AI技術の進化は目覚ましく、私たちの生活やビジネスに大きな変革をもたらしています。しかし、その一方で、AIの利用に伴うリスクや倫理的な課題への対応も喫緊の課題となっています。このような背景から、世界各国でAIに関する法整備が進められており、特に注目されているのが「EU AI法」です。
EU AI法とは?なぜ今、注目されるのか
「EU AI法(EU Artificial Intelligence Act)」は、欧州連合(EU)が制定した世界初の包括的なAI規制法です。この法律は、AIシステムがもたらすリスクの度合いに応じて異なる義務を課すことが特徴で、特に「高リスクAIシステム」に対しては厳しい要件が求められます。
EU AI法は、EU域内でAIシステムを提供・利用する組織を対象としていますが、実はEU域外の組織にとっても無関係ではありません。もし、開発・提供・利用しているAIシステムがEU域内で使われる可能性がある場合、この法律への準拠が求められるのです。つまり、日本企業であっても、グローバルに事業を展開している場合は、EU AI法への対応が不可欠となります。
この法律は、2025年8月には「汎用AIシステム」に、そして2026年8月からは特に重要な「高リスクAIシステム」に対する法的義務が適用開始されます。AIシステムが社会や組織の中核に深く組み込まれつつある現代において、責任あるAIガバナンス体制の構築とリスク管理は、企業の持続的な成長と信頼性確保のために避けて通れない課題と言えるでしょう。
ニュートン・コンサルティングが「EU AI法(高リスクAI)対応支援サービス」を提供開始
このような状況の中、リスクマネジメントコンサルティングを手掛けるニュートン・コンサルティング株式会社は、2025年11月26日より「EU AI法(高リスクAI)対応支援サービス」の提供を開始しました。
このサービスは、EU AI法への準拠対応はもちろんのこと、単なる法令遵守に留まらず、企業の特性に合わせた統合的なAIガバナンス体制の整備を伴走支援することを目的としています。技術基準や認証機関の運用指針など、未確定な部分が多いEU AI法への対応を、企業が将来的な競争力を強化するためのAI戦略の一部として、包括的にサポートするものです。

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ニュートン・コンサルティング株式会社 EU AI法対応支援サービス
サービスの特長:なぜニュートン・コンサルティングが選ばれるのか
この「EU AI法(高リスクAI)対応支援サービス」には、企業が直面するAIガバナンスの課題を解決するための5つの大きな特長があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
1. 高リスクAI該当性や対応要件を具体的に整理
EU AI法の条文やガイドラインは、その内容が非常に抽象的であり、どのAIシステムが「高リスク」に該当するのか、そして具体的にどのような要件を満たす必要があるのかを判断することは、多くの企業にとって困難な課題です。法律の専門家でもない限り、これを自社で解釈し、実務に落とし込むのは容易ではありません。
ニュートン・コンサルティングは、この「法文と現場のギャップ」を埋めることに注力しています。企業のAIシステムがEU AI法のどのカテゴリーに該当し、どこまで備えるべきかを明確にすることで、企業は無駄なく、かつ確実に法令遵守に向けた対応を進めることができます。これにより、漠然とした不安を解消し、具体的な行動計画へと繋げることが可能です。
2. 既存のISOマネジメントシステムや他のAIガイドラインとの統合的ガバナンス設計
EU AI法への対応だけに焦点を当ててしまうと、他の国や地域の規制動向、あるいは企業が既に導入しているISOマネジメントシステム(例:ISO 27001などの情報セキュリティマネジメントシステム)との整合性が取れなくなるリスクがあります。結果として、個別の規制ごとに異なるガバナンス体制を構築することになり、対応が非効率になったり、運用が複雑になったりする可能性があります。
このサービスでは、EU AI法だけでなく、国内外のISO規格やNIST(米国国立標準技術研究所)などの主要なAIガイドラインとも整合性を確保した、一貫性のあるAIガバナンスの枠組みを提供します。これにより、企業は既存のシステムやルールを最大限に活用しながら、効率的かつ統合的にAIガバナンス体制を整備することができます。これは、長期的な視点で見ても、企業のAI戦略をより強固なものにする上で非常に重要なアプローチです。
3. 「翻訳・解釈」だけでなく、「社内実装・文書整備」まで支援
EU AI法が求める技術文書や社内手順の整備には、法律に関する知識だけでなく、AI技術、そして実際の運用に関する深い理解が必要です。法務部門、技術部門、運用部門といった異なる部門間の橋渡しとなるスキルが不可欠であり、これらを全て自社で賄うのは容易ではありません。
ニュートン・コンサルティングは、単に法律を「翻訳・解釈」するだけでなく、企業の既存のルールや運用文化を深く理解した上で、「意味のある文書設計」を重視します。これにより、形骸化しない、実務に活きる技術文書や社内手順の整備を支援します。具体的には、AIシステムの設計書、リスク評価報告書、品質管理計画書、社内でのAI利用ガイドラインなど、多岐にわたる文書作成をサポートし、企業が実際にAIを安全かつ適切に運用できる環境を構築します。
4. AI・組織設計に精通した専門人材が実務にフィットした支援を提供
EU AI法への対応は、単に書類を揃えれば良いというものではありません。実際に組織内でAIシステムがどのように実装され、運用されるかまで見据えた知見が求められます。そのためには、リスクマネジメント、サイバーセキュリティ、AI技術、そして組織設計といった、多角的な専門知識を持つ人材が必要です。
ニュートン・コンサルティングでは、これらの分野に精通したコンサルタントがチームを組み、企業と一体となって実装まで伴走します。これにより、企業の個別の状況や課題に応じた、実務に即したきめ細やかな支援を受けることができます。机上の空論ではない、現場で本当に役立つソリューションを提供することで、企業は安心してAIガバナンスの整備を進めることが可能です。
5. 英語・日本語の両言語で対応可能。海外拠点・グローバルチームとの連携も支援
グローバル企業にとって、EU AI法への対応は、日本本社だけでなく海外拠点やグローバルチームとの連携が不可欠です。特に、技術文書やガバナンス方針の多くは英語での作成・説明が求められることが一般的です。
このサービスは、英語・日本語の両言語に対応しており、英語での文書レビュー、文書整備、会議ファシリテーションなども可能です。これにより、EU拠点や海外のステークホルダーとのスムーズな連携を支援し、言語の壁によるコミュニケーションの遅延や誤解を防ぎます。グローバル展開する企業にとって、この多言語対応は非常に大きな強みとなるでしょう。
支援範囲とステップ(例)
このサービスは、企業の具体的な状況や要望に応じて、支援範囲を柔軟にカスタマイズすることが可能です。一般的な支援の流れは以下の5つのステップで構成されています。

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ステップ01:初期診断・該当性判断
- 企業のAIシステムがEU AI法の「高リスクAI」に該当するかどうかを診断し、必要な対応要件を明確にします。
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ステップ02:ガバナンス方針・体制の設計支援
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企業の既存の組織体制や事業内容に合わせて、EU AI法に準拠したAIガバナンスの方針と体制を設計します。
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ステップ03:技術文書・運用ドキュメント整備支援
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法律で求められる技術文書(例:リスク管理システム、品質管理システム、適合性評価など)や、社内での運用手順書などの作成を支援します。
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ステップ04:教育・運用定着支援
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従業員への教育プログラムを提供し、AIガバナンス体制が組織内で確実に運用され、定着するようサポートします。
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ステップ05:継続的なアドバイザリ・アップデート対応
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EU AI法は今後も具体的なガイドラインが追加される可能性があるため、継続的な情報提供やアドバイス、必要に応じた体制のアップデートを支援します。
サービス概要
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概要: EU AI法への準拠を見据えた、高リスクAI対応の実務支援およびAIガバナンス体制の構築支援
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対象: EU市場でAI製品・サービスを展開しており対応の方向性を検討している企業、AIガバナンス体制・プロセスを整備したい企業
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期間: 3ヶ月~8ヶ月(段階的な導入も可能)
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価格: 応相談
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その他: 提供形態はプロジェクト型とアドバイザリ型があります。日本語・英語に対応し、日本本社・海外子会社いずれでも支援が可能です。
ニュートン・コンサルティング株式会社について
ニュートン・コンサルティング株式会社は、2006年11月13日に設立されたリスクマネジメントコンサルティングを専門とする企業です。東京都千代田区に本社を置き、代表取締役社長は副島 一也氏です。民間企業だけでなく、官公庁、地方公共団体、国立大学法人など、これまでに約2,100社の支援実績を有しており、その豊富な経験とノウハウは、今回のEU AI法対応支援サービスにも活かされています。
企業が直面する様々なリスクに対し、実効性のあるソリューションを提供することで、組織のレジリエンス(回復力)向上に貢献しています。
まとめ:AI時代の信頼性を高めるガバナンスの重要性
AI技術の発展は、ビジネスに無限の可能性をもたらしますが、同時に新たなリスク管理の必要性も生み出しています。EU AI法はその代表的な例であり、特に「高リスクAI」を扱う企業にとっては、法令遵守だけでなく、より強固なAIガバナンス体制の構築が喫緊の課題となっています。
ニュートン・コンサルティング株式会社が提供する「EU AI法(高リスクAI)対応支援サービス」は、複雑な法規制の解釈から、既存システムとの統合、実務への落とし込み、そしてグローバルな連携まで、多角的な視点から企業をサポートします。AI初心者の方にも分かりやすいように、専門家が伴走することで、企業は安心してAIの恩恵を享受しつつ、社会からの信頼を得られる体制を築くことができるでしょう。
AIを安全かつ倫理的に活用するための基盤を今からしっかりと整備することが、未来のビジネスを成功させる鍵となります。このサービスは、そのための強力なパートナーとなるはずです。

