CYBERDYNE、AI・ロボット研究の世界的権威カーネギーメロン大学と戦略的提携!「サイバニクス」で医療・ヘルスケアの未来を切り拓き米国展開を加速

CYBERDYNEとカーネギーメロン大学がAI・ロボット分野で戦略的提携

2026年1月21日、CYBERDYNE株式会社は、AI(人工知能)およびロボット研究において世界的に高い評価を得ている米国カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University:以下、CMU)との間で、戦略的MoU(Memorandum of Understanding、協力覚書)を締結したことを発表しました。この画期的な提携は、バイオ・医療系とAI・ロボット・情報系が融合する「サイバニクス」分野における研究・教育の連携を深め、CYBERDYNEの製品が米国全土で社会に広く浸透していくことを加速させる重要な一歩となります。

近年、AIやロボット技術は私たちの生活や産業に大きな変革をもたらしていますが、特に医療・ヘルスケア分野ではその可能性が注目されています。今回のMoU締結は、この分野におけるイノベーションをさらに推進し、人々の健康と生活の質の向上に貢献することを目指しています。

カーネギーメロン大学のロゴがある演台の前で、二人の男性が書類を持って立っている写真

「サイバニクス」と「Physical AI」とは?

この提携の核となる「サイバニクス」という言葉は、AI初心者の方には聞き慣れないかもしれません。サイバニクスとは、人間(バイオ・医療系)とサイボーグやロボット、情報システム(AI・ロボット・情報系)が融合し、互いに協力し合うことで、より高度な機能や能力を生み出す学術分野を指します。例えば、身体機能を拡張するロボットスーツ「HAL®」などがこの分野の代表例です。

また、「Physical AI(フィジカルAI)」とは、AIロボットのように、物理的な空間で実際に動き、環境と相互作用するAIのことを指します。単に情報を処理するだけでなく、現実世界で作業を行ったり、人と協調したりするAI技術であり、医療現場での診断支援、介護ロボット、災害救助ロボットなど、幅広い応用が期待されています。

CYBERDYNEとCMUは、これらの革新的なサイバニクス技術とPhysical AIを基盤として、医療・ヘルスケア産業における新たなエコシステム(生態系)を創出することを目指しています。これは、技術開発だけでなく、それを社会に実装し、新しいビジネスモデルを構築するまでの一連の流れを協力して進めることを意味します。

CYBERDYNE株式会社の取り組み

CYBERDYNE株式会社は、「人・AIロボット・情報系の融合」を基本コンセプトに、革新的なサイバニクス技術の開発と社会実装を進めてきた企業です。特に、身体機能を支援するロボットスーツ「HAL®」シリーズは、医療や介護、作業支援の現場で活用され、多くの人々の生活を支えています。同社は、このような技術を通じて、病気や加齢によって失われた身体機能の回復支援だけでなく、健常者の能力拡張までをも視野に入れた研究開発を行っています。

2025年に開催される大阪・関西万博EXPO2025では、薄型HALシリーズ、AI自律制御・遠隔制御複合型マスター・リモートロボット、バイタルセンサCyvis、光音響イメージング技術、清掃搬送ロボットなど、最新の取り組みをデモンストレーション・展示してきました。これらの技術は、Physical AIの可能性を広げ、人々の生活に密着した形で貢献することを目指しています。

世界をリードするカーネギーメロン大学(CMU)の存在

カーネギーメロン大学(CMU)は、米国ペンシルベニア州ピッツバーグに本部を置く、AI・ロボット分野およびコンピュータサイエンス分野で世界的に著名な大学です。その研究水準は非常に高く、数多くの革新的な技術や人材を輩出してきました。特に、CMUのSchool of Computer Science(SCS)は、AIやロボット工学の最先端研究を牽引しており、今回のMoUでも中心的な役割を担います。

CMUが位置するピッツバーグは、ユニークな地域連携の成功例としても知られています。ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)や、世界的に有名な医療システムであるピッツバーグ大学メディカルセンター(UPMC)に隣接しており、これらと強力な連携を築いています。さらに、Pittsburgh Regional Allianceという地域連携組織や、40を超える病院ネットワークを持つJewish Healthcare Foundationなどと協力することで、段階的な産業変革を実現してきました。このような強固な医療・ヘルスケアエコシステムを持つピッツバーグ地域は、CYBERDYNEがAI・先端ロボティクスを含むサイバニクス領域の米国および世界での事業戦略を推進する上で、非常に重要な拠点となります。

MoU締結がもたらす具体的な連携とピッツバーグエコシステムとの融合

今回のMoU締結により、CYBERDYNEはCMUが参画するピッツバーグ地域のイノベーション・医療ヘルスケアエコシステムにおける戦略的パートナーとなります。これは、CYBERDYNEが単にCMUと共同研究を行うだけでなく、ピッツバーグ大学やUPMCをはじめとする地域の医療機関とも連携を強化し、サイバニクス分野における研究・教育・事業推進を、関連機関と協力して進めていくことを意味します。

2025年12月16日、17日にはピッツバーグで両社の代表者が会合を持ちました。この会合では、CMU SCSおよび工学系の学部長からCMUの研究や戦略ビジョンが紹介され、その後の視察やラウンドテーブルでは、ピッツバーグのイノベーション促進を担うPLSA(Pittsburgh Life Sciences Alliance:CMU、ピッツバーグ大学、UPMCなどを結ぶ地域連携組織)の関係者を含む、ピッツバーグの医療・ヘルスケア分野の主要な関係者が一堂に会しました。

この会合では、CYBERDYNEがこれまでに培ってきた技術や、大阪・関西万博で紹介した最新技術(薄型HALシリーズ、AI自律制御・遠隔制御複合型マスター・リモートロボット、バイタルセンサCyvis、光音響イメージング技術、清掃搬送ロボット)について説明が行われました。そして、これらの革新的なソリューションの創出と社会実装を通じて、ピッツバーグおよび米国全土において「サイバニクス医療健康イノベーション」および「サイバニクスライフイノベーション」をPhysical AIで加速させるための具体的な議論が進められました。この連携は、単なる技術協力にとどまらず、地域全体で新しい産業を育成し、社会に貢献する大きな枠組みとなるでしょう。

日本政府の国家戦略技術とCYBERDYNEの貢献

日本政府は、国の経済成長と安全保障のために重点的に支援すべき技術分野として、次期科学技術・イノベーション基本計画において「国家戦略技術」を指定する方向で動いています。この「国家戦略技術」には、AI・先端ロボット、量子、半導体・通信、バイオ・ヘルスケア、核融合、宇宙の6分野が含まれています。(参照:日経新聞

政府は、これらの分野に対して、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)やムーンショット型研究開発制度、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)などによる重点的な資源配分に加え、人材育成から国際連携の強化までを一貫して推進する計画です。CYBERDYNE株式会社は、内閣府のSIPにおいて、サイバニクス・Physical AIを核とした「人・AIロボット・情報系の融合」による「サイバニクスHCPS融合人協調ロボティクス」を推進しています。これは、日本政府が推進する国家戦略技術のうち、「AI・先端ロボティクス」および「バイオ・ヘルスケア」の2分野に直接的に貢献するものです。

今回のCMUとのMoU締結は、CYBERDYNEが日本国内の国家戦略に貢献しつつ、国際的な協力を通じて技術開発・社会実装・国際展開を加速させるという、まさに政府の描くビジョンと合致する動きと言えるでしょう。

国際連携のさらなる加速

CYBERDYNEは、今回の米国CMUとの連携に先立ち、すでに世界各地で活発な国際連携を進めています。例えば、HCPS融合サイバニクス領域の開拓においては、日本と台湾との連携を強化するため、国立台湾大学や輔仁大学とのMoUが2025年前半に締結されました。さらに、台湾電子電気工業会(TEEMA)主催の会議を通じた連携強化も推進されています。

また、マレーシア政府による国立神経ロボット・サイバニクス・リハセンターは完成間近であり、タイ保健省との連携も進行中です。2026年1月30日にはトルコでサイバニクス国際イベントが開催される予定です。これらの国際的な取り組みは、CYBERDYNEの技術が国境を越え、世界の医療・ヘルスケア、そして人々の生活の質向上に貢献しようとする強い意志を示しています。

米国CMUとの戦略的MoU締結は、この活発な国際連携の最新かつ重要な一環であり、CYBERDYNEのグローバルな事業展開をさらに加速させることになります。各国の医療制度や文化に合わせた形での技術導入や共同研究が進むことで、サイバニクス技術の社会実装がより一層進展するでしょう。

今後の展望

CYBERDYNE株式会社とカーネギーメロン大学(CMU)との戦略的MoU締結は、AI・ロボット、そして医療・ヘルスケアの未来を大きく変える可能性を秘めています。CMUの卓越した研究能力とピッツバーグ地域の強固な医療エコシステムが、CYBERDYNEの革新的なサイバニクス技術と融合することで、これまで想像もしなかったような新しいソリューションが生まれることでしょう。

この連携を通じて、Physical AIを核とした「サイバニクス医療健康イノベーション」や「サイバニクスライフイノベーション」が加速し、より多くの人々が健康で質の高い生活を送れるようになることが期待されます。米国市場での社会実装が加速することで、CYBERDYNEの技術が世界のデファクトスタンダードとなる可能性も秘めています。

きっと、この協業が、人々の生活の質を向上させ、持続可能な社会の実現に貢献するでしょう。今後の研究開発の進展と、具体的な製品やサービスの社会実装に注目が集まります。

今回のプレスリリースに関する詳細情報は、CYBERDYNE株式会社のウェブサイトでも確認できます。

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