Google開発者イベント「DevFest Tokyo 2025」で学生が躍動!ARとAndroid OSで高齢者介護の未来を拓く
2025年11月22日、東京・ベルサール渋谷ファーストにて、開発者向けの一大イベント「Google Developer Group DevFest Tokyo 2025」が開催されました。この国際的な舞台で、大阪国際工科専門職大学の学生が登壇し、高齢者介護の未来をAR(拡張現実)とAndroid OSで描く革新的なビジョンを発表しました。
Google Developer Group DevFest Tokyo 2025とは?最先端技術が集結する開発者の祭典
「Google Developer Group DevFest Tokyo」は、世界各地でGoogle Developer Groupsが主催する大規模な開発者向けイベントです。2025年の東京開催では、1000人を超えるエンジニアや開発者が一堂に会し、Android、Google Cloud、Web、Firebase、Machine Learning (ML)、Flutter、Goといった多岐にわたるGoogle技術の最新情報や、現場で培われた実践的なノウハウを一日で学ぶ貴重な機会となりました。
このイベントは、開発者コミュニティの活性化を目的としており、基調講演から各分野のプロフェッショナルによるセッションまで、幅広いプログラムが展開されます。参加者は、最先端技術の動向を把握し、自身のスキルアップや新たなアイデアの創出に繋げることができます。

イベントの詳細はこちらから確認できます。
https://gdg-devfest-tokyo-2025.web.app/
なぜ大阪国際工科専門職大学の学生が国際イベントに登壇できたのか
大阪国際工科専門職大学は、「AI・IoT・ロボット」と「ゲーム・CG」という、現代社会において最も注目される二つの分野に特化した実践的な教育を提供しています。常に世界の最新技術にアンテナを張り、学生たちが最先端の知識と技術を習得できるよう努めています。このような教育方針が、Google Developer Group Tokyoとの連携を可能にし、今回のイベント参画へと繋がりました。
同大学は、学生が単に知識を学ぶだけでなく、それを現実世界の問題解決に応用できる「グローバルプロフェッショナル」へと成長することを重視しています。今回のDevFest Tokyoでの学生によるプレゼンテーションは、まさにその教育成果を示すものと言えるでしょう。

学生が描く未来:ARとAndroid OSで高齢者介護に革新を
今回のイベントでプレゼンターとして登壇したのは、大阪国際工科専門職大学 工科学部 情報工学科 AI戦略コースの高橋和輝氏です。高橋氏は、「AR × Android OS で描く高齢者介護のビジョン駆動型デザイン」と題し、革新的なアプローチを発表しました。
AR(拡張現実)とは?
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術のことです。スマートフォンやARグラスなどを通して見ると、目の前の風景にコンピューターが生成した画像やテキスト、3Dモデルなどがまるで実在するかのように現れます。例えば、スマートフォンのカメラを街にかざすと、お店の情報や道案内が画面上に表示されるような体験がARの一例です。
高橋氏のプレゼンテーションでは、このAR技術とAndroid OSを組み合わせることで、高齢者介護の現場における課題解決を目指すビジョンが示されました。
「大阪・関西万博」出展ARグラスから生まれたアイデア
高橋氏が取り組んだのは、XR技術(クロスリアリティ技術:AR、VR、MRといった現実世界と仮想世界を融合する技術の総称)を用いて開発されたARグラスです。このARグラスは、以前「大阪・関西万博」にも出展された実績があります。万博での展示を通じて、高橋氏は一つの課題に直面しました。
ARグラスを装着した人だけが特別な視覚体験を得られる一方で、周囲の来場者にはその体験が共有されにくいという点です。介護現場においても、ARグラスが提供する情報が装着者(例えば介護士)に限定されてしまうと、チーム全体での情報共有や、被介護者とのコミュニケーションに課題が生じる可能性があります。
体験の共有を可能にする「ビジョン駆動型デザイン」
この課題に対し、高橋氏は「ビジョン駆動型デザイン」というアプローチで解決策を提案しました。ビジョン駆動型デザインとは、将来のあるべき姿や理想的な体験のビジョンを明確に描き、そこから逆算して現在の技術や開発プロセスを設計していく手法です。
高橋氏は、ARグラス装着者の視界を、マネキンやモニターなどを活用して周囲の来場者にもリアルタイムで共有する「同期演出」を考案しました。これにより、ARグラスを通じて得られる情報や体験が、その場にいる全員で共有できるようになります。例えば、ARグラスを装着した介護士が見ている被介護者の健康状態に関するデジタル情報や、介助手順のガイドなどを、他の介護士や家族もモニターで確認できるようになり、より円滑な連携と理解が促進されます。
プレゼンテーションでは、コンセプト設計からプロトタイピング、そして体験型展示ならではの工夫とそこから得られた学びまでが、高橋氏自身の体験談に基づいて詳しく紹介されました。このような実践的な取り組みは、AI初心者の方々にとっても、最新技術がどのように社会課題に応用され、具体的な解決策へと繋がっていくのかを理解する上で非常に示唆に富むものでした。

グローバルな高度デジタル人材を育成する大阪国際工科専門職大学の魅力
今回の学生による登壇は、大阪国際工科専門職大学が目指す教育の成果を象徴しています。同大学は、2021年4月に開学した新しい大学でありながら、関西で唯一(2025年3月時点、文部科学省HP「専門職大学等一覧」より)「AI・IoT・ロボット」と「ゲーム・CG」の専門分野に特化した実践的な教育を行っています。
最先端の設備と実践的なカリキュラム
大阪駅前の校舎には、AI(人工知能)、VR(仮想現実)、モーションキャプチャーをはじめとした最先端のソフト・ハードが導入されており、学生は実際に手を動かしながら技術を習得できる環境が整っています。IoT(モノのインターネット)やロボット開発といった分野も深く学ぶことができ、理論だけでなく、社会で即戦力となるための実践力が養われます。
業界を牽引する指導陣
同大学の指導陣は、各専門分野で高い実績を持つ研究者教員に加え、業界トップ企業やグローバル企業出身の実務家教員で構成されています。元東京大学総長の吉川弘之氏が学長を務め、大阪大学特任教授で「AI×ロボット」の世界的権威である浅田稔氏が副学長として教育を牽引しています。
また、パナソニック、NTT、三菱電機、任天堂、カプコン、ドワンゴなど、名だたる企業出身の教員が、現場で培った生きた知識やノウハウを学生に直接伝授します。これにより、学生はこれからの産業界や社会のニーズに応える高度な実践力と応用力を身につけることができます。
社会のニーズに応える学科構成
大阪国際工科専門職大学には、以下の2つの学科と各コースが設けられています。
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情報工学科
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AI戦略コース:AIを活用した戦略立案やシステム開発を学びます。
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IoTシステムコース:IoTデバイスの開発からシステム構築までを実践的に学びます。
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ロボット開発コース:ロボットの設計、プログラミング、制御技術を習得します。
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デジタルエンタテインメント学科
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ゲームプロデュースコース:ゲームの企画、開発、運営までを総合的に学びます。
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CGアニメーションコース:CG(コンピューターグラフィックス)を用いた映像制作やアニメーション技術を習得します。
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これらの専門分野を通じて、同大学はグローバルに活躍できる高度デジタル人材、そして現代社会に不可欠なDX(デジタルトランスフォーメーション)人材を輩出しています。

大学の見学や相談は毎日実施されています(日曜・祝日除く)。詳細については、以下の大学WEBサイトでご確認ください。
https://www.iput.ac.jp/osaka
未来を担う学生たちへの期待
大阪国際工科専門職大学は、これからもGoogle Developer Groupsをはじめとする様々な団体と連携し、学生たちが世界の最新技術を学び、実践的なスキルを磨く機会を提供していくとしています。このような取り組みは、学生一人ひとりの成長を促すだけでなく、日本のデジタル社会、ひいては世界の技術革新にも大きく貢献することでしょう。


まとめ
Google Developer Group DevFest Tokyo 2025での大阪国際工科専門職大学の学生によるプレゼンテーションは、最新のAR技術とAndroid OSが高齢者介護という社会課題にどのように貢献できるかを示す、非常に示唆に富むものでした。同大学の実践的な教育と、グローバルな視点を持つ指導陣の存在が、このような革新的な取り組みを可能にしています。未来のデジタル社会を担う学生たちの活躍に、今後も注目が集まることでしょう。

