AI時代の必須技術が評価!フィックスターズ「Fixstars AIBooster」が優秀賞受賞
現代社会において、AI(人工知能)は私たちの生活やビジネスに欠かせない存在となっています。特に、AIの学習や推論にはGPU(Graphics Processing Unit)と呼ばれる高性能な計算資源が不可欠ですが、このGPUリソースをいかに効率良く使うかが、AI開発のスピードやコストを大きく左右します。
このような背景の中、パフォーマンスエンジニアリング技術のリーディングカンパニーである株式会社フィックスターズが開発したAI高速化プラットフォーム「Fixstars AIBooster」が、EdgeTech+ AWARD 2025においてAI/生成AI 優秀賞を受賞しました。この受賞は、AI時代の必須テクノロジーとして、その革新性と重要性が高く評価されたことを示しています。

「Fixstars AIBooster」とは?GPUリソースを最大限に活かすAI高速化プラットフォームの全貌
AIの進化は目覚ましく、より複雑で大規模なモデルが登場しています。これに伴い、AIを動かすための計算処理も膨大になり、GPUをはじめとする高性能なハードウェアが不可欠です。しかし、これらの貴重なGPUリソースをただ導入するだけでは、その性能を最大限に引き出すことはできません。AIの学習や推論といった処理が、本当に効率よくGPUを使えているのか、無駄な待ち時間はないのか、といった「パフォーマンス」の最適化が非常に重要になります。
Fixstars AIBooster(以下、AIBooster)は、まさにこの「パフォーマンス最適化」を目的としたプラットフォームです。AIの学習や推論などの処理が、GPUなどの計算リソースをどれだけ効率的に利用しているかを常に監視し、最適なパフォーマンスを維持し続けることを目指します。
パフォーマンス・オブザーバビリティ(PO)機能で「見える化」する
AIBoosterの核となる機能の一つが、「パフォーマンス・オブザーバビリティ(Performance Observability:PO)」です。これは、AIの処理が実行されている最中に、GPUなどのハードウェアがどのように使われているか、そしてソフトウェア(AIプログラム)がどのように動いているかという「実行プロファイル」を、時間軸に沿って詳細に記録し、「見える化」する機能です。
AI開発者が直面する課題の一つに、「なぜAIの処理が遅いのか分からない」というものがあります。GPUの使用率が低いのか、CPUがボトルネックになっているのか、あるいはデータ転送に時間がかかっているのかなど、原因は多岐にわたります。PO機能は、これらの情報をグラフやデータとして分かりやすく提示することで、まるでAI処理の「健康診断」のように、どこに問題があるのかを一目で把握できるようにします。
例えば、GPUの使用率が思ったよりも低い場合、それはAIのプログラムがGPUの性能を十分に引き出せていないことを示唆します。また、特定の処理で急にGPUの使用率が落ち込むといった変化を時系列で追うことで、パフォーマンスの低下につながる「ボトルネック」の発生箇所を特定しやすくなります。
パフォーマンス・インテリジェンス(PI)機能で「自動高速化」を実現
問題が特定できたとしても、それをどう改善するかは専門的な知識と経験が必要です。そこで活躍するのが、AIBoosterのもう一つの核となる機能、「パフォーマンス・インテリジェンス(Performance Intelligence:PI)」です。
PI機能は、PO機能で得られた詳細なパフォーマンスデータをもとに、AI処理のボトルネックを自動的に分析し、具体的な改善策を提案します。さらに、一部のボトルネックについては、AIBoosterが自動的にソフトウェアを最適化し、高速化まで行ってくれます。
例えば、「この部分のデータ転送方法を変更すれば、もっとGPUを効率的に使えるようになる」といった具体的なアドバイスや、「この設定値を変更することで、処理速度が向上する」といった自動的なチューニングが可能です。これにより、AI開発者はパフォーマンス改善のための試行錯誤にかかる時間を大幅に削減し、より本質的なAIモデル開発に集中できるようになります。
POとPIの二つの機能が連携することで、AIのパフォーマンスを継続的に「観測」し、「改善」するというサイクルを回し続けることが可能になります。これは、AI開発期間の短縮だけでなく、貴重なGPUリソースの利用効率を高めることで、AIシステムの運用コスト削減にも大きく貢献します。
Fixstars AIBoosterの詳細については、以下のリンクから確認できます。
Fixstars AIBooster 詳細
EdgeTech+ AWARDとは?組込み業界の発展を支える権威ある賞
Fixstars AIBoosterが受賞した「EdgeTech+ AWARD」は、組込みシステムやエッジテクノロジー分野における優れた製品、ソリューション、サービス、技術を発掘し、その成果と功績を国内外に広く顕彰することを目的とした、非常に権威ある賞です。
この賞は、エッジテクノロジーと事業変革のキーワードが集う展示会「EdgeTech+」の恒例企画として開催されています。EdgeTech+の出展企業からエントリーされた製品は、産業界の専門家や関連メディアによって構成される審査委員会によって厳正に審査され、議論の末に受賞製品・技術が決定されます。これにより、組込み業界全体の発展と国内産業の競争力向上に寄与することが期待されています。
AI/生成AI分野は、まさにエッジテクノロジーの最先端であり、AIBoosterの受賞は、その技術的な優位性と社会貢献性が高く評価された証と言えるでしょう。
「EdgeTech+ 2025」で「Fixstars AIStation」も展示!セキュアなAI環境を体験
EdgeTech+ AWARDの受賞発表が行われた「EdgeTech+ 2025」は、2025年11月19日(水)から21日(金)までの3日間、パシフィコ横浜にて開催されます。この展示会は、一般社団法人 組込みシステム技術協会が主催し、株式会社ナノオプト・メディアが企画・推進しています。
EdgeTech+ 2025の公式サイトはこちらです。
EdgeTech+ 2025 公式サイト
フィックスターズは、このEdgeTech+ 2025にも出展し、AI時代の新たなソリューションを紹介します。特に注目されるのは、オールインワンAIワークステーション「Fixstars AIStation」(以下、AIStation)です。
AIStationは、オンプレミス環境(自社内ネットワーク環境)で最新のAIをセキュアに利用できることを最大の特長としています。現代のビジネスにおいて、AIの活用は不可欠ですが、機密情報や個人情報を扱う企業にとっては、クラウド上のAIサービスを利用することにセキュリティ上の懸念を抱くケースも少なくありません。AIStationは、閉鎖されたネットワーク内でAIを使用できるため、機密情報の漏洩リスクを気にすることなく、安心してAIを業務に活用することが可能です。
もちろん、このAIStationには、今回優秀賞を受賞した「Fixstars AIBooster」が標準搭載されています。これにより、AIStationを利用する企業は、購入したその日から、高速かつ効率的なAI処理環境を手に入れることができます。AIStationは、Hall DのGenerative AIゾーン(小間番号:DB-21)で展示されます。
さらに、EdgeTech+ 2025では、AWARD受賞企業によるショートピッチも開催されます。フィックスターズも登壇し、Fixstars AIBoosterの魅力や可能性について直接語る貴重な機会となるでしょう。ショートピッチは11月20日(木)16:10から16:50まで、展示会場内のRoomEにて行われます。
ショートピッチの詳細はこちらです。
AWARD受賞企業によるショートピッチ詳細
株式会社フィックスターズ:AI高速化のパイオニアが描く未来
株式会社フィックスターズは、「Speed up your AI」をコーポレートメッセージに掲げるテクノロジーカンパニーです。彼らは長年にわたり、ソフトウェア最適化技術の分野で高い専門性を培ってきました。この技術を駆使することで、AIモデルの推論処理(AIが答えを出すプロセス)と学習プロセス(AIが知識を習得するプロセス)の両面において、圧倒的な高速化を実現しています。
フィックスターズの技術は、医療、製造、金融、モビリティなど、多岐にわたる分野で活用されており、次世代AI技術の進化を力強く推進しています。AIの性能を最大限に引き出すことで、これらの産業におけるイノベーションを加速させ、より豊かな社会の実現に貢献していると言えるでしょう。
株式会社フィックスターズに関する詳細情報は、以下の公式サイトで確認できます。
株式会社フィックスターズ 公式サイト
まとめ:AIの可能性を広げる「Fixstars AIBooster」の今後の展望
株式会社フィックスターズのAI高速化プラットフォーム「Fixstars AIBooster」がEdgeTech+ AWARD 2025のAI/生成AI 優秀賞を受賞したことは、AI技術の発展にとって非常に大きな意味を持ちます。
AIの性能は、そのモデルの優秀さだけでなく、それを動かすハードウェアとソフトウェアがいかに効率的に連携するかに大きく依存します。AIBoosterは、この「効率性」を最大限に高めることで、AI開発の壁を低くし、より多くの企業や研究者がAIの可能性を追求できる環境を提供します。
特に、GPUのような高価で希少な計算資源を無駄なく活用できることは、開発コストの削減だけでなく、環境負荷の低減にもつながります。AIが社会のあらゆる側面に浸透していく中で、AIBoosterのような「AIを速く、効率よく動かす」技術は、まさにAI時代のインフラとも言うべき必須の存在となるでしょう。
「見える化」と「自動最適化」という二つの強力な機能を持つAIBoosterは、AI開発・運用の未来を大きく変える可能性を秘めています。今後、AIBoosterがさらに多くの現場で活用され、AIがもたらすイノベーションを加速させていくことに期待が寄せられます。

