研究開発の未来を拓くAIツール「AKCELI」がGoogle最新「Gemini 3.1 Pro」を搭載
研究開発(R&D)の現場では、常に新しいアイデアの創出や、そのアイデアに関連する情報の迅速な調査が求められています。しかし、これらのプロセスには多大な時間と労力がかかり、時には数週間から数ヶ月を要することもあります。こうした課題を解決するため、オープンイノベーション支援や技術調査サービスを提供する株式会社ナインシグマ・ホールディングスは、R&D部門向けのアイディエーション(アイデア創出)およびアイデアの周辺情報調査AIツール「AKCELI(アクセリ)」のバックエンドシステムをアップデートし、生成AIモデルの一部にGoogle社の最新モデル「Gemini 3.1 Pro」を採用したことを発表しました。
この最新AIモデルの搭載により、「AKCELI」は研究開発の初期段階における新規テーマ創出から事業化までの道のりを、より強力にバックアップするツールへと進化しました。常に最新のAIモデルと最適なプロンプト(AIへの指示文)、そして毎月更新されるナインシグマ独自のデータベースを組み合わせることで、研究開発の現場に新たな価値をもたらしています。
AKCELIとは:R&Dの課題を解決し技術用途探索を加速するAIツール
「AKCELI」は、技術者の皆様が開発中の技術や気になる技術テーマを入力するだけで、新しい用途展開先のアイデアを創出する「アイディエーション」から、そのアイデアの市場性や競合情報に関わる「周辺情報調査」までを、一連の流れ(シームレス)で実行できるAIツールです。
従来の初期仮説構築プロセスでは、市場調査、技術動向の分析、競合他社の調査など、多岐にわたる情報収集と分析が必要でした。これには専門知識と経験が不可欠であり、数週間から数ヶ月という長い時間を要することが一般的でした。しかし、「AKCELI」を活用することで、これらの作業をわずか数分で実行できるようになります。これにより、研究開発のスピードが飛躍的に向上し、より多くのアイデアを迅速に検証することが可能となります。
たとえば、ある新しい素材を開発した場合、その素材がどのような産業で、どのような製品に活用できるのか、またその市場規模はどの程度か、競合する技術は何かといった情報を、AIが瞬時に提供してくれます。これにより、技術者は本来の創造的な活動に集中でき、イノベーションの創出を加速させることが期待されます。
AKCELIサービスサイト:
https://www.ninesigma.com/jp/akceli/

Google Gemini 3.1 Pro搭載による「AKCELI」の具体的な進化
今回、「AKCELI」にAI分野を牽引するGoogle社の最新モデル「Gemini 3.1 Pro」が実装されたことで、ツールは以下の二つの主要な点で性能向上を実現しました。
1. アイデア生成品質の向上
Gemini 3.1 Proは、その卓越した推論能力と、非常に長い文章や文脈を理解する「長文脈のコンテキスト理解」に優れています。これにより、「AKCELI」は、より鋭く、これまでにない斬新な用途展開のアイデアを生成できるようになりました。
研究開発においては、既存の枠にとらわれない新しい視点や、市場の潜在的なニーズを発掘するアイデアが非常に重要です。Gemini 3.1 Proの搭載によって、「AKCELI」は、単なる情報の羅列ではなく、より深い洞察に基づいた、市場の動きに即応できるタイムリーかつ本質的な新規テーマの創出を可能にします。これにより、企業は常に変化する市場環境の中で競争優位性を確立するための、価値あるアイデアを得ることができます。
2. 技術調査におけるハルシネーションリスクの低減
AIをビジネスで活用する際に大きな課題となるのが「ハルシネーション(虚偽情報生成)」です。AIが事実に基づかない情報を生成してしまう現象は、特にR&Dリサーチのような専門性の高い分野では、誤った意思決定を招くリスクがあります。しかし、Gemini 3.1 Proの搭載により、このハルシネーションのリスクが大きく低減されました。
Gemini 3.1 Proの強化された文脈理解能力は、専門性の高い技術領域においても、データに基づいた信頼性の高い仮説構築とレポート作成を可能にします。これにより、技術者はAIが提供する情報をより安心して利用でき、経営層は正確な情報に基づいて重要な意思決定を行うことができるようになります。結果として、研究開発のプロセス全体の信頼性と効率性が向上します。
ナインシグマ独自の出力精度を向上する仕組み:最新AIを最大限に活かす工夫
一般的な生成AIモデルをビジネスに活用する際、「カットオフ(AIが学習したデータが過去のある時点で止まっていること)」や「一般的な回答に終始してしまうこと」が大きな課題として挙げられます。これにより、最新の情報が反映されなかったり、具体的なビジネス課題に直結しない抽象的な回答しか得られなかったりすることがあります。
「AKCELI」は、単に最新モデルのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を連携させるだけではありません。以下の独自のアプローチによって、これらの課題を克服し、常に最新かつ高精度なアウトプットを提供しています。
1. 専門家のフィードバックに基づく「進化し続けるプロンプト」
「AKCELI」では、AIへの指示文である「プロンプト」が非常に重要な役割を果たします。ナインシグマの技術専門家が、AIの出力結果を継続的に検証し、そのフィードバックを基にプロンプトを最適化し続けています。AIモデルがアップデートされるたびに、プロンプトもそれに合わせて調整されるため、R&Dの実務に直結し、ノイズの少ない高精度な回答を導き出すことが可能です。これは、AIの性能を最大限に引き出し、ユーザーが必要とする具体的な情報を効率的に得るための重要な仕組みです。
2. 毎月更新の最新データベースと、エキスパートによる「情報補完」
一般的な生成AIモデルの課題である「カットオフ」による情報鮮度の問題を解決するため、「AKCELI」は月1回の頻度で更新される独自のデータベースを参照しています。このデータベースには、ナインシグマが持つ広範なネットワークに属する技術エキスパートの最新の知見や分析結果が反映されています。
これにより、「AKCELI」は、AIモデルの学習データが持つ時間的な制約を超え、常に最新のトレンドや業界情報に基づいたアイディエーションと調査を実現します。専門家の知見が加わることで、AIが生成する情報の質はさらに高まり、より実用的で信頼性の高いアウトプットが期待できます。
日々進化するAIを活用した新たな活用方法「技術の定点観測」
「AKCELI」のアウトプットは、モデルの継続的なアップデート、プロンプトの改善、そして最新データベースの連携により、日々進化しています。この「進化」そのものを活用した、新しい利用方法として「技術の定点観測」が注目されています。
技術の定点観測とは、定期的に同じ技術キーワードや課題を「AKCELI」に入力し、出力結果の変動を確認する利用方法です。たとえば、特定の技術分野の動向、新しい応用アイデア、競合技術の出現など、AIが提示する周辺情報や用途アイデアの変化を継続的に追跡することで、以下のようなメリットが得られます。
-
ビジネス機会の早期発見: 市場の変化や新しいトレンドをいち早く捉え、新たなビジネスチャンスを見つけることができます。
-
自社の強み・弱みの客観的把握: AIの客観的な分析を通じて、自社の技術が市場の中でどのような位置づけにあるのか、どのような強みや弱みがあるのかを明確に把握できます。
-
技術開発戦略の立案: 定点観測によって得られた情報を基に、今後の技術開発の方向性や投資すべき領域を見極め、より効果的な戦略を立てることが可能になります。
このように、AIの進化そのものを活用することで、企業はより戦略的な意思決定を行い、持続的な成長を実現するための強力な手段として「AKCELI」を活用できるでしょう。
オプションで事業化に向けた「人のサポート(コンサルティング)」も提供
「AKCELI」は、初期仮説の構築や情報収集を効率化する強力なツールですが、抽出された有望なアイデアを実際の事業化へ結びつけるためには、時には人の専門的な知見や経験が必要です。
ナインシグマ・ホールディングスは、このようなニーズに応えるため、コンサルティングサービスをオプションで提供しています。経験豊富な専門スタッフが、AIの出力結果を深く掘り下げ、現実のビジネス成果へと昇華させるための伴走支援を行います。これにより、単にツールを導入するだけでなく、本質的なイノベーション創出を支援し、企業の競争力強化に貢献します。
AIによる迅速な情報収集と、人による深い洞察力や戦略立案能力を組み合わせることで、より確実かつ効果的に新規事業を立ち上げ、成功へと導くことが可能になります。これは、AIと人間の協調によって生まれる新たな価値創造の形と言えるでしょう。
ナインシグマ・ホールディングス株式会社について
ナインシグマ・ホールディングス株式会社は、「We make innovation happen(イノベーションを実現する)」を経営理念に掲げ、企業のR&D部門などに寄り添い、各企業が持つ技術の潜在能力を最大限に引き出す支援を行っています。
同社は、新規事業や研究開発テーマの創出から推進までのイノベーション活動を一貫してサポートしており、2006年に日本法人(ナインシグマ・アジア・パシフィック株式会社)を設立しました。2022年にはナインシグマ・ホールディングス株式会社との経営統合を行い、現在では世界105か国で10,000件以上、日本国内でも1,600件以上のオープンイノベーション支援実績を誇ります。その豊富な経験と実績は、多くの企業にとって心強いパートナーとなっています。
企業ホームページ:
https://www.ninesigma.com/jp/
まとめ
ナインシグマ・ホールディングスによるAIツール「AKCELI」へのGoogle最新モデル「Gemini 3.1 Pro」の搭載は、研究開発の現場に大きな変革をもたらすでしょう。アイデア創出の質の向上、ハルシネーションリスクの低減、そしてナインシグマ独自のプロンプト最適化と最新データベースによる情報補完は、R&Dプロセスをより効率的で信頼性の高いものにします。
さらに、「技術の定点観測」といった新たな活用方法や、専門家によるコンサルティングサポートは、AIの可能性を最大限に引き出し、企業のイノベーション創出を強力に推進します。AKCELIは、AIと人間の知見が融合することで、未来のイノベーションを加速させる基盤となるでしょう。きっと、AKCELIは、研究開発の現場に新たな価値をもたらすでしょう。

