株式会社BooQs、東京外国語大学「CEFR-J 2026 Symposium」で生成AI活用による多言語教育支援の最新研究を発表!

株式会社BooQs、東京外国語大学「CEFR-J 2026 Symposium」で生成AI活用による多言語教育支援の最新研究を発表!

現代社会において、グローバルなコミュニケーション能力の重要性はますます高まっています。特に、英語だけでなく複数の言語を習得する「多言語学習」への関心が高まる中、最新のテクノロジーである「生成AI」が、その学習方法に大きな変革をもたらそうとしています。

株式会社BooQsは、2026年3月26日(木)に東京外国語大学アゴラグローバル・プロメテウス・ホールで開催される「CEFR-J 2026 Symposium」において、生成AIを活用した多言語教育支援に関するワークショップと研究発表に登壇することを発表しました。このシンポジウムは、言語能力の国際的な指標であるCEFR-Jを用いた研究や教育、商品開発の最新動向が共有される貴重な機会です。

BooQsは、このシンポジウムを通じて、生成AIと多言語教育の最先端の知見と実践例を紹介し、教育機関、研究者、企業との連携をさらに深めていくことを目指しています。AI初心者の方にも分かりやすく、BooQsがどのような発表を行うのか、そしてそれが多言語学習にどのような影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。

CEFR-J 2026 Symposiumの告知画像

CEFR-Jとは?多言語学習における重要性

まず、シンポジウムのテーマにもなっている「CEFR-J」について解説します。CEFR-Jとは、「Common European Framework of Reference for Languages – Japan Specific Edition」の略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)日本版」と訳されます。

CEFRは、欧州評議会が開発した、言語能力を客観的かつ共通の基準で評価するための国際的な枠組みです。A1(入門)からC2(熟達)までの6段階で、聞く、話す、読む、書くという4つの技能を総合的に評価します。CEFR-Jは、このCEFRの考え方を日本の言語教育や学習環境に合わせて調整したものです。

CEFR-Jがなぜ重要なのか

  1. 客観的な指標: 学習者は自身の言語能力を国際的な基準で客観的に把握できます。これにより、学習目標を明確にしやすくなります。
  2. 学習成果の可視化: 教育機関は、CEFR-Jを導入することで、カリキュラムの設計や学習者の進捗管理をより効果的に行えます。また、学習成果を具体的なレベルで示すことができるため、学習者へのモチベーション向上にもつながります。
  3. 教育機関・企業間の共通認識: 異なる教育機関や企業間でも、CEFR-Jを用いることで、言語能力に関する共通の理解を持つことができます。これは、留学や就職など、国際的な場面での評価にも役立ちます。

このように、CEFR-Jは、多言語学習において「何を、どのくらいできるようになったか」を明確にするための非常に強力なツールであり、その活用は、より効果的で効率的な言語教育の実現に不可欠です。

生成AIとは?学習を革新するテクノロジー

次に、もう一つの重要なキーワードである「生成AI」について解説します。生成AIとは、「Generative AI」のことで、テキスト、画像、音声、動画など、さまざまな種類の新しいコンテンツを自動で「生成」(作り出す)することができる人工知能の技術です。

従来のAIが「与えられたデータを分析する」ことが得意だったのに対し、生成AIは「学習したデータを基に、これまでになかった新しいものを作り出す」という点で大きく異なります。例えば、ChatGPTのようなテキスト生成AIは、人間が書いたかのような自然な文章を作り出しますし、画像生成AIは、言葉の指示から絵や写真を生成できます。

生成AIが多言語学習にもたらす可能性

生成AIは、多言語学習の分野において、以下のような革新的な可能性を秘めています。

  • 教材のパーソナライズ: 学習者のレベルや興味に合わせて、オリジナルの練習問題や読解教材を自動生成できます。

  • 効率的な語彙学習: 特定のテーマやCEFR-Jレベルに合わせた語彙リストを瞬時に作成したり、例文を生成したりできます。

  • 発話練習のサポート: AIと自然な会話練習を行うことで、スピーキング能力を向上させたり、発音のフィードバックを得たりできます。

  • テストタスクの自動生成: CEFR-Jの基準に基づいた多様なテスト問題を自動で作成し、教師の負担を軽減しながら、学習者には豊富な練習機会を提供できます。

これらの機能は、学習者一人ひとりのニーズに合わせた、より個別最適化された学習環境の実現を可能にし、多言語学習の効率と効果を飛躍的に高めることが期待されています。

株式会社BooQsの登壇内容:AIと多言語教育のシナジー

今回の「CEFR-J 2026 Symposium」において、株式会社BooQsは、生成AIとCEFR-J、そして多言語教育の「シナジー(相乗効果)」をテーマに、具体的な実践例と研究成果を発表します。

1. ワークショップ「多言語語彙リスト作成におけるAI活用」

このワークショップでは、株式会社BooQsの相川 真司氏が登壇し、生成AIを使って多言語の語彙リストを効率的に作成・整備する方法について詳しく紹介します。

従来の語彙リスト作成の課題

  • 時間と労力: 多くの言語教師や教材開発者は、語彙リストを手作業で作成したり、既存のリストを編集したりするのに膨大な時間と労力を費やしています。

  • 専門知識の必要性: 各言語の専門知識に加え、CEFR-Jのようなフレームワークに沿ったレベル分けや、文脈に合った適切な語彙の選定には高度な専門性が求められます。

  • 更新の難しさ: 言語は常に変化しており、新しい語彙や表現が生まれます。しかし、紙媒体や静的なデジタルデータでは、頻繁な更新が困難です。

生成AIが解決する課題と具体的な活用方法

生成AIは、これらの課題に対し、以下のようなアプローチで解決策を提供します。

  • 自動抽出と選定: AIは大量のテキストデータから、特定のテーマやCEFR-Jレベルに合致する語彙を自動で抽出し、リストアップできます。

  • 例文生成と文脈提示: 抽出した語彙に対して、その語が使われる自然な例文や、関連する表現を生成できます。これにより、学習者は単語だけでなく、実際の使い方を効率的に学べます。

  • 多言語対応: 一つの言語だけでなく、複数の言語間での語彙対応や翻訳を支援し、多言語学習者にとって有用な比較リストを作成できます。

  • 品質確保と効率化の両立: AIが生成したリストを人間が最終的に確認・修正することで、効率を大幅に高めながらも、品質の高い語彙リストを作成することが可能になります。ワークショップでは、AIの出力をどのように検証し、教育的妥当性を確保するかの留意点も共有される予定です。

このワークショップは、教育者や教材開発者にとって、生成AIを日々の業務にどのように取り入れ、多言語学習の質を高めるかを知る貴重な機会となるでしょう。

2. 個別研究発表:生成AIを活用した言語教育支援の最前線

BooQsは、2つの個別研究発表にも登壇し、生成AIを活用した言語教育支援の最新研究成果を報告します。

「CEFR-J を志向する教師のL2発話分析:COLT Part B information gapの観点から」

この研究発表では、北海道教育大学の片桐 德昭氏、ヤマザキ動物看護大学の大橋 由紀子氏、そして株式会社BooQsの相川 真司氏が共同で発表します。

L2発話分析とは、第二言語(L2)を学習する際の学習者の発話を分析し、その学習プロセスや課題を明らかにする研究分野です。特に、教師が学習者の発話をどのように促し、フィードバックを与えるかが、学習効果に大きく影響します。

この研究では、「COLT Part B information gap」という観点から、CEFR-Jを意識した教師の発話がどのように行われているかを分析します。Information gapタスクは、参加者間で情報が非対称な状態を作り出し、コミュニケーションを通じてそのギャップを埋めることを目的とした活動です。この研究は、教師がAIを活用して、より効果的なコミュニケーションを促す発話戦略を開発するための示唆を与えるでしょう。

「AI を利用した CEFR-J Can Do テスト練習タスク作成システム」

東京外国語大学の川本 夢子氏、投野 由紀夫氏、そして株式会社BooQsの相川 真司氏が共同で発表するこの研究は、生成AIを用いてCEFR-Jに準拠した「Can Doテスト」の練習タスクを自動生成するシステムに関するものです。

Can Doテストとは?

Can Doテストは、単なる知識の有無を問うのではなく、「その言語を使って何ができるか」という実践的な能力を評価するテストです。例えば、「海外旅行中にホテルを予約できる」「会議で自分の意見を述べられる」といった、具体的な行動(Can Do)の達成度を測ります。CEFR-Jの各レベルも、このCan Doの記述によって定義されています。

AIによるテスト練習タスク作成システムの革新性

  • 教師の負担軽減: 従来のテスト作成は、教師にとって時間と労力がかかる作業でした。AIシステムは、CEFR-Jのレベルや特定の技能(スピーキング、ライティングなど)に合わせて、多様な練習タスクを瞬時に生成できます。

  • 学習者の個別最適化: 学習者一人ひとりの弱点や目標に合わせて、AIが最適な練習タスクを提供できます。これにより、画一的な学習ではなく、よりパーソナライズされた学習が可能になります。

  • 多様なタスク形式: AIは、穴埋め問題、並べ替え問題、自由記述問題、ロールプレイングのシナリオなど、さまざまな形式のタスクを生成できるため、飽きずに多角的な練習が可能です。

  • 即時フィードバック: AIシステムは、学習者の回答に対して即座にフィードバックを提供し、改善点を指摘することで、効率的な学習サイクルを促進します。

このシステムは、CEFR-Jの活用可能性をさらに広げ、学習者が自身の言語能力を実践的に向上させるための強力なツールとなることが期待されます。

株式会社BooQs 代表取締役 相川真司氏のコメント

株式会社BooQsの代表取締役である相川真司氏は、今回のシンポジウムに対する意気込みを次のように述べています。

「生成AIは、多言語教育における教材作成や学習支援の可能性を大きく広げる一方で、教育的妥当性や運用設計が欠かせません。今回のシンポジウムでは、CEFR-Jを軸に、研究と実装の両面からどのような支援が可能かを共有し、教育・研究・事業開発の現場で新たな連携が生まれる機会にしたいと考えています。」

このコメントは、生成AIの無限の可能性を認識しつつも、その導入には教育的な視点と慎重な設計が不可欠であるという、BooQsの堅実な姿勢を示しています。単に技術を導入するだけでなく、それが学習者にとって本当に役立つものとなるよう、深く考察されたアプローチが重要であるというメッセージが込められています。

CEFR-J 2026 Symposium イベント概要

BooQsが登壇する「CEFR-J 2026 Symposium」の詳細は以下の通りです。

  • 名称: CEFR-J 2026 Symposium

  • テーマ: CEFR-J x 生成AI x 多言語のシナジー

  • 日時: 2026年3月26日(木)10:00〜18:00(受付 9:30〜)

  • 会場: 東京外国語大学アゴラグローバル・プロメテウス・ホール

  • 参加費: 無料

  • 定員: 200名(先着順)

  • 申込方法: 以下のGoogleフォームより事前申込

参加費は無料ですが、定員が200名と限られているため、興味のある方は早めの申し込みをおすすめします。

今後の展望:AIが拓く多言語学習の未来

株式会社BooQsは、今後も生成AI、言語教育、多言語学習の各分野が交わる接点で、研究機関や教育現場との連携を積極的に進めていく方針です。その目標は、実用的で持続可能な学習支援の仕組みを構築することにあります。

生成AIの進化は目覚ましく、その応用範囲は日々広がっています。多言語学習の分野においても、AIは単なる補助ツールではなく、学習プロセスそのものを根本から変革する可能性を秘めています。BooQsのような企業が、最先端の研究成果を実際の学習支援や教材開発に結びつけることで、CEFR-Jの活用はさらに多様化し、世界中の人々がより効果的に多言語を習得できる未来が実現することでしょう。

AI初心者の方も、このシンポジウムで発表される内容は、これからの言語学習がどのように変わっていくのかを理解する上で非常に示唆に富むものとなるはずです。生成AIがもたらす「多言語学習のシナジー」にぜひ注目してください。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社BooQs
E-mail:aikawa@booqs.net
TEL:090-3510-4353
Web:https://www.booqs.net/

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