力なツールとなります。今後、モデリング機能や評価機能、アプリ公開機能が順次提供されることで、CarbConnect®はAIモデル開発の全ての工程をサポートする包括的なプラットフォームへと進化していくでしょう。
これにより、これまでAI開発に二の足を踏んでいた企業や研究機関も、より手軽にAI技術を導入し、自社の課題解決や新たな価値創造に取り組むことが可能になります。AIの専門家でなくても「AIをつくる」ことができる未来が、CarbConnect®によって着実に近づいていると言えるでしょう。AI導入を検討されている方は、ぜひCarbConnect®の活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

